- 定期保険の保険料を抑える方法が知りたい
- 保険料が安いおすすめの定期保険を具体的に知りたい
- 自分にあった定期保険を選ぶポイントを理解したい
定期保険とは保障期間が定められた死亡保険のことを指す。
保障期間は終身保険よりも限定されるが、その分保険料が抑えられている。
そのため、「家計とのバランスをとりながら万が一の備えをしたい」という方などにはおすすめである。
そこで本記事では、まず定期保険の保険料を抑える方法や保険料が安いおすすめ商品について解説する。
ただ、保険を保険料の安さだけで選ぶことはおすすめできない。
記事後半では数ある定期保険の中から適切なプランを見つけるためのポイントについても解説する。
定期保険への理解を深め、保険を上手に活用するためにもぜひ参考にしてほしい。
定期保険の保険料を安く抑えるには
定期保険は、一定期間の死亡保障を備えられる保険である。
保険料は掛け捨てになるので解約返戻金がない分、保険料が割安に準備できる。
子どもが経済的に独立するまでの期間、またパートナーが公的年金を受ける期間まで備える人が多い。
こうした定期保険を安く準備する方法はあるのだろうか。
今回は、定期保険を安くする以下の方法について解説する。
- 保険期間を短くする
- 加入目的を明確にして保障額や期間を設定する
- 若くて健康なうちに加入する
それぞれのポイントについて、参考にしてほしい。
保険期間を短くする
定期保険の保険料を安くする方法の1つに、保険期間を短くする方法がある。
定期保険の保険料は、「被保険者の年齢」「保険金額」「保険期間」によって決まる。
そのうち、保険期間については、期間が長くなるほど保険料は高くなる。
そのため、保険期間を短く設定すれば保険料を抑えることができる。
たとえば、メディケア生命の「メディフィット定期」を例にして確認しよう。
30歳の男性で、保険金額を1,000万円に設定した場合に、保険料は以下の通りになる。
- 保険期間10年:977円
- 保険期間60歳:1,812円
少しでも定期保険の保険料を抑えたい人は、保険期間を短くすると良いだろう。
とはいえ、やみくもに保険期間を短くすれば良いというわけではない。
保険期間をどこまで短くするかは、世帯状況や資産状況によっても変わるので、慎重に判断する必要がある。
加入目的を明確にして保障額や期間を設定する
加入目的を明確にして、保障額や期間を設定する点も、保険料を安くする方法である。
定期保険の加入目的を明確にしていれば、必要な保障期間が自ずと分かる。
そのため、無駄な保険期間を設定する必要がなくなり、適切な保険料で準備できる。
定期保険に加入する主な目的は、以下の3つである。
- 子どもが経済的に独立するまでの保障
- 定年に到達するまでの保障
- パートナーが公的年金を受け取れるまでの保障
どの目的で備えるかを明確にしたうえで、必要な保障額や保障期間は専門家に相談してアドバイスを受けると良いだろう。
若くて健康なうちに加入する
定期保険の保険料は、加入する年齢によっても保険料が異なる。
そのため、できるだけ若いタイミングで加入しておくと良いだろう。
保険料は、被保険者が死亡するリスクの高さによって変わるため、契約年齢が1歳刻みで異なる。
先ほどシミュレーションしたメディフィット定期で、保険料がどのように異なるか確認してみよう。
保険金額を500万円、保険期間は10年でそれぞれ計算する。
- 20歳:544円
- 30歳:613円
- 40歳:1,048円
- 50歳:2,131円
以上から、年齢が若いうちに加入しておくと、保険料を安く抑えられる。
また、健康であれば保険料が変わるケースもある。保険商品の中には、健康状態によって保険料の料率を変える商品もある。
喫煙の有無やBMI、血圧値、健康診断を総合的に勘案し、「健康体」として保険会社がみなせば、さらに保険料を割安にできる場合もある。
たとえば、メットライフ生命の「スーパー割引定期保険」では、以下の料率のいずれかで準備できる。
35歳男性で、保険金額が1,000万円の場合だと保険料は以下の通りになる。
- 非喫煙優良体:1,580円
- 非喫煙標準体:1,880円
- 喫煙優良体:2,000円
- 標準体:3,460円
