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共済と生命保険の違いとは?デメリットや自分に適切なものを選ぶ方法まで解説

この記事で解決できるお悩み
  • 共済と生命保険の特徴やデメリットの違いを知りたい
  • 自分に適切な共済や生命保険を選ぶ方法を知りたい
  • 自分が共済と生命保険のどちらを選べば良いのかわからない

共済が取り扱う保険は、安価で保障内容がわかりやすいことから加入している人が多い。

ただ、人気の高い共済にも決まったプランしか選択できないなどのデメリットが存在する。

その為、生命保険と比較してどちらを利用するべきか悩む人も多い。

そこで本記事では、共済と生命保険のそれぞれの特徴とデメリット、どちらを選択するべきなのか、さらに適切な共済や生命保険の選び方について解説する。

共済と生命保険のどちらへ加入するべきか悩んでいる方は、参考にしてほしい。

目次

共済と生命保険の特徴とデメリット

共済と生命保険 それぞれの特徴やデメリット 生命保険ナビ

スーパーなどで共済のチラシを目にしたことがあるだろうか。

共済で取り扱う保険はシンプルで保険料も安く設定されており、子育て中の親などが加入しているケースが多い。

保育園や幼稚園、小学校低学年の親のコミュニティでも人気がある。

生命保険として保険会社が提供している医療保険は反対に、多くの保障がカバーされていたり、契約者側が必要な機能を選択できるカスタマイズ型が主流となっている。

共済と生命保険にはそれぞれ異なる特徴とデメリットが存在する。

共済の特徴とデメリット

共済の特徴はシンプルな点だ。シンプルな保障で保険料も安く設定されている。

基本的にはその地域に関係ある人(在勤・在住)が限定で加入できる。

大きな違いは生命保険会社は基本的に営利目的で運営されているのに対して、共済は非営利である。

また共済は決算を行い剰余金が生じた場合は、利用分量配当により割戻金として加入者に戻される。共済のメリットは、加入対象を限定としていることによるコストパフォーマンスの良さだ。

そもそも共済は一般的に生命保険より加入想定数が少ない。

全国に対し均一的に販売されている生命保険に対し、都民共済・県民共済など地域ごとに限定的に提供されている。

職種による公務員共済などは地域ごとではないが、職種によるため同様に限定的だ。

限定的ということは、それだけ病気やケガによる保険料の支払いが少なくなるため、保険料が低く抑えられる仕組みになっている。

補足的ではあるが、販売エリアが限定的なため販売人件費や広告宣伝費が抑制される傾向にあることも大きい。

なお共済の加入者が引越しなどによりほかの地域に転居する場合は、都民共済→県民共済のような形で加入する共済に移行することができる。

遠方への引越しの場合は元の共済に加入し続けることでデメリットが生じるため、活用するようにしたい。

一方、共済の保障範囲に入っていない病気やケガに見舞われたとき、十分な保障が受けられない可能性がある点が、共済の持つデメリットといえるだろう。

傾向としては長期間にわたって加入するものではなく、安い保険料を優先したい20代や30代の時期に検討すべき種類の保険といえるだろう。

生命保険の特徴とデメリット

対する生命保険の特徴は、商品によって保障内容が幅広い点だ。

共済に近い最低限の保障を提供しているものもあれば、さまざまリスクを考慮し、三大疾病や女性婦人病などへの保障をしっかりとカバ-しているものが多い。

シンプルな保障で何よりも怖いのは、平時は保障を受けられることを前提としておきながら、いざ病気やケガに見舞われたときに保障外になってしまうことだ。

年齢や性別によって保障の対象となる可能性がより高い生命保険に加入しておいた方が、リスクを回避できるという考え方ができる。

生命保険に加入する際は、保障期間の設定に注意したい。

決まった期間まで加入する定期医療保険と、一生涯加入する終身医療保険がある。

どちらにするかによって保険料が変わるほか、定期医療保険は更新の際に保険料が上昇するリスクがある。

また生命保険のなかにも、必要最小限の保障内容を実装した保険が増えてきている。

共済の人気を踏まえて開発された商品といえるだろう。

国内の生命保険会社のなかには、敢えて格安商品向けの保険会社を設立し、商品を提供しているところも増えてきている。

また、インターネットを介して保険販売をする会社は、共済に近いコンパクトな保険を提供する傾向が強い。

このように生命保険のデメリットは保険料だ。

共済と比べるとどうしても保険料が割高に見える。保障が充実しているといっても、その保障が自分にとって本当にリスク回避になるのか、健康な時にはなかなかわからない。

よって安い保険料ありきの共済が人気を有することに繋がる。

共済と異なり生命保険は保険募集人が丁寧に説明して加入を勧めるため、不明点を解決したうえで保険加入するようにしたい。

両者の違いとは

保険料と内容が大きな違いだが、保障内容を細かく見ていくと入金給付金や手術給付金、通院給付金など保障に違いがあることがわかる。

もちろん共済といっても様々な商品があり、生命保険にも同様に商品による違いがある。

共済と生命保険という枠組みと同様に、自分が検討している個別の商品にどのような違いがあるかをもとに加入する保険を検討していきたい。

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では、どちらに加入した方がいいかわからないとき、どのようなポイントで検討すべきか。

