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IFAとは?他の金融機関との違いや相談するメリット・デメリットを徹底解説!

この記事の要約はここをチェック
  • IFAは「金融商品仲介業者」として金融庁から登録を受けた資産運用の専門家
  • 金融機関から独立しているため、顧客に最適な方法でお金のあらゆる悩みを解決
  • 転勤がないため、一生涯のサポートが可能
  • 費用が発生するのは「金融商品の売買をした時」
  • IFAは「資産運用ナビ」で探せる

資産運用で信頼できるプロに相談したいという人も多いのではないだろうか。

銀行や証券会社などを思い浮かべる人も多いだろうが、近年、新しい選択肢として注目されているのがIFAだ。

しかし、「IFAとは一体、なに?」という疑問や他の相談先との違いなど分からない点もあるだろう。

また、有名な銀行や証券会社を選ばずにあえてIFAを選ぶ理由があるのかと思う人もいるかもしれない。

そこで、本記事では「IFAとは一体、なんなのか?」という疑問と他の金融機関との違いについて解説する。

資産運用の相談先としてIFAを選ぶべきかどうかを検討する際の参考にしてほしい。

目次

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは?

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)という名前は聞いたことがあるが、一体、なんなのか全容が分からないという人もいるだろう。

資産運用の相談先としてIFAは欧米では十分な存在感はあるが、日本ではまだまだ知る人ぞ知る相談先で認知度も高くないだろう。

アドバイザーナビで2024年6月に行ったアンケート調査でもIFAの認知度は21.8%にとどまっていた。

資産運用の相談先として検討するなら、最初に全容を把握しておきたい。そこで以下の4つのポイントを整理しよう。

  • IFAの定義
  • 日本のIFAの規模
  • 3つの特徴
  • 相談できる内容

全容を整理して、あなたの資産運用に対する悩みやニーズに合っているかどうかを確認してほしい。

IFAの定義

端的に説明するとIFAの定義は以下の通りだ。

IFAとは?
  • 翻訳すると独立系ファイナンシャルアドバイザー
  • 法的には金融商品仲介業者

しかし、これだけではなんのことかよく分からないだろう。

例えば証券会社は資産運用の相談先であると同時に金融商品の販売会社でもある。

しかし、IFAは直接、顧客に金融商品を販売するわけではなく仲介をする業態だ。

証券会社と比較してみるとIFAの立ち位置が明確になる。

どちらも金融庁の登録が必要
  • 証券会社
    • 金融商品取引業者
  • IFA
    • 金融商品仲介業者

IFAは資産運用をしたい人と証券会社の間に入って注文の仲介をしてくれる業者のことだ。

あくまでも仲介業なので販売会社からは資本的には独立した立場にある。そして、単に注文の仲介をしてくれるだけではなく相談にも乗ってくれる。

直接、販売会社と資本関係のない仲介業なので資本的には独立した立場から相談に乗ってくれることから、独立系ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれる。

つまりIFAは法的には仲介業だ。しかし、注文の取次をしてくれるだけでなく販売会社から独立した立場で顧客の資産運用について相談に応じてくれるのがIFAと考えれば分かりやすいだろう。

また、IFAは基本的にIFA法人に所属しているのが一般的で、アドバイザーとIFA法人を含めてIFAと表現することがある。

日本のIFAの規模

  • 日本のIFAの規模は近年、順調に伸びている
  • IFA(アドバイザー)は日本では証券会社の外務員に比べると非常に少ない
  • 米国ではIFAの方が証券会社の外務員よりも多い
参考:日本証券業協会 金融商品仲介業者の登録外務員数 より作成

日本証券業協会によると、2024年6月末の時点で日本国内のIFAの外務員の人数は8619人と公表されている。

2020年に約4,000人程度だった国内のIFAの人数は約2倍にも伸びていることが分かる。

現在、日本のIFAは順調に資産運用の分野で存在感が出てきていることが分かる推移だ。

ただし、日本証券業協会の統計によると2024年6月末時点で証券会社勤務の外務員は71,192人(従業員数は87,119人)であり、IFAの外務員は国内では未だ少数派だ。