このように、健康状態が良いうちに加入すると保険料が割安になるので、若く健康なうちに保険料を準備すると良いだろう。
なお、定期保険などの死亡保険を含め、生命保険の概要については以下の記事でまとめた。改めておさらいしたいという方はぜひチェックしてほしい。
保険料が安いおすすめの定期保険を紹介
定期保険は、さまざまな保険会社で販売されている。
どの商品も保険料は安い点はある程度共通しているものの、保険商品の特徴は各保険会社で異なる。
そこで今回は、定期保険の中でも、保険料が安い保険商品について、それぞれ紹介する。
今回は、以下の保険商品についてそれぞれ解説する。
- ライフネット生命「かぞくへの保険」
- ネオファースト生命「ねおde定期」
- はなさく生命「はなさく定期」
シンプルな保険から付帯サポートが充実している商品など、保険会社によって特徴が異なるので、それぞれ参考にしてほしい。
ライフネット生命「かぞくへの保険」
まず紹介する保険商品は、ライフネット生命「かぞくへの保険」である。
保険期間中に死亡した場合、保険金を支払う定期保険である。
保険期間は「年満了タイプ」と「歳満了タイプ」に分かれる。
- 年満了タイプ:10年 20年 30年
- 歳満了タイプ:65歳 80歳 90歳
歳満了タイプは、契約の更新はなく満了をむかえると保障が終了する。
年満了タイプは、保険期間が満了すると自動更新される。
30歳男性で保険金額が1,000万円の場合、保険料は以下の通りになる。
- 10年:1,068円
- 20年:1,419円
- 30年:2,031円
- 65歳:2,470円
- 80歳:4,606円
- 90歳:6,924円
更新になると保険料は上がるので、更新をストップする場合は満期前に申し出をすると良いだろう。
「かぞくへの保険」は、基本保障が死亡・高度障害の保障だけで、非常にシンプルな保険である。
ネオファースト生命「ねおde定期」
ネオファースト生命「ねおde定期」は、死亡や高度障害状態になった場合に、保険金が支払われる。
最長で80歳まで契約ができる。そのため、必要な保障額や保障期間を柔軟に設定できる点にメリットがある。
30歳男性で保険金額が1,000万円の場合、保険料は以下の通りになる。
- 10年:940円
- 20年:1,320円
- 30年:2,400円
- 65歳:2,470円
- 80歳:4,580円
- 90歳:6,920円
さらに、特約として保険料払込免除特約が付加できる。
保険料払込免除特約は、保険料の払込期間中に所定の状態に該当した場合に、以後の保険料の支払いが免除される特約である。
所定の状態とは、三大疾病で以下の要件を満たした場合である。
- がん
- 初めて医師により診断確定されたとき
- 心筋梗塞
- 1日以上の入院または公的医療保険の給付対象となる手術を受けたとき
- 脳卒中
- 1日以上の入院または公的医療保険の給付対象となる手術を受けたとき
三大疾病で所定の状態に該当すると、保険料の支払が免除される点は、家計的にも保険料負担がなくなるのでメリットになるといえるだろう。
はなさく生命「はなさく定期」
はなさく生命の「はなさく定期」は、契約期間中の付帯サービスが充実している保険である。
付帯サービスは、以下の3つである。
- ご遺族あんしんサポート
- ご家族の相続等の手続きをサポート
- 24時間健康電話相談サービス
- 健康に対する不安を、24時間365日、専門家に相談可能
- 24時間女性健康相談ダイヤル
- 女性特有の病気や症状に対する不安を相談可能
上記の付帯サービスは、無料で利用できる点がメリットである。
30歳男性で保険金額が1,000万円の場合、保険料は以下の通りになる。
- 10年:1,770円
- 20年:2,080円
- 30年:2,400円
- 65歳:2,780円
- 80歳:4,570円
- 90歳:6,230円
定期保険は、保険会社によって保障内容が変わるわけではない。
そのため、こうした保険会社が提供しているサポートも確認しながら検討すると良い。
保険料の安さだけではなく自分に最適な定期保険を選ぶポイント
定期保険を選ぶ場合、踏まえておきたいさまざまなポイントがある。
