- FX口座の開設に何が必要か知りたい
- FX口座の開設にマイナンバーが必要なのか知りたい
- FX口座の開設にどれくらいの時間がかかるのか知りたい
多くのFXの会社ではオンライン上での口座開設に対応している。
ただし、中には「必要なものが分からない」「マイナンバーカードがなくても大丈夫?」と心配に感じている人もいるかもしれない。
より口座開設の手続きをスムーズに進めるためには、事前に必要なものを確認しておくことがおすすめだ。
本記事では、FXの口座開設方法として、必要なものや開設にかかる時間、開設後の手続きについて解説していく。
FX口座の開設にマイナンバーは必要なのか
FXの口座開設にあたって、注意したいのがマイナンバーの提出についてだ。FXの口座開設では、マイナンバーの提出が必要となる。
しかし、「マイナンバーカードを作っていない」「どうやって提出すればいいのか分からない」という人も多いだろう。
まずは、FXの口座開設にマイナンバーの提出が必要になる理由と、提出方法について解説していく。
マイナンバーカードがない場合の対応についても紹介するので、ぜひ口座開設の際の参考にしていただきたい。
FX口座の開設にマイナンバーが必要な理由
2016年1月1日の「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(番号法)」の施行に伴い、FX会社が税務署に提出する「支払調書」に顧客のマイナンバーを記載することが義務付けられた。
支払調書とは「法定調書」のひとつで、FX会社から顧客への支払金額や取引の損益を記載するものである。
番号法の施行以降は、FXの口座開設時におけるマイナンバーの提出は義務となっているため、提出しない場合は口座開設を行うことができない。
なお、FXの口座開設以外にも証券口座・NISAの開設や、保険金の受け取り、株式の配当金を受け取るときなどにもマイナンバーの提出を求められる。
マイナンバーを提出する方法
マイナンバーを提出する方法はFX会社によって異なるが、主に「オンラインでのアップロード」と「郵送」の2種類に分けられる。
オンラインでアップロードする場合、口座開設の流れの中でマイナンバーを確認できる書類を提出することでマイナンバーの登録を行う。
その際は、光の反射等で個人番号が隠れてしまわないように注意しよう。
なお、FX会社によっては専用のスマートフォンアプリなどでマイナンバー確認書類を提出できる場合もある。
郵送の場合は、マイナンバーを確認できる書類を指定された住所へ送付する。
本人確認書類の同封が必要となるケースもあるので、くわしくはFX会社へたずねてみることがおすすめだ。
マイナンバーカードがない場合は?
マイナンバーの確認書類として活用できるのは、下記の3種類である。
- マイナンバーカード
- 通知カード
- 番号付き住民票の写し
マイナンバーカードを作成していない場合でも、通知カードや番号付きの住民票などを提出すれば口座開設が行える。
ただし、通知カードを利用する場合、記載されている氏名や住所に相違がある場合は注意が必要だ。
通知カードは2020年5月25日に廃止されており、それ以降は住所や氏名変更による書き換えを行えないようになっている。
そのため、通知カードに記載されている内容に相違がある場合は、マイナンバー確認書類として使用することができない。
この場合は、マイナンバーカードや番号付きの住民票を提出するようにしよう。
FX口座の開設に必要なもの
FXの口座開設に必要なものは、下記の3種類である。
- 本人確認書類
- マイナンバー確認書類
- 金融機関口座の情報
また、満18歳以上満20歳未満の人が口座開設を行う場合は、さらに必要なものが増えるため注意が必要だ。
それぞれどのようなものを提出するか、くわしく解説していこう。
本人確認書類
本人確認書類は、氏名や住所、生年月日の確認等のために提出が必要となる。
本人確認書類として利用できるのは、主に下記の書類である。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード
- パスポート(2020年2月4日以降に申請したパスポートは提出不可)
- 住民基本台帳カード
