- 外為どっとコムとみんなのシストレの違いが知りたい
- それぞれのメリットを知りたい
- どちらを選べばいいのか分からない
外為どっとコムとみんなのシストレは、どちらも初心者におすすめのFXサービスだ。
ただし、裁量トレードで取引するか、自動売買(システムトレード)で売買するかの大きな違いがある。
そこで本記事では、外為どっとコムとみんなのシストレの違いについて詳しく解説する。
それぞれの特徴やメリットを知り、自分に合ったFXサービスを選べるようにしよう。
外為どっとコムとみんなのシストレの主な違い
それでは早速、外為どっとコムとみんなのシストレの主な違いを解説する。まずは裁量トレードと自動売買の違いを整理しよう。
裁量トレードと自動売買(システムトレード)の違い
裁量トレードとは、利用者自身の裁量によって取引数量やタイミングを決めるFXサービスのことだ。
一方、自動売買は提供されるプログラムを選び、システムが自動的に売買するFXサービスのことだ。
外為どっとコムは裁量トレードに該当し、みんなのシストレは自動売買に該当する。
この時点で大きな違いがあるため、どの取引スタイルを選ぶかにより、口座開設すべきFXサービスが決まると言っていい。
これが、外為どっとコムとみんなのシストレの最も大きな違いだ。
ただし、FX初心者にとって「裁量トレードにすべきか自動売買にすべきか」の判断は難しいだろう。その点についても本記事で解説しているので、ぜひ読み進めてほしい。
取扱通貨ペアの違い・スプレッドの違い
続いて、取扱通貨ペアの違い・スプレッドの違いを整理しよう。
まず、通貨ペアとは外貨/円や外貨/外貨のような、通貨の組み合わせのことだ。
FXサービスは通貨ペアを選び、2つの通貨の売買によって利益を獲得する金融商品となる。
外為どっとコムとみんなのシストレの取扱通貨ペアは次のとおりだ。
外為どっとコム | みんなのシストレ |
---|---|
米ドル/円 ユーロ/円 英ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 カナダドル/円 スイスフラン/円 トルコリラ/円 南アフリカランド/円 メキシコペソ/円 オフショア人民元/円 香港ドル/円 シンガポールドル/円 ロシアルーブル/円 ノルウェー/円 スウェーデン/円 ユーロ/米ドル 英ポンド/米ドル 豪ドル/米ドル NZドル/米ドル ユーロ/英ポンド ユーロ/豪ドル 英ポンド/豪ドル 米ドル/カナダドル 豪ドル/カナダドル ユーロ/NZドル 豪ドル/NZドル 米ドル/スイスフラン 米ドル/トルコリラ ユーロ/トルコリラ | 米ドル/円 ユーロ/円 英ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 カナダドル/円 スイスフラン/円 トルコリラ/円 南アフリカランド/円 メキシコペソ/円 ロシアブール/円 オフショア人民元/円 香港ドル/円 シンガポールドル/円 ポーランドズウォティ/円 チェココルナ/円 ハンガリーフォリント/円 ノルウェークローネ/円 スウェーデンクローナ/円 ユーロ/米ドル 英ポンド/米ドル 豪ドル/米ドル NZドル/米ドル ユーロ/英ポンド ユーロ/豪ドル 英ポンド/豪ドル 豪ドル/NZドル 米ドル/スイスフラン ユーロ/スイスフラン 英ポンド/スイスフラン 米ドル/カナダドル 米ドル/オフショア人民元 ユーロ/ポーランドズウォティ 米ドル/円ラージ |
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外為どっとコムの取扱通貨ペアは30通貨ペア、みんなのシストレの取扱通貨ペアは34通貨ペアとなっている。
通貨ペアの数に大きな違いはないが、みんなのシストレの通貨ペアの方が外貨/円の組み合わせが多い。
次にスプレッドの違いを見てみよう。スプレッドとは、通貨ペアの売り・買いの価格差によって生じるコストのことだ。外為どっとコムとみんなのシストレは、どちらも取引手数料がかからない。従ってスプレッドが実質的な取引コストになる。
外為どっとコムとみんなのシストレの、主要通貨ペアにおけるスプレッドは次のとおりだ。