一方、米国では日本と事情が異なる。

少し古い統計ではあるが、日本のIFAに相当する米国の独立アドバイザーは2017年時点で127,681人に対して証券会社勤務の外務員は47,470人となっている。

米国では日本のIFAに相当する独立系アドバイザーの方が証券会社所属の外務員よりも多い。

米国のIFA事情

米国の独立系アドバイザーは一般的にIFAという名称は用いられていない。

 米国は金融商品の仲介をするIBD(Independent Broker/Dealer)と投資顧問業のRIA(Registered Investment Advisor)と分けるのが一般的。

IBDとRIA、その複合型をまとめて独立系アドバイザーと括ることができる。

一方、日本では独立系のアドバイザーを全てIFAとまとめることが多い。

現在、資産運用の相談先として日本のIFAは急速に存在感が増してきているが、未だ証券会社所属のアドバイザーに比べると少数派の域を出ない。

しかし、資産運用先進国の米国では国内IFAに相当する独立アドバイザーは証券会社所属の外務員を超える人数が活躍しており、米国の資産運用の世界では投資家にとって身近な存在だ。

今後、日本でもIFAが日本の個人投資家の資産運用相談先として米国のように、より浸透していくかどうかが注目されるところだ。

3つの特徴

IFAには大きく分けて3つの特徴がある。

  • 生涯担当制
  • 豊富な商品ラインナップ
  • ワンストップでお金の相談ができる

生涯担当制

まず、証券会社や銀行と大きく違うのがIFAは原則、生涯担当制という点だ。証券会社や銀行の資産運用担当者は2〜3年で転勤や異動になることが珍しくない。

そのため、相談者が慣れてきたところで担当者が別の人に代わってしまう。

資産運用は長期的な視点を見据えて行うものだが、数年単位で担当者が代わってしまっては、いくら引き継ぎ等があっても一貫した資産運用に取り組むのは難しいだろう。

しかし、IFAは転勤や異動が原則ないため、生涯担当制を採用しており同じ担当者と共に一貫した資産運用に長く取り組める。

豊富な商品ラインナップ

IFAは仲介業者だからこそ、豊富な商品ラインナップを提供できる強みがある。

実はIFAの多くはSBI証券や楽天証券をはじめとした豊富な商品ラインナップを提供している大手ネット証券と複数提携している。

近年、営業担当者を持たずネット取引の環境を個人投資家に提供してきた大手ネット証券が、IFAの提携先のプラットフォーマーの役割を果たすようになった。

IFAは国内の大手ネット証券の豊富なラインナップから投資家に資産運用の提案ができる強みがある。

しかも、複数の業者の商品を仲介できる。中には中堅の証券会社のユニークな商品まで取り扱っているIFAも存在する。

仲介業者だからこそ提携先次第で自社の販売商品に捉われずに、豊富なラインナップから資産運用の提案ができるのはIFAの特徴と言えるだろう。

ワンストップでお金の相談ができる

資産運用に限らずお金の相談をワンストップでできる点もIFAの特徴だ。

例えば証券会社では業務対象外とされてしまうような相談内容でもIFAならば相談に応じてもらえることがある。

IFAによって業務の対象範囲は変わるため確認が必要だ。

しかし、資産運用以外にもお金のこと全般を相談したいという人にとってIFAは有力な選択肢の一つとなるだろう。

IFAに相談できる内容

IFAと一口に言っても実は業務対象としている範囲は、IFAそれぞれに違いがある。

例えば、資産運用だけではなく保険や不動産、相続、ローンなどお金の悩み全般を広く受け付けているIFAもいる。

証券会社などでは相談できない金融の垣根を超えた相談ができるIFAを選べば、お金の悩み全般を広く相談できる。

ただし、IFAによって得手、不得手があり対応できる業務もそれぞれ異なる点に注意してほしい。

IFAと他の金融機関との違い

IFAが現在、日本で資産運用の相談先として注目されているが、あえてIFAを選ぶ理由があるのか疑問を感じている人もいるだろう。

