- アフラックの21世紀がん保険の保障内容を改めて知りたい
- アフラックの21世紀がん保険のデメリットが知りたい
- 新たにがん保険に加入する際の注意点が知りたい
21世紀がん保険は、かつてアフラックが取り扱っていたがん保険である。
販売は2009年に終了しているが継続して加入している人も多く、中には解約するべきか判断に迷っているという人もいるだろう。
結論から言うと、別のがん保険に切り替えて、保障内容を見直すべきである。
本記事では、アフラックの「21世紀がん保険」の商品の特徴や、新たに保険に入る際の注意点を解説する。
現在21世紀がん保険に加入しており、切り替えるべきか悩んでいるという人には、ぜひ参考にしてほしい。
アフラック「21世紀がん保険」を解説
アフラックは、日本で初めてがん保険を発売した保険会社だが、2000年に21世紀がん保険が発売された。
21世紀がん保険は、それまで販売されていた新がん保険やスーパーがん保険とは商品の設計内容が異なる。
どのような保障内容となっているのか、それぞれ確認しよう。
21世紀がん保険の保障内容
21世紀がん保険の保障内容は、以下の通りである。
- 診断給付金:診断確定された場合
- 入院給付金:入院をした場合
- 手術給付金:手術を受けた場合
- 通院給付金:通院をした場合
- 特定治療通院給付金:特定のがん治療を受けるために通院した場合
- がん高度先進医療給付金:先進医療を受けた場合
診断給付金は、がん、もしくは上皮内新生物と診断確定された場合にまとまった一時金が支払われる。
これまでの新がん保険やスーパーがん保険では、上皮内新生物による診断給付金は受けられなかった。
21世紀がん保険から、上皮内新生物においても保障されるようになった。
しかし、給付金の支払回数は生涯を通じて1度のみである。また、65歳以降から保障額が半額になる保障もなくなった。
特定治療通院給付金は、がんの治療にかかわるホルモン療法や放射線治療、抗がん剤治療を受けた場合は、入院を伴わない通院でも保障の対象となっている。
通常の通院給付金は、入院を伴わないと保障が受けられなかったため、通院のみで給付金が対象となる保障が受けられる点が特徴である。
では、21世紀がん保険のメリットはどういったポイントなのか、確認していこう。
21世紀がん保険のメリット
21世紀がん保険のメリットは、契約を自分だけでなく、家族も保障の対象に入れられる点である。
1つの契約に対して、配偶者や子どもを保障の対象者として組み込むことができた。
保障額はメインの被保険者の6割程度になるが、1つの契約で家族全員が保障の対象になるという目新しい内容が、加入者を増やしていった背景でもある。
また、21世紀がん保険よりも前に発売されていたがん保険は、上皮内新生物への保障がされていない保険商品が多い。
そのため、上皮内新生物でも保障の対象となった点は、メリットといえるだろう。
65歳以降も保障額が半額にならない点もメリットだといえる。
21世紀がん保険よりも前のがん保険は、65歳以降になると診断給付金や死亡保険金が半額になった。
21世紀がん保険からは、契約途中で保障額が減らないよう改定されたが、まだスーパーがん保険や21世紀がん保険を保有している人は見直すチャンスだといえるだろう。
医療保障特約を付加して組み合わせできた
21世紀がん保険は、がん以外の病気やケガで入院した場合にも給付金が対象になる「特約MAX」が付加できた。
特約MAXは、がん以外の入院や手術といった治療にかかる費用を賄うことができる。
特約MAXは、メイン契約に紐づくので、がん保険を解約しなければずっとアフラックのがん保険に特約MAXがついた状態である。
がんだけでなく、幅広く保障対象をまとめておきたいなら、特約MAXを組み合わせるのも良いだろう。
21世紀がん保険のデメリットとは
先の章では、21世紀がん保険の特徴やメリットについて解説した。
では、21世紀がん保険のデメリットを解説する。
21世紀がん保険のデメリットは、次の通りだ。
- 診断一時金が1回のみ
- 通院給付金が入院が前提となる
- 家族の保障だけを残せない
それぞれのデメリットについて解説します。
診断一時金が1回のみ
診断一時金が生涯を通じて1回しか支給されないので、継続的にまとまった給付金は受け取れない。
そのため、給付金を受け取っても、継続して治療が長引いている場合は、その後の生活や治療費によって家計が圧迫されてしまう可能性があるだろう。
また、診断一時金が1回だけだと、まとまった給付金が受け取れる機会が今後ないので、再発した場合や、他の場所に転移してしまった場合の治療費が確保できない可能性が高い。
以上から、再発した場合や治療が長引いてしまった場合を想定した場合、診断一時金が1回しか支払われないと保障が不十分で、余計な負担が必要になるリスクが高まる恐れがある。
悪性新生物と上皮内新生物で保障額が異なる
悪性新生物と上皮内新生物で保障額が異なる内容がある。
例えば、上皮内新生物と診断された場合、診断給付金は悪性新生物で保障される金額の10%しか支払われない。
そのため、上皮内新生物になった場合に、受け取れる給付金が少ない点がデメリットである。
悪性新生物と上皮内新生物の給付金が異なるのは、アフラックの特徴である。
そのため、新たに保険を見直す場合に関しては、悪性新生物と上皮内新生物の保障額が同じ金額保障されるタイプのがん保険を検討すると良いだろう。
また、保障を受ける条件として、入院することが前提になっている保険もある。
例えば、診断給付金の受け取り要件に、2回目以降の受け取りには入院を伴うことが前提となっている場合や、通院給付金が支払われる要件に、入院が必要になるケースである。
