- なないろ生命の保険の評判や口コミが知りたい
- なないろ生命が販売する保険商品を詳しく知りたい
- どのような人になないろ生命の保険がおすすめなのか知りたい
なないろ生命は朝日生命の子会社であり、2021年に創業されたばかりの新しい生命保険会社である。
新会社ということもあり、なないろ生命を利用する前に会社の評判や実際の商品を見ておきたいと思う人もいるだろう。
本記事では、なないろ生命の保険の評判や具体的な商品を踏まえ、「どのような人になないろ生命の保険がおすすめなのか」について解説する。
なないろ生命の保険に加入を検討しているという方には、ぜひ参考にしてほしい。
なないろ生命の評判について詳しく知ろう
なないろ生命の評判について、なないろ生命の会社のソルベンシー・マージン比率や業績、保険商品の種類、口コミなどから見ていこう。
なないろ生命の特徴
なないろ生命こと、なないろ生命保険株式会社は、創業135年を誇る保険会社の老舗である朝日生命保険相互会社が100%株主の、朝日生命グループの会社である。
なないろ生命は2021年4月創業と、まだ設立から3年経っていない新しい保険会社だ。
「なないろ」という社名には、「雨を虹に変える陽の光のように、人々に希望をもたらし、多様なニーズに応えたい」といった意味が込められている。
企業理念として“Create the New Solution — 保険に、新しい選択肢を —”を掲げている。
ソルベンシー・マージン比率は2021年度末14,552.5%、2022年度末6,444%。創業したばかりで数値は安定していないものの、安全だと判断できる200%は十分に超えている。
親会社の朝日生命も2022年度末933%と、非常に健全な数値となっていた。なないろ生命は大手保険会社と同じく、健全な経営体制だと言えるだろう。
2021年度の業績は、10月~3月の6か月のみであるが高い数値を残し、2022年度も順調に伸ばしている。
保有契約件数 | 保有契約年換算保険料 | |
---|---|---|
2022年度末 | 245,930件 | 165億円 |
2021年度末 | 56,989件 | 37億円 |
なないろ生命の保険商品の特徴は、主契約が医療保険・がん保険に絞られている点である。
なないろ生命の基本コンセプトである「必要な保障を」「必要なときに」「必要なだけ」「もっと便利に」に基づき、柔軟性の高い保険商品を展開している。
またなないろ生命なら、手軽にできるネット申込み、保険のプロに相談しながら勧められる対面相談、問い合わせ窓口の設置など、顧客のニーズに応じたサービスも利用可能だ。
医師、看護師、保健師などの相談スタッフが24時間体制で行う電話健康相談サービス、セカンドオピニオンサービス、放射線治療相談サービスなど、各相談サービスも充実している。
項目 | 2023年11月時点 |
---|---|
名称 | なないろ生命保険株式会社 |
本店所在地 | 東京都新宿区四谷一丁目6番1号YOTSUYA TOWER 16階 |
創立年月日 | 2021年4月1日 |
資本金および資本準備金 | 550億円 |
株主構成 | 朝日生命保険相互会社100% |
なないろ生命で取り扱っている保険商品
2023年11月時点で、なないろ生命で取り扱っている保険商品は次の6つだ。
なないろ生命の取扱保険 | 概要 |
---|---|
なないろメディカル礎 (いしずえ) | 病気やケガで入院したときや、3大疾病に対して入院給付金や一時金を受け取れる医療保険 |
なないろメディカルスーパーワイド | 3か月以内に入院や手術の勧められたり、過去1年間以内に入院や手術したりしていなければ申し込める医療保険 |
なないろスリー | 3大疾病に対するさまざまな保障を受けられる特化型の保険 |
なないろセブン | がんや6大疾病(急性心筋梗塞、脳卒中、慢性腎不全、肝硬変、糖尿病、高血圧性疾患)を保障する保険 |
なないろがん一時金保険 | すべてのがんに対して保障を受けられるシンプルな保険 |
なないろがん治療保険極 (きわみ) | がん治療サポート給付金、がん治療見舞金、その他オプション保障でがんに対して手厚く備えられる保険 |
いずれの商品も保障対象の病気がはっきりしており、がんや特定疾病に対する備えをしたい人にとって比較検討しやすいと言える。
医療保険・がん保険に特化しているものの、終身死亡特約を付けられるなないろメディカル礎もあるので死亡保険金の準備も可能だ。
なお、なないろ生命はまだ2021〜2023年度しか営業していないことから、今後も新しい保険商品や特約が追加される可能性がある。
なないろ生命の評判・口コミ
なないろ生命の評判や口コミは、まだ歴史が浅いことから他の大手保険会社と比較して数は出揃っていない。