資産運用の相談先はIFA以外に大きく分けて3つある。

  • 銀行
  • 証券会社
  • FP

それぞれ資産運用の相談ができることに違いはないが業務範囲や特徴などに違いがある。

IFAの特徴を明確にするためにも、他の相談先との違いを確認してみよう。

銀行との違い

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 IFA銀行
生涯担当制×
顧客本位の提案がしやすい×
商品ラインナップ個別株も対応可能
提携先次第で商品が豊富 
個別株は不可
投資信託の選択肢は限られている
資産運用関連の商品は限られている
その他IFA探しが難しい
資産運用以外のお金の相談も可
IFA法人が銀行に比べて歴史が浅い、中小規模
最寄りの窓口などで相談しやすい
総合的なお金の相談は可能
銀行の本業である融資やローン、預金などに強みあり

IFAは銀行と異なり生涯担当制で、長期間に渡り同じ担当者に資産運用の相談ができる。

一方、銀行は異動、転勤などがあるため担当者が代わってしまうことを前提に相談しなければならない。

またIFAは銀行に比べて顧客本位の提案がしやすい。

銀行の担当者は立場上、銀行の営業方針の縛りを受けやすかったり販売ノルマがあったりすることもある。

そのため顧客の利益になる提案よりも銀行の利益になる提案をされてしまうことも考えられる。

一方、IFAは特定の金融機関から資本上、独立した立場にあるため営業方針の縛りを受けづらい。

そしてIFAは銀行に比べて資産運用の観点では取り扱える商品ラインナップが豊富だ。

銀行では取り扱えない個別株の仲介もでき、投資信託や債券なども大手ネット証券と提携しているIFAならば銀行以上に取り扱える。

ただし、「これまで預金で利用している銀行の方が相談しやすい」「銀行の本業である融資やローンなどに強みがある」「長年の実績や資本力がある銀行の信頼感」などIFAにはない良さも銀行にはある。

相談内容に応じて上手く選びたい。

証券会社(対面)との違い

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 IFA証券会社
生涯担当制×
顧客本位の提案がしやすい×
商品ラインナップ個別株も対応可能
提携先次第で商品が豊富 
個別株も対応可能
証券会社次第で資産運用の商品が豊富
市場情報やアナリストのレポートなどに強み
その他IFA探しが難しい
IFA法人が銀行に比べて歴史が浅い、中小規模
資産運用以外のお金の相談も可
対面証券に相談は気後れすることも
IFA法人よりも大手、実績のあるところが多い
資産運用以外のお金の相談はしづらい

証券会社も銀行と同様、転勤や異動があるため担当者はIFAのように生涯担当制とはいかない。長く同じ担当者に資産運用の相談をするならIFAがおすすめだ。

また、証券会社のアドバイザーも銀行と同様、所属する会社の営業方針と販売ノルマに縛られてしまうことがある。

しかしIFAは特定の金融機関に属さない独立した立場にある。そのため、顧客本位の提案がしやすいのもIFAと考えられる。

商品ラインナップに関しては個別株の投資が可能な点は共通している。取扱商品が豊富かどうかはIFAなら提携先次第、証券会社ならば会社次第だ。

ただ、IFAも証券会社も銀行に比べると投資性のある商品の取り扱いについて豊富だ。

また、証券会社の場合、保険や相続などのお金全般の相談は業務対象外だ。

しかし、IFAの場合はワンストップでお金の相談全般を受け付けてもらえることもある。

一方、対面の証券会社の強みとして多くのIFA法人に比べて規模が大きいこと、長年の実績があることが考えられる。

また証券会社の豊富な人材とノウハウの蓄積も強みだ。

特に中小規模なところが多いIFA法人は証券会社に比べると規模が小さかったり歴史が浅かったりすることもある。

FPとの違い

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 IFAFP
金融商品の仲介×
ワンストップでお金の相談

