- 退職金運用で初心者がやりがちなミスを把握したい
- 退職金運用におけるリスクを適切に管理したい
- 退職金運用を成功させるためのポイントを理解したい
「退職金を受け取ったことだし、資産運用を始めてみようかな」と考えている方もいるのではないだろうか。
そのような方に向けて、本記事では運用の初心者がやってしまいがちなミスとその回避法を解説する。
さらに、適切なリスク管理で退職金運用を成功させるためのポイントについても紹介していく。
本記事を読めば、退職金運用に対する理解が深まり、安全かつ効果的な退職金の管理方法が実践できるはずだ。
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初心者が退職金運用で陥りやすいミス

退職金の受給を機に投資を始めようと考えている方が陥りやすいミスとしては、以下の3つがある。
- 自身のリスク許容度を認識していない
- ハイリスク投資をしてしまう
- 安定思考で返って資産を目減りさせてしまう
それぞれ見ていこう。
自身のリスク許容度を認識していない
資産運用を行う際には、自身のリスク許容度を把握することが重要となる。
リスク許容度とは、資産運用による損失をどれほどまで受け入れられるかを示すものだ。
リスク許容度の把握を怠ると、リスク許容度に合わない商品で運用を始めてしまったり、価格変動に一喜一憂して精神的に疲れてしまったりする。
大事な退職金を適切に管理するためにも、自身のリスク許容度を正しく把握し、安心して運用できる商品に投資するようにしよう。
ハイリスク投資をしてしまう
退職金などの大きなお金を手にすると、気が大きくなってしまうこともあるだろう。
「元手もあるし、ここは一攫千金を狙って全額株に投資だ!」と、思い切った選択をしてしまうかもしれない。
しかし、一般的にリスクが高いといわれる株に全額投資するといった行為は、ハイリスク投資となってしまう。
実際に、弊社が退職金運用を行っている投資家を対象に実施したアンケートでも、「外国株等リスクの高い商品に手を出して大損した」などの、ハイリスク投資の失敗談が多く見られた。
高い利回りにばかりに気を取られ、その商品への投資にどれほどのリスクがあるのかを把握しないままだと、大きく損失を被ってしまう可能性も大いにある。
「大きなリターンが見込めるものには、相応のリスクが伴う」ということは忘れないでおいてほしい。
安定思考で返って資産を目減りさせてしまう
資産運用を行うにあたって、安定思考を持つことも大切だ。
しかし、あまりにもローリスク・ローリターンの運用を行っていると、返って資産が目減りしてしまうかもしれない。
なぜなら、インフレが起こる可能性があるからだ。
インフレとは、ものの値段が上昇することで相対的にお金の価値が下がることをいう。
具体的には、今まで100円でりんごが2個買えていたものが1個しか買えなくなるといった状態を指す。
つまり、インフレ率が2%の場合、2%以上の運用成果を出せなければ資産が目減りしてしまうのだ。
お金の価値は、今後一生変わらないということはない。
特に退職金運用はセカンドライフを支えるために長期に渡ることが多いため、投資を行う際にはインフレ率なども加味しながら運用戦略を立てるようにしよう。
初心者の退職金運用におけるリスク管理法

退職金運用におけるリスク管理法を解説するにあたり、まずはそもそも資産運用におけるリスクとは何かについて整理する。
その上で、分散投資と定期的な見直しの重要性や長期投資のメリットについて説明していく。
資産運用におけるリスク
資産運用とは、貯蓄や投資を行うことで資産を拡大させていくことをいう。
まず、貯蓄には主に2つのリスクが存在する。
- インフレリスク
- ペイオフに関するリスク
3大メガバンク※の普通預金口座に預金していたとしよう。
その場合、金利は0.001%しかつかず、資産が全く増えない。※みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行
そのため、インフレが起きれば資産の価値が下がってしまうのは、貯蓄における大きなリスクであるといえるだろう。
加えて、預金している銀行が破綻しないとも限らない。
万が一破綻してしまったときは預金保護制度、いわゆる「ペイオフ」によって預金者の預金の保護が図られることとなる。
しかし、ペイオフによって預金全てが保護されるわけではない点には注意しなければならない。
例えば、定期預金や一般預金など、利息がつくものに関しては、1金融機関あたり元本1,000万円とその利息までが保障され、それを超える金額は保障されない場合もある。
また、外貨預金など保護の対象外となるものもある。
一つの銀行の口座に数千万円の預金をしておくのはリスクが高い行為であることがわかるはずだ。
