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早期退職を目指す30代必見!必要な準備と資産管理の全て

この記事で解決できるお悩み
  • 30代で早期退職をするにはどんな準備が必要か知りたい
  • 30代で早期退職した後の生活設計をどう組み立てるかが知りたい
  • 30代で早期退職した後の資産管理はどうすれば良いかがわからない

日本では60歳・65歳といった定年まで勤めてから退職するケースが一般的だが、なかには定年を迎える前に早期退職をするケースもある。

労働に縛られずに自由な生活を送れるため、早期退職を目指しているという方も多いだろう。

本記事では、30代で早期退職を目指している方に向けて、必要な事前準備の内容やおすすめの資産管理・運用戦略を解説する。

さらには早期退職後の心構えや資産運用の相談先なども紹介し、早期退職に向けた準備に役立つ情報を提供する。

目次

30代の早期退職を成功させるために必要な事前準備

一般的に「30代での早期退職は難しい」と言われることが多いが、適切に準備を行っていれば不可能ではない。

しかし準備を始めてすぐに早期退職を実現できるわけではないため、計画的に準備を進めていくことが大切だ。

30代で早期退職を成功させるためには、以下の3点を事前に準備しておきたい。

  • 長期目線での貯蓄目標の設定
  • 借金やローンの整理
  • 収入源の多角化と安定した投資戦略の構築

それぞれのポイントについて解説していく。

長期目線での貯蓄目標の設定

まず、長期的な目線を持って貯蓄目標を設定していこう。

希望するライフプランをもとに長期的な資金計画を立てておくことが早期退職への第一歩となる。

例えば今後マイホームを購入する予定であれば、ある程度の自己資金を準備したり、ローンを組むことになったりと資金計画に影響が生じる。

また、子どもがいる家庭の場合は教育費・進学費などがかかる。

これらのライフイベントや普段の生活費を踏まえ、どの程度の資金があれば早期退職しても生活していけるのかという点を明確にしておこう。

必要な額が明確になれば、生活費を見直したり、貯蓄・投資を増やしたりしながら目標に向けた準備を行っていく。

借金やローンの整理

現時点で借金やローンを抱えている場合は、一度見直しておくと良いだろう。

早期退職をして収入が減少したときに借金が残っていると、返済の負担がかかってしまう可能性があるためだ。

例えば、クレジットカードのキャッシングやリボ払い、カードローンなどは金利が高めに設定されている。

完済までの期間が長引くほど利息の負担が大きくなっていくため、できるだけ早く返済してしまうと良いだろう。

一方、住宅ローンや自動車ローン、奨学金などは比較的金利が低い。手元の現金を減らしてまで一括返済するよりも、ローンの金利を上回る運用で資産を増やした方が有利になる場合もある。

もちろん早期退職に向けて借金を残したくない人は返済した方が良いが、「借金だから」という理由ですべて返済してしまう必要はない。

金利が高い借金・ローンは早めに返済し、早期退職後も無理なく払っていけそうな低金利のローンは資産状況に合わせて返済するかどうかを判断しよう。

収入源の多角化と安定した投資戦略の構築

30代というタイミングで早期退職をする場合、公的年金を受け取れるまで20〜30年ほどの期間が空いてしまう。

その期間を一切収入がない状態で生活を送っていくことは極めて難しいため、収入源を確保したり、投資戦略を構築したりしておくことが大切だ。

例えば、本業と並行して副業を始めてみるというのがひとつの方法として挙げられる。

近年は自宅にいながら行える副業なども増えているため、少しずつ始めておくと早期退職後の収入源を確保できるだろう。

また、不動産投資や株式投資などで安定したキャッシュフローを得るという方法もある。

不動産を貸し出して得る家賃収入や株式を保有して得られる配当などがある程度あれば、早期退職後も継続して収入が入ってくる。

多角的に収入源を確保しておけば、早期退職後でも安定的な収入を継続して得られる。副業や投資などを始めておき、収入源を増やしておこう。

早期退職を目指す30代におすすめの資産管理と運用戦略

早期退職を目指していく上では、資産を運用して増やすことが不可欠と言える。

いったいどのように資産を管理・運用していけば良いのだろうか。

ここでは、早期退職を目指す30代におすすめのリスク管理の方法や投資先選定のポイント、おすすめの運用例について解説していく。

効果的な資産配分によるリスク管理

まず、投資において重要となるのが「資産配分によるリスク管理」である。

投資はリターンがプラスにもマイナスにも変動するリスクがあるため、適切なリスク管理を行って安定的なリターンを目指していくことが重要だ。そこでポイントとなるのが資産分散である。

