GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXは何が違う？2つのサービスの違いを解説

GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXは、どちらも人気の高いFX口座だ。

スプレッドの違いも少ないため、どちらのFX口座を開設すべきか悩んでいる人も多いだろう。

そこで本記事では、GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXの違いを整理し、それぞれの特徴やメリットを解説する。

2つのFX口座がどんな人におすすめかも解説するので、FX口座選びで迷っている人はぜひ参考にしてみてほしい。

GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXの主な違い

それでは早速、GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXの主な違いを解説する。取引できる通貨ペアに大きな違いがあるので、その点に着目してみよう。

取引できる通貨ペアの違い

GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXでは、取引できる通貨ペアの数に大きな違いがある。

GMOクリック証券（FXネオ）で取引可能なのが20通貨ペアなのに対し、みんなのFXで取引可能なのは34通貨ペアだ。

GMOクリック証券（FXネオ）	みんなのFX
米ドル/円 ユーロ/円 英ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 カナダドル/円 スイスフラン/円 トルコリラ/円 南アフリカランド/円 メキシコペソ/円 ユーロ/米ドル 英ポンド/米ドル 豪ドル/米ドル NZドル/米ドル ユーロ/ポンド ユーロ/豪ドル 英ポンド/豪ドル ユーロ/スイスフラン ポンド/スイスフラン 米ドル/スイスフラン	米ドル/円 ユーロ/円 英ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 カナダドル/円 スイスフラン/円 トルコリラ/円 南アフリカランド/円 メキシコペソ/円 ロシアブール/円 オフショア人民元/円 香港ドル/円 シンガポールドル/円 ポーランドズウォティ/円 チェココルナ/円 ハンガリーフォリント/円 ノルウェークローネ/円 スウェーデンクローナ/円 ユーロ/米ドル 英ポンド/米ドル 豪ドル/米ドル NZドル/米ドル ユーロ/英ポンド ユーロ/豪ドル 英ポンド/豪ドル 豪ドル/NZドル 米ドル/スイスフラン ユーロ/スイスフラン 英ポンド/スイスフラン 米ドル/カナダドル 米ドル/オフショア人民元 ユーロ/ポーランドズウォティ
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ご覧のようにみんなのFXでは、GMOクリック証券（FXネオ）で取り扱っていない通貨ペアも多い。

スプレッドの違い

GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXのスプレッドについては、一見すると大きな違いはない。

ちなみにスプレッドとは、通貨ペアにおける「買いと売りの差額」のことだ。

スプレッドはFXにおける実質的な取引手数料となるため、スプレッドが小さいほど取引コストも少ないことになる。

主要通貨ペアにおけるスプレッドは次のとおりだ。

FX口座	GMOクリック証券（FXネオ）	みんなのFX
米ドル/円	0.2銭原則固定	0.2銭（午前5:00〜午前8:00は3.9銭）
ユーロ/円	0.4銭原則固定	0.4銭（午前5:00〜午前8:00は9.9銭）
英ポンド/円	0.9銭原則固定	0.9銭（午前5:00〜午前8:00は14.9銭）
豪ドル/円	0.5銭原則固定	0.5銭（午前5:00〜午前8:00は5.9銭）
NZドル/円	0.7銭原則固定	0.7銭（午前5:00〜午前8:00は9.9銭）
カナダドル/円	0.6銭原則固定	1.6銭
スイスフラン/円	0.8銭原則固定（午前3:00〜午前8:59は10.0銭）	1.7銭
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米ドル/円やユーロ/円などは同水準だが、カナダドル/円やスイスフラン/円に関してはみんなのFXのスプレッドが1.0銭ほど高い。

