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持ち家があれば生命保険に加入しなくてもいい?住宅を買ったときの保険の見直しのポイントもご紹介

この記事で解決できるお悩み
  • 持ち家があれば保険に加入しなくてもいいのか知りたい
  • 団体信用生命保険のメリット・デメリットを知りたい
  • 住宅を買った際に保険の見直しをするためのポイントが知りたい

住宅を購入する際は、団信(団体信用生命保険)に加入することが多い。

実は、これにより生命保険の保険料が削減できる可能性があるのをご存知だろうか。

住宅の購入により出費が多くなるタイミングで、一度保険の見直しをしてみることをおすすめする。

本記事では、住宅購入を計画する際の生命保険の選び方や、団体信用生命保険のメリット・デメリットについて解説する。

また、持ち家がある方の保険見直しのポイントを解説する。

住宅の購入を計画している方やすでに持ち家がある方にもぜひ読んでいただきたい。

目次

持ち家だと生命保険は不要?住宅購入は保険見直しのタイミング

住宅購入は保険見直しのタイミング 生命保険ナビ

結婚や出産などのタイミングで保険を見直すべきという意見を耳にしたことがある人は多いだろう。

ライフプランの変化にともなって必要な保障内容が変化するからだ。

住宅購入も保険見直しのタイミングとして知られている。

ここでは、持ち家を購入した人が加入する団体信用生命保険や住宅を購入したタイミングでどのような保険に加入すべきかを解説する。

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住宅ローンを組むと基本的に団体信用生命保険に加入する

マイホームを購入して住宅ローンを組むと、一般的には団体信用生命保険への加入が義務付けられている。(住宅金融支援機構と民間金融機関が提携している長期固定金利の住宅ローンであるフラット35は例外)

保険に加入していなければ、契約者に万が一の場合に金融機関が住宅ローンの回収が難しいからだ。

団体信用生命保険とは、被保険者が死亡したり、高度障害状態になったりした場合に住宅ローンの残債を弁済してくれる保険だ。

ローンの残債を保険会社が支払ってくれるため、遺族は継続して家に住むことができる。

ほかの保険が不要になるわけではない

団体信用生命保険に加入した時点で、住宅ローンの残債分の死亡保障を確保できる。

ただ、住宅ローンの残債がなくなったからと言って、残された家族にお金の不安がないわけではないだろう。

今後の生活費や子どもの学費、病気やケガのための医療費など、お金が必要になるケースはさまざまだ。

つまり、団体信用生命保険に加入したからと言って、ほかの保険が不要になるわけではないのだ。

住宅ローンを組んでから検討すべき保険

「団体信用生命保険と組み合わせるべき保険がわからない」「ほかにどんな保険を契約すべきか知りたい」という人も多いだろう。

住宅ローンを組んでから検討すべき保険は以下のとおりだ。

  • 個人年金保険
  • 学資保険
  • 傷害保険

個人年金保険は、企業年金や公的年金だけではまかないきれない老後資金を補完する役割を果たす保険だ。

契約時に定めた一定の年齢に達すると、年金を受け取ることができる。

一定の年齢に到達すると生存している間は年金を受け取れる終身年金、生存している間の一定期間にわたって年金を受け取れる有期年金、生死に関係なく一定期間にわたって年金を受け取れる確定年金、夫婦いずれかが生存している限りは年金を受け取れる夫婦保険など、商品のバリエーションは豊かだ。

個人年金保険に加入しておくと、一定期間ごとに年金として保険金を受け取れるため、老後資金を確保できる。

学資保険は、子どもの教育資金を貯めるための保険だ。子どもが0〜3歳ごろに加入し、大学進学に合わせて教育資金を受け取れる。

進学後も定期的に教育資金を受け取ることができ、満期を迎えると満期保険金が給付される仕組みだ。

契約者に万が一があると、以降の保険料払い込みは不要になるが、給付金は予定通りに受け取ることができる。

「18歳になった時点で100万円、以降は1年ごとに22歳まで50万円ずつ」「18歳から毎年30万円ずつ、満期を迎える21歳に100万円」など、商品や契約内容によって受け取り方はさまざまだ。

個人年金保険と学資保険は貯蓄性のある保険である。ただ、途中で解約すると元本割れする可能性があり、契約後は引き出しにくい。

そのため、貯蓄が苦手な人でも老後資金や教育資金を貯めやすいという特徴がある。

また、どちらも生命保険料控除の対象なので、所得税や住民税の節税に役立つ。

傷害保険は「急激」「偶発」「外来」の事故によってケガをし、入院したり、通院したりした場合に保険金が支払われる保険だ。「急激」「偶発」「外来」の定義は以下のとおりだ。

用語定義
1. 急激事故から障がいの発生までの経過が直接的で、時間的間隔のないことをいう。
(慢性、反復性、持続性の強いものは該当しない。)
2. 偶発事故の発生または事故による傷害の発生が被保険者にとって予見できないことをいう。
(被保険者の故意にもとづくものは該当しない。)
3. 外来事故が被保険者の身体の外部から作用することをいう。(身体の内部的原因によるものは該当しない。)
出典:PGF生命「対象となる不慮の事故について」

ケガによる入院費や通院費は団体信用生命保険では適用外であるケースが多い。

つまり、傷害保険は団体信用生命保険の不足分をカバーできる保険だ。

普通傷害保険・家族傷害保険・交通事故傷害保険・ファミリー交通傷害保険・国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険など、さまざまな種類があるので、ライフプランや加入目的に合った商品を選択しよう。

なぜ住宅購入によって生命保険の保険料が削減できるのか?