続いて、投資を行うにあたっては、主に以下の5つのリスクが考えられる。
価格変動リスク | 株式や債券など、投資資産の価格が上下する可能性のこと |
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信用リスク (デフォルト・リスク) | 株式や国債・債券などを発行している国や企業が、財政難や経営不振などを理由に投資家から預かっていたお金(元本)や利息の一部または全部を返済する能力がなくなる可能性のこと |
流動性リスク | 市場(マーケット)で金融商品を売りたいときに売ることができなかったり、希望する価格で売れなかったりする可能性のこと |
金利変動リスク | 金利の変動によって、債券など金融商品の市場価格が変動する可能性のこと |
為替変動リスク | 異なる通貨の為替相場の動きにより、外貨建て金融商品の円換算による価値が変動する可能性のこと |
このように、貯蓄をするにしても投資するにしてもそこには一定のリスクが伴う。
そのため、資産運用を行う際には、上記のようなリスクを正しく把握してから取り組むことが重要だ。
分散投資と定期的な見直しの重要性
投資の際に心がけるべきなのが「分散投資」だ。
分散投資とは、一つの金融商品のみならず、複数の金融商品を組み合わせて投資することをいう。
なぜ分散投資が重要なのだろうか。それは資産の価格変動リスクが抑えられるからだ。
例えば、1つの企業の株だけに集中投資したとしよう。
その場合、その企業の株価が下がってしまえば、保有資産全体に多大な影響を与える。
しかし、2つの企業の株に分散投資していたとしたらどうだろうか。
1つの株価が下がったとしても、もう1つの株価が上がっていたり、下がり幅が少なかったりすれば、資産全体に与える影響を抑えられる。
ただ、投資開始時に分散投資をしたからといって、そのまま放置してはいけない。
定期的に投資先の運用状況を振り返ることが大切だ。そして、目指している運用成果との乖離がある場合は、ポートフォリオの見直しも検討しよう。
そうすることで、退職金運用の成功につながるはずだ。
長期投資のメリット
長期投資のメリットとしては、主に以下の3つが挙げられる。
- 複利の効果が得られる
- 価格変動に惑わされない
- 投資コストが抑えられる
最大のメリットといえるのが、複利の効果を得られる点だ。
複利とは、投資によって得た利息を元本に含めて再投資することで、利息に対しても利息がつき、運用収益が膨らんでいくことをいう。
例えば、年間100万円を年利3%で運用できたとしよう。
その場合、1年目は100万円+100万円×3%=103万円、2年目は1年目の利息も含めた103万円+103万円×3%=106万900円となっていく。
一時的に金融商品の価格が下がってしまったとしても、時間を味方につけて複利効果を狙うことで回復が見込める点もポイントだ。
また、価格変動に惑わされないのもメリットの1つである。
短期で運用成果を出そうとした場合、常に株価などの値動きをチェックしなければならず、精神的にも疲労が溜まってしまう。
しかし、長期投資であれば短期で運用成果を出す必要がないため、価格変動に惑わされることなく比較的気楽に投資に取り組むことが可能だ。
さらに、投資コストが抑えられるのも大きなメリットである。
投資コストとは、株式などの売買時に発生する「取引手数料」や、投資信託の売却時に発生する「信託財産留保額」などが挙げられる。
短期で売買を繰り返すと投資コストがかさんでしまい、運用によって収益を得られたとしても手元に残るお金が削られてしまう。
その点、長期投資であれば短期投資と比較して売買を行う回数も少なくなる。
これにより、投資コストを抑えることが可能となるのだ。
長期投資と先述した分散投資を併用し、運用効果を高めよう。
初心者向け!退職金運用でミスをしないためのポイント

退職金運用を成功させるためには、以下のポイントを意識してほしい。
- 継続的な学習と情報収集
- 運用の目的設定と資産計画策定の重要性
さらに、これらを踏まえた上でおすすめの退職金運用ポートフォリオを紹介する。
継続的な学習と情報収集
金融商品は日々価格が変動していく。何を要因として価格変動が起きているのか、今後はどのような動きが予測されるのか、これらを正確に把握するためには継続的な学習と情報収集が必要不可欠だ。
価格変動に影響を与えるとされる経済情勢や金利、企業の業績や事業内容などには、常に目を光らせておく必要がある。
そして、適切に資産運用をするためにも、投資に関する基本的な知識の習得だけでなく、常に新たな投資手法やトレンドをキャッチしていくことで、その時代に合わせた適切な運用が行えるはずだ。
