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新NISAを利用している人の割合はどのくらい?利用率のデータを解説

この記事で解決できるお悩み
  • どのくらいの人が新NISAを利用しているのか知りたい
  • 新NISAのメリットを生かす運用戦略を知りたい
  • 新NISAでどれくらいの資産成長が期待できるのか知りたい

2024年からスタートした新NISAはさまざまなメディアが取り上げているが、実際どのくらいの人が制度を利用しているのだろうか。

また、どういった人が新NISAを活用して資産運用を行っているのだろうか。

本記事では、新NISAの利用率や利用している人の属性、非課税のメリットを生かす戦略について解説していく。

ぜひ本記事を参考にして、新NISAを活用した効果的な運用戦略を策定しよう。

目次

新NISAを利用している人の割合はどれくらいなのか

新NISAを利用している人の割合はどれくらいなのか 資産運用ナビ

制度改正に伴って注目を集めている新NISAだが、実際はどのくらいの割合で利用されているのだろうか。

ここでは、楽天インサイト株式会社が2024年1月15日〜1月16日の2日間、全国の20〜69歳の男女1,000人に行った「資産運用に関する調査」の結果をもとに新NISAの認知度や利用率について解説を行う。

新NISAの認知度と利用率

楽天インサイト株式会社の「資産運用に関する調査」では、新NISA制度の認知・利用状況に関する調査を行っている。

回答者全体の調査結果は以下の表の通りだ。

スクロールできます
回答割合
知らない17.6%
内容はよく知らないが、聞いたことがある37.6%
内容も含めて知っているが、利用はしていない20.6%
内容も含めて知っており、既に利用している24.2%
出典:楽天インサイト株式会社「資産運用に関する調査」

新NISA制度について「知らない」と回答した人の割合を除いた「認知」計は82.4%となっており、8割以上の人が制度自体を認知していることが分かる。

一方で利用率は24.2%となっており、およそ4人に1人が利用しているという結果となった。

属性別の新NISAの利用率

同調査では、性別・年代別・世帯年収別で利用状況の調査を行っている。

それぞれの属性における認知度・利用率を確認していこう。

男女別の認知度・利用率

男女別の認知度・利用率は以下の結果となった。

性別認知計利用率
男性83.9%31.0%
女性80.8%17.3%
出典:楽天インサイト株式会社「資産運用に関する調査」

男女で認知度の差はほとんどないが、利用率は大きく差が開いている。

女性の方が新NISAを認知しながらも利用していない人の割合が多いことが分かる。

年代別の認知度・利用率

年代別の認知度・利用率は以下の結果となった。

年代認知計利用率
20代83.8%32.9%
30代78.2%29.1%
40代85.2%24.9%
50代79.5%17.5%
60代85.2%19.4%
出典:楽天インサイト株式会社「資産運用に関する調査」

こちらも認知度に大きな開きはないが、利用率は年代によって差が生じている。

若い世代の利用率が高い一方、50代・60代は2割に満たない結果となった。

世帯年収別の認知度・利用率

世帯年収別の認知度・利用率は以下の結果となった。

世帯年収認知計利用率
400万円未満76.1%18.3%
400万円〜800万円未満87.8%30.4%
800万円以上91.2%33.7%
出典:楽天インサイト株式会社「資産運用に関する調査」

