- SBI FXトレードと外為どっとコムの違いが知りたい
- それぞれのメリットを知りたい
- どちらを選べばいいのか分からない
SBI FXトレードと外為どっとコムはどちらも業界最高水準のスプレッドにより、初心者から上級者まで幅広く利用されているFXサービスだ。
一方で、SBI FXトレードの方がスプレッドが若干狭い、外為どっとコムは学習コンテンツが充実しているなどの違いもある。
そこで本記事では、SBI FXトレードと外為どっとコムは何が違うのか?それぞれの特徴やメリットを解説する。
SBI FXトレードと外為どっとコムのどちらで口座開設をしようか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてほしい。
SBI FXトレードと外為どっとコムの主な違い
それでは早速、SBI FXトレードと外為どっとコムの主な違いについて解説する。
大きな違いは「スプレッド」と「学習コンテンツ」にある。
スプレッドの違い
SBI FXトレードと外為どっとコムは、どちらも取扱通貨ペアが豊富なFXサービスだ。
SBI FXトレードは34通貨ペア、外為どっとコムは30通貨ペアを取り扱っており、大きな違いはない。
一方、スプレッド(売り・買いの差額)はSBI FXトレードの方が狭く、つまりは1取引あたりのコストが安いことになる。
主要通貨ペアにおけるそれぞれのスプレッドは次のとおりだ。
SBI FXトレード | 外為どっとコム | |
---|---|---|
米ドル/円 | 0.18銭 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.38銭 | 0.4銭 |
英ポンド/円 | 0.88銭 | 0.9銭 |
豪ドル/円 | 0.48銭 | 0.5銭 |
NZドル/円 | 0.68銭 | 0.7銭 |
カナダドル/円 | 0.58銭 | 0.6銭 |
スイスフラン/円 | 0.78銭 | 1.8銭 |
トルコリラ/円 | 0.78銭 | 1.6銭 |
南アフリカランド/円 | 1.58銭 | 0.3銭 |
メキシコペソ/円 | 0.18銭 | 0.2銭 |
たとえば米ドル/円を1万通貨取引する場合、1回あたりのコストはSBI FXトレードが18円、外為どっとコムが20円となる。
1万通貨・1回の取引なら2円の差だが、通貨量が10倍になればコスト差も10倍になり、取引回数が10倍になればコスト差はさらに10倍になる。
このように、取引の数量・回数が増えるほどスプレッドのちょっとした差が大きくなるため、スプレッドが狭い方が取引コストを削減できる。その点、SBI FXトレードの方が優勢と言えるだろう。
- 通貨ペアによっては外為どっとコムのスプレッドが狭いこともある
学習コンテンツの違い
FX初心者がFXサービスを選ぶにあたって欠かせないポイントが、学習コンテンツの充実性だ。
FXについて学べるコンテンツが多いほど、取引しながらFXについて深く学ぶことができる。
その点、SBI FXトレードよりも外為どっとコムの方が学習コンテンツが充実しており、初心者でもFXについて学びながら取引できるのが特徴だ。
具体的にどういった学習コンテンツを提供しているかは、後述する「SBI FXトレードと外為どっとコムのそれぞれの特徴とメリット」で紹介する。
SBI FXトレードと外為どっとコムの基本情報
SBI FXトレードと外為どっとコムの基本情報を紹介する。
SBI FXトレード | 外為どっとコム | |
---|---|---|
取引手数料 | 無料 | 無料 |
自動売買手数料 | 自動取引なし | 自動取引なし |
ロスカット手数料※1 | 無料 | 無料 |
取引通貨単位 | 1通貨 | 1,000通貨 |
通貨ペア | 34通貨ペア | 30通貨ペア |
スプレッド | ||
米ドル/円 | 0.18銭 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.38銭 | 0.4銭 |
英ポンド/円 | 0.88銭 | 0.9銭 |
豪ドル/円 | 0.48銭 | 0.5銭 |
NZドル/円 | 0.68銭 | 0.7銭 |
カナダドル/円 | 0.58銭 | 0.6銭 |
スイスフラン/円 | 0.78銭 | 1.8銭 |
最大レバレッジ※2 | 25倍 | 25倍 |
取引可能時間※3 | 月曜午前7:00〜土曜午前6:30 | 月曜午前7:00〜土曜午前6:55 |
口座開設日数 | 最短当日 | 最短当日 |
PCツール | ◯ | ◯ |
スマホツール | ◯ | ◯ |