FX口座 | 外為どっとコム | みんなのシストレ |
---|---|---|
米ドル/円 | 0.2銭 | 0.2銭(午前5:00〜午前8:00は3.9銭) |
ユーロ/円 | 0.4銭 | 0.4銭(午前5:00〜午前8:00は9.9銭) |
英ポンド/円 | 0.9銭 | 0.9銭(午前5:00〜午前8:00は14.9銭) |
豪ドル/円 | 0.5銭 | 0.5銭(午前5:00〜午前8:00は5.9銭) |
NZドル/円 | 0.7銭 | 0.7銭(午前5:00〜午前8:00は9.9銭) |
カナダドル/円 | 0.6銭 | 1.6銭 |
スイスフラン/円 | 1.8銭 | 1.7銭 |
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どちらも業界最狭水準のスプレッドだが、通貨ペアによっては違いがある。
たとえばカナダドル/円の場合、外為どっとコムの方が1.0銭安い。これは1万通貨取引あたり、100円やすく取引できることになる。
ロスカットルールの違い
外為どっとコムとみんなのシストレは、ロスカットルールにも違いがあるため紹介していこう。
ロスカットとは、「証拠金維持率」が一定率を下回ると、ポジション(約定済みの注文)が強制的に決済される制度のことだ。
ロスカットがあることで、為替レートの下落または上昇による大損を防ぐことができる。
たとえば、証拠金維持率100%がロスカットラインの場合、ポジション損益が証拠金と同等以下になるとロスカットが発生する。
たとえば、米ドル/円を1,000通貨買うとしよう。1米ドル=157円のとき、必要証拠金は6,280円だ。
つまり、証拠金(口座残高)が同じ6,280円で証拠金維持率が100%になり、これが1ポイントでも下回るとロスカットが生じる。
ロスカットルールとはいわば、ロスカットが発生する証拠金維持率(ロスカットライン)のことだ。
みんなのシストレの場合、ロスカットラインは100%固定で設定されている。つまり、ポジション損益に対して証拠金が100%を下回るとロスカットが生じる。
一方、外為どっとコムはロスカットラインを50〜100%の間で、10%刻みで設定できる。
たとえばロスカットラインを50%に設定すれば、ポジション損益に対して2分の1の証拠金までロスカットが発生しない。
ロスカットが発生しづらいと、少ない証拠金でより多くの数量の取引がしやすい。しかし、その分損失が生まれやすいリスクもあるので注意しよう。
外為どっとコムとみんなのシストレの基本情報
外為どっとコムとみんなのシストレの基本情報を紹介する。
FX口座 | 外為どっとコム | みんなのシストレ |
---|---|---|
取引手数料 | 無料 | 無料 |
自動売買手数料 | 自動取引なし | 無料 |
ロスカット手数料※1 | 無料 | 無料 |
取引通貨単位 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
通貨ペア | 30通貨ペア | 34通貨ペア |
スプレッド | ||
米ドル/円 | 0.2銭 | 0.2銭(午前5:00〜午前8:00は3.9銭) |
ユーロ/円 | 0.4銭 | 0.4銭(午前5:00〜午前8:00は9.9銭) |
英ポンド/円 | 0.9銭 | 0.9銭(午前5:00〜午前8:00は14.9銭) |
豪ドル/円 | 0.5銭 | 0.5銭(午前5:00〜午前8:00は5.9銭) |
NZドル/円 | 0.7銭 | 0.7銭(午前5:00〜午前8:00は9.9銭) |
カナダドル/円 | 0.6銭 | 1.6銭 |
スイスフラン/円 | 1.8銭 | 1.7銭 |
最大レバレッジ | 25倍 | 25倍 |
取引可能時間※2 | 月曜午前7:00〜土曜午前6:55 | 月曜午前7:00〜土曜午前6:50 |
口座開設日数 | 最短当日 | 最短当日 |
PCツール | ◯ | ◯ |
スマホツール | ◯ | ◯ |
証券会社 | 外為どっとコム | トレイダーズ証券 |
詳しくはこちら |
※2 米国サマータイムの際は1時間繰り上げ