世帯年収が上がっていくほど、認知度や利用率が高まっていることが分かる。

利用率から見える新NISAの立ち位置

ここまで見てきた属性別の利用率を踏まえると、新NISA制度は若い世代や比較的収入が多い人に人気のある制度と言える。

近年はネット証券の普及により、若い世代が積極的に投資を行っている。

そうした背景があるなかで魅力的な新NISAが導入されたため、制度を活用する人が多いと考えられる。

SNSやインターネットで簡単に新NISAの情報にアクセスできるという点も、若い世代の利用率の高さに反映されているだろう。

また、収入面で見ると世帯年収が多い人の方が認知度・利用率が高いことが分かる。

比較的収入が多ければ投資に資金を回す余裕もあるため、新NISA制度に興味・関心を持つ可能性が高い。

一方で収入に余裕がない場合、投資を活用する資金がないというケースが多いだろう。

こうした背景から若い世代や高収入世帯に人気を集めているというのが、新NISAの現状の立ち位置と言える。

新NISAのメリットを生かす投資割合とは

新NISAのメリットを生かす投資割合とは 資産運用ナビ

新NISAには「つみたて投資枠」「成長投資枠」という2つの非課税投資枠が設けられており、それぞれ特性が異なる。

各投資枠の特性や非課税のメリットを最大限に生かすためにも、しっかりと戦略を練っておくことが大切だ。

ここでは、各投資枠におすすめの投資商品や2つの枠の効果的な活用法について解説していく。

つみたて投資枠におすすめの投資商品

つみたて投資枠は、年間120万円までの投資で得られたリターンが非課税となる制度だ。

対象となる商品は「長期・積立・分散」に適した投資信託のみとなっており、運用方法も原則として積立投資のみとなっている。

つみたて投資枠はその特性上、比較的安定したリターンを狙う商品への投資を行うこととなる。

短期間で大きなリターンを狙う戦略よりも、長期間にわたってじっくり資産形成をしていく商品を選ぶことが大切だ。

例えば、以下のような特徴の商品を選ぶと良いだろう。

  • 全米株式ファンド
  • 全世界株式ファンド
  • バランス型ファンド

全米株式ファンドは、アメリカの株式に分散投資を行う投資信託である。

世界経済をリードするアメリカの株式に投資を行うことで、中長期的なリターンを期待できるだろう。

また、全世界株式ファンドは全世界の株式に分散投資を行う仕組みとなっており、アメリカだけでなく、先進国・新興国などに幅広く分散できる。

アメリカ以外の国の経済成長の恩恵も受けたい場合は全世界株式ファンドがおすすめだ。

バランス型ファンドは、株式や債券、REIT(不動産投資信託)などをバランス良く組み合わせる投資信託である。

複数の資産にリスクを分散させるため、より安定したリターンを狙える商品だ。

なお、上記の特徴を持つ商品は各運用会社が提供しているため、手数料などを比較して最適なものを選択しよう。

成長投資枠におすすめの投資商品

成長投資枠は、年間240万円までの投資で得られたリターンが非課税となる制度だ。

対象となる商品は投資信託だけでなく、上場株式やETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)となっており、積立・一括のどちらでも購入できる。