しかし、短い期間ながらさまざまな賞の受賞やランキング入りを果たしている。
一例を見ていこう。
- なないろメディカル礎(いしずえ)が「保険完全ガイド2023 医療保険部門第1位 Bestbuy(ベストバイ)選出」「日経トレンディ保険大賞2023 医療保険部門受賞」などを記録
- オリコン顧客満足度FP評価2023年7位にランクイン
- コのほけん!訪問ユーザーを対象(266,133件)にした2023年6月版人気の保険ランキングにて、「がん保険部門1位」「緩和型医療保険ランキング2位」「医療保険ランキング3位」にランクイン
以下では、実際に利用したなないろ生命に関する評判・口コミの傾向や、弊社アドバイザーナビ株式会社の見解をまとめた。
なないろ生命の良い評判・口コミ | なないろ生命の悪い評判・口コミ |
---|---|
保険料が安く、医療保障も充実している 持病があっても加入しやすい保険があって助かった ネットから見積や申込みができるので便利だと感じる | ネットで簡単に見積が取れるものの、加入に際して特別な便利さは感じない 手続き関係のスムーズさや顧客対応に関してメリットもデメリットも感じない 保険商品のラインナップは少し不満 |
参考:福井新聞ONLINE「なないろ生命の口コミ・評判」
参考:みんかぶ「なないろメディカルスーパーワイドの評判」
なないろ生命の商品でとくに多かった良い評判・口コミは、保険料のリーズナブルさである。
保険料に安さに対して、保障内容も優れているという意見も見られた。
評判や口コミからは、コストパフォーマンスの良さが好評を博していると推測できる。
一方、悪い評判・口コミとして、加入や手続き、顧客対応に関して特別なメリットが感じられないという意見が挙げられる。
対応が悪い、高圧的な態度を取ってくるといった悪評とまではいかないものの、他の保険会社と比較して特段良いという意見は今回に関しては見られなかった。
また、なないろ生命の特徴である絞られた保険商品の種類が、「ラインナップが少ない」といった声につながっている。
評判がわかったら!なないろ生命の保険商品を徹底解説
なないろ生命の保険商品のうち、とくに人気の「なないろメディカル礎」を始め「なないろセブン」「なないろ一時金保険」について紹介する。
医療保険「なないろメディカル礎」
なないろ生命の医療保険「なないろメディカル礎」とは、日経トレンディ2023医療保険部門大賞を受賞した、なないろ生命の代表的な医療保険である。
基本となる病気・ケガの入院給付金は、1回の入院で最大60日、通算1,000日まで給付を受けることが可能だ。
3大疾病(上皮内がんを含むがん、心血管疾患、脳血管疾患)による入院の場合、3大疾病入院延長特則を適用すれば日数無制限での保障になる。
3大疾病による長期入院時でも安心だ。
また入院一時金特約に加入すれば、入院時(日帰り入院含む)に入院に関するさまざまな費用に備えられるよう、まとまった一時金(通算50回、1回の入院につき1万〜10万円)を受け取れる。
他にも「1,000種類以上の手術・放射線治療の保障」「先進医療・患者申出療養制度による療養で給付金(最大2,000万円)+見舞金(通算で最大200万円)受取」「死亡保障」など、さまざまな特約がある。
病気・ケガ・特定疾病・死亡のいずれにも対応できる、充実した医療保険だと言えるだろう。
保険料は、30歳からの加入なら月々1,000円程度から設定できる。
かかる保険料は、公式サイトのかんたん保険シミュレーションでチェック可能だ。
特定疾病一時保険「なないろセブン」
なないろ生命の特定疾病一時保険「なないろセブン」とは、がんと6大疾病の7つの病気に備えられる医療保険である。
対象となる所定の状態は次の通りだ。
特定疾病一時保険の対象 | 所定の状態 |
---|---|
がん | 上皮内がんを含むがんと診断確定 |
急性心筋梗塞、拡張型心筋症 | 治療のための入院または手術 |
脳卒中(くも膜下出血・脳梗塞・脳出血) 脳動脈瘤 | ・脳卒中の入院または手術・脳動脈瘤の破裂の診断またはその治療のための手術 |
慢性腎不全 | 発病後、永続的な人工透析療法開始、腎移植手術 |
肝硬変 | 発病後、食道・胃静脈瘤の破裂と診断または治療のための手術、肝移植手術 |
糖尿病 | 発症後、糖尿病性網膜症の治療のための手術、糖尿病性壊疽の治療のための切断術 |
高血圧性疾患 | 発病後、大動脈瘤等が破裂と診断または治療のための手術 |
所定の状態で受け取れる一時金は、がん・6大疾病それぞれについて年1回を限度に回数無制限で受け取れる。
がん・6大疾病に所定の状態に該当した場合は、以後の保険料が無料になる特約も付けられる。