共済も生命保険もレバレッジが効く特徴がある。たとえば医療費100万円を工面するよう必要がある場合、当然ながら預貯金は100万円が必要だ(便宜上公的保険の仕組みを除く)

ただ共済や生命保険は、総支払保険料30万円でもしものときに100万円の保障が得られるものがある。

これが保険の持つレバレッジ(てこ)の効果だ。

このレバレッジ効果は共済も生命保険も変わらないので、レバレッジ効果を期待できるのみのシンプルな作りになっている共済か、周辺のさまざまな保障がついている生命保険を選択するか、検討するようにしたい。

共済の利用が向いている人・向いていない人

とはいえ保険料の安さはとても魅力的だ。安さをもっとも優先させたい場合は、共済の利用に向いているといえるだろう。

一方安さだけではなく、さまざまな保障を付加すべきと考えている場合は、生命保険料ではなく共済で本当にいいのか、いまいちど確認したうえで加入を決断するようにしたい。

生命保険に加入するべき人・するべきでない人

これは生命保険にも同様のことがいえる。

傾向として、万が一突然の医療費が必要となった際に、対処できる預貯金に不安がある場合は、十分な保障を備えた生命保険を利用したい。

目先の保険料を節約するために共済を選び、いざというときに十分な保障を得られない展開だけは避けたいものだ。

迷った時は自分の生活状況から判断する

このように共済に加入するか、それとも生命保険に加入するか迷った際は、自分の生活状況から考えたい。

生命保険の広い保障を期待して加入するか、最低限の保障を優先して共済を選ぶかという判断になる。

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商品にもよるが、共済はチラシやホームページのPRが主体で、保険の専門家からアドバイスを受ける機会が少ない。

保険の相談は保険商品のみならず、ライフプランの作成から他社商品との比較まで期待することができる。

ただ、当然ながら面談、電話やメールでのアプローチを受けるため、属人性のない共済とどちらが自分に合っているかを考えたい。

なお医療保険は医学の進歩に即して複雑化し、各社の違いもわかりにくくなっているので、ある程度専門家の眼を入れた方が間違い無いのも確かだ。

家族に必要なお金がどの程度か考える

ここで紹介するライフプランとは、現時点の収入と支出を可視化し、それ以降10年20年後にどうなるかを記載する表だ。

各数値を記載することによって、ライフイベントがあったときに支出が家計にあたえる影響と、想定収入が可視化されることによって資産運用の目標値が把握できることが特徴だ。

このライフプラン表には想定収入が記載されるため、本記事のテーマである共済か生命保険かを検討するときに、どれくらいの保障が必要かを読み取ることができる。

よってライフプラン表を作成したうえで、自分にはどちらの保険がいいのか判断することも、ひとつの選び方といえるだろう。

複数の共済や生命保険を比較する

繰り返しになるが、共済、生命保険といっても様々な商品がある。

各社から提供されている商品の違いを分析し、より自分に適したものを探すことをお勧めする。

たとえば都民共済は東京都民のための共済だが、東京都に居住していなくとも、都内の勤務地に通っている在勤要件があれば加入できる仕組みとなっている。

保険は毎月の保険料は安いものの、長期間加入を継続すると生命保険料も積み重なるため、家計の専門家によっては人生で5本の指に入る高い買い物と称されることもある(ほかには住宅購入や自動車購入など)

だからこそ保険料がどれくらいの効果を期待できるのか、ゼロベースで考えるようにしたい。

保険を組み合わせることも検討する

なお共済と生命保険は二者択一ではない。共済に加入し、補足的に生命保険にも加入するという、両者を組み合わせる方法もある。

どちらかを選ぶのではなく、自分の生活を保障するのにベストな選択肢は何かを、柔軟に考えていきたい。

共済も生命保険も定期的に商品の内容が変わる。

そのため一度定めた組み合わせを長期間にわたって継続するよりも、ライフサイクルに合わせて定期的にアップグレードするという感覚を大切にしたい。

独身と子育て中など、状況によって必要な保険も異なる。

結婚する前に双方が医療保険に入っていたが、働き方によって片方を共済に変えて保険料を抑制するという考えも生まれてくるだろう。

共済のデメリットは生命保険と比べると保障内容がシンプルなところ

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、共済と生命保険のそれぞれの特徴とデメリット、どちらを選択するべきなのか、そして適切な共済や生命の保険の選び方についてそれぞれ解説した。

共済には、いつ加入しても保険料が変わらないというメリットもあるが、保障内容が充実していないというデメリットもある。

保障内容は広いが、加入時の状況で保険料が大幅に変わる生命保険と比較して、どちらが自分に適しているか考える必要があるだろう。

どちらに入るべきか判断に迷ったら保険のプロに相談することも検討してほしい。

一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、共済と保険のどちらが自分に必要か的確に判断することができるはずだ。

ただ、保険のプロは数多く存在し、自分にとって最適な担当なのかを見極めることもまた難しい。

マッチングサイト「生命保険ナビ」を使えば、希望条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。

無料で利用できるので、是非活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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