- 資産運用の元手としてどれくらいの金額を用意すればいいか分からない
- 少額投資におすすめの運用法が知りたい
- 資産運用の元手を徐々に増やしていくためのポイントが知りたい
資産運用をこれから始めようとしている方の中には「どのくらいの元手を準備すべきか」という点で悩んでいる方もいるだろう。
いくら貯まったら資産運用を始めているのか。
少額の元手しか準備できていないことで資産運用を諦めているという方もいるのではないだろうか。
しかし、資産運用は少額でも運用を始めることが可能だ。
本記事では、資産運用に必要な金額や少額でもできるおすすめの運用法、投資額を増やすための戦略について解説していく。
ぜひ記事を参考にし、効果的な資産運用を実践しよう。
資産運用に元手はいくら必要か
「資産運用」と聞くと、まとまった元手を活用して資産を増やしていくというイメージを持つ方も多いだろう。
実際、どのくらいの金額で資産運用を始めるべきなのだろうか。
ここでは、資産運用における元手の考え方や始める金額、少額投資のメリットについて解説していく。
資産運用の元手の考え方
そもそも資産運用に回す「元手」とは、どういった資金のことを指すのだろうか。
自身が保有する資産をすべて資産運用に回すわけにはいかないため、資産の色分けを行って運用の元手を準備していくことが大切だ。
保有している資産は基本的に以下の3つに分類できる。
- すぐに使うお金
- 将来的に使う予定が決まっているお金
- 当面使う予定がないお金
生活費や急な医療費など、すぐに引き出せるようにしておくべきお金については投資に回すべきではない。
流動性と安全性が高い預貯金等ですぐに使えるように準備しておこう。
子どもの教育資金やマイホームの購入資金など、将来的に使う予定が決まっているお金については一部運用に回しても良い。
使う時期が1〜2年後に控えている場合はリスクを取って運用することは難しいため預貯金などでの準備が推奨されるが、数年以上先に使う資金については投資に回しても良い。
また、使う予定が決まっていないお金については積極的に増やしていきたい。
こちらは資産運用に回して積極的にリターンを狙い、資産の増加を目指していくと良いだろう。
つまり、保有している資産から「すぐに使う生活費・医療費等」と「1〜2年以内に使う予定が決まっているお金」を差し引いた残りの資産が運用の「元手」となる。
まずは自身の資産を色分けし、運用の元手がいくらあるのかを把握しておこう。
資産運用は何円からでも始められる
一般的にまとまった金額で行うと考えられがちな資産運用だが、基本的には少額での運用が可能となっている。
元手が少額しかないことで悩んでいる方も運用を始めることができる。
例えば投資信託は金融機関によっては100円から購入可能だ。
人工知能に資産運用を任せるロボアドバイザーも1万円程度から始められるケースが多く、サービスによっては100円から始められる場合もある。
もちろんすべてのサービスが少額で始められるわけではなく、最低でも数十万円が必要となる投資法も存在する。
そのため、少額の場合は運用の選択肢は少なくなってしまう。
それでも元手が少ないことを理由に資産運用を諦める必要はない。
むしろ少額投資だからこそのメリットもあるため、金額に関わらず資産運用を始めてみることが大切だ。
元手が少なくても資産運用をするメリット
元手が少なくても、資産運用をする意味はある。主なメリットは以下の3点だ。
- ダメージが少なくなる
- 分散投資ができる
- 投資の練習になる
少額投資は元手となる投資額が少ない分、万が一の損失についても相対的に少なくなる。
多額の損失を抱える危険性が低い点がメリットのひとつだ。
また、ひとつの投資先への投資金額が少ない分、まとまった資金がなくても複数の投資先で運用を行うことができる。
値動きの特徴が異なる複数の投資先に資産を分けることでリスク分散となり、安全性を高めた運用が可能だ。
そして、実際の取引によって投資の経験を積める点も少額投資のメリットとして挙げられる。
少額投資であれば損失も小さく済むため、実際の相場を経験しながら投資に慣れていくことができる。
自分に合った運用スタイルを少額投資で確立し、少しずつ投資金額を増やしていっても良いだろう。
元手が少なくてもできるおすすめの資産運用法
少額投資のメリットを理解したところで、実際に少額から投資できる運用法について解説していく。
それぞれの運用法についての理解を深め、自分に合った投資先を検討しよう。
投資信託・ETF
投資信託は、投資ファンドに資金を預けて運用を代行してもらい、その収益を受け取る仕組みの投資商品だ。
ETFは、金融商品取引所に上場している投資信託である。