大前提として、保険料が安い点を重視すべきだが、それ以外にも確認しておく必要がある。
定期保険を選ぶ場合、以下のポイントを踏まえて準備すると良い。
- 保険期間がいつまで必要か確認する
- 必要な保険金額を事前に確認する
- 平準型か逓減型かを検討する
それぞれのポイントについて確認しよう。
保険期間がいつまで必要か確認する
先にも記したが、保険期間を適切に設定する点も重要である。
定期保険の加入目的を明確にしていれば必要な保障期間が自ずと分かる。
そのため、無駄な保険期間を設定する必要がなくなり、適切な保険料で準備できる。
どの目的で備えるかを明確にしたうえで、必要な保障額や保障期間は専門家に相談してアドバイスを受けると良いだろう。
必要な保険金額を事前に確認する
保険金額がいくら必要かを事前に計算して、適切な保険料で準備できるようにすることも重要である。
遺族年金は加入している年金制度によって異なるため、保障額として準備すべき内容も異なる。
遺族年金の保障額で比べると、自営業やフリーランスに支払われる遺族基礎年金は、会社員や公務員に対して支払われる遺族厚生年金に比べて保障額が薄い。
そのため、特に自営業者やフリーランスの人は、収入保障保険で受けられる保障額を手厚く設定しておく必要があるだろう。
また、定期保険は世帯主だけが準備すれば良いわけではない。
共働き世帯であれば、どちらも収入を得て生活を維持しているので、夫婦それぞれが準備しておく必要があるだろう。
保障額をいくらに設定するべきかは、世帯状況や資産状況によって異なる。
そのため、保険の専門家に相談したうえで、適切な保障額や内容を準備すると良い。
平準型か逓減型か
定期保険を選ぶ場合、平準型と逓減型のどちらにするか検討することも重要である。
平準型は、保障期間の間は、保険金額が一定の商品である。
逓減型は、保障期間が経過するごとに保障額が徐々に減少する保険である。
保険料については、平準型に比べて逓減型のほうが安い。逓減型の保険の1つに、収入保障保険がある。
たとえば、30歳の被保険者が定期保険を60歳まで契約したとする。
保険金額が3,600万円の場合、被保険者が60歳までのどのタイミングで亡くなっても3,600万円が支払われる。
一方、収入保障保険は被保険者が死亡したタイミングによって、保険金額の総受取額が異なる。
- 30歳で死亡時
- 月額10万円×12ヵ月×30年=3,600万円
- 40歳で死亡時
- 月額10万円×12ヵ月×20年=2,400万円
- 50歳で死亡時
- 月額10万円×12ヵ月×10年=1,200万円
以上のように、30歳時点を保障額の頂点として、徐々に保障額が少なくなる特徴がある。
一般的に年齢が上がると、子どもの成長などに伴って、その後の必要保障額は下がってくる。
平準型より保険料は安く、人生設計に合わせた無駄のない保険金が受け取れる設定だ。
加入目的に応じて、平準型と逓減型のどちらを準備すべきか検討すると良いだろう。
どちらを準備すべきかは、世帯の資産状況や世帯状況で異なる。
そのため、専門家に相談したうえで準備すると良い。
定期保険は保険料の安さだけで決めるのではなく、保障とのバランスも考えて
本記事では、定期保険の保険料を抑える方法や保険料が安いおすすめ商品を紹介した。
また、自分に最適な定期保険を選ぶポイントについても解説を行った。
定期保険の保険料を抑えるには「保険期間を短くする」「加入目的を明確にして保障額や期間を設定する」「若くて健康なうちに加入する」いずれかの方法で準備すると良い。
自分にとって最適な定期保険を準備するなら、加入目的やライフプランに沿って、必要な保険期間や保障額を設定すると良い。
具体的に保険料が安いおすすめの定期保険も紹介した。
最適な保険商品を選ぶためには、世帯の状況を踏まえつつ、自分にとって最適な商品を見つける必要がある。
そのため、これらの判断に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することをおすすめする。
専門的なアドバイスを受けることで自分に必要な保険を見つけることができるだろう。
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