- 80代でも入れるおすすめの医療保険が知りたい
- 80代が医療保険で備えるべき保障内容が知りたい
- 80代が医療保険に加入する際に気を付けるべきポイントが知りたい
超高齢化社会の日本において、80代を迎えても健康に生活しているという方は多い。
一方で、多くの方が今後怪我をしたり病気にかかることや、その際にかかる医療費に関しては不安を感じていることだろう。
そのため、「今加入している保険で保障は十分か」と悩む方もいるのではないだろうか。
また、特に75歳以上の後期高齢者の場合には自己負担額も減ることから、医療保険の見直しや必要性に頭を抱えている方もいることだろう。
そこで本記事では、80代における医療保険の必要性や高齢者でも加入できるおすすめの医療保険、さらに加入する際の注意点について解説していく。
医療保険で万一の備えを充実させたいという80代の方には、ぜひ参考にしてほしい。
80代における医療保険の必要性
80代における医療保険の必要性について考える。
75歳で後期高齢者医療制度を迎えるため、勤務状況や属性に関係なく、80代は全員が同制度の被保険者となる。
後期高齢者医療制度とは
後期高齢者医療制度とは、財源をほかの医療制度から独立させ、収入に応じて保険料負担を設定するものだ。
現役の公的保険財源から負担されている仕組みだが、詳しくは割愛する。
後期高齢者医療制度における、被保険者の自己負担割合について見ていこう。
現役並みの所得がある方 | 3割 |
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一定以上所得がある方 | 2割 |
一般所得者 | 1割 |
上記表の「一定の所得」とは、年金収入+その他の合計所得金額が単身世帯で200万円以上、複数世帯で320万以上の方を指す。この場合、医療費の自己負担が2割となる。対象者には2022年9月の時点で通知が送られている。
75歳を迎えた方は国保や健康保険のような脱退・加入手続きは不要だ。
ただ年齢差のある夫婦は1人が後期高齢者制度、もう1人が国保というケースも考えられ、把握の難しい面もある。
後期高齢者医療制度を踏まえたうえでの80代と医療保険
70代までは後期高齢者医療制度のうち、現役並みの所得もしくは一定以上の所得枠に入る人も多いだろう。
ただ80歳を超えると、現役並みの働き方をしている人は著しく減る印象がある。
後期高齢者医療制度のもとで自己負担が3割になるか、それとも2割や1割になるかによって、民間の医療保険の必要性も変わるため、対応した医療保険に加入したい。
申込上限年齢が80歳までの医療保険も多い
各社の医療保険を調べると、申込の上限年齢が80歳までとなっている医療保険も多い。
80歳を超えて新たに保険に加入しようとする場合、これらの年齢制限によりNGとなる可能性がある。
この場合の対応策は2つある。
80代でも加入できる医療保険を探す
保険商品によっては89歳まで申込できる保険がある。
80歳を超えても申込ができる保険を探すことで、申込の機会を得ることができる。
ただ概ね80歳を超えてから新規で加入する医療保険は保険料が高い点がネックといえるだろう。
保険料が許容できる金額を超えている際は、特約や特則を削り主契約のみとすることで、保険料を下げられる場合がある。
払い済み保険にする
もうひとつの方法は、80歳を超えるまでに終身保険に加入する方法だ。
保険の多くは65歳までの払込で、保険は一生涯となっているものも多い。
一生涯の保障ならば、80歳を超えても何かあったときのリスクヘッジとすることができる。
80代でも加入できる!おすすめの医療保険を紹介
80歳でも加入できる医療保険には、どのようなものがあるだろうか。
「いつ医療保険に入るか」によって最適な保険商品は変わる。
年代別におすすめの医療保険についてまとめた記事もあるので、比較していただくと、より80代の加入者が重視するべきポイントが理解できるはずだ。
少額短期保険(少短)について
多くの医療保険は新規申込が長いもので80歳までとなっている。81歳を超えた場合は、少額短期保険(少短)を検討したい。
少短は保障期間を1年以内、保険金を1000万円以下とする保険だ。
1000万円は死亡保険・損害保険などあらゆる保障の合計額で、うち医療保険の保険金上限は80万円、疾病による重度障害・死亡保険の保険金はそれぞれ300万円までとなっている。
一般的な医療保険と比較すると著しく保障範囲は低いものの、保険料も抑えられているため新たなニーズを開拓している。
2023年現在、80代が医療保障を得るためには少短は選択肢となることは間違いない。
(オリックス生命)キュア・ネクスト
七大生活習慣病に強い保険だ。七大生活習慣病とは三大疾病(がん・心疾患・脳疾患)に加え、糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性腎臓病が対象だ。
キュアネクストではこれらの疾病に対し、支払日数を拡大して保障する。
また入院の有無にかかわらず、約1,000種類の手術を保障する。
先進医療を受けたときの技術料を2,000万円まで支払のうえ、一時金の給付対象にもなる。
万が一の死亡保障特約(無解約返戻金型)を付加することもできるのが特徴だ。
申込可能年齢は80歳までであり、一生型の終身型のため、申込年齢が早いほど保険料が安くなる。
(アフラック生命) EVERシンプル
