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オルタナティブ投資とは?ヘッジファンド運用の特徴と市場に与える影響

従来の投資手法とは違った形でリターンを狙う「オルタナティブ投資」は、ポートフォリオの分散効果を高める手法として人気を集めている。

なかでもヘッジファンドは、高度な取引手法を用いて収益を狙うファンドであり、市場に与える影響も大きい。

この記事では、オルタナティブ投資の基本的な内容とヘッジファンドの運用の特徴、市場に与える影響などを解説していく。

本記事を参考にして、オルタナティブ投資やヘッジファンドに対する理解を深めていこう。

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オルタナティブ投資とヘッジファンド

オルタナティブ投資とヘッジファンド わたしのIFAコラム

オルタナティブ投資とは、株や債券などの伝統的な資産「以外」への投資手法のことを指す。「オルタナティブ」という単語に「代替手段」という意味があるとおり、従来の投資に代わる投資手法である。

オルタナティブ投資には、ヘッジファンドやプライベート・エクイティ、不動産や美術品などさまざまな投資手法がある。

なかでもヘッジファンドは、高度な金融取引の手法を活用して高いリターンを目指すファンドのことであり、オルタナティブ投資の中心的役割を担う投資手法だ。

ヘッジファンドは、さまざまな投資手法を組み合わせることで、リスクをヘッジ(回避)するように運用されている。

不特定多数の投資家が購入できる通常の投資信託とは違い、ヘッジファンドは数千万円から数億円を投資する富裕層や機関投資家を対象に運用されるファンドだ。

つまり、個人で資産運用をしている投資家が利用するには、ハードルが高いファンドと言える。

しかし、ヘッジファンドは多額の資金を運用しており、金融取引の市場に与える影響も非常に大きいため、特徴を理解しておくと自分自身の運用にも活かせる。

次に、オルタナティブ投資の代表的な投資戦略「ヘッジファンド」の運用の特徴を見ていこう。

ヘッジファンドの運用の特徴

ヘッジファンドの運用の特徴 わたしのIFAコラム

ヘッジファンドの特徴としては、主に以下の3つのポイントが挙げられる。

ヘッジファンドの3つの特徴
  • 絶対収益を目指している
  • 情報開示の規制が比較的緩い
  • 手数料は成功報酬制が多い

それぞれの特徴について、通常の投資信託と比べながら見ていこう。

まず1つ目に、ヘッジファンドは相場の動向に関係なく収益を目指す「絶対収益」の運用を行うという特徴がある。

通常の投資信託は、日経平均株価などの指数をベンチマークとし、指数を上回ることを目標としている。

そのため、相場の下落局面で運用成果がマイナスになっても、ベンチマークを上回っていれば良いとされる「相対収益」の考え方で運用されているのだ。

一方で、ヘッジファンドにはベンチマークとなる指標はなく、相場の動向がどうあれ収益を上げることを目指していることが多い。

相場の下落局面で利益を狙う「空売り(ショート)」や、類似した商品の割安なものを買い、割高なものを売ることで差額分を狙う「アービトラージ(裁定取引)」など、さまざまな戦略を活用して徹底的に収益を目指す。

あらゆる金融取引の手法を活用して、とにかくリターンを目指すのがヘッジファンドの大きな特徴である。

また2つ目の特徴として、ヘッジファンドは投資信託と比べて、情報開示に関する規制が比較的緩いことが挙げられる。

本来、投資信託は運用方針や保有銘柄、運用パフォーマンスなどを定期的に情報開示している。

そのため、投資家は定期的に公表される運用状況をもとに投資の判断ができる。

一方で、ヘッジファンドは情報開示の規制が緩いため、運用状況が公表されない、もしくは簡単な情報しか開示されないというケースが多い

なぜなら、運用の手法や状況を公開してしまうとほかのファンドに運用を真似されるリスクがあるためだ。

ヘッジファンドの運用がどうなっているのかを確認できない点は、投資家目線ではデメリットとも言えるだろう。

そして3つ目の特徴として、ヘッジファンドの運用手数料が成功報酬制を採用しているケースが多いという点も挙げられる。

通常の投資信託では、購入時にかかる手数料と、信託財産に対して差し引かれる年率1%前後の信託報酬の2つが主な手数料だ。

一方のヘッジファンドは、運用資産に対して年間1〜2%ほどの管理手数料に加え、利益額の10〜20%前後の成功報酬がかかる。

ヘッジファンドの成功報酬は、比較的割高な運用コストにはなるものの、過度な手数料とはならない配慮をされているのが一般的だ。

一定以上のリターンが発生した場合に成功報酬が支払われる「ハードルレート」や、過去の最高水準を上回った場合に報酬が支払われる「ハイ・ウォーター・マーク」など、ファンドによってさまざまな方式が採用されている。

このように、ヘッジファンドは通常の投資信託とは違った運用の特徴を持つファンドだ。

運用の特徴を理解したら、次にヘッジファンドが市場に与える影響について見ていこう。

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ヘッジファンドが市場に与える影響

ヘッジファンドが市場に与える影響 わたしのIFAコラム

ヘッジファンドの運用資産は2021年に4兆ドルを超えており、市場への影響力も大きい。そのため、ヘッジファンドによる影響を把握しておくと、自身の運用に活かすことができるので理解を深めよう。

ヘッジファンドは、資金力が高いことからマーケットの混乱をさらに大きくさせるケースがある。

例えば、相場が下落し始めると、ヘッジファンドは空売りを仕掛けることで利益を追求する。

資金力の大きいヘッジファンドが空売りを仕掛けると、価格の下落はさらに加速し、集中的に売り注文が浴びせられることになってしまう。

実際、2008年にリーマンブラザーズが倒産して世界的に株安となった「リーマンショック」は、ヘッジファンドによってマーケットの混乱が大きくなったと見られている。

収益のために過度なリスクを取り、市場に影響を及ぼしている点を問題視する声が強くなった出来事だ。

近年では、金融システムの安定化を目指してヘッジファンドへの規制強化の動きも見られる。とは言え、ヘッジファンドによるマーケットへの影響力はまだまだ強い。

ヘッジファンドの動きや規制に対するニュースなどをチェックし、自身の運用にも活かしてみよう。

まとめ

まとめ わたしのIFAコラム

オルタナティブ投資は、従来の投資と代わる投資手法であり、ヘッジファンドやプライベートエクイティ、不動産などの資産に投資する。

なかでもヘッジファンドは、高い収益を上げることを目指して運用され、マーケットにもしばしば大きな影響を与えるファンドだ。

しかし、実際に資産運用をやってみたいが、どの様にして運用して良いか悩んでいないだろうか。

最近、「よく分からないまま資産運用をして何百万円も損をした」という話をよく聞く。

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※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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