- どの生命保険会社が良いか分からない
- 生命保険ごとの特徴が知りたい
- 保険商品選びの考慮すべきポイントが知りたい
生命保険会社を選ぶ際、ランキングを参考にすると良い選択ができることもあるだろう。
しかし、ランキングは主観的な意見や評価基準が多岐にわたっており、様々な情報が出回っている。
本記事では、生命保険会社のランキングやそれぞれの会社の特徴を分かりやすく解説し、あなたが最適な保険商品を選ぶ手助けとなる情報を提供する。
この記事を参考に、自分一人だけでなく、専門家に頼ることで得られるメリットなども理解して、賢く生命保険会社を選んでほしい。
生命保険会社のランキングを知る前に!生命保険の基礎知識
生命保険は、加入者が少しずつ保険料を出し合い、加入者のなかで万一のことが起こった場合に保険金や給付金が支払われる相互扶助の仕組みで成り立っている。
生命保険の基本を正しく理解し、生命保険のメリットとデメリットを踏まえ、保険選びに活かしたい。
ここでは、そもそも生命保険とは何か、どのような種類があるかなど、生命保険の基礎知識を紹介する。
生命保険とは
生命保険とは、狭義には死亡保険を指すが、医療保険やがん保険、学資保険、個人年金保険のように損害保険以外の保険を指すこともある。
医療保険やがん保険は損害保険会社でも販売されているが、一般的には生命保険会社が販売する商品全般を生命保険という。
生命保険の種類
生命保険には、おもに次のような種類がある。
- 死亡保険
- 医療保険
- がん保険
- 介護保険
- 個人年金保険
- 就業不能保険
- 学資保険
上記のうち死亡保険には、貯蓄性のある終身保険や低解約返戻金型終身保険があり、掛け捨てタイプとして定期保険や収入保障保険がある。
上記のいずれの保険も保険会社によって、共通部分も多いが、商品性に違いがある。
生命保険のメリット・デメリット
生命保険は、将来のリスクに備えた商品である。
個人だけでは準備できない大きな保障を、多くの人が保険料を出しあうことで、保障額の割に少ない保険料で万一に備えることができる。
また貯蓄性のある保険で、保険料を継続して支払えば、支払保険料総額以上の保険金や解約返戻金を受け取れる点もメリットである。
一方、デメリットは、必ずしも保険金や給付金を受け取れるわけではないという点である。
一般的には発生率は低いが、発生したら大きな損害を被る可能性のあるリスクを保険でカバーするため、保険金や給付金を受け取れない人のほうが多い。
また終身保険や個人年金保険、学資保険のような貯蓄タイプの場合、途中解約してしまうと、解約返戻金の額は、それまで支払った保険料を下回る可能性が高い。
解約するまでの期間、保障を受けていたので、まったくの損というわけではないが、契約の目的を達成できなくなる。
生命保険会社のランキング
生命保険会社のさまざまなランキングは保険選びの参考になる。
ここでは、売上高ランキング、格付けランキングを紹介し、各保険会社の特徴や強みについて解説する。
売上高ランキング
日本経済新聞がまとめた2023年3月期の売上高を紹介する。
なお、当ランキングには関連会社が含まれている。
会社名 | 売上高 |
第一生命ホールディングス | 11,138,580百万円 |
かんぽ生命保険 | 6,379,561百万円 |
T&Dホールディングス | 3,214,110百万円 |
ソニーフィナンシャルグループ | 2,137,696百万円 |
大同生命保険 | 1,236,659百万円 |
アクサ・ホールディングス・ジャパン | 1,010,068百万円 |
太陽生命保険 | 982,595百万円 |
格付けランキング
格付け会社には、S&Pやムーディーズ社、格付投資情報センター(R&I)があり、ここでは格付投資情報センター(R&I)が公表している格付けをもとにまとめる。
生命保険会社では、最高ランクのAAAは付けられておらず、AAが最高格付けであり、AAの生命保険会社のみ紹介する。
会社名 | 格付 |
アフラック | AA |
ソニー生命保険 | AA |
SOMPOひまわり生命保険 | AA |
第一生命保険 | AA |
第一フロンティア生命保険 | AA |
大樹生命保険 | AA |
日本生命保険 | AA |
はなさく生命保険 | AA |
三井住友海上あいおい生命保険 | AA |
三井住友海上プライマリー生命保険 | AA |
オリックス生命 | AA- |
かんぽ生命 | AA- |
ジブラルタ生命保険 | AA- |
住友生命保険 | AA- |
大同生命保険 | AA- |
太陽生命保険 | AA- |
T&Dフィナンシャル生命保険 | AA- |
富国生命保険 | AA- |
プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険 | AA- |
プルデンシャル生命保険 | AA- |
明治安田生命保険 | AA- |
メディケア生命保険 | AA- |
各保険会社の特徴と強み
保険会社には、特徴や強みがある。
たとえば、がん保険を日本で初めて販売したアフラック生命に対しては、医療保険やがん保険に強いというイメージがあるのではないだろうか。