投資信託・ETFはいずれも複数の株式や債券で運用が行われる仕組みとなっている。
そのためひとつの商品を購入すれば分散効果を得ることができ、比較的リスクを抑えた運用を行うことが可能だ。
前述の通り、投資信託は金融機関によっては100円から購入できる。
ETFについては数千円から数万円からの購入となっており、より金額を抑えたいのであれば投資信託がおすすめだ。
ただしETFは金融商品取引所に上場しているため、株式と同じようにリアルタイムでの取引を行うことができる。
価格を指定した「指値注文」や相場の成り行きに任せる「成行注文」で取引を行える点が特徴だ。
少額投資を始めたいのであれば、投資信託・ETFから始めてみると良いだろう。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは、人工知能を活用して投資アドバイスや運用を行うサービスのことだ。
資産配分などの投資助言のみを行って商品の買い付けは自分でする「アドバイス型」と、提案を受けた上で内容に了承すると運用も任せられる「投資一任型」の2種類がある。
投資一任型であれば、投資目的や積立金額を設定するだけですべて自動で運用してくれる。
マーケットの変動によって資産配分が崩れた場合、最適な配分への調整まで対応可能だ。
サービスを提供している会社にもよるが、ロボアドバイザーは1万円程度の少額から運用ができる。
松井証券の「投信工房」のように100円から始められるケースも存在する。
運用のすべてを任せられるため、投資に関する知識を身に付けたり、時間や手間をかけて投資先を見極めたりする必要がない。
投資経験が少ない初心者の方におすすめのサービスと言えるだろう。
米国株
米国株とは、米国の証券取引所に上場している株式のことを指す。
米国の株式市場には世界中の投資家から資金が集まっており、高い運用パフォーマンスを期待できる投資先だ。
米国株の大きな特徴として1株単位で購入できるという点が挙げられる。
少額から投資がしやすく、1万円程度の元手であっても世界的に有名な米国企業の株主になることが可能だ。
日本株の場合は「単元株制度」が設けられており、1単元100株からしか購入できない。
1株あたり数千円だったとしても、1単元を購入するためには数十万円の資金が必要となるのだ。
少額で株式投資を始めたいのであれば、日本株よりも米国株の方が金額的には始めやすいと言えるだろう。
ただし、米国株投資には株式自体の価格変動のリスクに加え、日本円と米ドルの為替相場の変動によるリスクも伴う。
日本株を取引するよりもハイリスクな手法となるため、初心者がいきなり手を出すと危険な場合がある。
少額で購入できるためダメージも小さくなりやすいが、なるべく投資先を分散させてリスクを抑えておくことが大切だ。
資産運用の元手を増やすための計画と戦略
元手が少なくても資産運用は可能だが、投資額が少ない分、得られるリターンも相対的に小さくなる。
いきなりまとまった金額を投資する必要はないものの、少しずつ投資額を増やしていくことが重要だ。
ここでは、投資額を増やすための計画・戦略について解説を行う。
計画的な貯金と投資額の増額
投資額を増やす方法は「収入を増やす」または「支出を減らす」ことのどちらかしかない。
中長期的には副業や転職、本業での昇格などによって収入を増やすこともできるだろうが、まずは支出を減らして計画的に貯金をしていくことが大切だ。
計画的な貯金のポイントとして以下の2点が挙げられる。
- 固定費の見直し
- 先取り貯金の実践
まず、携帯料金や生命保険、サブスクリプションサービスなど、毎月固定でかかる支出について見直すことが大切だ。
毎月かかってくる費用を削減することで年間で見ると支出を大きく減らせる可能性がある。
減った支出を活用して投資額を増やしていこう。
また、月々の収入から先に貯金を行う「先取り貯金」も有効な貯金法だ。
「使って残ったお金を貯金しよう」とするとつい使ってしまう可能性があるため、先に貯金をして残ったお金を使うようにすると良い。
どちらも地道な努力となるが、積み上げていけば大きな成果となる。
コツコツと投資額を増やしていき、堅実に資産を運用していこう。
運用成績の分析
先ほど少額投資の方法をいくつか紹介したが、人によって合う・合わないはある。
定期的に運用成績を分析・評価して、自分の目標リターンを達成できるかどうかを判断しよう。
少額投資であれば、さまざまな運用法にチャレンジして失敗してもダメージは小さく抑えられる。
チャレンジをしていく過程で自分に合った運用スタイルを確立し、金額を増やしていくことが資産増加の近道となるだろう。
ある程度投資を続けてみて継続的にリターンが得られそうであれば、投資額を徐々に増やしていくと良い。