そのため、カナダドル/円やスイスフラン/円を中心に取引したい人は、GMOクリック証券（FXネオ）を利用する方が取引コストが安くなる。

また、みんなのFXが時間帯によってスプレッドが変動するのに対し、GMOクリック証券（FXネオ）ではスイスフラン/円を除いて時間帯によるスプレッドの変動がない。

時間を気にせず取引したい人もGMOクリック証券（FXネオ）を選ぶ方が、取引コストが安く済むだろう。

GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXの基本情報

GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXの基本情報を表にまとめた。

FX口座	GMOクリック証券（FXネオ）	みんなのFX
取引手数料	無料	無料
自動売買手数料	自動売買なし	自動売買なし
ロスカット手数料※1	500円/1万通貨	無料
取引通貨単位	1,000通貨	1,000通貨
通貨ペア	20通貨ペア	34通貨ペア
スプレッド
米ドル/円	0.2銭原則固定	0.2銭（午前5:00〜午前8:00は3.9銭）
ユーロ/円	0.4銭原則固定	0.4銭（午前5:00〜午前8:00は9.9銭）
英ポンド/円	0.9銭原則固定	0.9銭（午前5:00〜午前8:00は14.9銭）
豪ドル/円	0.5銭原則固定	0.5銭（午前5:00〜午前8:00は5.9銭）
NZドル/円	0.7銭原則固定	0.7銭（午前5:00〜午前8:00は9.9銭）
カナダドル/円	0.6銭原則固定	1.6銭
スイスフラン/円	0.8銭原則固定（午前3:00〜午前8:59は10.0銭）	1.7銭
取引可能時間※2	月曜午前7:00〜土曜午前6:45	月曜午前7:00〜土曜午前6:50
口座開設日数	最短当日	最短当日
PCツール	◯	◯
スマホツール	◯	◯
証券会社	GMOクリック証券	トレイダーズ証券
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全体的なスプレッドはGMOクリック証券（FXネオ）の方が安いが、みんなのFXはロスカット時の手数料がかからない。

FX取引では、FX業者が予め定めたある水準に達した場合、強制的に損切りをする仕組みが導入されていることが多い。

この時に発生する手数料のことを「ロスカット手数料」というが、これがみんなのFXならかからないというわけだ。

GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXのそれぞれの特徴とメリット

続いて、GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXのそれぞれの特徴とメリットを解説する。

それぞれの特徴をメリットを知った上で、自分に合ったFX口座を選んでみよう。

GMOクリック証券（FXネオ）の特徴とメリット

GMOクリック証券（FXネオ）は「スプレッドの安さ」を大きな特徴としている。

前述のように、米ドル/円なら0.2銭原則固定、ユーロ/円なら0.4銭原則固定と、主要通貨ペアのスプレッドは業界最狭水準だ。

この点はみんなのFXも変わらないが、GMOクリック証券（FXネオ）なら時間帯に関わらずスプレッドが固定されているのも大きな特徴だろう。

みんなのFXのように、日本時間で深夜から早朝にかけてスプレッドを高めに設定しているFX口座も多い中、GMOクリック証券（FXネオ）なら時間を気にせず取引できるのは嬉しいポイントだ（スイスフラン/円は時間帯による変動あり）。

このような特徴から、GMOクリック証券（FXネオ）は「取引コストを抑えられる」のが最大のメリットだと言える。

スプレッドはFXにおける実質的な取引手数料であり、スプレッドが安いほど取引コストも安い。

たとえば、1日に数十回の取引を行うなど、短期的に取引回数が増える場合は、スプレッドを上回る値幅で取引しなければ損をする。

そのため、GMOクリック証券（FXネオ）のようにスプレッドの安いFX口座を選べば低コストで取引しやすく、さらに利益を出しやすいというわけだ。

みんなのFXの特徴とメリット

みんなのFXの特徴はやはり、「取引できる通貨ペアの多さ」にある。

GMOクリック証券（FXネオ）や多くのFX口座で取引できる通貨ペアの数は20通貨ペアほどなのに対し、みんなのFXは33通貨ペア取引可能だ。

オフショア人民元/円やポーランドズウォティ/円などの通貨ペアを取り扱っているFX口座は少なく、これらの通貨ペアで取引できるのはみんなのFXならではのメリットだと言える。

通貨ペアが多いということはその分、より多くの外貨に分散投資できることを意味する。

たとえば、米ドル/円がFXにおいて圧倒的な人気を誇っている理由は、流動性の高さと関連情報の入手しやすさにある。

実は、「米ドル/円だから安定している」わけではないのだ。

実際に過去1カ月間における米ドル/円の変動を調査したところ、次のような結果になった。

一方、チェココルナ/円の過去1ヶ月間における変動は次のとおりだ。

米ドル/円とチェココルナ/円の最大変動幅を比較すると、チェココルナ/円は4.88円も高い。

このように、チェココルナ/円の方が圧倒的に為替変動リスクが低いのだ。

このため、米ドル/円などの主要為替ペアではなく「より堅実に取引がしたい」という人は、みんなのFXを利用する方がメリットが多いと言えるだろう。

GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXはどちらを選ぶべきか

それでは最後に、GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFX、どちらを選ぶべきか解説していこう。

