みんなのFXとみんなのシストレは何が違う？2つのサービスの違いを解説

みんなのFXとみんなのシストレは、どちらもトレイダーズ証券が提供するFXサービスだ。

ただし、通常の売買が可能か、自動売買（システムトレード）が可能かによって特徴が異なる。

そこで本記事では、みんなのFXとみんなのシストレの違いについて解説する。

みんなのFXを選ぶべきか、みんなのシストレを選ぶべきか、迷っている人はぜひ参考にしてみてほしい。

みんなのFXとみんなのシストレの主な違い

それでは早速、みんなのFXとみんなのシストレの主な違いを解説する。

同じトレイダーズ証券のFXサービスだが、通常取引から自動売買かで大きく異なるので、その点をチェックしてほしい。

取引スタイルの違い

みんなのFXとみんなのシストレは、取引スタイルに大きな違いがある。

その違いは次のとおりだ。

裁量トレードとは、利用者の裁量によって取引をするスタイルのことだ。

リアルタイムの為替レートで売買する成行注文、指定した為替レートで売買する指値・逆指値注文などの取引ができる。

自動売買とは、FXサービスが提供する自動売買プログラムを選び、システムが自動的に売買する取引のことだ。

みんなのシストレにおいては、自動売買プログラムのことを「ストラテジー」と呼ぶ。

以上が、みんなのFXとみんなのシストレの最も大きな違いだ。

ちなみに、「どちらの取引スタイルを選ぶかどうしても決められない」という人は、あえて決めなくてもいいだろう。

どちらもトレイダーズ証券が提供するサービスであり、共通のFX口座で裁量トレード（みんなのFX）も自動売買（みんなのシストレ）も利用できるからだ。

取扱通貨ペア・スプレッドの違い

みんなのFXとみんなのシストレの、取扱通貨ペア・スプレッドを紹介する。

通貨ペアとは外貨/円や外貨/外貨など、FXで取引可能な通貨の組み合わせのことだ。

みんなのFXとみんなのシストレの取扱通貨ペアは共通となっている。

33通貨ペアの取扱通貨ペアは業界内でも最多級だ。主要通貨ペアに加えてスワップ運用で人気の、トルコリラ/円などの通貨ペアも揃っている。

スプレッドとは、通貨ペアの売り値・買い値の差額によって生じる取引コストのことだ。

みんなのFXとみんなのシストレは取引手数料がかからないので、スプレッドが実質的な取引コストとなる。主要通貨ペアにおけるスプレッドは以下のとおりだ。

通貨ペア	みんなのFX・みんなのシストレ共通
米ドル/円	0.2銭（午前5:00〜午前8:00は3.9銭）
ユーロ/円	0.4銭（午前5:00〜午前8:00は9.9銭）
英ポンド/円	0.9銭（午前5:00〜午前8:00は14.9銭）
豪ドル/円	0.5銭（午前5:00〜午前8:00は5.9銭）
NZドル/円	0.7銭（午前5:00〜午前8:00は9.9銭）
カナダドル/円	1.6銭
スイスフラン/円	1.7銭

みんなのFXもみんなのシストレも、業界最狭水準のスプレッドを提供している。

また、キャンペーンによってさらに狭いスプレッドで取引できる期間もある。

みんなのFXとみんなのシストレの基本情報

みんなのFXとみんなのシストレの基本情報を紹介する。

FX口座	みんなのFX	みんなのシストレ
取引手数料	無料	無料
自動売買手数料	自動売買なし	無料
ロスカット手数料※1	無料	無料
取引通貨単位	1,000通貨	1,000通貨
通貨ペア	33通貨ペア	33通貨ペア
スプレッド
米ドル/円	0.2銭（午前5:00〜午前8:00は3.9銭）	0.2銭（午前5:00〜午前8:00は3.9銭）
ユーロ/円	0.4銭（午前5:00〜午前8:00は9.9銭）	0.4銭（午前5:00〜午前8:00は9.9銭）
英ポンド/円	0.9銭（午前5:00〜午前8:00は14.9銭）	0.9銭（午前5:00〜午前8:00は14.9銭）
豪ドル/円	0.5銭（午前5:00〜午前8:00は5.9銭）	0.5銭（午前5:00〜午前8:00は5.9銭）
NZドル/円	0.7銭（午前5:00〜午前8:00は9.9銭）	0.7銭（午前5:00〜午前8:00は9.9銭）
カナダドル/円	1.6銭	1.6銭
スイスフラン/円	1.7銭	1.7銭
最大レバレッジ	25倍	25倍
取引可能時間※2	月曜午前7:00〜土曜午前6:50	月曜午前7:00〜土曜午前6:50
口座開設日数	最短当日	最短当日
PCツール	◯	◯
スマホツール	◯	◯
	詳しくはこちら	詳しくはこちら

どちらもトレイダーズ証券が提供するFXサービスなので、細かい点では違いがない。

やはり裁量トレードか自動売買かが大きな違いであり、みんなのFXとみんなのシストレを選ぶ最大のポイントになる。

みんなのFXとみんなのシストレのそれぞれの特徴とメリット

続いて、みんなのFXとみんなのシストレのそれぞれの特徴とメリットを解説する。裁量トレードか自動売買かでメリットがどう変わるのか着目してほしい。

みんなのFXの特徴とメリット

みんなのFXの特徴は、「裁量トレードで取引できる」ことだ。前述のように、裁量トレードは取引数量やタイミングを利用者自身が決める。

そのため、FX取引の自由度が高く、好きなように取引できるのが大きなメリットだ。

また、みんなのFXは「初心者にも使いやすいFX」として定評がある。

各種取引ツールの操作画面がシンプルで使いやすく、初めてFX取引をする人でも安心して利用できるだろう。

みんなのシストレと比較した場合の特徴として、みんなのFXは「スワップポイント」が高い。

スワップポイントとは、通貨ペアの金利差によって生じる利益または損失のことだ。

たとえば外貨/円の通貨ペアでは、円の政策金利の方が低いため、買いポジション（約定済みの買い注文）を保有し続けると営業日ごとに決められたスワップポイントを獲得できる。

