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難病でも加入できる医療保険とは?保険の特徴や入る際のポイントを解説

この記事で解決できるお悩み
  • 自身や家族が難病を患った際にも加入できる医療保険を知りたい
  • 難病を患った際に医療保険が果たす役割を知りたい
  • 難病に対応した医療保険を選ぶ時のポイントが知りたい

難病には明確な治療法が存在しないものも多く、かかる費用も高くなりやすい。

難病を患ってしまった際の医療費や生活費を賄う為、医療保険は大きな役割を果たす。

本記事では、医療保険と難病の関係性、難病を患っていても加入できる医療保険の説明、そして医療保険を選ぶ時のポイントについて解説する。

この記事を読み、あなた自身や大切な人が難病に侵された時でも、医療費の不安を軽減し、安心して治療に専念できるよう準備をしてほしい。

目次

医療保険と難病の関係性

医療保険と難病の関係性 生命保険ナビ

適切な治療や自己管理を行えば日常生活も支障なくできる難病もあるが、保険会社は治療リスクが高いと判断する。

そのため、医療保険の加入条件を確認してみても明らかだが、多くの場合難病を患っている方が医療保険に入るという選択肢は少なくなってしまう。

基本的に、医療保険をはじめとする生命保険は、保険会社が想定している予測に反して保険事故率が高いと判断されてしまうと、加入意思があったとしても引受けできない。

そのため、完治する可能性が低く、将来にわたって治療リスクが高くなる難病を患っている人は、医療保険への加入を見合わせになる可能性が高くなる。

治療が難しく、慢性的に症状が続く難病のなかでも、厚生労働省は338種類を「指定難病」に認定してる。

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医療保険における難病の定義

医療保険における難病の定義は、基本的に厚生労働省の定義に準じていると考えて良いだろう。

というのも、難病そのものを生命保険会社が独自に設定している定義はない。

難病の定義としては、次の項目に該当しているかがポイントである。

難病の定義
  • 発病の原因が分らなない
  • 希少な疾患である
  • 治療法が確立されていない
  • 治療が長期にわたって必要である

厚生労働省が指定している「指定難病」は上記に加えて、以下の2点がある

  • 患者数が人口の約0.1%程度
  • 客観的な診断基準が成立している

また、難病の定義は同じでも、医療保険に加入できるかどうかは各保険会社によって異なる。

そのため、同じ難病でも加入できない保険会社もあれば、条件付で加入できる場合もある。

医療保険の基本的な保障内容や引受け知識について確認していこう。

医療保険の基本知識

医療保険は、病気やケガで入院や手術など、治療を行った場合に給付金が支払われる保険である。

一般的には、入院や手術に関する給付金は主契約として保障されており、オプションで保険料を上乗せした特約を付加すれば、さらに保障を手厚くできる。

医療保険の主な特約は、以下の通りだ。

  • 入院時にさらに保障が手厚くなる特約
  • 三大疾病で保障が手厚くなる特約
  • 介護状態になった場合に保障が手厚くなる特約
  • 保険料の支払が特定の条件で免除される特約
  • 亡くなった場合に保険金が受け取れる特約

