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ヘッジファンドと投資信託の違いとは?それぞれの特徴と適性を徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • ヘッジファンドと投資信託の違いが知りたい
  • それぞれどのような投資家におすすめなのか知りたい
  • ヘッジファンドと投資信託の運用方法が知りたい

富裕層をターゲットとしたヘッジファンドは、しばしば投資信託と混同されることが多い。

自分の投資意向に合った運用先を見つけるためには、類似している金融商品の違いをしっかりと理解しておくことが大切だ。

本記事では、ヘッジファンドと投資信託の違いやそれぞれ向いている人、購入方法について解説していく。

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目次

ヘッジファンドと投資信託の違い

ヘッジファンドと投資信託の違い
わたしのIFA

ヘッジファンドと投資信託には、主に次のような点に違いがある。

  • 募集方法
  • 最低投資金額
  • 運用対象
  • 手数料

それぞれくわしく解説していこう。

ヘッジファンドと投資信託の違い①募集方法

ヘッジファンドと投資信託で大きく異なるのが、募集方法についてだ。

ヘッジファンドは私募によって募集され、一定以上の資産を持つ富裕層を中心に、限られた人にのみ案内が行われる。

勧誘には条件が定められており、一般の投資家には購入の機会が限られていることが特徴だ。

一方、投資信託は公募によって募集され、基本的には証券口座を持つ人であれば誰でも購入することができる。

オープン型の投資信託であればいつでも購入できるので、さまざまな投資家が気軽に購入しやすいといえる。

ヘッジファンドと投資信託の違い②最低投資金額

ヘッジファンドと投資信託は、最低投資金額も大きく異なる。

ヘッジファンドは少数の投資家を対象に募集が行われるため、最低投資金額が高く設定されている。

具体的な金額はファンドによって異なるものの、500万〜1,000万円ほどで設定されることが一般的だ。

一方、投資信託は少額投資から始めることができる。

スポット購入の際は1万円から購入できることが多く、積立投資になると100円から購入できる証券会社もある。

少額から投資できるので、投資経験がない人でもチャレンジしやすいことが特徴だ。

ヘッジファンドと投資信託の違い③運用対象

運用対象も押さえておきたいポイントだ。

ヘッジファンドは、株式や債券などの現物取引に加えて、先物取引や信用取引を取り入れて運用を行う。

これにより、金融市場が下降局面に入ったときでも利益を追求することができる。

「ヘッジ」とついているのはこのためで、下落局面でのリスクをヘッジ(回避)することで、下落相場でも利益を狙えることが特徴だ。

一方、投資信託は株式や債券などの伝統的資産で運用を行う。

中にはデリバティブ取引を用いて運用を行うものもあるが、大多数は現物取引で運用するファンドとなっている。

そのため、ヘッジファンドと違って、投資信託は市場が上昇局面にあるときのみ利益を享受することができる。

下降局面に入ったときは、基準価額も下がり続けることを理解しておこう。

ヘッジファンドと投資信託の違い④手数料

資産運用を行うときは、手数料も必ずチェックしておきたいポイントだ。

ヘッジファンドでは、主に「管理手数料」と「成功報酬」の2種類の手数料がかかる。

管理手数料はファンドの運用にかかる手数料で、2%程度で設定されることが多い。

成功報酬は運用益の中から徴収される手数料で、運用益が出ているときのみ発生する仕組みとなっている。

また、ファンドによっては購入手数料や解約手数料がかかることもある。

一方、投資信託では「購入時手数料」と「信託報酬」が主な手数料だ。

購入時手数料は購入時にかかるコストで、最近は無料化している金融機関も多い。

信託報酬はファンドの運用・管理にかかる手数料で、ファンドによって料率が異なる。

また、ファンドによっては「信託財産留保額」といって解約時に手数料がかかることもある。

手数料については、一般的にヘッジファンドの方が高くなりやすい。

購入する際は、必ずどれくらいの手数料がかかるかよく確認するようにしよう。

 ヘッジファンドと投資信託のメリット・デメリットを比べてみよう

ヘッジファンドと投資信託にはそれぞれメリット・デメリットがある。

投資する際は、それぞれの特徴を理解したうえで投資先を選定することが重要だ。

ここからは、ヘッジファンドと投資信託のメリット・デメリットを比較してみよう。

ヘッジファンドのメリット・デメリット

ヘッジファンドのメリット・デメリット

メリットデメリット
下落相場でも利益を狙える
プロに運用を任せられる
幅広い金融商品に分散投資できる
コストが高い
投資のハードルが高い

ヘッジファンドは、信用取引や先物取引を用いることで下落相場でも利益を追求することができる。

投資先もプロが選定してくれるので、投資に手間をかけたくない人にとってはメリットが大きい。

また、投資信託に比べて投資先の対象が幅広いのも特徴だ。

一方、投資にまとまった金額が必要となることや、限られた投資家のみに募集されることから、投資のハードルが高いのがヘッジファンドのデメリットである。

また、解約についても制限があり、解約日の45日前までに申し出なければならない「45日ルール」が導入されているファンドが多い。

ヘッジファンドに投資する際は、運用にかかるコストやリスクをよく理解しておく必要があるだろう。

投資信託のメリット・デメリット

投資信託のメリット・デメリット

メリットデメリット
少額投資から始められる
プロに運用を任せられる
いつでも解約できる
上昇局面でしか利益を狙えない
投資先が伝統的資産のみ

投資信託の最大のメリットは少額投資から始められることだ。これにより、投資経験が浅い人でも気軽にチャレンジすることができる。

また、毎月一定額を積み立てていく積立投資にも利用できるので、まとまった投資資金がない人にはおすすめの金融商品と言える。

加えて、投資信託は基本的にいつでも解約できるので、資金の拘束性が低いことも特徴である。

一方、投資信託は株式や債券などの現物取引をメインに運用するため、上昇局面でしか利益を狙えない。

下落相場に入ったときは含み損が続くことをあらかじめ留意しておこう。

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ヘッジファンドと投資信託はどちらがおすすめ?

