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自衛隊が受け取る退職金の仕組みを徹底解説!知っておくべき制度・計算方法・受給条件とは?

この記事で解決できる悩み
  • 自衛隊の退職金制度について理解したい
  • 具体的に受け取れる金額がいくらなのか知りたい
  • 退職金をもらって気を付けるべきポイントを知りたい

自衛隊の退職金制度について疑問を抱えている方はいるだろうか。

この記事では、制度の概要や受給額の計算方法、受給条件を解説する。また、早めに退職金をもらう自衛隊員が気を付けるポイントについても触れる。

知識を身につけ、ぜひあなたの将来の退職準備に役立てほしい。

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目次

自衛隊の退職金制度の概要

退職金制度の概要

自衛隊の退職金制度は、国家公務員として働く自衛官に対し、勤続年数に応じて一定の金額を支給するものである。

この制度は、自衛官の勤務に対する報酬や将来の生活費を補償する目的があり、勤続年数が長ければ長いほど退職金額も増加する。

また、階級や役職によっても基本給が異なるため、受け取る金額にも影響を及ぼす。

自衛官の種類別に見る退職金制度

自衛隊員のうち、階級を有して自衛隊の制服を着用しているのが自衛官である。

なお、自衛官を含めて自衛隊病院の医師、防衛大学生や防衛省の事務官など自衛隊に所属するすべての公務員が「自衛隊員」と位置付けられている。

自衛官には、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の3つの組織があり、それぞれの組織によっても退職金制度が若干異なることがある。

また、自衛官は幹部自衛官、准尉自衛官、曹士自衛官、一般自衛官の4つの階級が存在し、それぞれの階級に応じて基本給が異なり、これにより金額も変動する。

幹部自衛官は、将官(陸将・海将・空将)と佐官(陸佐・海佐・空佐)に分かれる。

将官の退職金は、最終職位による基本給と勤続年数に応じて計算され、佐官の退職金は、最終職位による基本給と勤続年数に応じて計算される。

准尉自衛官は、士官学校卒業後に任官される階級である。

准尉自衛官の退職金は、最終職位による基本給と勤続年数に応じて計算される。

曹士自衛官は、陸士・海士・空士の3種類があり、それぞれの階級によって基本給が異なる。

曹士自衛官の退職金は、最終職位による基本給と勤続年数に応じて計算される。

一般自衛官は、初任給であり、勤続年数が短いため金額は比較的少ない。

一般自衛官の退職金は、最終職位による基本給と勤続年数に応じて計算される。

改定時期と影響

自衛隊の退職金制度は、国家公務員の給与改定に連動して改定されることがある。

給与改定は、経済状況や物価の変動、他の企業の給与水準などを考慮して行われ、それに伴い金額も変動することがある。

また、退職金制度は政府の財政状況や社会保障制度の見直しによって、改定や改革が行われることがある。

このような場合、現役自衛官や退職予定の自衛官は、改定や改革の内容を把握し、将来の受給額にどのような影響があるのかを理解することが重要である。

自衛隊の退職金制度に関する最新情報は、防衛省や自衛隊のウェブサイト、または所属部隊の人事担当者から入手できる。

定期的に情報をチェックし、知識を更新しておくことが望ましい。

職業別の退職金について、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。

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自衛隊の定年は60歳より早い?

自衛隊の定年は60歳より早い? 資産運用ナビ

自衛隊は若年定年制を採用しているので定年は60歳よりも早く、基本的には50代で定年ということになる。

定年退職年齢は階級によっても違う。

2曹・3曹は54歳、曹長・1曹・准尉・1尉・2尉・3尉は55歳、2佐・3佐は56歳、1佐は57歳になっている。

将・将補の定年は他の企業と変わらない60歳だ。

また、定年退職は公務員のように60歳を迎えた年度の3月31日にというかたちではなく、定年退職年齢を迎えた日とされている。

そのため、毎日退職者が出ているということになる。誕生日が早い人の方が働ける期間は短いのだ。

ただ、定年退職が早いというと老後の生活に不安を覚えるだろう。

定年退職後の生活に不安を抱くことがないように、防衛相は職業訓練などの就職援護施策を行っている。

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自衛隊の退職金はどうやって計算する?

自衛隊の退職金はどうやって計算する? 資産運用ナビ

退職金額=基本額(退職月の給料×支給率)+調整金額(勤続25年以上で1曹以上の階級のみ)

計算方法はこのようになっている。支給率は勤続年数や退職理由によって変わるものなので、自分の条件が分かれば将来の退職金はおおよそ算定できる。

ただ、退職月の給料は退職時まで分からないだろうから、同じ階級で退職する先輩を参考にしよう。

調整額は退職前の60か月の間、どのような階級に所属していたか決定する。

勤続25年以上かつ1曹以上の階級のみにしか認められていないという点には注意が必要だ。

計算方法は階級ごとの調整額に60か月をかけるだけなので簡単である。

定年・任期満了による退職の場合

定年・任期満了の場合は支給率が割り引かれず、満額受け取ることができる。

定年・任期満了による退職金の計算をしてみよう。

計算例
  • 退職月の給料
    • 40万円
  • 勤続年数
    • 35年
  • 支給率
    • 49.59
  • 階級
    • 1尉(直近3年間は1尉、その前は2年間曹長)
退職金額

