- ソニー生命の養老保険のデメリットが知りたい
- ソニー生命が販売する養老保険の内容を詳しく知りたい
- 自分に合う養老保険の見つけ方が知りたい
ソニー生命は、40年以上の歴史を持ち、保険金の支払い能力も高い保険会社の一つである。
そんなソニー生命が取り扱う養老保険には、配当付き保険や外貨建て保険、変額保険など計6種類が存在する。
他社と比べても種類が多く、豊富な選択肢の中から選べるのはソニー生命の魅力と言えるだろう。
では、はたしてソニー生命の養老保険にデメリットはないのだろうか。
そこで本記事では、ソニー生命の養老保険について、具体的な商品内容とともにメリット・デメリットを解説する。
また、自分に合う養老保険の見つけ方についても説明する。
ソニー生命の養老保険を利用するべきか悩んでいるという人は、ぜひ参考にしてほしい。
デメリットを知る前に!ソニー生命の養老保険の保険の評判を詳しく知ろう
ここではまず、養老保険を提供しているソニー生命という会社を、詳しく知り魅力を確認しよう。
ソニー生命の魅力
ソニー生命保険株式会社は、1981年4月1日にソニー創立者の一人である盛田昭夫氏により創業された。
当初、日本の生命保険の市場は画一的な商品販売が主流だったが、ソニー生命は創業当初から、一人ひとりのライフプランに合わせたオーダーメイドの保障を提供することを基本方針とした。
現在でも「合理的な生命保険と質の高いサービスを提供することによって、顧客の経済的保障と安定を図る」という基本使命を掲げている。
現在では、全国に5,402名のライフプランナーと2,313店の代理店が活動しており、2022年度末の保有契約高は、個人保険・個人年金保険の合計で61兆1,059億円となった。
最大の特徴は、ライフプランナー制度である。
ライフプランナーは、顧客一人ひとりのライフプランに合わせたオーダーメイドの保障を提案するプロフェッショナルであり、顧客の夢や希望を実現するために必要な保障を提供することができる。
また、顧客のライフプランを実現するために、コンサルティングセールスを実践している。
コンサルティングセールスとは、顧客のライフプランを理解した上で、必要な保障を提案し、契約後も定期的に保障内容の点検やアドバイスを行うことだ。
- 参考:ソニー生命保険株式会社 「Keywordでソニー生命を知る」
保険財務力や保険金支払能力は安定しており、格付会社からの評価も高く、以下の通りとなっている。
- 格付投資情報センター (R&I ) <保険金支払能力格付け>:AA
- S&Pグローバル・レーティング <保険財務力格付け>:A+
- 参考:ソニー生命保険株式会社 「格付け情報」
また、ソルベンシー・マージン比率は、2022年度末で2,046.1%と、非常に健全性は高いといえる。
- ソルベンシー・マージン比率とは保険会社の支払余力のことで、200%以上が健全性の目安とされている。
- 参考:ソニー生命保険株式会社 「ソルベンシー・マージン比率」
豊富な商品ラインアップを持っていることも特徴で、養老保険をはじめ、定期保険、終身保険、医療保険、学資保険、個人年金保険、変額保険、介護保険など、さまざまな保険商品を提供している。
そのため、顧客それぞれが自分のニーズに合った保険を選ぶことができるだろう。
一般的な養老保険の特徴とは
養老保険は、死亡保障と貯蓄性を兼ね備えた保険である。
保険期間中に被保険者が死亡するか、高度障害の状態になった場合に死亡保険金が支払われる。
また、何事もなく保険期間が終了した場合には、死亡保険金と同額の満期金が支払われる。
養老保険自体は、生命保険の一種であるが掛け捨てではなく、貯蓄性がある保険である。
そのため、契約期間満了時には満期金を受け取ることができるし、中途解約しても解約返戻金が支払われる。
掛け捨て保険に比べお金が戻ってくる確率が高い分、保険料は割高に設定されている。
養老保険の主な役割としては、「残された家族のための経済的な備え」と「老後のための貯蓄」が挙げられるだろう。
申込み時に満期時期を設定できるため、子どもの教育資金にするときは満期時期を大学入学時に設定したり、老後資金にするときは65歳を満期としたりすることで、計画的にまとまった資金を受け取ることが可能だ。
ソニー生命の養老保険とは
以下の6種類の養老保険を提供している。
その特徴を詳しく確認しておこう。
- 養老保険(無配当)
- 5年ごと利差配当付養老保険
- 特殊養老保険(無配当)
- 米ドル建養老保険(無配当)
- 米ドル建特殊養老保険(無配当)
- バリアブルライフ(変額保険(有期型)(無配当))
養老保険(無配当)
保険期間中に死亡・高度障害状態になったときは死亡保険金または高度障害保険金が支払われ、生存のまま満期を迎えたときは満期保険金が支払われる。
