- かんぽ生命の個人年金保険の特徴を具体的に知りたい
- かんぽ生命の個人年金保険のメリット・デメリットを理解したい
- 個人年金保険を選ぶ際のポイントについて知りたい
かんぽ生命では、長寿支援保険「長寿のしあわせ」を販売している。
これは、最大30年間に渡って、毎年決められた年金を受け取ることのできる個人年金保険である。
本記事では、そんな「長寿のしあわせ」について、商品の特徴やメリット・デメリットを徹底解説する。
また、個人年金保険を選ぶポイントについても述べるので、あなたのライフプランに適した保険選択の参考としてほしい。
かんぽ生命の個人年金保険「長寿のしあわせ」とは?
「老後2,000万円問題」が注目されている今、どのように資産を準備すればいいか悩んでいる人も多いのではないだろうか。
将来のために、早い段階で資産運用を始めることが重要なポイントだ。
そこでおすすめの資産運用は、かんぽ生命の「長寿のしあわせ」である。
ここでは、「長寿のしあわせ」について解説していくので、ぜひ検討してみてはいかがだろうか。
かんぽ生命の「長寿のしあわせ」とは
将来の資産準備のために、個人年金保険という選択を考えている人も多いのではないだろうか。
その中でも、かんぽ生命の「長寿のしあわせ」は、「死亡時の保障を行わない」「保険料払込期間満了前の解約返戻金の水準を低くしている」ため、受け取れる年金額を多くしている保険商品である。
かんぽ生命「長寿のしあわせ」 基本情報 | |
---|---|
保障内容 | 年金保障特約:災害補償・医療保障 |
加入年齢 | 50歳〜70歳 |
基本年金額 | 10万円〜90万円 |
年金支払保証期間 | 15年/29年 |
年金支払期間(最大) | 20年/30年 |
契約指定通貨 | 円貨 |
保障期間付きの有期年金になっているため、契約時に決めた一定期間のみ年金を受け取れるようになっている。
かんぽ生命「長寿のしあわせ」の嬉しい特徴
上記で紹介した通り、契約内容をコンパクトにすることにより受け取れる年金額を高くしている「長寿のしあわせ」だが、加入する上で嬉しい特徴がある。
- 長生きするほど、受け取れる年金額(総額)が多くなる
- 万が一死亡しても、保険期間中であれば保険金を受け取れる
- 無告知で保険に加入可能
- 生命保険料控除制度を活用できるため、節税効果がある
- 特約を付帯させれば、複数のリスクに備えられる
このように、老後の生活だけではなくさまざまなリスクに備えられるため、保険をまとめたいと考えている人に向いているだろう。
「5.特約を付帯させれば、複数のリスクに備えられる」だが、具体的にどのような特約があるのかを解説していく。
長寿のしあわせで付帯できる特約
- 無配当災害特約
- 不慮の事故でケガをし、死亡、または保険会社が定めた身体障害状態になった際に保険金を受け取れる特約である。
- 無配当総合医療特約
- 病気やケガが原因で入院・手術・放射線治療を行った際に保険金を受け取れる特約である。(日帰り入院や外来手術も適用)
- 日数に応じた入院保険金と入院一時金(入院保険金日額の20倍)を受け取れるため、もしものシーンに備えられるのだ。
- 無配当傷害医療特約
- ケガが原因で、入院・手術・放射線治療を受けた際に保険金を受け取れる特約だ。(日帰り入院や外来手術も適用)
- 日数に応じた入院保険金と入院一時金(入院保険金日額の20倍)を受け取れるため、経済的負担を軽くできる。
長寿のしあわせに加入するメリット
長寿のしあわせに加入するメリットを解説していくので、今後の参考にしてみてはいかがだろうか。
- 加入年齢が50歳からに設定されているため、資金形成を行いやすい
- 無告知が加入できるので、入院歴などがあっても加入できる
- 特約を利用すれば、病気やケガに備えられる
- 生命保険料控除を利用できるため、節税可能
加入年齢が50歳からに設定されているため、資金形成を行いやすい
加入年齢が50歳に設定されているため、老後の資金形成を行いやすい。
なぜなら、ライフステージが変わるタイミングの人が多いためである。
例えば、「子どもが就職したことで経済的負担の軽減」「退職金を受け取る」などが挙げられるだろう。
このようなタイミングを利用し、うまく個人年金保険を活用すればゆとりある生活を過ごせる可能性が上がる。
子どもが就職したタイミングで老後の資金準備を開始し、退職金で残高を一括払いする
無告知で加入できるので、入院歴などがあっても加入できる
一般的な生命保険は、過去・現在の健康状態を申告しなければならない。
そのため、過去に入院や手術の経験がある人・現在持病がある人は加入しにくい傾向にある。