成長投資枠では以下のような商品を選ぶことをおすすめする。

  • 上場株式
  • つみたて投資枠と同じ商品
  • つみたて投資枠とは違う投資信託

まず、成長投資枠の投資先で視野に入るのが上場株式だ。

個別の銘柄を取引することで高いリターンを狙うことができ、大きく資産を増やせるチャンスがある。

多くの配当金を受け取れる「高配当株式」に投資をして、中長期的に非課税で配当を受け取るという戦略もおすすめだ。

また、つみたて投資枠と同じ商品を選んで積立投資を行うという方法もある。

積立設定をすれば自動で買い付けていく仕組みであるため、投資判断の手間がかからずに安定したリターンを追求できる。

一方で、つみたて投資枠とは違う投資信託を購入するというのもひとつの手だ。

成長投資枠ではつみたて投資枠で買えない商品も対象となっている。

より高いリターンを狙えそうな投資信託を選び、大きく資産を増やしていく戦略を検討すると良いだろう。

どちらにどのくらいの割合を投資するべき?2つの枠の効果的な活用法

2つの非課税枠を効果的に活用する方法として以下の2点が挙げられる。

  • コア・サテライト戦略を活用した運用
  • 価格の下落時を狙った一括投資

コア・サテライト戦略とは、自身の資産配分を比較的リスクが低いコア部分とリスクが高いサテライト部分に分けて運用を行う方法だ。

コア部分で安定的なリターンを確保し、サテライト部分で積極的なリターンを追求する戦略となる。

つみたて投資枠はその特性上、比較的安定したリターンを目指すコア部分を担うこととなる。

そして成長投資枠では上場株式等を活用し、積極的なリターンを狙うサテライト部分を担う。役割をしっかりと分けて運用を行う戦略がおすすめだ。

一方、2つの枠で同じ商品を保有しつつ、運用スタイルを変えるという戦略もある。

具体的にはつみたて投資枠は毎月積立を継続し、成長投資枠では価格の下落局面で一括投資をするといった方法だ。

つみたて投資枠は毎月決められた日に購入するため、価格の下落時を狙って大きなリターンを得る方法の実践が難しい。

しかし成長投資枠は自由なタイミングで売買できるため、価格の下落局面でまとめて購入し、上昇時に一気にリターンを得るという戦略が可能だ。

いずれの戦略もそれぞれの特性を生かした方法であるため、ぜひ参考にしてみてほしい。

新NISAで期待できる利益とは

新NISAで期待できる利益とは 資産運用ナビ

新NISAで運用を行った場合、どの程度の利益が得られるのだろうか。

また、どういった方法で運用していくべきなのだろうか。

ここでは、分散投資を行う重要性や長期投資のメリットを解説し、長期・分散投資をした場合の運用シミュレーションを解説する。

具体的なイメージを膨らませ、自身の投資計画に役立てよう。

新NISAで分散投資を行う重要性

まず、新NISAにおいては分散投資を行うことが重要となる。

分散投資とは、複数の投資先に資産を分けて運用を行う戦略のことだ。

投資先を分散させると、万が一投資先のひとつが下落しても受けるダメージを小さく抑えられる。

さらにほかの投資先で利益が生じていれば、損失と相殺させることでよりダメージの軽減が可能だ。

具体的には、投資対象の地域や資産クラスなどを分散させることでリスクが分散される。

国内外の株式や債券、不動産などを組み合わせてリスクを抑え、安定したリターンを狙いに行こう。

新NISAにおける長期投資のメリットと複利効果

運用戦略を立てる際、長期投資を行うことも重要なポイントとなる。

短期間でリターンを狙うのではなく、長期的にじっくり資産を増やしていくことが大切だ。

長期投資を行うメリットとして以下の2点が挙げられる。

長期投資を行うメリット
  • リターンが安定しやすい
  • 複利効果の恩恵を受けられる

運用期間を長く設定すると値動きが平均化され、安定したリターンが期待できる。

短期的な値動きを気にするのではなく、長期目線でじっくりと運用していくことが資産成長の鍵を握っている。

また、複利効果の恩恵が大きくなる点も長期投資のメリットだ。

複利効果とは、投資で得た利益を再び投資に回すことで元本が膨らんでいき、資産が雪だるま式に増えていく仕組みのことを指す。

運用期間が長くなるほど利益がさらなる利益を生み、効率的に資産が増えていく。

投資効率を高めるためにも、なるべく運用期間を長く設定することが大切だ。

運用成果のシミュレーション

実際に長期・分散投資をした場合、どの程度の利益を期待できるのだろうか。

ここでは、新NISAを活用して長期・分散投資をするケースについて運用成果のシミュレーションを紹介する。

本記事のシミュレーションでは以下の条件で運用した場合の結果を紹介する。

運用例
  • 運用利回り
    • 5%
  • 投資額
    • 月5万円
  • 運用期間
    • 5年・15年・30年

上記の条件で運用した場合のシミュレーション結果は以下の表の通りだ。

運用期間元金元利合計
5年3,000,000円3,414,438円
15年9,000,000円13,419,998円
30年18,000,000円41,785,907円

先ほど解説した通り、運用期間が長くなるほど複利効果が威力を発揮し、大きな利益を得られるようになる。

リスクを分散して安定したリターンを狙いつつ、長期投資で効率良く資産を運用していくことが大切だ。

新NISAに関する相談先はどこが良い?