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 各種健康保険証
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
なお、健康保険証や住民票の写しなど顔写真がない書類を提出する場合は、2種類の確認書類が必要となる。
運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きの本人確認書類がない場合は、あらかじめ2種類の本人確認書類を準備しておくようにしよう。
また、住民票の写しは発行日についても注意が必要だ。
本人確認書類として利用できるのは、発行日から3ヶ月〜6ヶ月以内のものとなっており、一定期間を経過したものは提出することができない。
有効期限の定めはFX会社によって異なるため、くわしくはFX会社で確認してみよう。
マイナンバー確認書類
前述の通り、FXの口座開設にはマイナンバー確認書類の提出が必要となる。
提出に利用できるのは、下記の3種類である。
- マイナンバーカード
- 通知カード
- 番号付き住民票の写し
なお、マイナンバーカードについては表面・裏面の両面を送付することで、表面を本人確認書類として、裏面をマイナンバー確認書類として利用することができる。
また、前述の通り、通知カードは2020年5月25日に廃止されているため、それ以降に氏名や住所に変更が生じている場合は、マイナンバー確認書類として利用することはできない。
該当する場合は、マイナンバーカードもしくは番号付きの住民票の写しを提出するようにしよう。
金融機関口座の情報
FX会社によっては、FXの口座開設時に金融機関口座情報の登録が必要となるケースもある。
登録した口座は、FX会社から出金した資金が振り込まれる先であるため、利便性を考えて登録するようにしよう。
FX会社に登録する内容は、主に下記の通りである。
- 金融機関名
- 支店名
- 預金の種類
- 口座番号
- 口座名義
正しく口座情報を登録するために、あらかじめ手元に通帳やキャッシュカードを用意しておくことがおすすめだ。
なお、グループ会社に銀行を持つFX会社は、登録できる金融機関が限られている場合もある。
登録したい口座が決まっている場合は、FX会社で利用できるかどうか確認しておくと安心だ。
また、FX会社によっては口座開設時でなく、口座開設が完了してから金融機関口座を登録するところもある。
その場合は、口座開設完了の通知が届いた後、マイページなどから登録手続きを行おう。
満18歳以上満20歳未満の必要書類
FX口座は成人していれば開設できることが多いが、リスクの大きい金融取引であることから、満18歳以上満20歳未満が開設する場合については本人確認書類などに加えて下記の2点の提出が求められる。
- 満20歳未満の取引者における取引同意書
- 代理人の本人確認書類
取引同意書には、口座開設を行う本人と親権者などの代理人による署名が必要となる。
取引同意書はFX会社所定の書式があるため、事前にダウンロードして記入しておくようにしよう。
FX口座の開設にかかる時間
為替市場にトレードのチャンスが来ているときなどは、「早く口座開設をして取引を始めたい」という人も多いだろう。
FXの口座開設には、どれくらいの時間がかかるのだろうか。
ここからは、口座開設手続きの主な流れや、口座開設が完了するまでにかかる時間について解説していこう。
FX口座の開設までの流れ
FXの口座開設手続きは、主に次のような流れに沿って行う。
- 公式サイトより口座開設を申し込む
- 必要事項を入力する
- 本人確認書類、マイナンバー確認書類を提出する
- 口座開設完了
細かい手続きの流れはFX会社によって異なるが、オンライン上で手続きが完結するFX会社も多い。
ただし、入力内容に誤りがある場合や、提出した本人確認書類に不備がある場合はFX会社側での確認作業に時間がかかり、その分口座開設にも遅れが生じてしまう。
なるべく早く口座開設を行いたい場合は、正確に情報を入力するように気を付けよう。
FX口座の開設にかかる時間の目安
FX口座の開設にかかる時間は、FX会社によって異なる。
ここで、主要FX会社での口座開設までにかかる最短日数を比較してみよう。
