- 40代独身男性に医療保険が必要なのかがわからない
- 40代独身男性が入るべき医療保険が知りたい
- 40代独身男性が医療保険を選ぶためのポイントが知りたい
40代になると、男性はがんなどの重大な疾病にかかる可能性が上昇する年代にさしかかる。
特に独身男性の場合、働けなくなった際に自分自身のその後の生活をいかに守っていくのか、というのは重要なテーマであろう。
しかしながら、数ある保険の中でどの医療保険に加入すべきか、頭を悩ませている方も多いのではないだろうか。
そこで本記事では、「40代独身男性に必要な医療保険」というテーマについて、医療保険を選ぶポイントと合わせて解説を行う。
医療保険へ加入するべきか悩んでいる、もしくはどの商品を選ぶべきかわからない、という40代独身男性の方には、ぜひ参考にしてほしい。
40代独身男性に医療保険が必要な理由
厚生労働省が2022年6月に発表した「令和2年患者調査の概況」によると、40代の入院患者数は推計で5万7100人で、外来の患者数は66万4500人だった。
また、入院日数の推移を見ると、短期化しているとはいえ平均で32.3日となっているので、一定の対策は取っておく必要があるだろう。
特に、50代の入院患者数が9万4,500人と増えていることから、40代は病気にかかるリスクが高くなる年代に差し掛かっているといえる。
では、特に罹患しやすい病気や健康のリスクには何があるのだろうか。
40代で医療保険に加入することのメリットとあわせて解説する。
40代男性が抱える健康リスク
40代は、仕事や家庭の両面で責任が重くなる年代に差し掛かるので、心身ともに大きな負荷がかかりやすい年代といえる。
そのため、身体的な病気だけでなく、精神的な疾患にもかかりやすい。
実際に、40代男性の死亡者数や死亡率を見ると、前半と後半で結果が異なることが分かった。
厚生労働省が2023年6月に発表した「令和4年人口動態統計月報年計」によると、1万人対でみた場合、40代で最も死亡者数が多い原因は「自殺」で2,553人であった。
ただ、10万人対でみると死亡者数は40歳から44歳までで1,137人で第一位、45歳から49歳までは1,416人で第二位であった。
自殺に代わって第一位になったのは「悪性新生物(がん)」である。
実際に、死亡者数は40歳から44歳までで769人であったのに対し、45歳から49歳では1,814人で、死亡者数は倍以上の結果になった。
第三位はどちらも「心疾患」だったので、40代は生活習慣病とされている三大疾病のリスクが徐々に高まり始めている年代といえるだろう。
男性における三大疾病の死亡者数は、総数で見ると、1位から3位まで以下の通り独占している。
- 悪性新生物:22万3,285人
- 心疾患:11万2,948人
- 脳血管疾患:5万3,181人
その他にも、以下のリスクには気を付けておくと良いだろう。
- 前立腺肥大
- 更年期障害
- 加齢黄斑変性
- 非アルコール性脂肪肝炎
以上を踏まえると、40代の男性は三大疾病をはじめ、さまざまな病気にかかりやすくなっている。
医療保険に加入する必要性
医療保険に加入する理由として「治療にかかるお金の確保」をイメージする人が多いだろう。
そのため、治療費を確保できる資金に余裕があるなら医療保険の加入は不要であると言われることが多い。
しかし、病気の治療費に手元の資金を回すことによって、将来の生活に向けて蓄えていた貯金や資産を切り崩さないといけないなら、医療保険の必要性は高まるだろう。
医療保険の役割は、治療費の確保というよりも、病気によって蓄えていた資産や貯金を切り崩さなくて良くなることにある。
特に、独身の場合は先々の資産を目減りさせるリスクはできるだけ排除しておくことが望ましい。
実際に、金融広報中央委員会が調査した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身世帯で金融資産を保有していない40代は35.8%であった。およそ3人に1人は金融資産を保有していない。
そのため、老後資金を確保するために、治療費で家計を圧迫させるわけにはいかないだろう。
さらに、60代と70代の割合は以下の通りであった。
- 60歳代:28.5%
- 70歳代:28.3%
金融資産保有額の平均額を見ると、60歳代で1,388万円、70歳代で1,433万円であった。
老後資金として必要とされている2,000万円を下回っている。
そのため、必要以上に自己資産を減らす、もしくは余計な支出に自己資産を回さないようにするための対策は必要といえるだろう。