新NISAに関する相談先はどこが良い? 資産運用ナビ

新NISAの非課税の魅力を最大化させるためには、資産運用の専門家に相談することをおすすめする。

なかでもIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、資産運用についての相談先として最適だ。

ここでは、専門家に相談する重要性やIFAのメリット、アドバイザー検索サービス「資産運用ナビ」の利用方法について解説を行う。

新NISAを活用した運用を専門家に相談する重要性

新NISAについて専門家に相談すべき理由として「自力でベストな運用プランを策定することが難しい」という点が挙げられる。

特に投資に慣れない初心者の方は、専門家の力を借りて運用プランを立てると良いだろう。

資産運用は個々の運用目的や資産状況、年齢、リスク許容度、投資経験などのさまざまな要素によって取るべき戦略が異なる。

それらをすべて総合的に考慮し、自分に最適な運用プランを見つけ出すことは容易ではない。

しかし、資産運用の専門家は豊富な経験・知識を有しており、あなたの運用目的や資産状況などを踏まえた最適なプランの提案を行える。

自分にカスタマイズされたプランで運用を行えるため、効果的な資産運用を実現できるだろう。

「これから新NISAの活用を始める」「自分に合う戦略を知りたい」という方は、専門家に相談することを検討してみよう。

新NISAにおけるIFAの役割とメリット

繰り返しとなるが、資産運用の相談先としてはIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)がおすすめだ。

IFAとは、顧客の資産運用をサポートする専門家であり、運用プランの策定や具体的な商品の提案・仲介を行う役割を担っている。

銀行や証券会社から独立した立場を保っていることが特徴だ。

IFAに相談するメリットとして以下の2点が挙げられる。

IFAに相談するメリット
  • 中立な目線で提案を受けられる
  • 長期的なサポートを受けられる

IFAは銀行や証券会社から独立しており、自社で金融商品を取り扱っているわけでもない。

営業方針やノルマに縛られずに商品の提案・仲介を行うため、中立な目線から本当に必要な商品を提案してくれる点が大きなメリットだ。

また、IFAには転勤・異動が原則としてなく、同じ担当者が一貫した運用方針でサポートしてくれる。

もちろんライフプランが変更になったり、資産状況が変化したりしたときも継続的にアドバイスを提供してくれる。

信頼できるパートナーとして長期的な関係性を構築できる点も魅力と言えるだろう。

中立な目線で長期的にアドバイスを提供してくれるアドバイザーをお探しの方は、IFAへの相談がおすすめだ。

「資産運用ナビ」の利用方法

IFAへの相談を検討しているのであれば、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用をおすすめする。

「資産運用ナビ」とは、投資家とIFAをマッチングさせるサービスのことだ。

IFAに相談を行いたい場合、通常は近くで相談できる業者を探して比較を行い、アドバイザーを選ぶ必要がある。

相談したいアドバイザーに問い合わせを行い、面談日程を調整しなければならない。

しかし「資産運用ナビ」ではたった60秒、あなたの希望する条件を入力するだけで全国のデータベースからあなたに最適なアドバイザーを紹介する。

アドバイザーの経歴や得意分野などに納得が行けば、そのまま面談に申し込むことも可能だ。

アドバイザーの紹介料・相談費用は一切かからず、WEBや好きな場所を選んで自由に相談できる。

資産運用についての悩みをプロに気軽に相談できる点が「資産運用ナビ」の強みだ。

「新NISAを始めてみたい」「プロに相談したい」という方は、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を利用してアドバイザーを探してみてはいかがだろうか。

新NISAを利用割合は増加傾向にある

新NISAを利用割合は増加傾向にある 資産運用ナビ

新NISAは、属性別の利用率などを踏まえると若い世代や高所得者層が多く利用していることが分かる。

しかし、非課税で資産運用できるメリットは世代や所得を問わずに大きな魅力となるため、本記事で紹介した戦略をもとに新NISAの運用を始めてみよう。

また、不安や疑問がある場合は専門家からアドバイスを受けると良いだろう。

特に、IFAは中立な立場から最適なアドバイスを長期的に提供してくれる。大切な資産運用を任せる相談先として最適だ。

「資産運用ナビ」では、あなたに最適なIFAを無料で紹介するサービスを提供している。

ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用し、信頼できるアドバイザーを探してみよう。

新NISAの利用率に関するQ&A

新NISAの利用率に関するQ&A 資産運用ナビ

新NISAの利用率はどの程度ですか?

楽天インサイト株式会社の「資産運用に関する調査」によると、新NISA制度の認知度・利用率は以下の表の通りだ。

スクロールできます
回答割合
知らない17.6%
内容はよく知らないが、聞いたことがある37.6%
内容も含めて知っているが、利用はしていない20.6%
内容も含めて知っており、既に利用している24.2%
出典:楽天インサイト株式会社「資産運用に関する調査」

新NISAはどのような人に人気ですか?