退職金運用の目的設定と資産計画策定の重要性
運用を行うにあたって重要となるのが目的設定と資産計画の策定だ。
何のために運用するのか、いつまでにいくら準備したいと考えているのか。今後の生活費にはいくら必要で、投資に回せるのはいくらなのか。
これらを明確にし、効果的な資産運用を目指そう。
運用の目的設定と資産計画の策定ができたら、運用戦略を考えていくこととなる。
その際に重要なのが、自身のリスク許容度を把握することだ。
正しく把握していないと、先述したとおりリスク許容度に合わない商品で運用を始めてしまったり、価格変動に一喜一憂して、精神的に疲れてしまったりする。
退職金という大事な資産を有効に活用できるよう、運用目的の設定と資産計画の策定、そしてリスク許容度の把握を行おう。
初心者におすすめの退職金運用ポートフォリオを紹介
初心者がポートフォリオに組み込むべき金融商品は以下の3つだ。
- 投資信託
- 個人向け国債
- 株
投資信託とは、投資家から集めた資金を運用のプロが分散投資をし、得られた利益をそれぞれの投資家の保有額に応じて分配されるものである。
ローリスク・ローリターンの運用を目指すものから、ハイリスク・ハイリターンの運用を目指すものまで、数多くの商品がラインナップされているため、自分のリスク許容度に合った商品が選べるのがメリットといえる。
また、個人向け国債もおすすめだ。個人向け国債とは、国が発行する債券を個人が購入しやすくしたものである。
満期は3年・5年・10年の中から選択でき、満期時には投資元本が満額戻ってくるのが特徴だ。
それだけでなく、半年に1回利息が受け取れるため、堅実な資産運用が可能となる。
ただ、安全性が高い運用方法であるため、期待できるリターンはそれほど大きくない点には注意してほしい。
最後におすすめなのが株式だ。株式は経済情勢や金利などの影響で価格変動していくため、適切な株を選定できれば、インフレにも対応可能となる。
しかし、投資信託や個人向け国債と比較するとハイリスクになりやすいため、十分に知識をつけてから投資するようにしてほしい。
上記に挙げた金融商品への投資割合は、リスク許容度に応じて決めよう。
リスク許容度が低いのであれば、ローリスク・ローリターンな投資信託や個人向け国債における比率を重めにするのが良い。
効果的な退職金運用を行うためにも、決して一つの商品に投資せず、分散投資を心がけるようにしよう。
初心者は退職金運用の相談をどこにするべきか?

退職金運用を行うにあたって、「自分では判断できないから誰かに相談したい」と考えることもあるはずだ。
その場合は、資産運用の専門家に相談することも検討しよう。
ここでは専門家に相談する必要性と、信頼できる専門家を探せる「退職金ナビ」について解説する。
資産運用の相談を専門家にする必要性
効果的な資産運用を行うためには、先述したとおり継続的な学習と情報収集が必要となる。
しかし、今まで投資をしてこなかった方にとっては、どちらも難易度が高いだろう。
そのため、常に最新の知識や情報を収集している資産運用の専門家に相談することがおすすめだ。
また、今までの豊富な経験を通した具体的なアドバイスを受けることも可能である。
退職金運用に関して少しでも不安や疑問があれば、迷わず専門家に相談しよう。
資産運用の専門家検索サービス「退職金ナビ」の活用方法
「退職金ナビ」は、個人投資家と資産運用の専門家をつなぐサービスだ。
オンライン上で入力したあなたの住まいや年齢、相談内容から最適な専門家を紹介してもらえる。
また、「退職金ナビ」に登録されている専門家についてはプロフィールの閲覧が可能だ。
プロフィールには専門家の経歴や得意な領域が記載されているため、自分にあった運用の専門家を探す際の参考にしてもらいたい。
退職金運用の初心者は長期・分散投資でミスを防ごう
本記事では、運用の初心者がやってしまいがちなミスとその回避法、適切なリスク管理で退職金運用を成功させるためのポイントについて解説した。
投資において重要なのは、長期運用・分散投資だ。これらを意識することで、適切なリスク管理ができる。
また、退職金運用を行う際には、運用の目的設定と資産計画の策定、さらに自身のリスク許容度をもとにした運用戦略を組むことが重要となる。
ただ、本記事の内容を理解しただけでは運用戦略の組み立てに不安が残る方もいるかもしれない。
そのときは、資産運用の専門家への相談がおすすめだ。
専門家からの具体的なアドバイスを受け、安定した運用戦略による資産拡大を目指そう。
そして、相談する専門家を探す際には、資産運用の専門家検索サービスである「退職金ナビ」を活用してほしい。
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