FPはファイナンシャル・プランナーの略で主に家計に関するお金の専門家だ。

IFAと同様、お金の相談をワンストップでできる点は共通しているが明確な違いがある。FPはIFAのように金融商品の仲介ができない点だ。

特に独立系と呼ばれる相談業務を主としているFPは相談料で収益を得るビジネスモデルで金融商品の販売をしない。

そのため「商品を売り込まれたくない」「純粋にお金の相談だけをしたい」という人なら金融機関に属していないFPに相談するのもおすすめだ。

ただし、FP単体ではIFAのように投資性のある商品の仲介ができない。そのため、資産運用を相談することはできても運用を任せるところまではできない。

ちなみにFPの国家資格、民間資格を取得している銀行、証券会社、IFAのアドバイザー自体は少なくない。

IFAの中にも民間資格のAFPやCFP®資格、国家資格のファイナンシャルプランニング技能士を持っている人もいる。

そのためFPの役割も兼任できる銀行員、証券会社やIFAのアドバイザーも存在する。

お金の相談以外のことも希望する場合は各金融機関やIFA法人所属のFPに相談するのも良いだろう。

IFAの相談にかかる費用・手数料

IFAに資産運用の相談をする際の費用・手数料について解説する。

IFAには大きく分けて以下の3つの手数料体系がある。IFAによって採用している手数料体系が異なる。

また、それぞれの手数料体系が複合されていることもある。

  • コミッション(売買手数料)型
  • フィー(資産連動)型
  • コンサルティング料金型

それぞれにメリット・デメリットがあるため、費用・手数料の特徴を確認してみよう。

コミッション(売買手数料)型

コミッション型は一般的な証券会社と同じタイプの手数料体系だ。取引ごとに決められた手数料がかかる。

多くの日本のIFAもコミッション型を採用している。コミッション型のメリット・デメリットは以下の通りだ。

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メリット取引手数料がかかる
代わりに相談料を無料としているところが多い
デメリット顧客本位ではないIFAに当たると不要な回転売買で手数料稼ぎをされてしまう恐れがある

多くのIFAでは資産運用の相談自体を無料で受付しているところが多い。

その代わりIFAに注文の仲介をしてもらうと手数料が発生する。コミッション型の場合は取引ごとに手数料がどの程度かかるのかを確認しておきたい。

残念ながら、IFAの中にも一部の銀行や証券会社のように回転売買で手数料稼ぎをしようとするところもある。

資産運用の際に必要な売買ならば良いが、売買手数料稼ぎの回転売買と思われる提案ばかりしてくるIFAに当たった場合は相談先の見直しも検討しよう。

フィー(資産連動)型

フィー型はIFAに預けた資産に応じて一定の割合で費用を支払うタイプの手数料体系だ。

IFAの立場から考えると顧客の資産を増やすほど収入が増える。そのためIFA側に顧客の資産を増やす動機付けが働きやすい設計と言える。

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メリットIFAが投資家の資産を増やす動機付けが働きやすい
デメリット資産が減っても増えても一定の費用がかかる
IFAが仮に十分な働きをしなくても費用はかかってしまう

ただしフィー型も良いことばかりではない。フィー型の場合、極端な話をすると何もしなくてもIFA側は費用を受け取れてしまう。

また、投資家側が積極的にリスクを取って資産を増やしていきたくてもフィーが減るのを嫌ってIFAが無難な運用しかしない等の利益相反の可能性も考えられる。

コンサルティング料金型

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メリット利益相反しづらい
デメリット成果にかかわらず料金がかかってしまう
無料で相談できるところも多い中、費用がかかってしまう