退職金額 = 基本額(退職月の給料×支給率)+調整金額
     = 40万円×49.59+27,100円×36+21,700×24
     = 19,836,000円+975,600円+520,800円
     = 21,332,400円

さらに、20年以上勤続して定年退職した人には若年給付金が支2回に分けて支払われる。

若年給付金は合計すると1000万円前後。退職金と合わせると、自衛官は3000万円ほど退職に伴ってもらえるわけだ。

自己都合退職の場合

自己都合退職の場合、勤続年数にもよるが支給率が割り引かれる。

また、25年以上の勤続が必要な調整額ももらえないことが多いだろう。その分金額は少なくなる。

ここも具体例を出して計算してみよう。

計算例
  • 退職月の給料
    • 40万円
  • 勤続年数
    • 10年
  • 支給率
    • 5.022
退職金額

退職金額 = 基本額のみ
     = 40万円×5.022
     = 200.88
     = 200万円

調整額がないのと支給率が割り引かれることから、どうしても金額は少なくなってしまう。

また、若年給付金も支給されない。

死亡・重度の障害の場合

あってはならないことだが、任務の途中でトラブルに遭遇し命を落としてしまったり障害が残ってしまったりするかもしれない。

その場合も退職扱いとなり、退職金が支給される。

障害の度合いや功労、トラブルに遭遇した任務の危険度によって金額は異なる。

詳しい金額については、防衛相・自衛隊の「賞じゆつ金に関する訓令」で発表されているので参考にしてほしい。

退職金・若年給付金をもらった際に気を付けるべきポイント3選

退職金・若年給付金をもらった際に気を付けるべきポイント3選 資産運用ナビ

再就職先の支援が行われているとは言っても、退職金の受け取り年齢が早いという事実は変わらない。

早く受け取ることに不安を感じている方もいるだろう。

ここでは、自衛官が退職金を受け取る際に注意すべきポイントを紹介していく。

税金がかかる

退職金も収入なので当然税金がかかる。

2000万円ほど支給されるので、かなりの金額を税金で持っていかれてしまうと思っている方もいるだろう。

しかし、退職金には退職所得控除があるので税金面で優遇されている。

実際にかかる税金は、退職金額から退職所得控除を引き、さらに2分の1にした課税所得金額にかかる。

勤続年数や支給額にもよるが、2000万円ほどの定年退職金を受け取った場合にかかる税金は、住民税と所得税を合わせて10万円~30万円ほどだ。

以下では計算式と具体的な例を紹介していく。

退職所得控除
勤続20年以下:40万×勤続年数
勤続20年超:800万+70万×(勤続年数×20年)

課税所得金額
(退職金-退職所得控除)÷2

課税所得金額
(退職金-退職所得控除)÷2

所得税
課税所得金額×税率-控除(税率と控除の金額は課税所得金額によって変わる)

35年働いて定年により2200万円の退職金を受け取る自衛官の場合
退職所得控除

= 800万円+70万×(35年-20年)
= 1850万円

退職所得控除

= (2200万円-1850万円)÷2
= 175万円

住民税

= 175万円×10%
= 175,000円

所得税

= 175万円×5%
= 87,500円
※課税所得金額が175万円の場合、所得税率は5%で控除は0円。

この自衛官は退職金の受け取りに伴って262,500円の税金が発生する。

「退職所得の受給に関する申告書」を会社に提出していれば、源泉徴収で税金を支払ってくれる。

そのため、確定申告の必要はない。もし、「退職所得の受給に関する申告書」の提出を忘れた場合は確定申告の必要があるので忘れないようにしよう。

老後の資金を残しておく

退職して一度に2000万円ほどの現金が手元にくると、気が大きくなって浪費に使ってしまうかもしれない。

しかし、年金の支給額が減っていることを考慮すると、退職金はあくまで老後資金のうちの1つだ。

そのため、全額使ってしまうのではなく、老後資金として残しておこう。

預貯金だけでは金利が付かないので、つみたてNISAやIDecoで資産運用を行うのも効果的だ。

数年間の生活資金が確保できているのであれば、資産運用を始めてみるのも良いだろう

知識のないまま投資を始めてしまわない

老後の資金を築くうえで資産運用は1つの選択肢である。

ただ、資産運用には株式投資以外にも複数の種類があるのだ。

勉強せずに投資を始めてしまうと、大きな損をしてしまう可能性もある。

実際に多い声としても、「退職金を受け取ったものの、資産運用をどの様にして良いかわからない」という人も多いと思う。

また、最近は「よく分からないまま資産運用をして何百万円も損をした」という話もよく聞く。

そんな時は、プロに相談してみることがおすすめだ。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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