ご覧のように、外為どっとコムとみんなのシストレの大きな違いはやはり、裁量トレードか自動売買かだ。
一部の通貨ペアはスプレッドに違いがあるので、取引したい通貨ペアが決まっている場合はスプレッドを事前に確認しておこう。
外為どっとコムとみんなのシストレのそれぞれの特徴とメリット
続いて、外為どっとコムとみんなのシストレのそれぞれの特徴とメリットを紹介する。
それぞれの特徴とメリットを明確にして、自分に合ったFXサービスを選べるようにしよう。
外為どっとコムの特徴とメリット
外為どっとコムの特徴は、「みんなのシストレよりもスワップポイントが高い」ことだ。
スワップポイントとは、通貨ペアの金利差によって生じる利益または損失を意味する。
外貨/円の通貨ペアの場合、円の政策金利が低いため買いポジション(約定済みの買い注文)でスワップポイントが利益になる。
では実際に、外為どっとコムとみんなのシストレの買いスワップポイント(1万通貨あたり)を比較してみよう。
外為どっとコム | みんなのシストレ | |
---|---|---|
07/01(月) | 508 | 199 |
07/02(火) | 0 | 199 |
07/03(水) | 762.0 | 598 |
07/04(木) | 230 | 199 |
07/05(金) | 230 | 198 |
07/06(土) | – | – |
07/07(日) | – | – |
07/08(月) | 230 | 198 |
07/09(火) | 230 | 199 |
07/10(水) | 920 | 598 |
07/11(木) | 230 | 196 |
07/12(金) | 0 | 195 |
07/13(土) | – | – |
07/14(日) | – | – |
07/15(月) | 230 | 195 |
07/16(火) | 230 | 195 |
07/17(水) | 690 | 578 |
07/18(木) | 225 | 166 |
07/19(金) | 225 | 166.0 |
07/20(土) | – | – |
07/21(日) | – | – |
合計 | 4940.0 | 4079.0 |
平均 | 329.3 | 271.9 |
詳しくはこちら |
ご覧のように、外為どっとコムなら米ドル/円・1万通貨あたり、約900円も多くスワップポイントを獲得できる。
平均は外為どっとコムが約58円高いので、年間240営業日と仮定すると、1万通貨あたり1万3,920円の差だ。
このスワップポイントの高さが、みんなのシストレと比較した際の外為どっとコムのメリットだと言える。
みんなのシストレの特徴をメリット
みんなのシストレの特徴は、「初心者でも気軽にFXを始められる」ことだ。
自動売買で取引するみんなのシストレなら、ストラテジー(自動売買プログラム)を選ぶだけでFX取引を始めらる。
システムがルールに従って自動的に売買してくれるので、初心者でも参入ハードルが低いのだ。
さらに、みんなのシストレはさまざまなデータを参考にしながら、収益性が高く自分に合ったストラテジーを選べる。
たとえばストラテジーランキングを見ると、みんなのシストレで最も選ばれているストラテジーや、収益率の高いストラテジーを把握できる。
セレクターランキングをチェックすれば、みんなのシストレの中で収益率の高い利用者をランキングで確認でき、さらにその利用者が選んでいるストラテジーまで把握できる。
こうしたデータを参考にしながら自分に合ったストラテジーを選ぶだけで、自動的にFX取引ができるため初心者におすすめのFXサービスなのだ。
外為どっとコムとみんなのシストレはどちらを選ぶべきか
それでは最後に、外為どっとコムとみんなのシストレはどちらを選ぶべきか、その判断基準を紹介する。まずはFXサービス選びの基本を解説する。
FXサービス選びの基本
FXサービス選びでは、「スプレッドの違い」に着目するのが1つ目のポイントだ。
スプレッドは実質的な取引コストになり、取引の数量・回数が増えるとスプレッドの差が大きく感じられるようになる。
たとえばカナダドル/円を取引する場合、外為どっとコムとみんなのシストレでは、前者の方が1.0銭もスプレッドが狭い。