投資経験を積みながらリターンも積み上げていき、着実に資産を増やしていこう。
投資手法の多様化
ある程度の投資額までは同じような運用法で問題ないが、資産が1,000万円以上になってくると投資手法を多様化させる必要が出てくる。
少額投資のときとは違い、投資額が増えると万が一のときに大きく資産を減らしてしまう恐れがあるためだ。
例えば米国株に投資して資産を増やしてきた場合、そのまま米国株のみで運用をしていると米国の株式市場が暴落したときに資産のすべてが大きく減少してしまう。
米国以外の国・地域の株式に投資をしたり、株式とは値動きが異なる債券を組み入れたりすることでリスクを分散させていくことが重要だ。
資産が増えて投資の元手が大きくなってくると、利益が利益を生む「複利効果」によって勝手に資産が増えていくような段階となる。
大きなリターンを狙って集中投資をするのではなく、投資手法を多様化させて安定したリターンを狙い、複利効果を活かして資産増加を目指す運用戦略を立てていくと良いだろう。
資産運用の元手に関する相談は誰にするべきか?
ここまで、元手が少なくても始められる運用法や資産増加のための戦略について解説をしてきた。
しかし、投資に慣れない初心者の方の中には自分にベストな運用方法・戦略が分からずに悩んでいるという方もいるだろう。
資産運用についてお悩みであれば、専門家のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)への相談を推奨する。
ここでは、専門家に相談すべき理由やIFAの役割・メリット、IFA検索サービス「資産運用ナビ」について解説を行う。
資産運用における専門家の重要性
資産運用を始める際には
「元手がどれくらいあれば良いのだろうか」
「どういった運用法を選択すれば良いのだろうか」
という点を悩む方が多いだろう。本記事で少額投資のメリットや方法を解説したものの、自分にとってベストな投資額や運用法を見つけることは容易ではない。
しかし、豊富な経験や知識を持つ資産運用の専門家に相談を行うことで、ベストな投資プランの作成をサポートしてもらえる。
ライフプランや資産状況に基づいた最適な投資額の算出、リスク許容度や運用目的に合わせた投資先の選定などについて総合的に助言を得られる。
もちろん現時点で元手が少ない場合も問題ない。
中長期的に資産を増加させていくための戦略を提案してもらえるため、元手が少額であっても相談してみると良いだろう。
IFAの役割とメリット
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは、金融機関から独立した立場で顧客の資産運用をサポートする専門家のことだ。
ライフプランや運用目的に基づいた投資計画の策定、具体的な投資商品の提案・仲介を行うことが主な役割となっている。
IFAは自社で商品を取り扱っているわけではなく、提携先の金融機関の商品を提案している。
商品の手数料で収益を得る金融機関とは異なるため、手数料が高い商品などを無理に勧誘される心配がない。
中立な目線から投資助言を提供してもらえる点がIFAの魅力だ。
また、IFAには転勤・異動がなく、同じ担当者がサポートを長期的に行ってくれる。
「少額から投資を始めて中長期的に資産を増加させていきたい」という場合もしっかりとサポートしてもらえる。
中立な立場から長期的にベストな投資助言を提供してもらえることがIFAに相談する大きなメリットだ。
信頼できる相談先をお探しの方は、IFAへの相談を検討してみよう。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」
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IFAの紹介料・相談費用は無料となっており、気軽に専門家に相談できる点が大きな特徴だ。
「少ない元手から運用を始めてみたい」「相談先を探している」という方は、ぜひ「資産運用ナビ」を活用して信頼できるIFAを探してみてはいかがだろうか。
元手は少額でも、資産運用は時間をかけてリターンを得よう
資産運用は100円程度の少額からでも始められるため、元手が少ないことを理由に諦める必要はない。
むしろ「損失を小さく抑えられる」「投資の練習ができる」といったメリットがあるため、少額からの投資を始めてみよう。
また、本記事ではおすすめの投資法や資産を増やしていくアプローチについて解説したが、あくまでも一例である。
個人によって最適解は異なるため、IFAなどの専門家に相談してベストな資産運用プランで投資を始めよう。
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