医療保険とは、数あるリスクヘッジの中でも健康リスクが生じて必要以上に自己資産を治療費などで目減りさせないよう、準備しておく対策であると言えるだろう。
医療保険に加入するメリット
医療保険には、先ほども解説した通り「治療費の確保」だけでなく「治療費を捻出することで貯蓄や資産を目減りさせない」メリットがある。
特に、治療費が高額になりやすい病気や、働けない状態につながりやすい疾病は、必要以上に資産や貯蓄を目減りさせる可能性が高い。
例えば、治療費がかさむ病気としてイメージされるのが、がんである。
メットライフ生命が実施したがんの治療費の結果をみると、初めてがんを治療する場合に必要になった費用は、平均47.8万円と発表している。
治療にかかる費用以外でも平均26.4万円を支出したという結果からもわかる通り、単に治療の費用だけでなく、その他にも諸費用がかかる病気といえる。
日本では公的医療制度が充実しており、高額療養費制度があるため、一定額以上の支払いはしなくてもよい。
しかし差額ベット代や食費、家族の交通費などは自己負担になる。
こうした費用が発生しても、医療保険からカバーできれば、手元の資産を大きく目減りさせずに済むだろう。
また、40代から老後に向けて資産形成する場合、治療費にお金を回してしまうために、貯蓄ができなくなる可能性を防げるメリットもある。
また、脳卒中や心筋梗塞で後遺障害が残ってしまい、働けずに収入が減少する可能性もあるので、生活ができないリスクもカバーできる。
以上から、単純に治療費の確保だけでなく、働けない場合の収入補てんや、資産を目減りさせないメリットがある。
40代独身男性に必要な医療保険とは
医療保険は、各保険会社がこぞって商品を出しているので、競争力の激しいジャンルである。
そのため、毎年トレンドが変わったり、おすすめできる医療保険が変わるケースがある。
そのうえで、40代におすすめできる基本的な医療保険の形は「保障が一生涯継続できる医療保険」である。
医療保険には、契約してから保険料が上がらない「終身型」と、一定期間を迎えて保険を継続すると保険料が上がる「更新型」に分かれる。
老後を迎えても医療保険に加入してリスクをカバーする目的であれば、基本的に終身型を選んでおいた方が良いだろう。
また、医療保険は入院や手術を受けると治療費が支払われる保障内容が基本となっている。
オプションで保険料を上乗せすれば保障が追加できる特約は、各保険会社によって特徴が分かれる。
そのため、どのような特約を準備したいかによって、おすすめできる保険会社が異なる。
今回は、がんの保障が充実している保険会社の医療保険や特約のバリエーションが多い保険会社を紹介する。
がんの保障が充実している医療保険
がんの保障が充実している医療保険は、ネオファースト生命の「ネオdeいりょう」がおすすめである。
医療保険の基本保障である入院や手術の保障に加えて、以下のがん保障が特約として付加できる。
- がん診断特約
- 抗がん剤治療特約
- 自費診療保障上乗せ型がん治療特約
がん診断特約では、がんと診断された場合にまとまった給付金(一時金)が支払われる。
この際にポイントとなるのが「支払要件」である。
まず、がんの種類によって給付金額が変わらない点がメリットである。
保険会社によっては、がんの種類によって給付される金額が異なる場合があるので注意したい。
次に、2回目以降の支払い要件にも注意が必要である。
診断給付金が1度支払われた後、2回目以降の給付金を受け取るための要件が各保険会社で異なる。
「ネオdeいりょう」は、1年以上経過していて、治療を目的とした入院や通院をすれば再度給付金が受け取れる。
2回目以降の給付金が支払われるまでの免責期間や、免責期間を経過してどのような要件を満たせば給付金を受け取れるかをチェックしておくと良い。
抗がん剤治療特約は、がんの治療を目的として抗がん剤治療やホルモン剤による治療を受けた場合に給付金を支払う。
ホルモン剤での治療も対象となっている点や、治療を受けた月ごとに給付金の支払いがあるので、治療を実施した都度お金が受け取れる。
自費診療保障上乗せ型がん治療特約は、公的保険適用での手術・放射線治療・抗がん剤治療や公的医療保険適用外の自費診療を受けた場合に、給付金が支払われる特約である。
がんの治療は、部位やステージによって治療方法が異なるので、どの治療を受けても給付金が支払われる可能性が高い点がメリットである。
保険料が安い医療保険