がん・6大疾病に対して、非常に手厚い保障が受けられるのがなないろセブンの大きな特徴だ。
保険料は、30歳からの加入なら月々1,200円程度から設定できる。
こちらの保険料も、なないろメディカル礎と同じく、公式サイトのかんたん保険シミュレーションでシミュレートが可能だ。
がん保険「なないろがん一時金保険」
なないろ生命のがん保険「なないろ一時金保険」とは、がん保障に特化したシンプルながん保険である。
上皮内がんを含むすべてのがんが保障対象だ。
がん診断を受けたら30〜500万円(0〜59歳500万円、60〜80歳300万円)のまとまった一時金を受け取れる。
治療や入院にかかる費用に対して、診断後すぐに備えられる。
2回目のがん診断が確定したときも、年1回を限度に回数無制限で受け取れる。
さらに、がん保険料払込免除特則を付与していれば、診断確定時点から保険料の払込が不要となる。
がんの再発や長期治療でも安心だ。
他にもがん治療特約(2022)を付け加えると、抗がん剤治療、放射線治療、自由診療抗がん剤治療を受けたときに、治療を受けた月ごとに給付金が受け取れる。
なないろがん一時金保険は、がんに特化した優れた保険だと言えるだろう。
保険料は、30歳からの加入なら月々900円からと1,000円未満に抑えられる。
なないろ生命がおすすめな人とは
ここからはなないろ生命の保険商品の特徴を踏まえて、なないろ生命がおすすめな人を考察した。
あくまで弊社の見解であるため、参考程度に見てほしい。
なないろ生命のメリット・デメリット
なないろ生命の保険商品を契約するメリットは、次の通りである。
- 経営状態・ソルベンシー・マージン比率・親会社を見るに、保険会社の安全性が高い
- がん関係の保障が手厚く、各種特約も充実している
- 保険商品の保険料が月々1,000円からと安い
- 保険商品の特徴や保障内容がはっきりしており、自分に合う商品を選びやすい
- 無料の相談サービスが充実している
一方で、なないろ生命の利用には次のデメリットが考えられる。
- 選べる保険商品の数が少ない
- 学資保険や年金保険などの貯蓄目的の商品がなく、資産形成目的の運用が難しい
- S&P社の格付けA-以上、親会社の朝日生命の評価が格付投資情報センター(R&I)A-、日本格付研究所A-とA~AAAの企業より債務履行の確実性に不安が残る
- まだなないろ生命に関する評判や口コミが少なく、客観的な情報が出揃っていない
なないろ生命がおすすめな人
なないろ生命がおすすめな人は、がん・6大疾病を含む病気やケガに備えたい人である。
なないろ生命は商品のバリエーションが少ないものの、病気・ケガ関係の保障は手厚い。
特約を付ければ、より手厚いがん・6大疾病に対する保障、先進医療に対する保障、差額ベッド保障などを受けることが可能だ。
また、なないろ生命の保険商品は月々の保険料がリーズナブルというメリットがある。
貯蓄型の保険商品はないものの、手厚い保障を受けながら割安の保険料の保険を求める人には、なないろ生命をおすすめできる。
なないろ生命を選ぶ前の注意点
なないろ生命と実際に契約する前には、次の点について確認しておこう。
- がんや6大疾病以外の病気・ケガへの保障が必要かどうか
- 将来的な貯蓄を視野にいれた保険運用を求めているか
- 自分に必要な保障内容や特約、がなないろ生命の商品に入っているか
- 貯蓄や収支状況を洗い出し、自身にとってなないろ生命の保険商品の運用は本当に適しているか
なないろ生命だけを見て加入を決めるのではなく、他の保険会社や保険商品と比較検討することが大切になる。
保険会社の担当者や保険のプロに相談しつつ、なないろ生命が自分に合う保険会社なのかをしっかりと見極めよう。
なないろ生命は安価な保険料で利用できる!評判を参考に最適な保険を選ぼう
本記事では、なないろ生命の保険の評判や具体的な商品を踏まえ、「どのような人になないろ生命の保険がおすすめなのか」について解説した。
なないろ生命は、豊富ながん保険を安価な保険料で利用できる保険会社だ。
しかし、他社と比較してがん保険以外の保険の取り扱いが少ない欠点も存在する。
なないろ生命が自分に合った保険会社かどうかは、必要な保障内容を考慮して見極める必要がある。
自分がなないろ生命の保険に入るべきか、1人で判断するのが不安だという方は、保険のプロに相談することも検討してほしい。
1人ひとりに合ったアドバイスをもらうことで、自分が入るべき保険を的確に選ぶことができるはずだ。
保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。
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