コンサルティング料金型は相談料自体に費用が発生する。コミッション型やフィー型のように運用方法次第でIFA側は損も得もしない。

だからこそ利益相反せずに顧客本位の提案をしやすい。ただし、多くのIFAが相談自体は無料のところも多い。

そのため相談だけで費用が発生してしまうことに抵抗を感じてしまう人もいるかもしれない。

また相談したことで十分、納得できる回答が得られなくても相談料だけはかかってしまう。

IFAの3つのメリット

IFAを資産運用の相談先として選ぶメリットは以下の3つだ。

IFAを資産運用の相談先として選ぶメリット
  • 専門家の知見を活かして資産運用できる
  • 中立な立場からの提案が期待できる
  • 同じ担当者と長く資産を育てていける

専門家の知見を活かせる点はIFA以外の銀行や証券会社、FPに関しても同様だ。

ただIFAの専門性に関して良く分からないという人のために、IFAの専門性についても解説する。残り2つのメリットはIFAならではのメリットだ。

それぞれ確認してみよう。

専門家の知見を活かして資産運用できる

IFAのアドバイザーの多くが証券会社をはじめとした金融機関で経験を積んできた人材だ。

そのため、個人差はあるが専門性に関しては証券会社や銀行などと比べても遜色はない。

そんな専門性の高いプロの知見を活かして資産運用できるのはメリットだ。

実は資産運用には全ての人に適した最適な方法がない。

なぜなら資産運用の中心となるポートフォリオはリスク許容度や期待リターン、収入、ライフイベント、年齢、運用後の目標など様々な要因で最適な組み合わせが変わってくるためだ。