ヘッジファンドと投資信託どちらがおすすめ? わたしのIFA

ヘッジファンドと投資信託は、「複数の商品を組み合わせて運用する」、「プロによって運用が行われる」という点では似通っている。

そのため、「どちらを選べばいいのだろう」と悩んでいる人もいるかもしれない。

ここからは、ヘッジファンドと投資信託の特徴を踏まえたうえで、それぞれどのような投資家におすすめなのかを紹介していこう。

余剰資金で積極運用したい人はヘッジファンドがおすすめ

ヘッジファンドがおすすめの人は、次のようなニーズがある人だ。

ヘッジファンドがおすすめの人
  • 一定以上の余剰資金がある人
  • 先物取引や信用取引を用いて積極運用したい人

ヘッジファンドは、一定以上の資産を持つ富裕層にのみ募集が行われる。

「運用にかける時間がないので、プロに運用を任せたい」という人はヘッジファンドに向いているだろう。

また、ヘッジファンドは先物取引や信用取引を用いていることも特徴だ。

「伝統的資産に加えて積極運用も取り入れたい」という人は、投資対象が幅広いヘッジファンドへの投資を検討してみよう。

少額投資からコツコツ始めたい人は投資信託がおすすめ

一方、投資信託は次のようなニーズがある人に向いている。

投資信託がおすすめの人
  • 少額投資から始めたい人
  • NISA制度を活用したい人

投資信託は、スポット購入の場合1万円から、積立投資の場合は100円から購入することができる。

少額投資から始められるので、ヘッジファンドに比べて投資のハードルが低い。

また、積立投資では毎月決まった金額をコツコツと買い付けていく。

投資のタイミングを図る必要がないので、「いつ売買を行えばいいのか分からない」という不安を抱えている人にも安心だ。

さらに、投資信託はNISA制度の対象となっていることも特徴である。

NISAでは、投資信託や株式での運用で得た利益が非課税となる。

通常20.315%の税金が非課税となるので、税制上の恩恵は大きいといえる。

加えて、「つみたて投資枠」の投資対象は購入手数料が無料、信託報酬が一定以下となっているので、運用コストを抑えられるのも大きなポイントだ。

ヘッジファンドや投資信託を購入する方法

ヘッジファンドや投資信託を購入する方法 わたしのIFA

ヘッジファンドと投資信託は、それぞれ購入する方法が異なる。

くわしく紹介していこう。

ヘッジファンドは金融機関やIFAを通じて購入

ヘッジファンドは、証券会社やプライベートバンク、IFAを通じて購入することができる。

投資信託はネット証券などを通じて自分で購入することができるが、ヘッジファンドは必ず対面での手続きとなる点に注意しよう。

また、ヘッジファンドはファンドによって投資対象やコスト、運用方法が大きく異なる。

複数のファンドを比較したうえで、自分の投資意向に合うものを選ぶことが重要だ。

投資の際は、担当者から説明される内容をしっかりと理解したうえで申込手続きを行おう。

申込手続きが完了したら、購入資金は振込によって預け入れることが一般的だ。

ヘッジファンドは解約できる期間が限られているため、投資金額は十分検討したうえで決定することがおすすめだ。

投資信託は金融機関やネット証券を通じて購入

投資信託は証券会社や銀行、信用金庫など多くの金融機関で取り扱っている。

また、最近ではSBI証券などネット証券で投資信託を購入する人も増えている。

ネット証券の場合、口座開設から購入までオンラインで完結することができる。

スマホ1つで手続きが完了するので、「店頭で手続きを行う時間がない」という人におすすめだ。

また、ネット証券は店頭で購入する場合に比べてコストが安い傾向にある。

「自分で投資先を選定できる」、「コストを抑えて運用したい」という人は、ネット証券を選ぶのがよいだろう。

運用を始めるなら誰に相談するべき?

投資信託を活用した運用の相談は誰にすべき? わたしのIFA

資産運用に取り組む際は、金融のプロに相談することもひとつの方法だ。

ここからは、金融アドバイザーであるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)へ相談するメリットや、相談先の探し方について紹介していこう。