既に医療保険に加入している方に対して、特約や最新の医療などのプラスワンを実現する医療保険だ。
三大疾病特約や先進医療、女性疾病に対応することができる。
フルスペックの医療保険は必要なくとも、後期高齢者医療制度プラス先進医療保障という形も実現することが可能だ。
これらの医療保険をはじめ大半の医療保険には、持病のある方向けの保険(引受緩和型・無告知型)がある。そのため80代で医療保険のニーズがあった場合、10数年前のように「健康でなくては加入できない」ということは無くなりつつある。
一方で引受緩和型は一般の医療保険に対して保険料が高くなる。
(SBIいきいき少短)医療保険
84歳まで申込が可能な少短の医療保険だ。保障は100歳まで継続可能と頼りになる。
先進医療も保障内容に含まれているため、公的保障に上乗せして、格安の保険料で安心することができる。
80代のような高齢者が安心できる「24時間無料電話健康相談」や「家財整理サービス」が付与されているのも魅力的だろう。
オリーブの一時金保険
89歳まで申込をすることができる。
基本保障は一時金で5万円から30万円までと幅広い。
また医療保障のほかに、介護保障として10万円をつけることができる(65歳まで申込可能)。
このように医療保険から少短まで、複数の商品がある。
80代だから加入できないのではなく、選択肢のなかで何が最適なのかを考えていきたい。
少短はまだ歴史の浅い領域ではあるが、さまざまな商品が出てきている。
80代が医療保険に加入する際の注意点
80代が医療保険に加入する際の注意点を考えてみよう。
保障内容はどうするべきか
80歳はそれまでの年齢にも増してさまざまな病気と向き合わなくてはならない。
いざ重めの病気に罹患した際に適切な保障を受けられるように、高齢者向けの医療保険やカスタマイズ型の医療保険を検討し、もしもの事態に備えていきたい。
医療費は総じて大きな負担になっていくほか、体況によっては手術を受けられず、入院が長期化する恐れもある年代だ。
月をまたぐと高額療養費も複数月分となっていくため、家計への負担は避けられない。
また前項のラインナップでお伝えしたように、それまで加入した保険による継続保障が期待できなければ、少短保険にも視野を広げて考える必要がある。
少短には差額ベッド代のみを保障する保険もあるが、年齢により集団部屋が厳しい場合は有効に活用できる保険といえるだろう。
少短といえども、公的医療制度のみで先進医療などへの保障が不十分な状態よりはリスクヘッジができているといえる。
医療保険のもうひとつの特徴は支給スピードの速さだ。支給事由が発生したのち、すぐに保険金を受け取ることができる。
80歳以上になると終活の一環で相続を視野に入れ、証券や不動産などの資産ポートフォリオで次代に繋げる準備をしている人も多い。
急に医療費が必要といわれたときのために、民間の医療保険を活用するのも賢い方法といえるだろう。
定期的に保険のスペシャリストに相談したい
ライフプラン別に保険の見直しが必要だとわかっても、複雑な医療保険の保障内容を理解することは難しい。
特に80代の人が医療保険を検討する土台にある後期高齢者医療制度はとても複雑なため、理解には専門家の力を借りたいところだ。
保険のスペシャリストである募集人は保険の知識のみならず、公的保障や80歳代のリスク管理にも精通している。存分に活用していきたい。
なお原則80歳以上の被保険者にて保険の話を聞くときは、家族や親族を同席させなければならない。
金融庁からの指針にもとづき各保険会社が徹底している。
自分の親が保険を検討する場合、自分たちの保険検討とは前提条件がどう違うのか、しっかり理解するようにしたい。
公的医療制度を理解する
前項にて75歳からの後期高齢者医療制度と高額療養費制度を解説した。
後期高齢者医療制度のはじまる74歳までは国民健康保険に加入する人が多かったが、近年は職場の定年延長、またはシニアワークの拡大などで健康保険に加入継続する人も増えている。
社会保険であれば傷病手当金がある点をはじめ、国民健康保険とは異なる点を理解したい。
自分自身や家族がどのような公的保障を受けられるかを踏まえて、最適な医療保険を検討したい。
まとめ
本記事では、80代における医療保険の必要性や高齢者でも加入できるおすすめの医療保険、さらに加入する際の注意点について解説した。
80代で医療保険を活用する際には、まずは現在加入している保険について、保障期間や保障内容を見直すことが大切だ。
また、後期高齢者医療制度や高額療養費制度についても理解を深め、医療保険はそれらの不足を補うものとして利用するべきだろう。
今回紹介した引受基準緩和型保険や無選択型保険など、高齢者にもおすすめな商品や加入時の注意点を参考に、あなたに合った医療保険を見つけていこう。
このように、何より大切なことは必要な保障内容を満たしているか、保険料や公的医療保険とのバランスを考慮しながら保険を選ぶことだ。
そのため、どの保険に入るべきかの判断に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要な保険を的確に選択することができるはずだ。
また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。
そんな時はマッチングサイト「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。
無料で利用できるので、ぜひ活用してほしい。