10万通貨取引する場合、取引コストは1,000円も変わるのだ。さらに、デイトレードで1日に数回も取引をすれば、コスト差は数千円に広がる。
このようにスプレッドの狭さはFX取引における収益性を決める、大切な要素なのだ。
だからこそ、スプレッドの狭さを基本としてFXサービスを選ぶのがセオリーと言える。
次に大切なポイントが「取引スタイル」だ。スプレッドが狭いからといって、自分の取引スタイルに合わないFXサービスを選んでしまうと、思うように収益が上がらない。
そこで、FX初心者はデイトレード、スイングトレード、スワップ運用のいずれかの取引スタイルを最初に決めてみよう。各取引スタイルの違いは以下のとおりだ。
デイトレード | スイングトレード | スワップ運用 | |
---|---|---|---|
概要 | チャートを読みながら為替レートを予測し、「安いときに買い高いときに売る」を繰り返し、取引を一日で完結させる | 通貨ペアを決めたら買い注文をして、そのまま数日間様子を見る 取引を数日〜数週間以内で完結させる | 通貨ペアの金利差を利用してスワップポイントの継続的な獲得を目指す |
メリット | 1日で大きな利益を獲得できる可能性がある | 安定した取引がしやすく初心者におすすめ | 買いポジションを保有するだけで長期的に利益を得られる |
デメリット | チャートを読むための知識や経験が必要 | リスク許容度をしっかり決めないと大損する可能性がある | 為替レートの急落によって損をする可能性もある |
デイトレードは難度が高いので、初心者にはスイングトレードまたはスワップ運用をおすすめする。
スワップ運用ならスワップポイントの高い外為どっとコムがおすすめだが、運用にまだ自信がない人はみんなのシストレで自動売買を選ぶのもいいだろう。
外為どっとコムはこんな人におすすめ
外為どっとコムは「高スワップポイントで中長期的に利益を獲得したい人」におすすめだ。
たとえば、高金利通貨として高いスワップポイントを獲得できるトルコリラ/円は、スワップトレーダーに人気の通貨ペアだ。
外為どっとコムなら、1万通貨あたり平均63.2円のスワップポイントを獲得できる。
一方、みんなのシストレにおけるトルコリラ/円のスワップポイントは、1万通貨あたり平均11.3円だ。
実に6倍近い差があるため、スワップ運用で中長期的な利益獲得を目指すなら、外為どっとコムを選ぼう。
ただし、外為どっとコムは裁量トレードなので、初期投資額は5,000〜1万円程度にして、リスクを抑えて運用し始めることをおすすめする。
みんなのシストレはこんな人におすすめ
みんなのシストレは「初心者でも自動売買で堅実に利益を出したい人」におすすめのFXサービスだ。
みんなのシストレのストラテジーランキングをチェックしてみると、6ヶ月運用で収益率100%を超えるストラテジーが35個もある(2024年7月調査時点)。
つまり、投資額に対して2倍以上の収益を得られるストラテジーが数多く提供されているのだ。
また、各ストラテジーがどれくらいの利用者に選ばれているかなど、細かいデータも確認できる。
詳細データを見ればどれくらいのスワップポイントを獲得しているかもチェックできるので、自動売買でスワップ運用をしたい初心者にもおすすめだ。
ただし、収益性の高いストラテジーを選んだからといって必ず利益が出るとは限らない。
収益性の高いストラテジーでも損失が生じる可能性があることを覚えていこう。
外為どっとコムとみんなのシストレを知り、自分に合ったFXサービスで取引しよう
本記事では、外為どっとコムとみんなのシストレの違いについて詳しく解説した。その内容を改めてまとめる。
- 外為どっとコムは裁量トレード、みんなのシストレは自動売買で取引できる
- 取扱通貨ペアはみんなのシストレの方が多く、外貨/円のペアが豊富
- 外為どっとコムはスワップポイントが高いのでスワップ運用に向いている
- 自動売買で堅実に取引を始めたいならみんなのシストレがおすすめ
外為どっとコムとみんなのシストレはどちらもおすすめのFXサービスだ。
裁量トレードか自動売買かで大きく変わるので、まずは取引スタイルを決めてから、自分に合ったFXサービスの口座開設を申し込もう。