特定の投資先に集中的に投資をしてしまうと、その投資先が下落したときに資産が大幅に減少してしまう。

しかし複数の投資先に資産を分けておけば、投資先のひとつが下落しても資産全体で受けるダメージは小さく抑えられる。さらにほかの投資先で利益が出ていれば、損失との相殺も可能だ。

似たような値動きをする資産に集中的な投資を行うのではなく、値動きの特徴が異なる複数の資産を組み合わせてリスクを分散させることがリスク管理の基本である。

長期的な財政安定のための投資先選定

早期退職に向けて資産を運用するのであれば、長期的にリターンを得られる投資先を選定することが重要である。

投資先の選択肢として以下のような資産クラスが代表的だ。

  • 株式
  • 債券
  • 投資信託
  • 不動産

株式は企業が資金調達のために発行する有価証券であり、一般的には株式市場で取引されている。

保有期間中に得られる配当金や市場での売買差益が主なリターンだ。

比較的値動きが大きいため、ハイリスク・ハイリターンな投資先である。

一方の債券は、企業や国、地方公共団体が資金調達のために発行する有価証券である。

保有期間中に得られる利息や市場での売買差益が主なリターンだ。

株式に比べると値動きは小さく、満期まで保有すると額面金額で償還されるため安全性が高い。

投資信託は、ファンドに資金を預けてプロに運用を任せ、その運用成果を分配してもらう仕組みの商品だ。

ファンドでは複数の株式や債券で運用が行われるため分散効果が高く、比較的リスクを抑えた運用を実践できる。

不動産投資は、不動産物件を購入して第三者に貸し出し、家賃収入を得る方法だ。

安定したキャッシュフローを得られる上に不動産自体の価値が落ちにくいため、長期的な資産運用に適している。

これらの投資先を自分自身のリスク許容度や貯蓄目標に合わせて選定することが大切だ。

なお、弊社が30代投資家に実施したアンケートでは、「投資信託」と「株式」をメインに資産運用を行っている回答者が多かった。どの資産クラスを選ぶべきか悩んだ時は、まずはこの2種類から始めるのも一つの手だろう。

早期退職を目指す30代におすすめの運用例

早期退職を目指す30代の方は、以下の3つの運用パターンを参考にすると良い。

  1. 株式投資信託100%
  2. 株式投資信託70%・債券投資信託30%
  3. 株式投資信託50%・不動産投資50%

基本的に30代であればリスク許容度は高いため、積極的にリターンを追求すると良い。

特に早期退職を目指すのであれば、リスクを取ってリターンを狙うことが重要だ。

株式で運用される投資信託をメインに据え、資産を増やしていくことを目指そう。

ただし、株式のみで構成される資産配分にリスクを感じる場合は債券で運用される投資信託を少し組み入れても良いだろう。

基本は株式を中心としつつ、リスクヘッジとして債券を活用するという運用パターンだ。

そして、自己資金は株式投資信託で運用しつつ、融資を受けて不動産投資を行うという方法もある。

安定した家賃収入を確保できるため、早期退職後の収入源としても有効だ。

ある程度収入が安定している会社員や公務員であれば、融資を受けられる可能性が高い。

自分自身のリスク許容度や運用目的、属性などを踏まえて適切な運用方法を選択しよう。

30代で早期退職した後の生活設計と心構え

30代で早期退職を達成した場合、その後の生活設計についても考えておく必要がある。

セミリタイア後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するパターンも多いため、事前にしっかりと計画を立てておこう。