年代別に見ると20代・30代の利用率が高くなっている。

ネット証券の普及によって若い世代の投資に対する関心が高く、SNSやインターネットで情報を入手しやすい点が背景にあると考えられる。

また、世帯年収が高くなるほど利用率が高くなっていく。

ある程度投資に回す資金の余裕がある人の方が投資に興味を持ちやすいことが分かる。

新NISAの運用でどれくらいの資産成長が見込めますか?

運用利回り5%で月5万円の運用を行った場合のシミュレーション結果は以下の表の通りだ。

スクロールできます
運用期間元金元利合計
5年3,000,000円3,414,438円
15年9,000,000円13,419,998円
30年18,000,000円41,785,907円

期間が長くなるほど利益が利益を生む「複利効果」の影響が大きくなり、資産が効率的に増えていく。

新NISAのメリットを生かすにはどのような戦略をとるべきですか?

分散投資によって安定したリターンを狙いつつ、長期投資で複利効果の恩恵を受ける戦略が向いている。

また、2つの非課税投資枠の特性をそれぞれ活かし、コア・サテライト戦略や価格の下落時を狙った一括投資の戦略がおすすめだ。

新NISAを知っているが、利用していない人の理由は何ですか?

新NISAの制度を知っていながら利用していない人の理由として以下のようなものが挙げられる。

  • 投資に回す資金がないから
  • 元本割れのリスクがあるから
  • 制度の仕組み・内容を理解していないから
  • 手続きを行うことが面倒だから

日本では投資をする人の割合が欧米諸国に比べて少なく、投資に対して良い印象を抱いていないケースが多い。

新NISAという制度を知っていても利用せず、預貯金のままで良いと考える人が多いのだろう。

新NISAの利用者に人気の投資商品を教えてください。

新NISAの利用者から人気を集めているのは以下の商品だ。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • iFreeNEXTFANG+インデックス

基本的には低コストで運用できるインデックスファンドが人気を集めている。全世界の株式に分散投資を行える商品や米国のS&P500と連動する運用成果を目指した商品が特に人気だ。

長期・分散投資の具体的な実践例を教えてください。

例えば、以下のようなポートフォリオを構築して運用を行うケースが挙げられる。

  • 国内株式
    • 30%
  • 外国株式
    • 30%
  • 国内債券
    • 20%
  • 外国債券
    • 20%

上記のポートフォリオでは、値動きの相関が低い株式と債券を組み合わせることでリスクを軽減している。

さらには国内外の資産に分散投資を行い、特定の地域の経済状況等に左右されるリスクもカバーしている。

最小限のリスクで安定した収益を目指せるポートフォリオだ。

上記のような資産配分で10年・20年と投資を続けていくと、リターンは安定化していく。

さらに得られた利益を再投資していくことで利益が新たな利益を生む仕組みとなり、効率良く資産が増える。

実践例を参考に自身の運用戦略にも活かしていこう。

新NISAにおけるリスク管理のポイントは何ですか?

「長期・積立・分散」の投資によるリスク管理が基本となる。

いずれも投資における価格変動のリスクをカバーするために重要なポイントだ。

長期投資を行うと、価格変動が平均化されて安定したリターンを期待できる。

さらに積立投資を長期にわたって継続していけば、平均の購入単価が抑えられて高値掴みのリスクも回避可能だ。

そして、投資対象の地域や資産クラスを分散しておけば、特定の投資先が下落してもほかでカバーできる。

リスク管理の基本として「長期・積立・分散」による投資戦略を構築しよう。

新NISAの相談先としてIFAが果たす役割を具体的に教えてください。

IFAは新NISAを活用した資産運用において以下のような役割を果たす。

  • ライフプランや税制優遇を考慮した投資計画の策定
  • 新NISAの活用に適した商品の提案・仲介
  • ライフスタイルの変化に合わせた商品見直しの提案

IFAは投資計画の策定から商品の仲介、運用開始後のアフターフォローまでトータルで資産運用をサポートする専門家だ。

長期にわたって新NISAを活用した資産運用を支援してくれることが魅力として挙げられる。

ぜひこの機会にIFAに相談し、新NISAを最大限に活用しよう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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