- 生命保険でどれくらいの金額をもらえるのか知りたい
- 自分はいくらもらうことができるのか把握したい
- 失敗しない保険選びの方法について知りたい
生命保険に加入し、毎月の保険料を支払っている方も多いだろう。
しかし、受け取り金額について把握していない方は意外と多いのではないだろうか。
本記事では、生命保険の平均死亡保険金額や保険金がいくらもらえるのか確認する方法、また自分に適した保険に加入する方法や失敗しないための注意点ついて解説していく。
これから生命保険への加入を検討している方や既に加入している方でプランを見直したい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてほしい。
生命保険の保険金は平均でいくらもらえる?
死亡保険金とは、死亡保障がついた生命保険に加入している際に、被保険者が死亡した時に受取人に支給されるお金の事を指す。
受け取れる死亡保険金は、加入している保険商品によって異なる。
ここでは、平均的な死亡保険金額について、年代や性別ごとに解説する。
年齢や性別ごとの生命保険の平均死亡保険金額
「生活保障に関する調査(2022年度)」によると、病気が原因で亡くなった時に支払われる普通死亡保険金額の平均は、男性で1,373万円、女性で647万円となっている。
最も高いのは男性は30代で2,065万円、女性は40代で807万円という結果だ。
普通死亡保険金額の分布も見ていくと、男性は「500~1,000万円未満」が16.0%と最も多く、女性は男性に比べると低めで「200~500万円未満」が24.4%が最多となる。
年代や性別の傾向としては、男女ともに30〜40代でピークを迎え徐々に下降していく。
子どもの成長に伴って家族に残すべきお金は減っていくことから、年齢を重ねるごとに保険金を抑えていることがうかがえる。
死亡保障に対する充足感がないは半数以上に
万が一の時に備える私的準備として、公的保障と企業保障を合わせた経済的準備の充足感を聞いてみたところ「充足感なし」と回答したのは52.5%にも及んだ。
公的保障については、人口構造から考えても増額は現実的ではない。
高齢者が増えると、給付の先細りは避けられないと考えるのが一般的だ。
そのため、企業保障を含めた対策について、早いうちから立てる必要性があることを示している。
死亡保障が不十分だと、万が一の事態が起きたときに家族が困ってしまう。
そのため、家族の生活を守るために必要なお金について、きちんとシミュレーションして確認することが欠かせない。
自分は生命保険でいくらもらえるの?
保険金の受け取り金額については、加入している保険商品や月々の保険料によって異なる。
ここでは、自分の受取金額について確認する方法や、今の保険金額が適しているのかなどについて解説していく。
受取金額を確認する方法
契約内容含めて確認するには、各保険会社の契約者専用サイトのマイページなどで確認するのがよいだろう。
マイページには保険種類や証券番号、契約情報の概要や保障内容の概要が掲載されている。
保障内容の概要はもちろん、主契約や特約の保障について情報が載っているはずだ。
「がんの場合〇円」や「入院給付金などは1日につき〇円」といった表記になっているため、確認しておこう。
ネットでの確認が難しい場合は、各保険会社に問い合わせるとよいだろう。
その際は保険証券や生涯設計レポートなどで証券番号を確認した上で、契約者本人が問い合わせる必要がある。
今の保険金額が適切かを確認する
今の保険金額が適切かを確認するには、下記に留意して考えてみるとよい。
- 人生のリスクに配慮する
- 保険料を抑えられる可能性があるか
人生のリスクに配慮する
保険は、それぞれの人生のリスクに備えるためのひとつの手段である。
「滅多に起こらないが、もし起こると自分の家族の人生に甚大な影響が出る」ときに、保険は有効だ。
例えば、独身で生活を支えるべき家族がいないのならば、自分ひとりが生活できるだけの備えで十分だ。
しかし、結婚して子どもが産まれると、パートナーや子どもの生活を守るための備えが必要だ。
「独身なのか」「家族がいるのか」によって備えるべき金額が大きく異なってくるので、適正な保険金額を確認する大きな要因になるだろう。
保険料を抑えられる可能性があるか
例えば、子どもが大きくなって自立すると、生活を支えるべき人数が減る。
万が一の際に備えて設定していた保険金は必要なくなるので、保険金額を確認する要因となる。
また、保険金を高く設定するほど月々に支払う保険料も自ずと高くなる。
保険料は家計にとってコストとなるため、必要な保険金額が減った際は、保険金額を確認する良い機会となるだろう。
無駄な保険料を払うのは合理的ではないため、必要な保障額については常に意識する必要があるだろう。