配当金がないぶん、保険料は割安となっている。
35歳男性が60歳満期の保険金額1,000万円のプランに加入すると、月額36,450円の保険料を支払う必要がある。
5年ごと利差配当付養老保険
これは、通常の養老保険に比べて、5年ごとに利差配当が支払われるプランである。
利差配当とは、保険会社の運用成績によって決まる配当金のことだ。
35歳男性が60歳満期の保険金額1,000万円のプランに加入すると、月額36,920円の保険料を支払う必要がある。
特殊養老保険(無配当)
保険期間中に死亡・高度障害状態になったときは死亡保険金または高度障害保険金が、満期を迎えたときに満期金が支払われるのは、通常と同じだが、保険期間の後半は保険金額が2倍になるまで逓増するのが特徴である。
35歳男性が60歳満期の保険金額500万円のプランに加入すると、月額35,205円の保険料を支払う必要がある。
このプランの場合、保険期間の半分の12年(47歳)までは、死亡保険金が500万円だが、その後は1年毎に40万円ずつ増えていき、25年(65歳)の満期になると、2倍の1,000万円を受け取れることになる。
米ドル建養老保険(無配当)
通常の養老保険と違うのは、米ドル建の保険であるということだ。
保険料は円に換算して支払い、保険金や解約返戻金は米ドルか円を選択して受け取ることになる。
保険料は円で支払うため、そのつど所定の為替レートが適用され、支払いごとに金額が変動する。
為替レートの変動リスクを十分に考慮しなければならないだろう。
大雑把に考えると、支払っている期間は円高水準のほうがよく、満期時には円安になっていると、利益になると考えられる。
35歳男性が65歳満期の保険金額10万米ドルのプランに加入すると、月額231米ドルの保険料を支払う必要がある。
※1$=150円換算だと、10万米ドル=1,500万円、231米ドル=34,650円となる。
米ドル建特殊養老保険(無配当)
保険期間の後半の保険金額が、2倍になるまで逓増するのが大きな特徴である。
また、米ドル建の保険である。
35歳男性が65歳満期の保険金額5万米ドルのプランに加入すると、月額219.9米ドルの保険料を支払う必要がある。
※1$=150円換算だと、5万米ドル=750万円、219.9米ドル=32,985円となる。
このプランの場合、保険期間の半分の15年(50歳)までは、死亡保険金が5万米ドルだが、その後は1年毎に数千米ドルずつ増えていき、30年(65歳)の満期になると、2倍の10万米ドルを受け取れることになる。
バリアブルライフ(変額保険(有期型)(無配当))
これは、変額保険の有期型のものである。
保険会社は、保険料の一部を特別勘定として投資に回し、運用成績によって保険金が変動するというのが変動保険であり、その有期型(保険期間に満期があるもの)を養老保険としている。
運用成果に応じて、死亡保険金と満期金は変動するが、死亡保険金は基本保険金として最低保証金額が決まっている。
35歳男性が60歳満期の保険金額1,000万円のプランに加入すると、月額27,960円の保険料を支払う必要がある。
運用実績は3.0%を基準としており、これを上回ると保険金額はプラスになり、下回るとマイナスとなってしまう点は注意が必要だろう。
ソニー生命の養老保険のデメリットとは
ソニー生命では、6種類の養老保険を提供しているが、選択する際は、メリットだけでなくデメリットにも注目して、自分に適切な保険を選ぶようにしたい。
デメリット1 :満期保険金が支払った保険料総額を下回る可能性がある
養老保険は、死亡保障と貯蓄性の両方を備えた保険だが、あくまでも保険商品である。
また、日本での低金利時代が長引いていることもあり、保険料を満期になるまで支払い続けたとしても、満期保険金が支払った保険料総額を下回る(元本割れ)ことは十分ありうることは認識しておこう。
デメリット2:保険の更新ができない
養老保険のデメリットとして、契約が満期に達すると、保障も終了してしまうことが挙げられる。
満期時に、保険金を受け取ることはできるが、保険を更新することはできないのだ。
したがって、死亡保障など、不測の事態に備えたい場合は、今までとは異なる保険に再度加入する必要がでてくる。
その際、持病や健康状態によっては、希望する保険に加入できない可能性や、保険料が高くなる場合があるだろう。
病気やケガのリスクが高まる時期に保障がなくなることから、死亡保障を確保するために養老保険に加入していた人にとっては、デメリットが生じることになるので注意してほしい。
デメリット3:保険料が割高である
デメリットの3つ目としては、保険料が比較的高めに設定されている点である。
これにより、契約者は保険料を無理なく支払えるかどうかを検討する必要があるだろう。
保険料の高さは、経済的な負担となる場合がある。