「告知」は義務になっており、加入者同士の公平性を高める目的があるため、偽りなく申告する必要があるのだ。
しかし、長寿のしあわせは年金保障のみのため、健康状態を申告する必要がないのだ。(無配当総合医療特約を付帯させる場合は告知が必要)
そのため、過去の健康状態に自信がない人でも加入でき、計画的に老後資金の準備を行える。
特約を利用すれば、病気やケガに備えられる
長寿のしあわせは、上記「かんぽ生命「長寿のしあわせ」の嬉しい特徴」で紹介した通り、老後資金以外の内容にも保障できるのだ。
ケガや病気に備えられるため、現在の医療保険の保障内容に対して物足りなさを感じていた人などにおすすめだ。
生命保険料控除を利用できるため、節税可能
生命保険料控除とは、保険会社に支払った生命保険料の一定額を所得から控除(差し引くこと)できる制度のことを指し、節税効果を発揮できる。
節税効果を発揮する理由
1月1日〜12月31日に得た所得額を減らすことで、課税対象になる所得金額を減らせる。
そうすると、支払う税金が減るため、節税効果を発揮可能になる。
このように、税法上でのメリットもあるため、個人年金保険に加入すると複数のメリットを受けられる。
かんぽ生命の個人年金保険「長寿のしあわせ」に加入する際の注意点
個人年金保険「長寿のしあわせ」に加入する際の注意点を紹介するので、参考にしてみてはいかがだろうか。
【注意点①】予定利率が固定されている
「長寿のしあわせ」に加入する際の1つ目の注意点は、予定利率が固定されているというポイントである。
長寿のしあわせの予定利率は「0.5%」に固定されているため、将来景気がよくなり、インフレが起きたとしても、受け取れる年金額が同じになる。
インフレとは
インフレとはインフレーションの略で、物価が上がり続けていく状態を指す
景気がいい状態が続くと受け取れる年金額があがる保険も存在するため、予定利率が固定された保険ばかりを選ぶことはおすすめできない。
そのため、しっかりと考えた上で保険に加入する必要があるだろう。
【注意点②】健康に自信がない人は損をする可能性が高い
「長寿のしあわせ」は、長生きするほど受け取れる年金額(総額)が多くなるため、健康に自信のない人は損をする可能性が高い傾向にある。
例えば、50歳の男性が長寿のしあわせに加入した場合、以下のようになる。
契約内容
加入年齢 | 50歳 |
---|---|
年金支払開始年齢 | 70歳 |
基本年金額 | 50万円 |
支払い方法 | 口座払込み |
毎月の保険料 | 46,750円 |
保険料払込総額 | 11,220,000円 |
年金支払期間 | 最大30年(30回) |
保険期間 | 20年(20回) |
保険期間中にすべての年金を受け取ると、返戻率は89.1%になる。
しかし、長生きをし、保険期間を過ぎ、年金を99歳まで受け取ると仮定すると、返戻率は133.6%になるのだ。
つまり、病気などが原因で保険期間中に亡くなってしまうと、返戻率は100%を切るため元本割れをしてしまう。
加入年齢や契約内容によって異なるが、年齢によっては損をする可能性があることを理解しておく必要があるだろう。
用語説明
- 返戻率:支払った保険料に対してどれくらいの保険金を受け取れるかのパーセンテージ
- 元本割れ:支払った保険料よりも受け取れる保険金の額が少ないこと
「長寿のしあわせ」が向いている人
長寿のしあわせのメリットや注意点を把握した上で、どのような人に適した保険かを解説していく。
1つの基準として、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。
健康に気を使っているため、長生きする自信がある
適度な運動・バランスの取れた食生活・質のいい睡眠を心がけ、健康を維持しながら元気に歳を重ねている人も少なくないだろう。
そのような人に向いている保険が、長寿のしあわせだと言える。
なぜなら、保険期間を過ぎたあとも長生きすることで、受け取れる年金額が多くなるためだ。
今後も健康維持のための努力を続けたいと考えている人や、生活を見直していこうと感じている人におすすめしたい保険である。
「長生きリスク」に備えたい
「長生きすることがリスクなの?」と感じてしまう人も多いだろう。
しかし、長生きすることで、貯蓄が減り公的年金だけでは生活に困る可能性がゼロではない。
長生きをすると、生活費だけではなく、年齢を重ねるごとに医療費や介護費がかさんでいくため、予想以上の出費が考えられるのだ。
そのため、「人生100年時代」と言われている現在だからこそ、長生きするリスクに備えるのが理想的である。
このように、長生きした際に豊かな生活を送れるように備えたいと考えている人に、長寿のしあわせが向いている。