ヘッジファンドや投資信託への投資はIFAへ相談しよう

IFAとは、特定の金融機関に所属していない金融アドバイザーである。

金融アドバイザーというとFP(ファイナンシャルプランナー)を思い浮かべる人が多いかもしれないが、IFAは金融商品仲介業者としての登録を受けていることから、個別の金融商品を提案・販売できることが特徴だ。

資産運用の相談は金融機関に行うこともできるが、金融機関ではしばしば顧客との利益相反が問題視されている。

もちろん顧客の意向を優先した営業活動が行われているものの、金融機関側も利益を追求する必要がある以上、完全に顧客の意向だけを優先することは難しいだろう。

その点、IFAは金融機関から切り離された立場であるため、顧客目線に立った中立的なアドバイスをもらうことができる。

「プロの意見を聞きたい」、「安心できる相談先がほしい」という人は、ぜひIFAへの相談を検討してみよう。

IFA検索サービス「わたしのIFA」の活用がおすすめ

IFAにはそれぞれ取扱商品や得意分野、メインとなる顧客層がある。

自分の意向に合った相談先を見つけるためには、IFA検索サービス「わたしのIFA」を活用することがおすすめだ。

「わたしのIFA」では、いくつかの質問に答えるだけで相性の良いIFAを紹介してもらえる。

投資意向や投資経験、資産の状況などに応じてIFAを紹介してもらえるので、自分で1つずつIFA法人を探す手間がかからない。

検索サービスは無料で利用できるので、ぜひ気軽に活用してみよう。

まとめ

まとめ わたしのIFA

ヘッジファンドと投資信託は似通っている点が多いものの、募集方法や投資対象や、運用方法、コストなどに違いがある。

投資先を選定する際は、金融商品の違いをよく理解しておこう。

また、資産運用に取り組む際は金融のプロであるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)へ相談することもおすすめだ。

ぜひIFA検索サービス「わたしのIFA」を活用して、自分に合った相談先を探してみよう。

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ヘッジファンドと投資信託の違いに関するQ&A

ヘッジファンドはどのような人に向いている?

ヘッジファンドは、余剰資金で積極運用を行いたい人におすすめだ。

ヘッジファンドの投資にはまとまった金額が必要となるため、一部の投資家を対象に私募で募集が行われている。

運用方法は信用取引や先物取引を取り入れていることから、リスクを取りながら積極運用を行いたい人と相性がいいといえる。

インデックスファンドとヘッジファンドの違いは?

インデックスファンドとは、目標とする指数に連動することを目標とする投資信託である。

そのため、ファンドマネージャーによって運用成果が大きく異なることは少ない。

一方、ヘッジファンドはファンドマネージャーによって株式や債券、先物取引、信用取引などを組み合わせながら運用を行う。

そのため、運用成果はファンドマネージャーの手腕にかかっている。

ヘッジファンド投資は最低いくらから始められる?

ヘッジファンドの最低投資金額はファンドによって異なるが、基本的には500万円〜1,000万円ほどで設定されていることが多い。

ヘッジファンドは解約できる期間が限られているものが多いので、投資の際は必ず「当面使わない資金」で申し込むことが大切だ。

ヘッジファンドはどこで購入できる?

ヘッジファンドは証券会社やプライベートバンクを通じて購入することができる。

また、最近では金融アドバイザーのIFAを通じて購入する方法も広がっている。

IFAはヘッジファンド以外の資産運用についても広く相談できることが特徴だ。

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※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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