医療保険に加入する場合は、健康状態の告知が必要となる。

告知によって加入できるか保険会社が判断するが、一般的に医療保険の引受けは、次の3パターンである。

  • 引受:契約した内容通りに契約可能
  • 延期:契約した保険の加入は不可能
  • 特別条件:特定の疾病や部位に対して定められた期間は保障が受けられない

特別条件には「疾病不担保」と「部位不担保」の2種類がある。

  • 疾病不担保:特定の病名で治療をしても医療保険から保障はしない
  • 部位不担保:特定の部位に対する治療をしても医療保険から保障はしない

疾病不担保は、たとえば感染症や帝王切開といった例がある。

部位不担保は手足や眼球といった部位だけでなく、胃や腸といった内蔵も該当する。

また、不担保となる期間は一定期間の場合もあれば、永年不担保といって、加入期間中はずっと保障がされないケースもある。

では、そもそも難病を患っていても医療保険に加入できるのか確認していこう。

難病を患っていても医療保険に加入できるのか

結論としては、難病を患っていても医療保険に加入できる場合がある。

先ほども述べたが、保険会社ごとに医療保険の引受け基準が異なるので、同じ難病でも、治療内容や症状の程度によっては医療保険に加入できる。

ただし、加入できるとしても「特別条件」がつく可能性が高いので、保障される条件としては不利な内容になる可能性が高いだろう。

そのため、医療保険を探す場合は、次に紹介する「引受基準緩和型医療保険」を検討すると良い。

難病の方でも加入できる医療保険とは

難病の方でも加入できる医療保険とは 生命保険ナビ

一般的な医療保険だけでなく、難病を患っている人は「引受基準緩和型医療保険(=緩和型)」への加入も検討すると良い。

緩和型の医療保険は、通常の医療保険より加入要件を緩和している保険で、過去に大きな病気をした人をはじめ難病を患っている人でも加入しやすい保険である。

一般的に、通常の医療保険で求められる告知項目は7から10個ほどある。

しかし、緩和型医療保険は3から5個程度なので、現在病気や難病で治療をしていても、告知内容に該当していなければ加入できる。

さらに、緩和型医療保険は、一般の医療保険と違って「特別条件」という概念がない。

そのため、契約できる場合は、特定の疾病や部位に不担保がつかない。

以上から、難病を患っている人は、緩和型の医療保険を中心に検討すると良い。

難病を患った際の医療保険の活用法

医療保険に加入した場合に、難病の治療のために入院や手術をした場合に給付金が支払われる。

しかし、基本的に難病を患っている人がその難病で治療をする場合は、医療費が助成されているため、治療費がかからない。

そのため、医療保険の活用方法としては、通常の病気やけがの治療費だけでなく、難病で治療が必要な場合に仕事を休んだ場合の収入補てんとしても活用できるだろう。

実際に医療保険をどのように活用するべきかは、資産状況や世帯状況によって異なる。

そのため、治療費の確保を目的にするべきなのか、収入の補てんとして加入するべきかは、保険の専門家と相談したうえで決めると良いだろう。

加入可能な医療保険の具体例

医療保険で加入できる保障内容としては、以下のケースがある。

  • 入院給付金:入院した場合に給付金が発生
  • 手術給付金:手術した場合に給付金が発生
  • 通院給付金:通院した場合に給付金が発生
  • 先進医療給付金:先進医療を受けた場合に給付金が発生

難病の種類にもよるが、三大疾病に対して手厚くなる保障や介護や障害に該当した場合に保障が手厚くなる保障は準備できない可能性が高い。

また、通常の医療保険は上記の保障を準備できたとしても、特定の部位や疾病に対しての不担保が付与される可能性がある。

一方、緩和型の医療保険であれば、上記の保障に不担保がつくことなく準備できる可能性が高い。

三大疾病や介護、障害に手厚い保障もオプションの特約として付加できるケースもあるだろう。

しかし、緩和型の医療保険は保険料が通常の医療保険よりも高く設定されている。

そのため、あまりにも特約を付加しすぎると、保険料が想定よりも高くなるので、保障内容とのバランスは考えながら準備する必要がある。

難病の方が医療保険に入る時の注意点

難病の人が医療保険に入る場合は「告知義務違反」を起こさないことだ。

告知義務違反とは、故意であるかどうかにかかわらず、健康状態の告知をありのまま記入しないことである。

告知義務違反が発覚すると、契約した保険契約を解除されるだけでなく、病気やケガで入院や手術をして給付金を受けるような事由が発生しても、お金が支払われない可能性がある。