なぜ住宅購入によって生命保険の保険料が削減できるのか? 生命保険ナビ

「どうして住宅購入によって生命保険の保険料が削減できるのか」わからない人もいるだろう。

結論、住宅購入時にローンを組んで団体信用生命保険に加入するからだ。

一定の死亡保障を確保できるため、生命保険で備えるべき保障額が少なくなる。

保険金額を抑えると保険料は安くなる傾向にあるため、保険料を削減できるのだ。

団体信用生命保険とは?

団体信用生命保険は、住宅ローンの債務者には原則加入が義務付けられている保険だ。

契約者である被保険者に万が一のことがあった場合、保険会社に住宅ローンの残債を肩代わりしてもらえる。

団体信用生命保険のメリットとデメリット

団体信用生命保険のメリットは万が一の場合に住宅ローンの残債を完済できる点だ。

遺族は引っ越す必要なく、同じ家でこれまで通り生活できる。

また、団体信用生命保険に加入することで、保険料の負担を抑えられるのもメリットだ。

一定の死亡保障があるため、保障内容を変更して保険料を削減できる。

一方、生命保険料控除を受けられないのがデメリットだ。国税庁によると「生命保険料控除の対象となる生命保険契約等とは、その保険金等の受取人のすべてが、自己または自己の配偶者その他の親族であることが要件」だ。

団体信用生命保険の保険金受取人は金融機関であるため、生命保険料控除の要件を満たさない。

そのため、生命保険料控除を活用し、所得税や住民税を節税することはできなくなっている。

保険見直し時の注意点

団体信用生命保険への加入を見越して保険を見直す際の注意点は以下のとおりだ。

  • 病気やケガは保障の対象外である
  • 健康状態によっては団体信用生命保険に加入できない
  • 住宅ローンを完済すると団体信用生命保険の保障は終了する
  • ペアローンを組むと保障は半分になる

また、団体信用生命保険は告知書の内容によって加入できるかどうか判断される。

申し込んでも審査落ちして団体信用生命保険に加入できない可能性があることを理解しておこう。

団体信用生命保険の保障期間は住宅ローンが残っている期間だけだ。

繰り上げ返済すると、団体信用生命保険の契約は終了する。

金利上昇タイミングでの繰り上げ返済を検討している場合は、予定よりも早く団体信用生命保険の保障期間が終了することを把握しておこう。

住宅ローンを夫婦2人で組むペアローンは、それぞれが債務を背負うことになる。

そのため、2人とも団体信用生命保険に加入する。ただ、2人は別々に加入しており、1人が亡くなった場合は1人分しか弁済してもらえない。

団体信用生命保険への加入を見越して保険を見直す際は、これらの注意点を意識しよう。

持ち家ができた時の保険の見直しのポイント

持ち家ができた時の保険の見直しのポイント 生命保険ナビ

持ち家ができた時は保険の見直しタイミングとして最適だ。

ただ、見直す際に意識すべきポイントがわからない人も多いだろう。

保険を見直す際のポイントは以下のとおりだ。

保険を見直す際のポイント
  • 将来のためにどのくらいの保障が必要なのか明確にする
  • 団体信用生命保険以外の保険に加入すべきか判断する
  • 保険料の負担が重くないかチェックする

それぞれ解説しよう。

将来のためにどのくらいの保障が必要なのか明確にする

まずは将来のためにどのくらいの保障が必要なのか明確にする必要がある。

保障額を明確にするために今後のライフプランを整理しよう。「子どもは何人いるのか」「小中学校は公立か」「老後に向けて資金を貯められているか」など、家計の状況によって必要な保障額は違うからだ。

また、契約者に万が一があって住宅ローンが弁済された場合、どの程度の保障が必要なのかも計算しておく必要がある。

「遺族年金はどのくらい受け取れるのか」「すぐに働いて収入を得られるか」「貯蓄で対応できるか」など、契約者が亡くなった場合の生活についても用意しておこう。

団体信用生命保険以外の保険に加入すべきか判断する

必要な保障額が明確になったら、団体信用生命保険以外の保険に加入すべきか判断しよう。

選択肢として考えられるのは、個人年金保険や学資保険、医療保険だ。

老後資金に備えたいなら個人年金保険、子どもの教育資金を用意したいなら学資保険、ケガや病気に備えたいなら医療保険が合っている。

保険料の負担が重くないかチェックする

最後に保険料の負担が重くないかチェックしよう。

国土交通省によると、住宅ローンの年間返済額の全国平均は174.0万円だった。

月々14.5万円ずつ返済する計算だ。住宅ローンの返済に加えて保険料を負担することになるため、無理をして契約すると返済が滞ったり、保険料を払い込めなくなってしまったりするかもしれない。

個人年金保険や学資保険は満期まで保有することを前提としているため、途中で解約すると元本割れする可能性が高い商品だ。

ローンの返済額と保険料負担が重くのしかからない程度に、バランスよく保険を活用しよう。

持ち家ができた時は保険を見直すタイミングとして最適!

まとめ 生命保険ナビ

今回は、住宅購入を計画する方々へ、生命保険の選び方や、団体信用生命保険のメリット・デメリットについて解説した。

また、既に持ち家がある方にも保険見直しのポイントを解説した。住宅購入は人生で大きな決断となる。

期待と不安が大きくなるなかで、生命保険選びは家族の未来に大きく影響するだろう。

どのような保障がどの程度必要なのかを正しく把握して、思わぬリスクに備えたいものだ。

ただ、そんな重要な選択を自力で行うとリスクも高まる。そのため、少しでも不安がある方は、保険のプロに相談することをおすすめする。

そして、適切なプロを見つけるのが難しいと感じた場合には、『生命保険ナビ』を活用していただきたい。

生命保険ナビは、あなたの条件に最適な保険のプロを見つけることができる。

自分に合った保険のプロを探すことが、最適な保険選びに繋がるだろう。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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