FX会社 | 開設までにかかる最短日数 | |
---|---|---|
DMM FX | 最短即日 | 詳しくはこちら |
松井証券 | 最短即日 | |
ヒロセ通商 | 本人確認書類とマイナンバー確認書類の到着後、最短1~2営業日後 | |
LIGHT FX | 最短翌日 | 詳しくはこちら |
GMOクリック証券(FXネオ) | 証券口座と同座開設で最短2営業日後 (FX専用取引口座のみの場合は最短即日) | 詳しくはこちら |
中には、最短即日で口座開設ができるFX会社もあり、取引チャンスを逃さずにトレードを始めることができる。
ただし、前述の通り入力した情報に誤りがある場合や、提出した本人確認書類に不備がある場合などは、FX会社側での確認作業に時間がかかる場合がある。
あくまで最短日数であることを留意しておこう。
FX口座の開設後に必要な準備
FXの口座開設完了後は、取引開始にあたって次の準備が必要となる。
- 投資資金の入金
- 口座開設キャンペーンのエントリー
- 取引ツールのインストール
- 投資ルールの決定
- FXに関する知識の習得
それぞれくわしく紹介していこう。
投資資金の入金
FXの開始にあたって、投資資金の入金が必要となる。入金方法は振込入金やオンラインでの入金など、FX会社によってさまざまだ。
入金手続きを行う際は、取引する通貨ペアやレバレッジに応じて必要証拠金を計算したうえで、FX口座に資金を入金しよう。
FX会社によっては必要証拠金を計算できるツールもあるので、取引に慣れるまではそうしたツールを活用することもおすすめだ。
口座開設キャンペーンのエントリー
FX会社によっては、新規口座開設を行った人を対象にキャッシュバックやポイントをプレゼントするキャンペーンを実施していることがある。
キャンペーンへの参加にはエントリー手続きが必要となる場合もあるため、忘れずにエントリー手続きを行うようにしよう。
口座開設キャンペーンは一度しか利用できないことから、事前にキャンペーンの要項を確認しておくと安心だ。
取引ツールのインストール
FXのトレードでは、スマートフォンアプリやPC用ツールなど、FX会社が提供するツールを活用して売買を行う。
口座開設が完了したら、さっそく取引ツールをインストールしてみよう。
ツールはただ為替レートを確認できるだけでなく、テクニカル分析や注文機能、ニュースの提供などさまざまな機能が搭載されている。まずは、ツールを触ってみて基本操作を習得してみよう。
FX会社によっては複数のツールを提供しているところもあるので、使用感などを比較してみて利用するツールを決めるのもよいだろう。
投資ルールの決定
FXを始める際は、必ず投資のマイルールを決めておきたい。
時に具体的に決めておきたいのが、次のような意向についてだ。
- FXに充てる金額
- レバレッジ倍数
- 取引する通貨ペア
- 許容できる損失の範囲
- 損切り
- 利益確定を行う水準
たとえば、損切りを行う水準が明確になっていなければ、なかなかポジションを決済できずに結果的に大きな損失を抱えることにもつながってしまう。
感情に左右されずにトレードを行うためには、事前に損切り・利益確定を行う水準をしっかりと決めておこう。
FXに関する知識の習得
FXはレバレッジをかけた取引が可能であることから、その分大きな損失を抱える可能性も高くなる。
自分のリスク許容度に見合った取引を行うためには、FXの仕組みや流れをきちんと理解しておくことが大切だ。
FX会社では初心者向けにセミナーの実施や動画解説など情報提供を行っているところもあるため、そういったサービスも積極的に活用してみよう。
必要なものを準備してFXの口座開設を行おう
スムーズにFX会社で口座開設手続きを行うためには、事前に必要なものをチェックしておくことが大切だ。
FXの口座開設には、「本人確認書類」と「マイナンバー確認書類」の提出が必要となる。
FX会社によっては、開設手続きの際に金融機関口座の登録が必要となる場合もあるため、あらかじめキャッシュカードや通帳を手元に準備しておくと安心だ。
なお、FX会社によって口座開設手続きの流れが異なる場合もあるので、詳細は口座開設を行うFX会社で確認しておくとよいだろう。