まずは、「FX口座を選ぶ際のポイント」を知ってほしい。

FX口座を選ぶ際のポイント

FX口座を選ぶ際のポイントは大きく分けて2つある。

1つは「スプレッドの低さ」だ。前述のように、スプレッドが低いほど取引あたりのコストが少なくなる。

株式とは異なり、比較的短期間で取引をする特性があるFXにおいては、スプレッドが低いFX口座を選ぶほど取引コストが安くなるのだ。

もう1つは「取引スタイルの相性」だ。FX口座ごとの違いは、スプレッドの低さだけではない。

たとえば、GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXはどちらも自動売買（システムトレード）に対応していないが、FX口座の中には利用者が直接操作しなくても自動的に取引してくれるシステムがある。

したがって、取引スタイルによってはGMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXのどちらも相性が悪いケースがあるのだ。

まずは、自分がどのようにFXで取引をしたいのかを整理してみよう。

GMOクリック証券（FXネオ）はこんな人におすすめ

GMOクリック証券（FXネオ）は主要通貨ペアのスワップポイントが高い。

スワップポイントとは、為替ペアの金利差によって得られる利益または損失のことだ。

日本円は政策金利が諸外国に比べて低いため、多くの場合、買いポジションでスワップポイントを獲得できる。

たとえば米ドル/円の買いポジションにおけるスワップポイントの平均は、2024年6月実績で「352.8」だ。

つまり、1万通貨に対して毎日平均352.8円の利益を得られる。これは業界全体で見て高い水準にある。

したがって、GMOクリック証券（FXネオ）は「スワップ運用で着実に利益を獲得したいFX初心者」におすすめだ。

FX初心者は主要通貨ペアで買いポジションを維持し、スワップポイントで得られる利益（インカムゲイン）を狙うのが基本戦略の一つだ。

通貨ペアの売買差益（キャピタルゲイン）を狙うのはリスクが高いため、まずはスワップ運用でFXの取引に慣れる必要がある。

また、主要通貨ペアは高金利通貨ペアに比べて為替変動のリスクが低いため、初心者のスワップ運用に向いている。

以上から、「スワップ運用で着実に利益を獲得したいFX初心者」にはGMOクリック証券（FXネオ）がおすすめと言える。

GMOクリック証券（FXネオ）はスマホアプリの使い勝手にも定評があるため、実際のところFX初心者からの評判が良い。

みんなのFXはこんな人におすすめ

みんなのFXは他のFX口座に比べて取引できる通貨ペアが多い。

そのため、米ドル/円などの主要通貨ペアではなく、より変動幅に少ないマイナー通貨ペアを運用したい人におすすめのFX口座だ。

ひいては「FX初心者におすすめのFX口座」と言えるが、GMOクリック証券（FXネオ）とは取引スタイルが異なる。みんなのFXはスワップ運用をしたい初心者ではなく、キャピタルゲインを狙いたい初心者におすすめだ。

為替の売買によって得られるキャピタルゲインは利幅は大きいがリスクも大きい。

そこで、前述したようにチェココルナ/円など為替の変動幅が小さい通貨ペアを運用すれば、リスクをぐんと抑えながらさまざまな取引スタイルを実行できる。

変動幅の小さい通貨ペアを運用し、どういった情勢や情報の流れが為替に影響を与えるのか、学びながら取引できるのだ。

したがって、将来的には米ドル/円など比較変動幅の大きい通貨ペアの取引で、利益を最大化したい人におすすめのFX口座だ。

GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXの違いを知り、自分に合ったFX選びを

本記事では、GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXの違いを整理し、それぞれの特徴やメリットについて解説した。その内容を改めてまとめる。

GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXはどちらも初心者におすすめのFX口座だ。

しかし、GMOクリック証券（FXネオ）はスワップ運用に、みんなのFXはマイナー通貨ペアによる取引など特徴が異なる。

まずはFXを行う目的や取引スタイルを整理した上で、自分に合ったFX口座に申し込んでみよう。

GMOクリック証券（FXネオ）とみんなのFXの違いに関するQ&A