かんぽ生命の個人年金保険を選ぶポイント
「個人年金保険に加入したいけど、どう選べばいいんだろう?」と悩んでしまう人も多いだろう。
ここでは、どのようなポイントを押さえて個人年金保険を選べばいいかについて紹介するので、今後の個人年金保険を選ぶ際の参考にしてみてはいかがだろうか。
今後のライフプランや加入目的を考える
個人年金保険を選ぶ際に、「今後のライフプラン」や「加入目的」が明確になっていれば、保険を選ぶときの基準になるのでしっかりと考えておくほうがいい。
個人年金保険に加入する目的は人それぞれ違うが、以下のような目的があるだろう。
- 旅行などの趣味を楽しむためのお金を準備しておきたい
- 公的年金だけでは不安を感じているため、個人年金保険でカバーしたい
- 60歳で退職する予定のため、公的年金を受け取れる年齢(65歳)までの生活費を用意したい など
このように、個人年金保険に加入する目的は違うため、その人によって最適な個人年金保険は異なるのだ。
個人年金保険には、年金を受け取れる期間を選べるタイプの商品・受け取れる金額が定額や変動タイプの商品があり、保険選びが非常に重要である。
そのため、「どのような契約内容を選ぶべきか」を知るためにも、今後のライフプランや加入目的を明確にさせるといいだろう。
返戻率を参考にする
返戻率を1つの基準にして個人年金保険を選ぶことは、重要なポイントである。
返戻率は上記でも説明した通り、支払った保険料に対してもらえる保険金額をパーセンテージに表しているため、保険を選ぶ際に欠かせない基準だ。
返戻率が100%を超えている場合、支払った保険料よりも多くの保険金を受け取れるという解釈ができる。
しかし、返戻率が100%を超えていなければ、支払った保険料以下の保険金しか受け取れないため、損をすることになるのだ。
そのため、複数の保険の返戻率を比較すると理想に近い保険を見つけやすくなる。
また、長寿のしあわせのように保険期間後すぐであれば100%を下回り、一定期間を超えれば100%を超える保険もある。
このように返戻率が変わるタイミングを把握しておくことも大切なポイントだと言える。
保障内容をいくつかの保険としっかり比較して自分にベストな保険を選ぶ
個人年金保険を選ぶ際は、複数の保険を比較するのがおすすめである。
さまざまな保険を比較することで、自分が求めている条件に近い保険を探し出せるのだ。しかし、個人年金保険の種類は多く、自分にベストな保険を選ぶことが難しく感じてしまう人も多いだろう。
そのような人におすすめの方法が、保険の専門家に相談することである。
保険代理店の相談窓口などで相談できるため、買い物ついでに相談するといいだろう。だが、保険代理店であれば取り扱いのある商品の中からしか提案できないデメリットがある。
保険代理店よりも数多くの種類から、自分の求める条件に最適な保険を提案してもらいたい人は、「生命保険ナビ」がおすすめだ。
「生命保険ナビ」は、保険の専門家とマッチングできるサイトで、無料で利用できる。
保険は人生の中でも特に高額の買い物になるため、選択を間違えたくない人は、1人で悩まずに相談してほしい。
保険の専門家が、あなたにとってベストな保険を提案し、サポート・アドバイスを行ってくれるので活用してみてはいかがだろうか。
かんぽ生命の個人年金保険はメリットがいっぱい!
本記事では、かんぽ生命の「長寿のしあわせ」という個人年金保険について、基本情報から注意点まで詳しく解説した。
また、個人年金保険を選ぶ際のポイントについても解説した。
かんぽ生命の個人年金保険は、資産形成とリスク回避を両立する選択肢の一つだ。
ただ、一口に個人年金保険と言っても数多くのプランが存在する。
そして、その中で自分が求める保障内容を備えた保険に入ることが求められるのだ。
今回紹介した保険選びのポイントを参考に、あなたに合った保険を見つけるようにしてほしい。
このように、何より重要なことは、保険の特徴を理解し、また自分自身の生活環境や経済状況、健康状態を考慮して選ぶことだ。
そのため、自分が加入するべき保険について、少しでも疑問や不安があれば保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに合った保険を見つけることができるはずだ。
また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。
そんな時はマッチングサイト「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。
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