ここでは、早期退職後の生活コストを抑える方法や生活を充実させるためのポイントについて解説していく。

日々の生活コストを抑える方法

よほど資産状況に余裕がある場合を除き、基本的に早期退職後に生活コストが上がってしまうと資金が足りなくなる可能性がある。

早期退職後の生活コストを抑える方法として以下の3点を頭に入れておこう。

  • 生活水準を上げない
  • 固定費を見直す
  • お金がかからない趣味を見つける

早期退職後に重要となるのが「生活水準を上げない」という点である。

金銭的な贅沢をしてしまうと資金が底をつく可能性が高くなってしまう。

家賃が高い家に引っ越したり、外食を増やしたりするのではなく、なるべくこれまで通りの生活水準を維持するように心掛けることが大切だ。

また、月々かかり続ける固定費を見直すこともコストカットのポイントである。

通信費や生命保険料、サブスクリプションサービスの料金など、毎月発生する費用を見直すと良い。

月3,000円分固定費が下がれば、年間で36,000円のコストカットとなる。

そして、時間的な余裕ができると趣味に時間を費やすケースも増えるだろう。

もちろん趣味を楽しむ時間は大切にすべきだが、お金がかかる趣味に時間をかけすぎてしまうと負担が大きくなる。

お金がかからない趣味を見つけ、メリハリをつけながら趣味を楽しんでいくことが大切だ。

ウォーキングを始めてみたり、図書館で読書を楽しんでみたりと、お金をかけなくても有意義な時間を過ごせる趣味を探してみよう。

社会的なつながりを保つための活動

これまで仕事でさまざまな人と関わりながら業務を進めていた人が早期退職をすると、社会からの孤独感で不安を感じるというパターンも少なくない。

結局耐えられずに再就職するというケースもあるため、社会的なつながりを維持するための活動も取り入れていこう。

例えば、自由な時間を確保できる範囲でアルバイトを始めてみたり、社会人サークルに加入してみたりすると、人との関わりが生まれて精神面でも安定してくる。

ボランティアに参加して社会に貢献している実感を持つというのも良いだろう。

適度に社会とのつながりを維持し、精神的なストレスを解消させていくと良いだろう。

新たなキャリアや趣味へのシフト

早期退職後は新たなキャリアや趣味に時間をかける余裕が生まれる。

これまでチャレンジしてみたかったことを早期退職をきっかけに始めてみると良いだろう。

例えば、起業して地域に貢献できるビジネスを展開したり、フリーランスとしてやってみたかったアプリ開発の仕事をしてみたりなど、時間的・金銭的に余裕があるからこそできることは多くある。

また、自転車で日本一周をしてみたり、ガーデニングを始めてみたりなど、時間がないとできなかった趣味に力を入れてみても良いだろう。

早期退職で生まれた時間的な余裕を最大限に活かし、やりたくてもできなかったことに積極的にチャレンジしてみよう。

30代で早期退職を目指すなら誰に相談するべき?

30代で早期退職を目指す場合、自力で運用戦略を構築して適切な投資先を選定することは容易ではない。

投資助言を行う専門家に相談し、早期退職に向けた効率的な運用プランを提案してもらうと良いだろう。

特に、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)への相談がおすすめだ。

ここでは、専門家に相談すべき理由やIFAに相談するメリット、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の特徴について解説していく。

なぜ専門家に相談するべきなのか

早期退職に向けた資産運用を専門家に相談すべき理由として「投資の最適解が人によって異なる」という点が挙げられる。

プロの意見を聞いて自分にとっての最適解で効率的に運用していくことが重要だ。

早期退職に向けた資産運用といっても、人によって目標額は変わってくる。

2,000万円〜3,000万円でセミリタイアをするというケースもあれば、1億円で完全なリタイアを目指すというパターンもあるためだ。

当然、前者と後者では取るべき投資戦略は異なり、選ぶべき投資先やリスク管理の方法も変わってくる。

投資経験が少ない初心者が戦略の違いを理解して、自分に合った投資戦略を立てることは容易ではないだろう。

投資助言を行う専門家であれば、あなたの資産状況や運用目的をもとに投資戦略を構築し、適切な商品まで提案してくれる。

もちろん投資の各種リスクも熟知しており、リスクを最小限に抑えた効果的な運用方法も提案可能だ。

自分の資産状況や運用目的に合ったベストな投資戦略を最短で見つけ出すためには専門家の力が不可欠と言える。

早期退職を目指した資産運用を検討中の方は、専門家に相談してみよう。

IFAの役割とメリット

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、特定の金融機関には所属せずに顧客の資産運用をサポートする資産運用アドバイザーのことだ。

