- 年代ごとの生命保険への加入率が知りたい
- 10代から生命保険に入るメリットが知りたい
- 10代におすすめの保険プランがあれば知りたい
生命保険はいざという時に自分や家族の暮らしを保障してくれるもので、日本ではほとんどの人が生命保険へ加入している。
一般的に、自身が契約者(保険料の支払いを行う人)となって生命保険に加入できるのは18歳からのケースが多い。
ただ、10代から加入するメリットはあるのか、疑問を持ったことがある人も多いだろう。
そこで本記事では、年代ごとの生命保険の加入率や10代から生命保険に加入するメリット、そして10代におすすめな生命保険の商品について解説する。
生命保険に入るタイミングを悩んでいる人は、ぜひ本記事を参考にして自分が生命保険へ加入するタイミングを決める材料としてもらいたい。
10代から加入するべき?年代別の生命保険への加入率と早期に加入する必要性
ここでは、性別・年齢別とライフステージごとの加入率や生命保険に早期に加入する必要性について解説していく。
性別・年齢ごとに見た加入率
性別・年齢ごとに見た加入率は以下のとおりだ。
男性 | 女性 | |
18〜19歳 | 31.0% | 20.6% |
20歳代 | 46.4% | 57.1% |
30歳代 | 81.5% | 82.8% |
40歳代 | 86.1% | 86.3% |
50歳代 | 86.9% | 87.8% |
60歳代 | 85.8% | 86.5% |
70歳代 | 72.5% | 78.8% |
合計 | 77.6% | 81.5% |
18〜19歳・20歳代は男女ともに加入率が低いものの、30歳代から50歳代にかけて加入率はどんどん上がっていく。
ただ、生命保険は「みんなが入っているなら自分も入ろうかな」「他の人も入っていないし、自分も入らなくていいや」という形で周りに流されるべきではない。
自分の家族構成や収入・資産状況などを踏まえて、保障を準備する必要があるか否かを検討することが大切である。
ライフステージ別に見た加入率
男女のライフステージ別に見た加入率は以下のとおりだ。
男性 | 女性 | |
未婚 | 55.9% | 61.0% |
既婚・子どもなし | 80.4% | 79.4% |
既婚・末子未就学児 | 90.7% | 86.8% |
既婚・末子小学生 | 92.7% | 85.5% |
既婚・末子中学生、高校生 | 92.6% | 88.1% |
既婚・末子短大・大学・大学院 | 95.8% | 87.5% |
既婚・子どもすべて卒業(未婚) | 84.5% | 86.5% |
既婚・子どもすべて卒業(既婚) | 80.4% | 83.7% |
上記の表を見ると、結婚をしていても子どもの有無によって生命保険への加入率が変わることがわかるだろう。
また、子どもが生まれてからは末子(一番下の子ども)が成長するにつれて男性の加入率が上昇していく。
自分に万が一のことがあったときに残された家族の生活を守るだけの資金はあるか、自身の老後資金に備える必要はないかなどを十分に検討し、加入要否を決定しよう。
生命保険に早期に加入する必要性とは
生命保険に加入する際には、告知が必要になる。
告知とは、保険会社に対して自身の現在の健康状態や過去の傷病歴などを知らせることをいう。
例えば、生命保険に加入する前に病気をしていた場合は、保険料が高くなったり、加入を断られてしまったりする可能性がある。
その点、健康なうちに加入しておけば、後に健康状態が悪化した場合でも保障を受けることが可能だ。
人はいつ病気になったり、ケガをしたりするかわからない。早期に加入し、万全な保障を準備しよう。
10代から生命保険へ加入するメリットとは
10代から生命保険へ加入するメリットとしては、主に以下の3つが挙げられる。
- 保険料が安くなる
- 健康状態がいいと選べるプランが多くなる
- 貯蓄がないときでも急な出費に備えられる
それぞれ見ていこう。
保険料が安くなる
一般的に、生命保険は年齢が若ければ保険料が安くなる。
なぜなら、年齢が上がるにつれて病気になるリスクが上がるからだ。
保険会社は契約者同士で保険料を出し合い、契約者の誰かが病気やケガなどをしたときに、契約者同士で出し合った保険料の中から保険金が支払われるといった「相互扶助の精神」で成り立っている。
そのため、病気になるリスク(保険金を支払うリスク)が高い人には保険料を多く払ってもらうようにし、契約者間の公平性が保たれる仕組みになっているのだ。
例えば、後に紹介するチューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムZ」にて、同様の保障内容※における男性の保険料例を比較してみよう。
※保障内容:入院1日につき5,000円(1入院の支払限度60日)、入院中の手術10万円、外来での手術2.5万円、放射線治療10万円、骨髄ドナー5万円