受け取りたい金額のためにいくら支払う必要があるか
それぞれの状況において受け取りたい保険金額が分かったら、次は月々いくら払う必要があるのかを考える必要がある。
いちばん分かりやすいのは、各保険会社が出している簡易シミュレーションだろう。
生年月日や性別、見積りたい保険商品を選べば、毎月の保険料の概算がすぐに出てくる。
当該ページには各保険商品の概要にも飛べるリンクが付いているケースが多いため、とても便利だ。
今は、保険商品の比較サイトがたくさんある。
比較サイトを活用していくつか保険商品をピックアップしてから、各社でシミュレーションをしていくと効率的だろう。
いくらもらえるかわかったら!自分に適した生命保険に加入する方法
自分に適した保険に加入するには、いくつかの基本的なポイントがある。
加入後のミスマッチを防ぐためにも、自分に適しているかどうかを意識することは欠かせない。
まずは、抑えておきたい基本的なポイントをここではいくつか紹介する。
自分のライフステージを意識する
生命保険に加入する際に、自分が人生のどの段階にいるかを把握することは極めて重要であるだろう。
生命保険は私たちが支払った保険料が集まり、誰かがその支払い条件に見合う事態に陥ったとき、準備された資金から保険金が出される仕組みだ。
つまり、保険は「相互扶助」の仕組みで成り立っている。
各種保険が提供する保障は多岐にわたるが、選択するにあたっては、家族構成や年齢、収入、職業などを総合して判断する必要がある。
ライフステージによって備えるべきリスクが異なるため、年齢や家族構成を鑑みて「備えるべきリスク」を分析してほしい。
また、自分や家族が将来直面するかもしれないリスクに対し、どの保険が本当に必要かを見極めることが必要だろう。
保険料と保障内容が見合うか確認する
生命保険を選ぶ際、提供される保障と必要な保険料のバランスを見極めることがとても重要である。
生命保険料がリーズナブルであっても、実際の保障内容が期待に応えるものでなければ意味がない。
また、満期時に保険金が支払われるか、あるいは掛け捨てとなるかは契約の種類によって異なる。
例えば、将来の学費や老後の資金に備える貯蓄型保険は、保険としての機能の他に資産形成の役割も担うが、早期に解約すると損をする可能性がある。
貯蓄型保険は掛け捨て型保険よりも保険料が高いことから、継続的に払えるかどうかの確認が欠かせない。
自分のニーズに合った保険を選ぶためにも、メリットとデメリットをしっかり比較検討することが重要である。
保障内容を理解する
生命保険契約を検討する際には、その保障内容を正確に理解することが不可欠である。
保険は将来のリスクに備えるためのものであり、自身の資産を一部使って長期的な安全を確保するものだ。
保障内容を十分に把握していなければ、適切な保険選びはできない。
そして、契約後に誤解があったと気づくことがないよう、加入前には詳細を細かく確認し、不明点があれば事前に解消しておくべきである。
保険の内容は、契約者が納得するまで質問し、確認することが肝心だ。
生命保険を効率よく比較・検討する方法
自分に適した生命保険を効率よく比較・検討していくためには、いくつかのコツがある。
ここでは生命保険を効率よく比較・検討していくための方法ついて紹介する。
保険会社の信頼性を確認する
生命保険は信用が基盤であり、長期にわたって金銭的な安全と家族の未来を託すものだ。
安心して契約するためにも、会社の信頼性に目を向けることが不可欠である。
特に、上場企業であれば、投資家向け情報(IR)を通じて財務状況を精査することが可能だ。
財務健全性や売上の推移を見ることで、会社そのものの信頼度をチェックできる。
また、口コミや一般利用者のレビューは、企業の実際の評判を垣間見るための参考情報となり得るだろう。
保険会社が長期にわたって安定して経営を続けられるかどうか、様々な角度から確かめることは、後々の安心のためにも欠かせない行為と言える。
インターネットで情報収集する
現代において、インターネットは生命保険を学んで比較するための強力なツールであり、さまざまな保険商品の概要から詳細まで幅広い情報が手に入る。
はじめは多くの保険商品についてざっくりと学び、次第に自分のニーズに合った保険に焦点を当て、深く理解を深めていくべきだ。
この過程で、予期しない新しい保険商品を見つける可能性もあるだろう。
インターネットでの情報収集は、保険選びにおける幅広い視野を持つための出発点となる。
リサーチが不足していると「もっと良い保険があったのに…」と後悔する可能性があるため、注意しよう。
一括見積サービスを利用する
複数の生命保険会社から一度に見積もりを取ることができる一括見積サービスは、比較検討の手間を大きく減らしてくれる。