三大疾病や七大疾病になると入院日数が無制限や延長となるオリックス生命の医療保険、一時金を主契約としたがん保険を販売したFWD富士生命(現・FWD生命)、認知症に対応した予防保険を販売した太陽生命など、のちにほかの生命保険会社でも取り扱い始めた商品を開発・販売した保険会社は、その分野で強みを獲得している。
医療保険やがん保険の分野であれば、最新の医療環境に適した、今までにない保険商品は人気がでる。
貯蓄タイプであれば、返戻率がほかよりも優れていれば加入者数が増え、サイトのランキングでは上位に位置づけられる。
新しい保険商品が販売されると、各保険会社の優劣は変化することがある。
そのため、保険会社の特徴や強みからくるイメージで決めるのではなく、保険を検討している時点での競争力のある商品を選ぶことが重要である。
生命保険会社のランキングを参考にした保険選びのポイント
保険選びでは、必要な保障を確認し、予算の範囲内でどのような保険でリスクをカバーするかを検討することからはじめる。
その際には、さまざまなランキングも参考になるだろう。ここでは、おもな保険選びのポイントを紹介する。
あなたに必要な保障を再確認
前述したように、生命保険の種類は多い。それだけ、長い人生ではさまざまなリスクがあり、保険はリスクに備えるひとつの方法であることがわかる。
しかし、すべてのリスクに対して保険を活用することは難しい。
保険金や給付金を受け取れないことのほうが多く、保険料の負担だけが重くのしかかるためだ。
将来のリスクに対しては、いくつかの対応策がある。生活習慣を見直せば、生活習慣病を患う可能性を下げられる。
たとえ病気になったとしても、軽症で済むかもしれない。
リスクが発生したときの金銭的負担を減らせれば、保険に頼りすぎることもないだろう。
ただし、どんなに注意していても、リスクをゼロにすることはできない。
そのため、病気になった場合、ケガをした場合、亡くなった場合などリスクが発生したときの損害を想定する。
家計に大きな影響を与えるリスクについては、優先的に保険で備えるとよい。
保険で備えるにしても保険料が必要となるため、必要な保険を絞り込む必要がある。
一般的には、死亡保険、医療保険(がん保険)、就業不能保険、学資保険などの保険が優先度が高い。
保険会社ごとの強みを理解する
生命保険の種類を紹介したが、すべての種類で競争力のある商品を持つ保険会社はない。
学資保険が強い保険会社、医療保険が強い保険会社、就業不能保険が強い保険会社のように、保険会社によって強みは異なる。
保険会社の強みは、ほかにはない保障がある、最新の医療環境に対応しているなど、保険料が割安であるとは限らない。
多少保険料が割高でも、最新の医療技術や医療実態に対応していたほうが保険を有効活用しやすい。
検討した結果、同じ保険会社の商品に偏ることはあるが、選定段階ではなるべく幅広く商品を比較することが重要である。
そうすることで、保険会社ごとの強みが明確になる。
信用力は十分か
生命保険は、保険料を保険会社に支払い、保険会社がその保険料を運用して資金を増やし、万一のできごとがあった加入者に保険金や給付金を支払う。
保険の契約者や被保険者は保険会社を信用して保険料を支払うため、保険会社の信用力は、生命保険の基盤となる。信用力がなければ生命保険は成立しない。
信用力を確認するには、ソルベンシーマージン比率や信用会社の格付け、オリコン顧客満足度などが有効だ。
ソルベンシーマージン比率は保険会社の財務の健全性を測る指標で、予測不可能な出来事が起こった場合でも保険金を支払えるかどうかを評価する。
200%が基準となるが、多くの保険会社は数千パーセントを超えている。
また信用会社の格付けも参考になる。
信用会社として、S&Pやムーディーズ社、格付投資情報センター(R&I)が有名で、各保険会社の格付けはネットで公開されているため、一度確認しておくとよいだろう。
実際に保険に加入した人の口コミを調査している、オリコン顧客満足度も一度見ておこう。
生命保険会社のランキングを保険選びの参考にしよう
生命保険を選ぶ際、多くの生命保険会社があるため、選択に悩むだろう。
保険を選ぶ際には、各項目別のランキングや各社の特性などさまざまな要素から生命保険を検討することが重要である。
本記事では、ランキング形式で生命保険会社を紹介し、保険選びのポイントも解説したので、ぜひ保険選びの参考にしてほしい。
しかし、保険を選ぶポイントはそれだけではない。
保障内容や、保険料、保険期間など各商品の特徴を理解することも必要だ。
しかし、膨大な数の保険をすべて理解するのは無理に等しい。そこで、保険のプロに相談することをおすすめする。
また、「生命保険ナビ」は、全国の保険のプロから、あなたに合った担当者を選べるサービスになっている。
ランキングを正しく活用し、専門家の意見を収集することで、あなたの保険選びを効率的かつ最適なものにすることができるだろう。
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