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プライベートバンクにデメリットは無いのか?プライベートバンクの特徴を徹底解説

「プライベートバンクの利用は本当に得か?そのメリットとデメリットを徹底解説 わたしのIFAコラム」
この記事で解決できるお悩み
  • プライベートバンクのデメリットを知りたい
  • プライベートバンクを利用すべきかどうか悩んでいる

プライベートバンクは一定規模以上の富裕層に対して提供される銀行形態のサービスのことである。

投資のアドバイザー選びの中で、プライベートバンクという選択肢を検討している方もいることだろう。

しかしながら、銀行や証券会社などに比べて実態が掴みづらいことから、「デメリットはないの?」「本当に利用して得なの?」と疑問に思うことがあるかもしれない。

そこでこの記事では、プライベートバンクを利用している投資家層やプライベートバンクのデメリット、そしてメリットまでを明らかにする。

プライベートバンクを利用するべきか悩んでいるという方の参考になれば幸いだ。

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目次

どのような人にプライベートバンクは選ばれているのか

プライベートバンクとは わたしのIFAコラム

プライベートバンクを実際に利用しているのはどのような人なのだろうか。

プライベートバンクの基本情報を含めて確認していこう。

プライベートバンクの役割とサービス内容

一定規模以上の富裕層に対して提供される銀行形態のサービスのことを指す、プライベートバンク。日本においては銀行内の専門部署に開設されている場合もあれば、プライベートバンクの専門会社も存在する。

基本的には銀行や証券会社のサービスと変わらず、投資家の資産運用を支援している。

ただ包括的なアドバイスを主としている分、投資家も投資銘柄や投資タイミングといったミクロな相談ではなく、資産管理全体のマクロな協力体制を希望していることが多いといえる。

そのため、運用という一部分だけではなく、富裕層の全体の資産管理やリスクの削減、相続・贈与に至るまで包括的なアドバイザーとしての役割を果たしているのだ。

中には、いずれ資産が承継される相続人を含めた複数の家計管理を一括で担当するケースもある。

 プライベートバンクを利用する人の特性

一般的な認識としてプライベートバンクは富裕層限定のサービスだ。日本において富裕層の定義は総資産1億円か、純資産1億円といわれることが多い。

総資産は資産性のあるものをすべて加算した金額だが、純資産はそこから返済必要性のあるものを控除する。具体的にはローンを使って購入した不動産の例がわかりやすい。

総資産は購入した不動産価格をそのまま加算するが、純資産はそこからローンの残債を引く。純資産の方が、より正確に資産状況を反映している数字といえるだろう。

プライベートバンクと証券会社の違い

プライベートバンクと証券会社の個人リテールの違いはアドバイスの対象とするのが有価証券のみか、資産全体かという違いが大きい。そのため両者は手数料が異なる。

資産総額がプライベートバンクの対象に及ばない場合にも利用することはできるが、高額の手数料が足枷となってしまうだろう。純資産1億円を目安に自身にとってプライベートバンクと証券会社のどちらが最適なのかを考えたい。

 プライベートバンクのデメリット

プライベートバンクのデメリット わたしのIFAコラム

プライベートバンクの基本情報を押さえたところで、本題の「プライベートバンクにデメリットはないのか」について解説していきたい。

結論から言えば、プライベートバンクにはいくつかのデメリットがあるが、これを正しく理解し自分にとって本当に必要なサービスであるのかを判断することが重要となる。

それでは、プライベートバンクのデメリットについて詳しく見ていこう。

プライベートバンクのデメリット①柔軟性とコスト面での考慮点

いたれりつくせりの対応をするプライベートバンクだが、ワンストップのサービスを提供しているが故に柔軟性に欠けることもある。

例えば、近年急速に浸透したインターネットバンキングが登場した際には、資産全体をプライベートバンクに預けているために、ネットバンクを利用できず不便であったとの声が散見された。