ただし、個人情報の扱いに注意し、プライバシーを守りながら便利に利用できるサービスを選ぶべきだ。
一部のウェブサイトでは、基本情報の入力だけで相場を把握できるので、初期の比較材料として活用すると良いだろう。
しかし、最終的な契約には細かな条件の確認が必要なので、一括見積もりはあくまでも第一歩として捉え、その後は各社に詳細を問い合わせることが肝心だ。
【年代別】生命保険選びで失敗しないための注意点
今まで保険について学ぶ機会がなかった方は、当然ながら保険に対する知識が少なく、いざ生命保険を選ぼうとしても、迷う方は多いのではないだろうか。
ここでは、生命保険選びで失敗しないための注意点を年代別に解説する。
20代:目的を明確にして無駄なく加入
20代は未婚者が多く、経済的負担の小さい保険が適切であるので、自分の最終的な葬儀費用をカバーできる程度の最低限の死亡保障で十分であるケースがほとんどだ。
また、定期保険や終身保険を選ぶ際は、目的と将来設計を考慮することが肝心だろう。
結婚して家庭を持った場合は収入保障保険を選び、保険料を節約しつつ万全を期すことが推奨される。
出産予定のある女性は、医療保険の検討が賢明であり、女性特有のリスクに備えてがん保険を考慮することも安心策となるだろう。
30代:万が一に備えて充実保障のものを選ぶ
30代は家庭を築いて子どもを持つ可能性が高く生活の基盤を固める時期であるので、公的保障の限界を理解し、不足分を補う生命保険への加入が賢明である。
収入保障保険により、経済的負担を軽減しつつ家族を守るべきで、また医療状況の変化に対応できるように医療保険の手厚いカバーが望まれる。
20代で蓄えた資金を活用して10年払いの終身保険などに投資することも、貯蓄効果を高める手段として有効だ。
40代:子どもがいるかいないかで対応が変わる
40代は子育てに伴う教育費が増加し、生命保険の見直しが必要となる時期だ。子どもがいなければ、将来の資産形成を考慮した終身保険への加入が選択肢になる。
また、健康への懸念が出始める年代であり、医療保険やがん保険の見直しや更新が重要になるだろう。将来の医療費負担に関しても、意識することが大切だ。
そして、既存の保険内容が時代に合わなくなることもあり、保障範囲を見直すことでリスクに備えられるので見直しを検討したい時期である。
50代:死亡保障を減らしていくタイミング
50代に差し掛かると子どもの自立により死亡保障の必要性が減少して保障を見直すことによって、家計に余裕を持たせることができる。
しかし、未成年の子どもがいる場合は、以前の保障レベルを維持することが安心への鍵になるだろう。
老後や介護に備え、個人年金保険への加入や介護保険、認知症保険への投資も視野に入れるべきだ。これらの保険は将来への不安を和らげ、より安心した生活を送るための手段となるだろう。
60代:老後に向けた保険商品を検討する
60代の方々にとって生命保険は、家族を守るというよりも自身の将来に備えるためのものであるべきだ。
この時期には、医療や介護に直面する可能性が高くなるため、それらのリスクをカバーする保険を優先的に考えるべきである。
具体的には終身保険、医療保険、介護保険、認知症保険などが選択肢として挙げられる。
短期払い、あるいは一括払いでの加入が推奨されることもある。また、十分な預貯金がある場合は、終身保険を利用して相続対策に活用することもできる。
勤労所得がなくなる60代では、生命保険料控除を受けられないことも多い。
したがって、税制上の利点を期待するよりは、自己の老後を支える実質的な安全網として保険を考え、選択することが肝要だ。
生命保険でいくらもらえるのか、自分に適切な金額を見極めよう
本記事では、生命保険での平均死亡金額や、保険金を希望額受け取るためには月々いくらの支払いが必要なのかを解説した。
ただ気を付けたいのは、受け取りたい保険金が高くなればなるほど保険料も当然高くなる傾向にあるので、その点は考慮した方がよい。
公的保障でいくらもらえるのかも調べた上で、生命保険を検討するのがよいだろう。
また、自分に適した保険の加入方法についても解説したので参考にしてほしい。
一社だけに絞らず、比較サイトを利用して相見積りを取って検討するのがおすすめだ。
保険の加入や見直しは、ライフスタイルの変化や経済状況等、様々な要素を踏まえた判断が求められる。
また、保険会社によってプランや料金は大きく異なるため、自身のライフスタイルやリスクに合わせて最適な保険会社を選ぶことも重要である。
しかし、専門知識を持たない私たちが自己判断で行うのは難しい部分もあるだろう。
そのため、保険選びに迷ったり、契約内容に不安を感じた時は専門の保険のプロに相談すると良いだろう。
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