入院による治療がまだ一般的であったことから、入院を伴う治療でないと給付金の対象にならないケースが多かった。
ただし、今は入院せずにがん治療をするケースが一般的になりつつあるので、保障の要件に入院が伴っている内容が入ってしまっていると、保障が受け取りにくくなっている可能性がある。
21世紀がん保険でも、通院給付金は入院後の通院が対象となっているので、保障としては受け取りにくい内容になっているものもある。
家族の保障を残せない
本人以外の家族に対するがん保障を準備していた場合、その保障を残すためには、主契約である本人の保険もそのまま残しておかないといけない。
妻の保障だけを残そうと思っても、メインの保障を解約してしまうと、一緒に解約してしまう点がデメリットになる。
家族で保障が受けられるが、途中でメンテナンスする場合に手続きや制約が出るので、対処方法に困る保険になってしまう。
以上から、保障内容をとってみても、21世紀がん保険を継続して契約を続けるメリットは見出しにくい。
そのため、新たながん保険への加入を検討しておく必要があるだろう。
21世紀がん保険以外の新たながん保険に入る際の注意点
21世紀がん保険は、保有し続けていてもデメリットがあり、最新の治療実態にそぐわないケースがあるだろう。
そのため、新たにがん保険に加入して、最新のがん治療に見合った保障内容にメンテナンスしておく必要があるだろう。
ただし、新たにがん保険に加入する場合は、いくつか注意しなければならない点がある。
いくつかある中で、特に注意したい点は、次の3つだ。
- 保障が受けられるまでの免責期間
- 世帯全体で不足する保障がないか確認
- 健康状態の告知はありのまま記入
新たにがん保険を準備する場合は、年齢も高くなっているため、必要な保障だけでなく、保険料がいくら上がるのかも含めて、慎重に検討する必要がある。
それぞれの注意点について解説する。
保障が受けられるまでの免責期間
新たながん保険に加入する場合は、新しく準備するがん保険の保障が受けられるまでの免責期間に注意する必要がある。
がん保険には、加入後一定の期間、がんと診断確定されても給付金を支払わない免責期間が定められている。
一般的な免責期間は3ヵ月だ。たとえばアフラックの商品「生きるためのがん保険Days1 WINGS」では、新たに契約した場合に待つ期間として3ヵ月は保障が受けられない期間を設けている。
仮に免責期間の3ヵ月の間にがん保険の請求事由が発生しても、保障はされない。
一般的には、それまで払い込んでいた保険料は返金されるが、保険の契約は消滅する。
そのため、新たにがん保険に加入する場合は、免責期間が過ぎるまでは、もともと契約しているがん保険を残したままにしておくほうが安心できる。
とはいえ、保険料は重複するので、その点は考慮しておく必要がある。
また、同一保険会社の商品へ新たに乗り換える場合は、保険料の重複なく乗り換え手続きができる場合もある。
アフラックの場合、商品にもよるが「条件付き解約」を実施した場合に、保険料は重複せずに新たに契約したがん保険の免責期間が過ぎると、自動的に古いがん保険が消滅する手続きが行える。
以上から、新たにがん保険に加入する場合は、免責期間を確認したうえで、古いがん保険から乗り換える必要があるので注意しておきたい。
世帯全体で不足する保障がないか確認
新たにがん保険に加入する場合は、世帯で不足する保障がないか確認しておく必要がある。
アフラックの21世紀がん保険は、家族で保障が受けられる家族型で契約をしている人もいるだろう。
新たにがん保険に加入する場合は、家族分の保障をそれぞれ準備しておかないと、がんの保障がなくなる人も出てくる可能性がある。
また、先進医療や抗がん剤治療といった、最新の治療実態に沿った保障を追加で準備する必要がないか、よく検討して準備すると良いだろう。
健康状態の告知はありのまま記入
新たにがん保険に加入する場合は、健康状態をありのまま告知するのも大切である。
基本的に、保険会社は被保険者の健康状態を確認して保険を引き受けるかどうか決定する。
そのため、健康状態の告知は加入可否に大きく関わる項目といえる。
そのため、健康状態の告知を誤った場合は「告知義務違反」といって契約した顧客に重大なペナルティが生じる。
具体的には、がんと診断確定されても告知義務違反をした場合は給付金を支払えない。
また、契約そのものが解除され、保険が準備できないデメリットが生じる。
健康状態の告知を偽ると、いざという時に受け取れない場合があるので、この点も慎重に対応が必要である。
21世紀がん保険のデメリットを抑えて自分に最適ながん保険選びを
本記事では、アフラックの「21世紀がん保険」の商品の特徴や、新たに保険に入る際の注意点を解説した。
すでに販売が終了している21世紀がん保険だが、診断給付金など基本的な保障は備わっている。
ただ、先進医療に対応していないなど、利用するデメリットも大きい。
新しいがん保険に切り替えることで、自分に必要な保障を備えられるようにすべきだろう。
また、切り替えの際には保障期間の空白をつくらないよう気をつける必要がある。
新たにがん保険に加入するにあたり、一人で進めるのが不安だという人は、保険のプロに相談することも選択肢となる。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要ながん保険を的確に選択することができるはずだ。
また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。
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