投資に関連する情報はウェブ、SNS、雑誌、テレビなど様々な媒体で目に触れることだろう。

しかし、不特定多数に向けた情報が本当にあなたに相応しいかどうかは分からない。

不特定多数の誰かに向けた情報よりもプロがあなたの状況を踏まえて提案した資産運用の方が実践しやすく、目標達成に近づくのではないだろうか。

中立な立場からの提案が期待できる

IFAは特定の金融機関の営業方針に縛られづらい立場にある。金融機関と直接の資本関係にはないため中立な立場からの顧客本位の提案を期待できる。

もちろん証券会社や銀行のアドバイザーが「顧客本位ではない」「不誠実だ」という訳ではない。

誠実かどうかは所属や立場に限らずアドバイザー次第だろう。

しかし、金融機関は営利企業であり所属するアドバイザーは営業方針に縛られた立場にあることも否めない。

金融機関の営業方針次第で顧客本位とは言えない提案をされてしまう可能性がある点に注意はしておくべきだ。

最終的にはアドバイザー次第ではあるが独立性の高いIFAは顧客本位の中立な立場からの提案を期待する投資家にとって有力な選択肢と言えるだろう。

同じ担当者と長く資産を育てていける

IFAには基本的に金融機関のような全国転勤や異動がない。そのため長期的に同じ担当者と共に資産を育てていける。

資産運用は長期的に取り組むのが原則だ。長期で運用するとなるとライフイベントが発生したり事情が変わったりもする。

その度に担当者が代わってしまうと落ち着いて運用しづらくなったり、相談しづらくなったりするのではないだろうか。

長期的な資産運用のパートナーを探しているという人にこそ長く付き合えるIFAを選ぶメリットがある。

IFAへの相談〜契約までの流れ

IFAに相談してから資産運用をするまでの一連の流れを確認しておきたいという人も多いだろう。概ね以下のような流れで進む。

  • IFAを探す
  • IFAと面談する
  • IFAと契約
  • 資産運用の開始
  • 定期的なフォロー

それぞれの項目を一つずつ見ていこう。

①IFAを探す

まずIFAを探すところから始めよう。しかし、銀行や証券会社を探す方法は分かってもIFAはどう探せばよいのか疑問を持つ人もいるだろう。

大きく分けて3つ方法がある。

  • 紹介してもらう
  • 検索サイトからIFA法人を探す
  • マッチングサービスを活用する

もし、信頼できる人から紹介してもらえそうなら紹介も良いだろう。

ただ、IFAを紹介してもらうつてがないという人も多いのではないだろうか。その場合は検索サイトでIFAと検索すればIFA法人の公式サイトが、複数見つかるはずだ。

もう一つの方法はIFAと投資家をつなげるマッチングサービスの活用だ。

条件に合ったIFAのアドバイザーと面談のアポイントが取れたり無料相談ができたりする。


②IFAと面談する

IFAを探したら次は面談だ。多くのIFAは資産運用の無料相談という形で面談を実施している。

資産運用やお金に関する悩みを相談してみよう。また、この面談の際にIFAのアドバイザーとの相性や資産運用に対する考え方などを確認しておくことをおすすめする。

面談を通して公式サイトやプロフィールなどの情報から分からないところを確認することが、より良い資産運用のパートナーを選ぶ際に大切だ。

③IFAと契約

面談して資産運用のパートナーに相応しいと思えるIFAが見つかったら契約だ。

契約前に最低限、確認してほしいことは以下の通り。

  • 費用体系
  • サポートの範囲
  • 取扱商品
  • IFAの提携している金融機関の口座開設

IFAと一口に言ってもサービスの内容にはそれぞれ違いがある。契約前にあなたのニーズに合ったサービスを提供してもらえるかどうかを確認してほしい。

④資産運用の開始

IFAと契約したら資産運用の開始だ。IFAに相談しながらリスク許容度や目標リターンに応じたポートフォリオを組むことになるだろう。

多くのIFAで取り入れられているのが「ゴールベースアプローチ」という考え方だ。

簡単に言えば人生の目標から逆算して資産運用を進めていく方法だ。

ライフイベントや置かれた状況を考慮しながら、あなたに合った資産運用を通して人生を豊かにするきっかけをつくってほしい。

⑤定期的なフォロー

資産運用は長期的な取り組みだ。長い人生、置かれている状況も変われば目的も変わる。

資産運用を取り巻く市況についても変化があるだろう。

