投資をする際、「何を見て投資先を決めたらいいのか分からない」という悩みがよく聞かれる。
そこで、他の人たちが何を重視して投資先を決めたのかを知るために、国内最大手の証券会社「野村證券」の投資信託売上ランキングをご紹介する。
どのような商品が人気なのか、そして、これからどう投資をしていくかについて考えていこう。
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野村證券の投資信託売上ランキングを紹介
野村證券の2022年9月1日~2022年9月27日の投資信託売上ランキングを確認してみよう。
順位 | ファンド名 | 資産/地域 | 3年リターン |
---|---|---|---|
1 | 野村インデックスファンド・日経225 (愛称:Funds-i 日経225) | 株式/日本 | 24.36% |
2 | eMAXIS 日経225インデックス | 株式/日本 | 24.56% |
3 | アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型 | 株式/北米 | 71.54% |
4 | eMAXIS S&P500インデックス | 株式/北米 | 2020年12月運用開始のため発表なし |
5 | フィデリティ・世界割安成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)(愛称:テンバガー・ハンター) | 株式/グローバル(日本含む) | 2021年11月運用開始のため発表なし |
6 | eMAXIS NYダウインデックス | 海外/北米 | 51.20% |
7 | 野村ハイパーブル・ベア9(日本ハイパーブル9) | 株式/日本 | 2022年6月運用開始のため発表なし |
8 | 野村サステナブルセレクト(世界株式型 Bコース) | 株式/グローバル(日本含む) | 2022年7月運用開始のため発表なし |
9 | フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) | 海外/北米 | 26.21% |
10 | 野村ブル・ベア セレクト8(円高ドル安トレンド8) | 海外/北米 | 2020年3月運用開始のため発表なし |
次章から、野村證券の投資信託売上ランキングの特徴をご紹介する。
日本株で運用する投資信託がランクイン
野村證券の投資信託売上ランキングには日本株で運用する投資信託が2本、日本株も組み込んで世界中の株式で運用するグローバルファンドが3本もランクインしている。
日本株インデックスファンドが人気を集める理由
特に注目したい点が、日経平均株価など株価指数の値動きに沿うように運用されるインデックスファンドが1位と2位にランクインしているところだ。
日本株といえば、個別の成長株はともかく、日本株全体には「数十年停滞している」「なかなか値上がりしない」といったイメージが強い。
にもかかわらず、日本株インデックスファンドに人気があるのは次のような理由があると考えられる。
- 株価指数は値動きを追いやすい
- 投資信託の価格は各金融機関のホームページ等で確認できる。しかし、価格を確認する習慣がないという投資家も多いだろう。また、投資が初めてで株価や投資信託の価格をどうやって調べたらいいのか分からないという投資家もいるはずだ。
- しかし、インデックスファンドが運用の参考にしている株価指数(日経平均株価、東証株価指数)は、毎日のニュースで簡単に確認できる。
- 普段、個別の株価や投資信託の価格にそれほど興味がない投資家や投資が初めてという初心者でも、ある程度値動きが追える投資信託としてインデックスファンドが人気を集めているのだろう。
- 投資コストが低い
- インデックスファンドは、積極的に運用を行う「アクティブファンド」より取引手数料が低く設定されている。しかも1位の「野村インデックスファンド・日経225」、2位の「eMAXIS 日経225インデックス」はどちらもノーロード(購入時手数料がかからない投資信託)となっている。
- 得に積立で投資を行いたい場合、定期的に投資信託を購入することになるため、なるべく投資コストが低いものを選ぶようにしたい。
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北米の株で運用する投資信託が多い
日本株インデックスで運用する投資信託のランクインと共に目立つのが北米の株で運用する投資信託の多さだ。
野村證券の投資信託売上ランキングでは、3位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」、4位の「eMAXIS S&P500インデックス」、6位の「eMAXIS N Yダウインデックス」の3本の投資信託が北米の株で運用されている。
また、国を問わず、世界中の株式で運用するグローバルファンドにも北米の株が多く組み込まれている。
北米株の投資信託が注目される理由
北米株の投資信託が注目される理由は以下の点にある。
- 値上がりが期待できる
- 北米の株式は値上がりが期待できるため人気が高い。特に米国の株価指数「NYダウ」は数十年間右肩上がりで伸びており、この30年で約12倍の株価に成長している 。長期間停滞が続く日本株と比較して北米株で運用する投資信託の方に寄せられる期待が大きくなっている。
- 有名企業の株式が組み込まれている
- 「北米の株式が期待できるのは分かるが、知らない企業の株式で運用する投資信託は不安」と考える方もいるかもしれない。しかし、野村證券の売上ランキングに入っている投資信託には世界的に有名な企業の株式が組み込まれている。「知らない間に倒産するかもしれない」という心配は不要ということだ。
参考までに、ランキング3位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」の構成銘柄上位10社までを確認してみよう。
順位 | 銘柄名 | 業種 | 構成比率 |
---|---|---|---|
1 | マイクロソフト | 情報技術 | 9.3% |
2 | アルファベット | コミュニケーション・サービス | 7.9% |
3 | VISA | 情報技術 | 5.5% |
4 | ユナイテッドヘルス・グループ | ヘルスケア | 5.1% |
5 | アマゾン・ドット・コム | 一般消費財・サービス | 3.8% |
6 | バーテックス・ファーマシューティカルズ | ヘルスケア | 3.8% |
7 | クアルコム | 情報技術 | 3.4% |
8 | コストコ・ホールセール | 生活必需品 | 3.4% |
9 | ゾエティス | ヘルスケア | 3.4% |
10 | ホーム・デポ | 一般消費財・サービス | 3.2% |
日本でもよく知られる企業も多く入っている。
知らない企業の株で運用する投資信託を購入するのが怖い、という人でも安心して投資できるはずだ。
まとめ
野村證券の投資信託売上ランキングを確認したが、日本株の投資信託、外国株の投資信託がバランスよくランクインしていた。
日本株の投資信託には「株価指数がすぐに確認できる」「価格が分かりやすい」といったメリットが、外国株の投資信託には「世界的な有名企業の株で運用されている」「日本株と比較すると大きな値上がりが期待できる」といったメリットがある。
それぞれメリットを見比べて投資したい投資信託を選ぶようにしたい。
また、投資信託を購入してみたものの、どの様に運用して良いか悩んでいないだろうか。
最近、「よく分からないまま資産運用をして何百万円も損をした」という話をよく聞く。
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