そのため、契約時には正確に以下の項目を報告できるようにしておく。

  • 難病が発症した時期
  • 入院期間
  • 手術時期や術名
  • 服薬している薬剤名
  • 現在の症状
  • 症状の程度や就業制限の有無

また、難病以外の既往症や治療歴も確認されるので、他にも治療歴がある場合は同様に申告が必要なので、事前に確認しておく必要がある。

難病対応の医療保険を選ぶ時のポイント

難病対応の医療保険を選ぶ時のポイント 生命保険ナビ

難病の場合、加入できる医療保険の選択肢は狭まる可能性が高い。

医療保険は、病気やケガなどの保険事故が発生するリスクが高い場合、保険への加入ができないケースがある。

もし、難病を患っていても医療保険を探す場合には、以下のポイントを踏まえて決めておく必要があるだろう。

  • 保険料と保障内容のバランスを見る
  • 難病特化型医療保険と通常の医療保険の違いを意識する
  • 複数の保険会社のプランを比較し選ぶ

実際に、医療保険を選ぶ際は、難病を患っているかどうかに関係なく、重要なものがある。それぞれのポイントについて確認していこう。

保険料と保障内容のバランスを見る

保険料と保障内容のバランスを確認して医療保険を選ぶのが最も重要である。

保険会社ごとに、保障される内容や保険料の設定基準も異なる。また、同じ難病でも保険会社によっては引受できるかどうかも違う。

保険商品によっては、同じ難病でも引受ができない場合もあれば、契約はできるものの特定の疾病や部位に不担保の条件が付く場合もある。

契約前に、難病の治療歴や程度を伝えて、事前にどのような引受になるのか、目安をしっかり確認したうえで契約する必要があるだろう。

難病特化型医療保険と通常の医療保険の違いを意識する

難病特化型医療保険は、緩和型の医療保険なので、通常の医療保険よりも加入できる要件が緩和されているので、難病を患っている人でも加入できる可能性が高い。

しかし、加入しやすい分、保険料も高く、保障内容によってはコスパが悪いかもしれない。

一方で、通常の医療保険は保険料が緩和型の医療保険よりも安くなる可能性はあるものの、引受できる条件が厳しく出る可能性もある。

そのため、難病の症状や程度次第で緩和型医療保険に加入するべきなのか、通常の医療保険にするか検討すると良い。

難病の治療内容によっては、通常の医療保険に加入できな場合は、その場合は緩和型の医療保険に加入する必要がある。

検討する順序としては、通常の医療保険に加入できるかを確認したうえで、緩和型医療保険を検討すれば良い。

複数の保険会社のプランを比較し選ぶ

医療保険にしても、緩和型の医療保険にしても保険会社がさまざまな商品を出している。

そのため、各商品ごとに特徴も違えば、保険料も異なる。

保険会社が1社だけだと、他の保険会社との比較ができないので、その保険商品が良いものかどうかも分からない。

複数の保険会社のプランを比べながら、保障内容や保険料を比較して準備する必要があるだろう。

とはいえ、自分だけで保険会社をいくつも比べて考えるのは労力もかかる。

そのため、保険の専門家に確認しておくと良いだろう。

まとめ

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、医療保険における難病の定義と難病の方でも加入できる医療保険、そして医療保険を選ぶ時のポイントについて解説した。

難病を患った際の医療保険の活用法や注意点を正しく理解することは、不測の事態に備えるために重要だ。

また、適切な医療保険を選ぶことで、治療費の負担を軽減し、患者とその家族は安心して生活を続けることが可能となるだろう。

しかし、多種多様な保険商品の中から自分にあった商品を選ぶのは、専門的な知識も必要となるため容易なことではない。

スムーズに的確な判断を下すためには、専門家である保険のプロにアドバイスをもらうのも手だろう。

ただ、生命保険のプロは数多く存在し、自分にとって最適な担当なのかを見極めることもまた難しい。

担当を探す際は、マッチングサイト「生命保険ナビ」の利用をおすすめする。

全国の保険のプロの中からあなたの条件や意向に合った担当者を選べる。

難病に備えたいという人は、是非活用してもらいたい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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