顧客から相談を受け、ライフプランに基づいた投資計画の策定や金融商品の提案・仲介などを主な役割として担っている。

IFAに相談するメリットは主に以下の2点だ。

IFAに相談するメリット
  • 中立な立場からの投資助言を得られる
  • 長期的な運用サポートを受けられる

IFAは金融機関から独立しており、顧客に対して中立な立場を保っている。

本当に顧客に合う商品を提案してくれるため、安心して運用相談を行えることが特徴だ。

また、IFAには転勤や異動といった制度が基本的にないため、同じ担当者が長期にわたってサポートを継続してくれる。

運用戦略の構築や商品の提案・仲介はもちろん、早期退職後の運用方法のアドバイスや保有資産の見直し助言まで総合的に資産運用をサポートしてくれる。

中立な立場から長期にわたってベストな投資助言を提供してくれる点がIFAの強みだ。

早期退職に向けた資産運用はIFAに相談することを推奨する。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」

信頼できるIFAをお探しの方は「資産運用ナビ」の利用を推奨する。

「資産運用ナビ」とは、相談先を探す投資家とIFAをマッチングさせるサービスのことだ。

IFAとのマッチングは非常に簡単で、フォームにあなたの希望条件を入力するだけで良い。

あとはIFAを知り尽くした「資産運用ナビ」があなたにぴったりのIFAを全国のデータベースから抽出して紹介を行う。

IFAの紹介料・相談費用は原則無料となっており、初回面談を何人と行っても費用はかからない。

面談をしてみて「性格的に相性が良くない」と感じた場合、ほかのIFAと面談をして相性が良いアドバイザーをじっくり探すことができる。

もちろんIFAとの相談は全国47都道府県どこでも対応しており、対面・WEBのどちらでも相談可能だ。

ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用し、信頼できるIFAを探してみてはいかがだろうか。

30代での早期退職に向けて計画的に事前準備を行おう

30代での早期退職には、長期目線での貯蓄目標や借金の整理、収入源の多角化といった事前準備が必要となる。

分散投資によるリスク管理や適切な投資先の選定を行い、効果的な資産運用を実践して早期退職に向けた準備を進めていこう。

また、早期退職を目指すのであれば専門家への相談がおすすめだ。

資産状況や運用目的に合った投資プランを提案してくれるため、効率良く資産を運用していける。

特に、IFAは中立な立場から最適な投資助言を長期にわたって提供してくれる専門家だ。

ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用し、信頼できるIFAを探してみてはいかがだろうか。

30代の退職に関するQ&A

30代で早期退職を目指すなら、どれくらいの貯金が必要ですか?

「早期退職後の生活費がどれくらいか」「退職後にアルバイトなどをする予定か」という点によって異なるが、最低でも3,000万円ほどの資金がないと難しいだろう。

退職後にまったく仕事をする予定がない場合は1億円ほどの資金が必要だ。

30代で早期退職して、その後の生活が成り立つか不安です。どのように計画を立てれば良いですか?

早期退職後の収支をシミュレーションし、不足がないかをチェックしておくと良い。

普段の生活費に加え、今後予定しているライフイベントに伴う出費を計算に入れてシミュレーションを行おう。

物価上昇による影響や急な出費の可能性を考慮しても資金が不足しないのであれば、早期退職をしても問題ない。

なお、投資助言を行う専門家に相談することで早期退職後のシミュレーションなどを提示してくれる。

シミュレーションの結果をもとに家計の見直しや投資商品などの提案も受けられるため、不安な場合は専門家に相談してみると良いだろう。

30代の退職後の収入源にはどのような選択肢がありますか?

30代で早期退職をした後の収入源として以下のような選択肢が挙げられる。

  • フリーランスとしての収入
  • アルバイトの収入
  • 不動産投資による家賃収入
  • 株式投資による配当収入

早期退職をした後でもある程度の充実感を得るために働くというケースは少なくない。

フリーランスやアルバイトで収入を得るという選択肢が挙げられる。

また、不動産投資や株式投資などで家賃や配当金を受け取るという方法もある。

自身の資産状況や体力、早期退職後の人生設計をもとに収入源を構築していこう。

30代で早期退職した後、再就職は可能ですか?

30代で早期退職をしていても再就職は十分に可能だ

。実際に早期退職をした後、社会とのつながりを取り戻すために再就職するというパターンは少なくない。

早期退職できるだけの資金があれば、精神的に余裕を持って再就職に向けた活動を進められるだろう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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