その際に目標の見直し、ポートフォリオの見直しもする必要が出てくる。そのため定期的なフォローをしてもらおう。

IFAのデメリット

IFAへの相談は生涯担当制や豊富な商品ラインナップ、中立な立場からの提案を期待できることなどのメリットがある。

しかし、良いことばかりではない。特に注意したいのが以下の2つのデメリットだ。

  • IFA法人の規模は小さい
  • 信頼できるIFA探しが難しい

この2つについても確認しよう。

IFA法人の規模は小さい

大手証券の資本金は例えば大和証券ならば1,000億円、SMBC日興証券なら1,350億円ある。

しかし、IFA法人の規模は大手の証券会社や銀行などに比べると小さい。

具体的に名前は出さないが大手に分類されるIFA法人は資本金は1,000万円から数千万円程度だ。

そのため規模の面から大切な資産を預けるのに不安を感じるという人もいるかもしれない。

ただし、IFAはあくまで仲介業者なので資産自体は仲介先の証券会社に預けることになる。

また、証券会社は法律で顧客資産の分別管理を義務付けられている。そのため、大切な資産は証券会社に預けているのと同じ扱いになる。

少なくとも証券会社に資産を預けているのと同様に保護されることになっている。

信頼できるIFA探しが難しい

IFAと一口に言っても信頼できるアドバイザーもいれば、残念ながら顧客本位とは言えない信頼できないアドバイザーもいる。

IFAは特定の金融機関の営業方針に縛られないため顧客本位の提案を期待できるところが強みだ。

しかし、自由にできるということは逆に顧客よりも自分の利益を優先させるようなIFAがいる可能性にも気をつける必要があるだろう。

また、専門性に関してもIFAによって差がある。

IFAは良いアドバイザーを選べれば資産運用で心強い味方になる。しかし、信頼できるIFAを探すことは難しい。

信頼できるIFAを探すには経歴や人柄などを事前に確認することが必要だ。

IFAを探すサービスの中には、信頼できるアドバイザーを探せる仕組みを取り入れているところもある。

IFAを探す際には専門のサービスを利用するのがおすすめだ。相性などの確認にも活用できるのだ。

信頼できるIFAを探すコツ

「信頼できるIFAをどうすれば探せるのだろう」と疑問を感じた人もいるだろう。

そこで、IFAを探すコツを紹介する。以下の3つを事前に確認することでより良いIFAを探せるはずだ。

  • 相談内容とIFAの得意分野
  • 手数料とサービスの透明性
  • 実際に面談して相性を確認

それぞれ確認してみよう。

相談内容とIFAの得意分野

IFAにはそれぞれ得意分野がある。

例えば個別株投資の銘柄選びを得意としているIFAもいれば、家計の収支バランスの改善を得意とするIFAもいるだろう。

IFAによってサービスの範囲も異なる。そのため、あなたの相談したい内容とIFAの得意分野が合っているかどうかを最初に確認してほしい。

例えばプロフィールや経歴、資格などが参考になるだろう。

ある人にとって良いIFAでも相談内容によっては、いまいちと感じてしまうこともある。

相談内容とIFAの得意分野が重なっているかどうかを確認することでミスマッチを防げるはずだ。

手数料とサービスの透明性

世界的なバリュー投資家であるウォーレン・バフェットの「よく分からないものに投資をしない」という旨の言葉を残している。

IFA選びでも同じだ。手数料体系やサービスの範囲や中身がよく分からないまま資産運用を任せることは避けてほしい。

特に手数料やサービスについて質問して明確な回答が得られなかった場合、契約は慎重にしよう。

実際に面談して相性を確認

IFAの公式サイトやプロフィール等から分かる客観的な情報だけでは、本当に良いIFAは見つからない。

実際に無料相談などを通してアドバイザーの人となり、運用方針、相性などを確認しよう。実際に話をしてみることで気づくこともある。

どんな手数料体系、商品ラインナップ、サービスでもアドバイザー次第で良くも悪くもなる。

特にアドバイザーの人そのものをご自身の目で確認してほしい。

あなたにマッチしたIFAに出会うなら「資産運用ナビ」

相性の良いIFAに出会うのは難しいと感じた人もいるだろう。

そこで、おすすめのサービスが「資産運用ナビ」だ。このサービスには、あなたにマッチしたIFAに出会う仕組みが備わっている。

サービスの概要とメリット、実際の利用者の声を紹介するので参考にしてほしい。

どんなサービス?