証券会社 | SBI FXトレード | 外為どっとコム |
SBI FXトレードと外為どっとコムのもう1つ大きな違いが取引通貨単位だ。
SBI FXトレードは1単位通貨で取引でき、外為どっとコムの取引通貨単位は1,000通貨単位となってる。
つまり、SBI FXトレードの方が少ない証拠金(口座残高)で取引を始められることを意味する。
SBI FXトレードと外為どっとコムのそれぞれの特徴とメリット
続いて、SBI FXトレードと外為どっとコムのそれぞれの特徴とメリットを紹介する。
それぞれの特徴とメリットを知り、自分に合ったFXサービスを選ぼう。
SBI FXトレードの特徴とメリット
SBI FXトレードの特徴はやはり「業界最狭水準のスプレッド」だ。
前述のように、主要通貨ペアにおいては、外為どっとコムに比べるとスプレッドが.02銭狭い。
1万通貨を10回取引すれば20円の差、100回取引すれば200円の差といったように、取引の数量・回数が増えるほどコストの差も開く。
FXに限らず金融商品取引においては、「コストをいかに下げられるか?」が重要だ。
なぜなら、コストが浮いた分を取引資金に回せれば、より多くのリターンを獲得できるからだ。
取引1回あたりのコスト差は微々たるものかもしれないが、取引の数量・回数が増えるほどコスト差も広がるため、長期的に見るとバカにできない金額だ。
そうした「投資家的思考」で考えたとき、SBI FXトレードのスプレッドの狭さは大きなメリットになる。
ちなみに、SBI FXトレードのスプレッドは、外為どっとコム以外のFXサービスと比較してみても業界最狭と言える。
SBI FXトレード | 松井証券FX(MATSUI FX) | みんなのFX | |
---|---|---|---|
米ドル/円 | 0.18銭 | 0.2銭 | 0.2銭(午前5:00〜午前8:00は3.9銭) |
ユーロ/円 | 0.38銭 | 0.5銭 | 0.4銭(午前5:00〜午前8:00は9.9銭) |
英ポンド/円 | 0.88銭 | 1.1銭 | 0.9銭(午前5:00〜午前8:00は14.9銭) |
豪ドル/円 | 0.48銭 | 0.4銭 | 0.5銭(午前5:00〜午前8:00は5.9銭) |
NZドル/円 | 0.68銭 | 1.2銭 | 0.7銭(午前5:00〜午前8:00は9.9銭) |
カナダドル/円 | 0.58銭 | 1.7銭 | 1.6銭 |
スイスフラン/円 | 0.78銭 | 1.8銭 | 1.7銭 |
トルコリラ/円 | 0.78銭 | 1.5銭 | 1.6銭 |
南アフリカランド/円 | 1.58銭 | 0.4銭 | 0.9銭 |
メキシコペソ/円 | 0.18銭 | 0.1銭 | 0.3銭 |
詳しくはこちら |
外為どっとコムの特徴とメリット
外為どっとコムの特徴は、「初心者から上級者まで対応している学習コンテンツの充実さ」にある。
外為どっとコムは公式サイト上でさまざまなコンテンツを発信しており、FXを学ぶため、あるいは取引の参考にするための情報が多い。
たとえば、外為どっとコムが提供する「マネ育FXスクール」は、FX初心者なら必須の情報コンテンツだ。FXの基礎知識から実践的なトレーニングまで、幅広いコンテンツを提供している。
さらに、いつでも視聴可能なオンライン講座、無料のFXセミナー、毎日更新されるYouTube動画により、トレーダーの利益獲得を最大限サポートしてくれているのだ。
数あるFXサービスの中でもトップレベルの情報量と言っていい。
こうした学習コンテンツの充実性と信頼性が、初心者から上級者まで幅広く選ばれる理由でもある。
また、YouTubeでのライブ配信も頻繁に行っているので、実際のトレードを参考にできるのも外為どっとコムの大きなメリットだろう。
SBI FXトレードと外為どっとコムはどちらを選ぶべきか
それでは最後に、SBI FXトレードと外為どっとコムはどちらを選ぶべきか、その判断基準を紹介する。
まずは、FXサービス選びのポイントを整理しよう。
FXサービス選びのポイントを解説
FXサービス選びのポイントは2つある。
1つ目は「スプレッドの狭さ」だ。前述のように、スプレッドが狭いほど1回あたりの取引コストが安くなる。
ここで、SBI FXトレードと外為どっとコムを再度比較してみよう。
SBI FXトレード | 外為どっとコム | |
---|---|---|
米ドル/円 | 0.18銭 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.38銭 | 0.4銭 |
英ポンド/円 | 0.88銭 | 0.9銭 |