また、プライベートバンクは総じて利用コストが高い。コスト削減のために他の方法を検討しても、全体的に委託しているため実現しないという障壁もある。

自分で考えて投資をしたいという積極的な方は、そのあたりの融通がどれだけ可能なのかも含めてプライベートバンクの利用を検討するべきであろう。

プライベートバンクのデメリット運用姿勢

運用姿勢にも懸念がある。

プライベートバンクは自社として運用方針を整備しているため、時に顧客の意志より優先して積極的な運用を仕掛ける場合もあるのだ。

利用する顧客側が積極運用のリスクを認識していればいいが、まるごと任せている場合は注意したい。

財産状況や資産規模によっては、顧客自身が裁量権を有した方が選択肢が多く、必要となる手数料も抑えられるだろう。

プライベートバンクのデメリットプライバシーへの懸念

プライベートバンクを利用するリスクのひとつにはプライバシーへの懸念が挙げられる。

プライベートバンクの社内で顧客自身の情報が共有されるため、はじめて話をする部署が自分の個人情報を知っているという状況もよく発生する。

プライベートバンク自体とは信頼関係を築いているとはいえ、落ち着かない部分は残るだろう。

プライベートバンクのメリット

プライベートバンクのメリット  わたしのIFAコラム

ここまでプライベートバンクのデメリットを見てきたが、もちろんメリットもあるからこそ選ばれているのが事実である。

続いてプライベートバンクのメリットを確認し、さらに「利用するべきか」の判断に役立てていこう。

プライベートバンクのメリット①カスタマイズ可能な資産運用プラン

富裕層によって、資産ポートフォリオにも特徴がある。それぞれのニーズに応じたカスタマイズ性の高いサービスを提供できるのもプライベートバンクの魅力だ。

ある富裕層は不動産中心に資産が形成されていたり、またある富裕層は海外資産が多めだったりする。それぞれのアドバイス内容も、資産管理の方法も異なる。

手数料は高くなるが、その対価としてプライベートバンクはカスタマイズ可能な資産運用プランを提供してくれるのだ。

また、どれだけ高額な資産を運用していても、節税対策を一切せずに相続を迎えてしまっては、高額な相続税が課税対象となる。

プライベートバンクは生前贈与などを活用しながら、早くから相続対策を進め、対策を打ち出す。もちろん税理士や不動産会社との連携も対応範囲だ。

プライベートバンクのメリット②専門性が高い資産運用コンサルティング

プライベートバンクの構成員は総じて専門性が高い。

例えば、相続に関して取り上げると、手続きそのものは税理士や司法書士など士業の専門領域だが、前段階の法改正、一般論などはプライベートバンクの段階で顧客の疑問に答え、解決することができる。

時間がない富裕層は多い。わざわざ専門家に照会すると対応され持ち帰りになるよりも、相談の第一段階で回答して貰えるのはプライベートバンクの大きなメリットだろう。

また、先述の通り、プライベートバンクは金融資産の管理はもちろん、旅行や教育、介護や相続などのサービスを提供している。

事故のリスクや子どもの学習キャリアの構築、終活までを包括的に管理することができるのもまた魅力の一つであろう。

プライベートバンクのメリット③個別対応の銀行サービス

当然銀行との繋がりも深く、富裕層の代わりに銀行手続きを代行することも可能だ。

煩雑な手続きや委任状を活用した書類記入、担当職員との面談に至るまで代行することで、プライベートバンクの顧客は時間を節約することができるだろう。

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IFAが解決するプライベートバンクの悩み

IFAが解決するプライベートバンクの悩み わたしのIFAコラム

プライベートバンクの代わりにIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を活用する方法もある。まずIFAを活用することで手数料は抑えることが可能だ。

また、プライベートバンクと比べてIFAは小規模な場合が多いため、会社などの運営方針よりも顧客の意向を重視できる背景がある。純資産1億円以下の方にも門戸を開いているため、利用するときの敷居も低い。

 IFAがもたらすメリット

IFAは決済機能や提案商品の面で証券会社と提携しているが、資産運用のアドバイス体制はそれぞれに委ねられている。

また、IFAのなかには生命保険や相続・税金などに精通しているアドバイザーもいるため、プライベートバンクと同様に、運用だけでなく資産全体に対する横断的な質問への回答、不安解消に対応することができるのも魅力だ。

IFAを利用する人の特性

プライベートバンクの手数料を見て、コストが高いと捉えた方や、利用相場まで資産が到達せず、プライベートバンクの検討に抵抗感のある方にはIFAをおすすめしたい。

また、資産運用のスタンスが、丸ごとお任せよりも協働で行いたい・自身も知識を身につけたいと考える方にもIFAはおすすめだ。なお、包括的に動いて欲しいのか、限定的なサポートが欲しいのかはIFAへの依頼関係構築のなかで、しっかりと共有すると良いだろう。

 IFAとプライベートバンクの違いとその選択

プライベートバンクにはデメリットもあるので、代替としてIFAを推奨した。自分にとってどちらがいいのかを熟慮し、利用を開始したい。両者ともにさまざまなサービス形態がある。

違いを理解し、自分にとってベストの選択肢をとっていきたい。

まとめ

まとめ わたしのIFAコラム

IFAを利用することでプライベートバンクのコスト面や資産運用における不安を解消できる可能性がある。各種の投資商品についての知識を有し、個々の投資家の要望に沿った資産運用を提示するIFAの利用を考えたい。

「わたしのIFA」を利用することで、独立性を保ちながら最適な資産運用を支援するIFAとともに、安心して資産運用に取り組むことができるため、ぜひ検討したい。

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※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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