参考として、2022年7月19日に獲得できる米ドル/円のスワップポイントは690円だ（1万通貨あたり）。

一方、同日におけるみんなのシストレのスワップポイントは578円となっている。

1日単位で見ると大きな差は無いように感じるかもしれないが、運用期間が長くなるほどその差は広がっていく。

従って、スワップ運用で長期的な利益獲得を目指すなら、みんなのFXで取引するといいだろう。

みんなのシストレの特徴とメリット

みんなのシストレの特徴は、「自動売買で取引できる」ことだ。

ストラテジーを選ぶだけでFX取引を始められ、システムがルールに従って自動的に売買してくれるので、初心者でも参入ハードルが低い。

また、みんなのシストレ最大のメリットは、さまざまなデータを参考にしながら、自分に合ったストラテジーを選べるところにある。

たとえばストラテジーランキングでは、みんなのシストレ利用者に一番選ばれているストラテジーや、最も収益率の高いストラテジーがわかる。

さらに、セレクターランキングをチェックすれば、みんなのシストレの中で高い収益を上げている利用者を確認でき、その利用者が選んでいるストラテジーまで把握できる。

こうしたデータを参考にしながら、収益率が高く自分に合ったストラテジーを選びやすいので、みんなのシストレは「儲けやすい自動売買FX」として人気がある。

みんなのFXとみんなのシストレはどちらを選ぶべきか

それでは最後に、みんなのFXとみんなのシストレはどちらを選ぶべきか、その判断基準を紹介する。

まずはFXサービス選びの基本ポイントを押さえよう。

FXサービス選びの基本ポイント

みんなのFXとみんなのシストレとでは、取扱位通貨ペアとスプレッドに違いがない。従って、まずは「取引スタイル」を決めるのがポイントだ。

前提として、初心者は「ロングポジション」で入るのが原則である。

ロングポジションとは為替レートが下落したときに買い、上昇したときに売るという取引スタイルだ。FX取引の基本であり、取引の流れを理解しやすい。

これに対して「ショートポジション」とは、為替レートが上昇したときに売りから入り、下落したときに買う取引スタイルだ。

初心者は「売りから入るってどういうこと？」と混乱してしまうので、ショートポジションでの取引はおすすめしない。

ロングポジションで取引することを前提として、次に3つの取引スタイルから自分に合ったものを選ぼう。

	デイトレード	スイングトレード	スワップ運用
概要	1日で完結させる取引 チャートを読みながら為替レートを予測し、「安いときに買い高いときに売る」を繰り返す	数日〜数週間以内で完結させる取引 通貨ペアを決めたら買い注文をして、そのまま数日間様子を見る	通貨ペアの金利差を利用してスワップポイントの継続的に獲得する
メリット	1日で大きな利益を獲得できる可能性がある	安定した取引がしやすく初心者におすすめ	買いポジションを保有するだけで長期的に利益を得られる
デメリット	チャートを読むための知識や経験が必要	リスク許容度をしっかり決めないと大損する可能性がある	為替レートの急落によって損をする可能性もある

たとえばスワップ運用を基本の取引スタイルにするなら、スワップポイントの高いみんなのシストレを選ぼう。

ただし、みんなのシストレの中にはスワップ運用中心のストラテジーもある。

「自分で運用する自信がない」という場合は、スワップ運用でもみんなのシストレを選ぶといい。

みんなのFXはこんな人におすすめ

みんなのFXは「裁量トレードをやってみたい人」におすすめのFXサービスだ。

裁量トレードは自由度が高い反面、初心者では利益を出しにくいという難点もある。しかし、実際に取引してみないことには成長できない。

みんなのFXなら、通貨ペアによっては数千円〜で取引を始められるので、FX初心者でも取り組みやすいのが特徴だ。

また、米ドル/円など為替レートが上昇・下落しても、評価益が大きく動かない通貨ペアならリスクも少ない。

ちなみに1,000通貨米ドルの取引なら6,280円で取引できる（1米ドル=157円として）。

ただし、証拠金（口座残高）が6,280円以上なければ、ポジション損益が6,280円を下回った場合に強制ロスカット（強制的に決済されること）されてしまう。

必要証拠金が6,280円なら、その3〜5倍の証拠金を用意して強制ロスカットが起きないよう注意しよう。

みんなのシストレはこんな人におすすめ

みんなのシストレは「まずは自動売買で利益を出したい人」におすすめのFXサービスだ。

自動売買は100％勝てる取引ではないが、収益率の高いストラテジーを選べば高い確率で利益を出せる。

ちなみに、みんなのシストレのストラテジーはみんなのFXのトレード実績をもとに作られているので、信頼性が高いのだ。

みんなのシストレの自動売買で、どのようなときに買われ、どのようなときに売られているのか、これを観察するだけでもFXの勉強になる。

利益を出しながらリアルタイムでFXについて学べるので、堅実志向の初心者におすすめしたい。

みんなのFXとみんなのシストレの違いを知って自分に合った取引をしよう

本記事では、みんなのFXとみんなのシストレの違いについて解説した。その内容を改めてまとめる。

みんなのFXとみんなのシストレは、裁量トレードか自動売買かで大きく違う。まずは自分に合った取引スタイルを決めてから、利用したFXサービスを選んで欲しい。

みんなのFXとみんなのシストレの違いに関するQ&A