豪ドル/円 | 0.48銭 | 0.5銭 |
NZドル/円 | 0.68銭 | 0.7銭 |
カナダドル/円 | 0.58銭 | 0.6銭 |
スイスフラン/円 | 0.78銭 | 1.8銭 |
トルコリラ/円 | 1.58銭 | 1.6銭 |
南アフリカランド/円 | 0.78銭 | 0.3銭 |
メキシコペソ/円 | 0.18銭 | 0.2銭 |
主要通貨ペアにおいては、SBI FXトレードが0.02銭狭い。
つまりは、SBI FXトレードを利用する方が全体の取引コストを抑えられるケースが多いだろう。
ただし、通貨ペアによっては外為どっとコムのスプレッドの方が狭い場合もある。
たとえば、南アフリカランド/円については外為どっとコムのスプレッドの方が0.48銭狭い。
1万通貨・1回の取引あたりのコストが48円安いことになる。
このように取引する通貨ペアによってはどちらのスプレッドが狭いかが変わるので、事前に取引したい通貨ペアをピックアップしておくことも大切だ。
もう1つのFXサービス選びのポイントは、「取引スタイルとの相性」だ。
たとえば裁量トレード(自分で判断し取引するスタイル)ではなく自動売買(プログラムを選んで自動的に取引するスタイル)で取引したい場合、選ぶべきFXサービスが自然と絞られる。
ちなみに、SBI FXトレードと外為どっとコムはどちらも自動売買を提供していない。
また、取引スタイルは多種多様なので、自分のスタイルに合わせたFXサービス選びが肝心だ。
たとえば裁量トレードといっても、デイトレードやスイングトレード、スワップ運用などさまざまなスタイルがある。
デイトレード(1日で取引を完了するスタイル)なら取引ツールの使いやすさとアプリのパフォーマンス、スプレッドの狭さがかなり重要だ。
スイングトレード(数日〜数週間で取引を完了するスタイル)なら、数日間の為替レートを読むための情報充実性が重要になるだろう。
このように、取引スタイルを事前に整理すると、自分に合ったFXサービスを選びやすくなる。
SBI FXトレードはこんな人におすすめ
SBI FXトレードは「コストを抑えた取引がしたい人」におすすめのFXサービスだ。
本記事で紹介しているように、SBI FXトレードは業界最狭水準のスプレッドで、取引にかかるコストを抑えられる。
米ドル/円を10万通貨・1日10回取引すると仮定しよう。
SBI FXトレードと外為どっとコムのコスト差は1日あたり200円になる。
これを1年間続けると、コスト差は4万8,000円に広がる(年間240日取引するとする)。
SBI FXトレードはレバレッジ25倍のFXサービスなので、4万8,000円あれば120万円分の取引が可能だ。
このように、浮いたコスト分を証拠金に回すことで、より多くの取引ができ、より多くのリターンを狙えるようになる。
表面上は数円〜数百円のコスト差でも、長期的に見るとかなり大きな差に広がるのだ。
外為どっとコムはこんな人におすすめ
外為どっとコムは「FXを学びながら取引したい人」におすすめのFXサービスだ。
外為どっとコムは学習コンテンツが豊富で、一つひとつの質も高い。初心者から上級者まで参考になるコンテンツが多く、FXを学びながら取引したい人におすすめできる。
SBI FXトレードほどではないにせよ、外為どっとコムのスプレッドも業界最狭水準だ。
また、外為どっとコムはスワップポイントが比較的高いFXサービスとして、スワップ運用にも向いている。
スワップポイントとは通貨ペアの金利差によって生じる利益または損失のことである。
現在の金利環境では、外貨/円の組み合わせ通貨ペアにおける買いポジション(約定済み買い注文)を翌日に持ち越すことで、営業日ごとにスワップポイントを利益として獲得できる。
スワップ運用はポジションを保有するだけで利益を得られるので、初心者にもおすすめの取引スタイルだ。
SBI FXトレードと外為どっとコムの違いを知って自分に合ったFXサービスを選ぼう
本記事では、SBI FXトレードと外為どっとコムの違い、特徴やメリットを解説した。その内容を改めてまとめる。
- SBI FXトレードの方が多くの通貨ペアでスプレッドが狭い
- 取引あたりのコストを抑えられるのが大きなメリット
- 外為どっとコムは初心者も参考になる学習コンテンツが豊富
- FXを学びながら取引できるため初心者にもおすすめ
- FX選びはスプレッドの狭さと取引スタイルの相性で決めよう
SBI FXトレードと外為どっとコムはどちらもメリットの多いFXサービスだ。細かいところで異なる点が多いため、まずは自分の取引スタイルを整理してから、自分に合ったFXサービス選びを心がけよう。