年齢 | 18歳 | 20歳 | 30歳 | 40歳 | 50歳 | 60歳 |
月額保険料(終身払) | 855円 | 890円 | 1,120円 | 1,555円 | 2,335円 | 3,800円 |
加入するのが数年遅れるだけで、大幅に保険料が高くなることがわかるだろう。
保険料が安いうちに加入することで、総支払額が安くなるケースも多い。加入の判断は早めにすることがおすすめだ。
健康状態がいいと選べるプランが多くなる
先述したとおり、保険に加入する際には告知が必要になる。
若いうちは比較的病気になるリスクも低いため、現在の健康状態に問題がなく、過去にも病歴等がない場合は、プランの選択肢が多くなるのだ。
一方、健康状態が悪くなってしまってから保険に加入しようとすると、自分が加入したい保険に加入できず、持病がある方向けの保険(引受基準緩和型保険など)のみしか加入できないケースも出てくる。
持病のある方向けの保険は、通常の保険よりも保険料が高く設定されているだけでなく、選択可能なプランも少ない傾向にある。
必要なときに保障が受けられるよう、健康状態が良いうちに幅広い保障が受けられるプランに加入しておこう。
貯蓄がない時でも急な出費に備えられる
「貯金は三角、保険は四角」という言葉をご存じだろうか。
これは、貯金は一定額を貯めるために時間がかかるが、保険であれば加入したときから保障が受けられることを表している。
若いうちは貯蓄がないケースも多い。貯蓄がないのに病気やけがで入院などをした場合には、治療費の支払いによって自分の財布に大きなダメージを与えることになってしまう。
ただ、保険に加入していれば保険金が受け取れるため、治療費がかかっても財布へのダメージを減らせる。
無理のない保険料で加入し、いざという時の備えを準備しておこう。
10代におすすめの生命保険とは
10代におすすめな生命保険として、ここでは以下の3つの商品について特徴を解説する。
- チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」
- オリックス生命「医療保険キュア・ネクスト」
- 太陽生命「入院一時金保険」
なお、いつ保険に加入するかで最適なプランは異なる。
年齢別におすすめの保険をまとめたこちらの記事も参考にしていただくと、より10代で気をつけるべきポイントへの理解も深まるだろう。
チューリッヒ生命 終身医療保険プレミアムZ
チューリッヒ生命が販売する「終身医療保険プレミアムZ」には、2つの特徴がある。
- 終身タイプであるため、加入したら保険料が一生変わらない
- 特約を付加することで、より充実した保障の準備が可能
まず、終身タイプの保険であるため、保険料が一生涯変わらないのが最大の特徴だ。
若いうちに加入することで、より安い保険料で一生涯の入院や手術に対して備えられる。
また、特約を付加することでより充実した保障が準備できるのも嬉しいポイントだ。
用意されている特約には、主に以下のようなものがある。
特約の名称 | 特徴 |
ストレス性疾病延長入院特約(Z03) | 統合失調症や摂食障害、胃潰瘍などのストレス性疾患で入院が長期化し、主契約の支払日数を超えた場合は、超えた日から入院日数に応じて給付金が受け取れる |
入院一時金特約(Z02) | 病気やケガで入院した際に一時金が受け取れる |
退院後通院特約(Z03) | 退院後に通院した際に、通院日数に応じて給付金が受け取れる |
健康還付給付金特約 | 3年もしくは5年の間に10日以上の入院をしなかったときに給付金が受け取れる |
ストレス性の病気で入院治療が必要となった場合は、入院期間が長期化するケースも多い。
主契約における入院給付金の給付限度は、1入院あたり30日・60日・120日のいずれかであるため、それ以上入院すると途中から保障が受けられなくなってしまう可能性がある。
ただ、「ストレス性疾病延長入院特約(Z03)」を付加することで、最大365日まで入院保障を受けることが可能だ。
ストレス性の病気はいつ発症するかもわからない。安心して治療を受けるためにも、この特約を付加しておくことをおすすめする。
加えて、健康状態が良い10代の方が加入する際には「健康還付給付金特約」の付加がおすすめだ。
この特約を付加していれば、3年もしくは5年の間に10日以上の入院をしなかった場合に、主契約の入院給付金日額の10倍の金額が受け取れる。
ここで挙げた特約以外にも、さまざまなニーズに対応可能な特約がそろっている。
自身にどのような保障が必要か考えながら選択しよう。
オリックス生命 医療保険キュア・ネクスト
オリックス生命が販売している「医療保険キュア・ネクスト」の特徴は3つある。
- 一生涯変わらない保険料で医療保障が準備できる
- 先進医療や七大生活習慣病に対する手厚い保障が標準装備
- オンライン申込み専用のお手頃プランもある
「医療保険キュア・ネクスト」においても、加入してから一生涯変わらない保険料で入院や手術に対する保障の準備が可能だ。