資産運用ナビ」はIFAの検索サービスだ。マッチングサービスと考えても分かりやすい。

使い方はとても簡単だ。専用フォームに相談したい内容や金融資産、相談に必要な個人情報などを入力して送信すれば、あなたに合ったIFAがリストアップされる。

その中から気になったIFAに相談できる仕組みだ。

メリット

メリットは大きく分けて以下の3つだ。

資産運用ナビのメリット
  • アドバイザーを指名できる
  • 無料相談できる
  • 何度でも利用できる

資産運用ナビ」ならIFAのプロフィールを確認して相談するアドバイザーを指名できる。

金融機関やIFA法人で相談をするとアドバイザーの指名ができないのが一般的で運任せになってしまう。

しかし、自分の判断で相談する人を指名できるのはメリットだ。

そして相談は無料でできる。無料相談の中でアドバイザーの人柄や相性を確認できる点も本サービスの強みだ。

もし話をしてみて相性が合わないと感じても安心してほしい。

無料で別のアドバイザーに何度でも相談できるため、納得できるまであなたに合った人を探せる。

利用者の声

実際に利用した人の声を紹介する。サービスを利用する際の参考にしてほしい。

40代男性

自分にあったIFAを探すのが大変だが、サイトを通じて紹介してもらえた。

30代男性

事前にこちらの要望をある程度詳細に汲み取った上でマッチングできた。

50代男性

実際にIFAに会えていい話が聞けた。

40代男性

今回の目的は主に相続対策を含めた資産運用の相談でしたが、その運用に強い業者をご紹介いただけた。

50代女性

押し付けない、お客のことを誠心誠意考えていた担当者に当たった。

利用者の方からは実際にIFAを探す際に十分に役にたったという肯定的な意見が多数あった。

IFAと普段の生活で関わりがない人、紹介のつてがない人でも「資産運用ナビ」を使えば全国の条件に合うアドバイザーとマッチングできる。

もし、良い人がいなくても相談無料なので金銭的に損をすることはない。安心して利用してほしい。

IFAを探すなら資産運用ナビを活用しよう

資産運用先としてのIFAについて解説した。銀行や証券会社、FPなどと並びIFAは近年、急速に数が増えており資産運用相談先の選択肢として注目されるようになった。

特に中立な立場からの提案や生涯担当生、幅広い商品ラインナップやワンストップでのお金の相談ができることにメリットを感じるならIFAは、あなたにとっておすすめの資産運用の相談相手となるはずだ。

ただし、IFAはそれぞれのアドバイザーの専門性やサービス、手数料体系、人柄など本当に様々だ。

そのため、良いIFAを選ぶこと自体が難しい。その課題を解消するなら「資産運用ナビ」がおすすめだ。

IFA選びをする際に必要なアドバイザーそれぞれのプロフィールや専門性を確認でき、実際に相談を通して資産運用のパートナーを納得できるまで選べる仕組みになっている。

無料で使えるので資産運用について悩みがあれば気軽にアドバイザーに相談してみよう。

もし、あなたがIFAを探すなら、ぜひ活用してほしい。

IFAに関するQ&A

IFAを選ぶ際の重要なポイントは何ですか?

IFAを選ぶ際には、「自分と同じよう背景(資産やステイタス)のお客様の対応経験が豊富かどうかが1つの重要な指標である。

IFAの選び方に関しての詳細は下記の記事で解説している。

IFAに相談する前に準備しておくべきことはありますか?

次の3つを決めておくと良いだろう。

  • 運用の目標と目的を決めておく
  • 運用できる資金を決めておく
  • 複数の相談先を決めておく

何を相談したいかが明確である方が、より良い相談の時間になると思います。

詳細は下記の記事で解説している。

IFAに相談する際の費用はどのような形式で、いくらかかりますか?

IFAの相談にかかる費用の種類に関しては、こちらで解説している。

また、例としてSBI証券の証券口座でIFAに依頼した場合の手数料テーブルは次のようになっている。

IFAは、なぜ無料なのでしょうか?

IFAは、投資家が証券会社に支払った手数料の一部を、証券会社経由で報酬を受け取る仕組み(=キックバック)となっている。

そのため、相談自体に対してお金をもらうことは原則的にはなく、顧客は相談料無料で利用することが可能となっている。(詳細はこちら

IFAの選定にマッチングサービスを利用するメリットは何ですか?

一番のメリットは、自分の希望する条件に合ったIFAを探すことができる点である。

金融庁が公開している、IFA一覧(金融商品仲介業者一覧)でも探すことはできるのだが、条件の絞り込み等ができないため1件1件問い合わせを行い、自分で詳細を確認するしかない。

マッチングサービスを活用すれば、データベース化されているため、ご自身のニーズに沿ったIFAを簡単に探すことができる。

IFAとFP(ファイナンシャルプランナー)の違いは?

商品の売買の提案までできるかが大きな違いである。

IFAは金融商品の説明・仲介を行うことができる資格を持っている。

一方、FP(ファイナンシャルプランナー)は、顧客のライフプランに基づいて資金計画を立て、家計の管理や保険のアドバイスを行うことが主でであり、個別商品の案内までは原則的にできない。

なお、IFAがFPを兼務しているケースがありその場合はプランニングから商品の提案まで一貫して行うことができる。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
・本サイトに掲載される情報に関しては、最大限の注意を払っておりますが、金利、手数料、その他商品情報の完全な正確性や信頼性を保証するものではありません。
・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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