毎月の保険料の支払いが難しくなると、中途解約をしなければならない。
せっかく加入した保険を途中で解約してしまっては、保険の意味がなくなってしまう。
契約前に自身の経済状況や将来の見通しを考慮し、問題なく支払い続けられるか、十分に検討しよう。
メリット:自分に最適な保険を選びやすい
養老保険だけでも6種類と非常に多様な保険商品を提供しており、それがメリットともいえるだろう。
契約者は自身のニーズやライフスタイルに合わせて、この中から選択することが可能だ。
たとえば、子供の教育資金のために積み立てができるプランを考えて選ぶのもいいだろう。
あるいは為替変動リスクを逆手にとり、今後さらに円安トレンドが続くと考えるなら、外貨建てプランを積極的に選択することも可能だ。
幅広い選択肢を提供し、契約者に柔軟性と適応性をもたらすメリットがあるといえる。
ソニー生命の養老保険のデメリットを理解したら!自分に合う養老保険の見つけ方
自分に最適な保険を見つけるにも、いろいろなポイントがあるが、ここでは以下の3点に着目してみよう。
- 外貨建てか円建てか
- 保険料の払込期間はどのくらいか
- 返戻率はどの程度か
外貨建てか円建てのどちらを利用するか判断する
円建てのものと外貨建てのものが存在するが、どちらを選ぶのが良いのだろうか。
円建ての商品の場合、保険料の支払いはすべて円ベースで行われるため、わかりやすいし手続きも楽である。
また、為替変動の影響もないため、保険料をトータルでいくら支払い、満期金をいくら受け取ったか、どの程度得をしたか(あるいは損をしたか)がすぐわかる。
一方、外貨建て商品の場合、保険料の支払いや保険金の受け取りが外貨なのか円なのかによって、為替レートの影響を受けることになる。
外貨建て養老保険として提供しているのは、以下の二種類である。
- 米ドル建養老保険(無配当)
- 米ドル建特殊養老保険(無配当)
どちらも、保険料は円で払い込むことになっている。
契約者が円で支払った保険料がその時点のレートで米ドルに換算されたうえで、運用・管理されることになる。
また、保険金や解約返戻金の受け取りは、円でも米ドルでもどちらでも可能だ。
受け取り時点での米ドルの金額を円に交換して、払い込んだ保険料(円)の合計額を下回っていると、損失が発生しているということになる。
そのため、米ドルのまま受け取ったほうがいい場合もあるため、保険料と保険金の金額が変動する可能性がある点に注意が必要だ。
自分のリスク許容度や、資産運用計画に合わせて、外貨建てか円建てかを選択しよう。
保険料の払込期間を検討する
養老保険は、保険料を支払う期間(払込期間)を自分で選ぶことができる。
払込期間が短いほど、保険料は安くなるが、貯蓄できる期間が短くなるので、受け取れる保険金は少なくなるだろう。
一方、払込期間が長いほど、保険料は高くなるが、貯蓄できる期間が長くなるので、受け取れる保険金は多くなる。
自分に合った払込期間を選ぶには、自分のライフプランや、保険料を無理なく支払えるかどうかを検討する必要がある。
返戻率を確認する
返戻率とは、保険料払込総額に対する満期保険金の割合である。
返戻率が高いほど、保険料に対して多くの保険金が受け取れることになる。
ただ、日本で長らく続いている低金利によって、払い込んだ保険料総額に対して、満期保険金が下回ってしまうことは十分起こりうることとして注意するしかない。
また、保険会社や保険商品によって、返戻率は異なってくる。
複数の保険商品を比較して、自分に合ったものを選ぶようにしたい。
ソニー生命の養老保険のデメリットを押さえて、自分に最適な保険選びを
本記事では、ソニー生命の養老保険について、具体的な商品内容とともにメリット・デメリットを解説した。
また、自分に合う養老保険の見つけ方についても説明した。
満期保険金が支払った保険料総額を下回る可能性があることや、保険の更新ができないことは養老保険のデメリットと言える。
ただ、外貨建て保険や満期変額保険など、多様な保険商品から自分に必要なものを選択できるメリットもある。
保険料の払込期間や解約返戻金の金額なども含めて総合的に判断し、あなたに合った養老保険を見つけてほしい。
だが、もしどの養老保険を利用すべきかの判断に迷ったら、保険のプロに相談することも検討しよう。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、どの養老保険が自分に合っているかを的確に判断することができるはずだ。
保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。
そんな時はマッチングサイト「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。
無料で利用できるので、是非活用してほしい。