また、「先進医療特約(2018)」が標準装備されているのも特徴といえる。
先進医療とは、健康保険が適用されず、治療にかかる技術料が全額自己負担となる治療法のことをいう。
厚生労働省「先進医療技術の概要」によると、2023年9月1日現在に先進医療として登録されているのは81種類だ。
例えば、先進医療として登録されている技術の中には、がん治療に用いられる重粒子線治療および陽子線治療がある。
これらは放射線治療の一種であり、通常の放射線治療よりも健康な細胞を傷つけずにがん細胞だけをめがけて照射する高度な技術のことをいう。
受診する医療機関によっても異なるが、これらの治療を受けるためには約300万円の自己負担が必要だ。
ただ、「先進医療特約(2018)」が付加されていることで、これらの技術を受けた場合には、自己負担額に対して保障が受けられる。
それだけでなく、自己負担額の10%に相当する一時金の受け取りも可能だ。
将来的には病気で先進医療を受ける可能性もゼロではない。経済的な理由で治療の選択肢を狭めないためにも、先進医療に対する保障の有無は確認しておこう。
七大生活習慣病に対する手厚い保障も標準装備されているのは嬉しいポイントである。
「医療保険キュア・ネクスト」にて保障される生活習慣病は以下の7つだ。
- がん(上皮内がんを含む)★
- 心疾患★
- 脳血管疾患★
- 糖尿病
- 高血圧性疾患
- 肝硬変
- 慢性腎臓病
これらの病気で入院した場合は、1入院あたり60日が支払限度であるところ、120日まで拡大される。
さらに、★マークのついた3つの病気で入院した場合には、1入院あたりの支払限度が無制限になる。
入院が長期化してしまっても安心して治療を受けることが可能だ。
加えて、オンライン申込み専用のお手頃プラン「医療保険キュア・ネクスト<かんたんプラン>」があるのも特徴の一つである。
入院や手術、先進医療などを受けた場合の一生涯の保障が準備できる点は同じだが、七大生活習慣病に対する保障が付加されていないため、保険料が割安となっている。
保険料を抑えたいのであれば「かんたんプラン」への加入も検討してみよう。
太陽生命 入院一時金保険
太陽生命が販売している「入院一時金保険」の特徴は以下の3つだ。
- 入院したら一時金が最大30万円受け取れる
- 保障を追加することでさらに一時金額の増額が可能
- 終身タイプもしくは定期タイプから選択できる
「入院一時金保険」の最大の特徴は、なんといっても30万円という一時金額だ。
日帰り入院(0泊1日)であっても、この金額が受け取れるのである。
さらに、以下の保障を追加すれば一時金額の増額が可能だ。
名称 | 特徴 |
女性入院 一時金保険 | 子宮筋腫や卵巣腫瘍などの女性特有の疾病から心筋梗塞、脳卒中などによる入院を保障 (女性向け) |
生活習慣病 入院一時金保険 | 糖尿病や高血圧、心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病による入院を保障 (男性向け) |
感染症プラス 入院一時金保険 | けがや所定の感染症による入院を保障 |
これらの保障は「入院一時金保険」と同じ一時金額でのみ加入できる。
そのため「入院一時金保険」を30万円、「生活習慣病入院一時金保険」を10万円にするといった取り扱いはない。
「入院一時金保険」は終身タイプもしくは定期タイプ(10年)から選択可能だ。
終身タイプであれば保険料は一生涯変わらないが、定期タイプで加入するよりも保険料は高くなる。
一方、定期タイプで加入すれば保険料は安いが、更新のたびに保険料は上がっていく。
定期タイプで加入して更新していくよりも、終身タイプで加入した方が保険料の支払総額が安くなるケースもある。
加入前に試算しておくことがおすすめだ。
10代で生命保険に加入するメリットは、選べるプランが多く保険料も安いこと!
本記事では、年代ごとの生命保険の加入率や10代から生命保険に加入するメリット、そして10代におすすめな生命保険の商品について解説した。
生命保険への加入率は30代から上昇していくが、10代から加入している人もいないわけではない。
10代での保険加入は、健康状態が良いことによって選べるプランが多く、保険料も安くなるといったメリットがある。
ただ、生命保険には保険会社ごとにたくさんの商品がラインナップされているため、本記事を理解しただけでは自分に最適な商品を選べないという人もいるだろう。
その際には、保険のプロに相談することも検討してほしい。一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要な生命保険や加入するタイミングが決められるはずだ。
ただ、保険のプロは数多く存在し、自分にとって最適な担当者であるかを判断するのは困難である。
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