保険料については、たいていどの保険会社も安く販売されているが、シンプルな医療保険で保険料も安い保険会社は、メディケア生命の「メディフィットA」である。
実際に、40歳の男性で以下の条件の場合、保険料は毎月1,570円であった。
- 入院給付金:5,000円
- 保険料払い込み期間:終身
- 給付限度の型:60日
- 手術給付金:1型
- 先進医療特約:付加
もちろん、ニーズにあわせて保障内容はカスタマイズできる。保険料を安く抑えたい場合は検討すると良い。
特約が充実している医療保険
特約が充実している医療保険では、SOMPOひまわり生命の「健康のお守り」がおすすめだ。
準備できる特約は18種類で、それぞれ以下の通りとなっている。
- 医療用新先進医療特約
- 医療用健康回復支援給付特約
- 医療用保険料免除特約
- 医療用特定疾病診断保険料免除特約
- 医療用入院一時金特約
- 医療用通院特約
- 新三大疾病支払日数無制限特則
- 七大生活習慣病追加給付特則
- 医療用新三大疾病一時金特約
- 医療用総合生活障害保障特約
- 医療用新がん診断給付特約
- 医療用新がん外来治療給付特約
- 医療用抗がん剤治療給付特約
- 医療用がん入院特約
- 介護一時金特約
- 医療用介護年金特約
- 医療用女性疾病入院特約
- 手術給付金不担保特則
このように、「いつ医療保険に入るか」によって最適な保険商品は変わる。
年代別におすすめの医療保険についてまとめた記事もあるので、比較していただくと、より40代の加入者が重視するべきポイントが理解できるはずだ。
40代独身男性が医療保険を選ぶためのポイント
40代独身男性が医療保険を選ぶ場合、いくつかのポイントを踏まえて検討すると良いだろう。
前提としては保障期間が終身である内容だが、加えてポイントにしたい点は、以下の3つである。
- 公的医療保険で賄えない分を保障
- 支払限度日数に注意
- リスクの高い疾病を充実
それぞれのポイントについて解説する。
公的医療保険で賄えない分を医療保険で準備
医療保険を準備する場合、自己負担が発生する分が保障されるように内容を決めると良い。
仮に病気を患った場合に、基本的に公的医療保険制度を活用すれば3割負担で済む。
そのため、3割の負担分を賄える準備ができると良い。
さらに、自己負担額が一定額を超えた場合は「高額療養制度」を活用できる。
高額療養制度は、所得等に応じて自己負担額が異なるので、自分がどの区分に該当するかは、以下を参考にしてほしい。
また、就業ができない期間に支払われる「傷病手当金」は、直近1年の標準報酬月額の3分の2が支払われる。
そのため、収入をカバーする目的であれば、残りの3分の1がカバーできる部分を保険で賄うと良い。
支払限度日数に注意
支払限度日数が短すぎないように注意したい。
厚生労働省の「令和2年患者調査の概況」によると、入院日数平均は32.3日なので、病気によって違いはあるが約1ヵ月入院する可能性がある。
そのため、支払限度日数が短すぎると、入院給付金が支払われない可能性がある。
そのため、支払限度日数は60日を基準に考えておくと良いだろう。
リスクの高い疾病を充実
40代は、三大疾病に対して保障を充実させておくと良いだろう。
厚生労働省が2023年6月に発表した「令和4年人口動態統計月報年計」では、「悪性新生物(がん)」「心疾患」「脳血管疾患」の三大疾病が、年代ごとの死亡者数でトップ5にランクインしている。
そのため、三大疾病に対して保障が手厚い内容を準備すると良いだろう。
まとめ
本記事では、「40代独身男性に必要な医療保険」というテーマを解説した。
40代は生活習慣病をはじめ、治療費がかさみやすい病気や後遺障害が残る病気にかかりやすい年代といえるだろう。
将来の老後資金の準備も必要な年代なので、資産や貯金を必要以上に減らさないためにも、医療保険を準備する必要性は高いといえる。
実際に、医療保険を選ぶ際には、公的医療保険制度とのバランスや、発症リスクの高い疾病に対して手厚く備えるなど、踏まえておきたいポイントもある。
40代独身男性におすすめできる3パターンの医療保険を紹介したので、あわせて参考にしてほしい。
保険選びに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することをおすすめする。
専門的なアドバイスをもらうことで、自分に必要ながん保険を見つけることができるだろう。
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