- ウォーレン・バフェットの投資手法を知りたい
- バリュー投資のメリットとデメリットを理解したい
- 長期投資に必要な精神的な強さを身に付けたい
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットをご存じだろうか。
50年以上に渡って投資を続けている投資家で、その生涯利回りは20%と言われている。
通常、投資の利回りは3%~7%が平均であることを考慮すると、いかに高い利回りで投資をしているのかが分かるだろう。
高い利回りを出しているので、バフェットが他の人には真似できない方法で投資をしていると考えている人もいるかもしれない。
毎日、複数台のコンピューターを前にして売り買いを続けるプロトレーダーを思い浮かべている人もいるだろう。
だが、バフェットの投資手法はそうではない。一般人でも勉強すれば真似出来る投資方法なのだ。
本記事では、バフェットの投資手法について解説していく。
投資を始めようと思っている人はぜひ最後まで読んでみて欲しい。
投資の神様ウォーレン・バフェットは11歳に株を購入
バフェットは1930年生まれのアメリカ人だ。彼が始めて株を購入したのは11歳の時。
ただ、購入した株式は下落したこともあり元の値段付近で売却したのだとか。
その後、売却してしまった企業の株はみるみる上がり、元の6倍以上の値段になった。
この経験がバフェットの投資鉄則の一つである「投資は長期で行うべき」という教訓に繋がったそうだ。
大人になると、株式ブローカーとして勤務し90歳を超えた今まで投資を続けている。
バフェットが代表を務める「バークシャー・ハサウェイ」の資産運用額は50兆円を超えており、資産の大半を株式投資で増やしたことから投資の神様と呼ばれている。
ただ、冒頭でも述べたように、彼の投資手法は一般人に真似できないほど複雑な手法というわけではない。
以下では、バフェットが実践してきた投資手法について紹介していく。
バフェットの投資手法
バフェットが投資をする上で大切にしている鉄則が3つある。
- 独自性があり自分が理解できる株式だけを買う
- 安い時に株を購入する
- 長期にわたって投資を続ける
独自性があり自分が理解できる株式だけを買う
バフェットは独自性があるかを大事にしている。独自性がないと、後から誕生した企業にシェアを奪われて業績が悪くなってしまうからだ。
独自性があれば、長い期間に渡って市場で優位な立場をとることができる。
また、自分が理解できる株式だけ買うことを徹底している。
自分が理解できないものは買わないのだ。株式とは異なるが、バフェットは仮想通貨を一切購入していない。
2022年に開催されたバークシャー・ハサウェイの株主総会では、「全てのビットコインを25ドルで売ると言われても私はいらない」というニュアンスの発言をしているほどだ。
ビットコインは現状、1BTC=250万~300万円で推移している。
発行総量は2100万BTCと決められているので、全てのビットコインとなると300万円×2,100万BTC=63,000,000,000,000円だ(1BTC=300万円で計算)。
つまり、ビットコインを全て購入するには63兆円かかることになる。
しかし、バフェットは25ドルでもいらないと発言。
25ドル×135円=3,375円(1ドル=135円で計算)なので、全てのビットコインを買うのに3000円ほどの価値もないと考えているのだ。
理解できるものしか買わないという鉄則を貫いている。
安い時に株を購入する
安い時に株を購入する手法をバリュー投資と呼ぶ。バフェットは、投資価値のある企業の株価が安くなるのを待っている。
株が割安かどうかを判断するのに使用されるのが、PERとPBRだ。
PER=株価÷1株当たりの利益
PBR=株価÷1株当たりの純資産
バフェットはこれらの数値の他にも、財務諸表を見ながら分析している。
そして、自分が考える価値よりも株価が安いと感じた時、株を購入するのだ。
バリュー投資は誰でも簡単にできるというわけではない。
ただ、勉強すれば一般人でも始めていける投資だ。バリュー投資については次章で話していく。
長期にわたって投資を続ける
これは11歳の時に学んだ教訓からだ。株価は右肩上がりに成長すると信じているので、長期投資をしている。
もちろん、下落するタイミングもあるがそれでも売却しない。価値があると思って購入しているからぶれないのだ。
そもそも、バフェットは株価の動きを毎日はチェックしていないそう。短期的な取引をしないので、見る必要がないのだ。
バリュー投資のメリット・デメリット
ここまでバフェットの投資哲学について紹介してきた。
そのうちの一つであるバリュー投資のメリットとデメリットについて解説していこう。
高値掴みになりにくい
高値掴みとは、株価が高くなっている時に購入してしまうことだ。
バリュー投資では、株が割安になるタイミングを狙って購入する。
そのため、買った株価が高値だったということは起きにくいのだ。
もし、購入した金額から株価が下がったとしても損失は少なく抑えることができる。
長期投資前提なので売るタイミングを計らなくて良い
バリュー投資は長期投資が前提だ。価格が上がろうが下がろうが関係ない。
そのため、毎日株価をチェックして一喜一憂する必要もないのだ。
いつ売るべきか考えながら株を保有していると心は擦り切れてしまうだろう。
さらに、投資銘柄が増えてくるとチェック数が増えて大きな手間がかかる。
バリュー投資は購入してすぐ売ることがないので、売るタイミングを計らなくて良い。
管理の手間はかからないし、精神的にも継続しやすい投資なのだ。
割安の判断を間違える可能性がある
割安かどうかの判断は必ずあたるわけではない。割安だと思って購入したものの、後から振り返ってみると割高だったということは十分ありえる。
そもそも、全ての株を安値で買って高値で売れる技術があるなら、投資家一本に絞っても余裕で暮らせるだろう。
だが、人類にそんな人はいない。バフェットでさえ、これまでの人生において、全銘柄で利益を出したわけではないことからもわかるだろう。
判断を間違える可能性があるのは仕方がない。だが、問題なのは割安だったかどうかはすぐに分からないことだ。
自分の判断が合っていたかの答え合わせは10年以上先になる。正答率を上げるためにも、勉強が欠かせないのだ。
成果が見えるまでに時間がかかる
長期保有が前提なので成果が見えにくい。実際に現金となって自分の手元に増えたお金が入るのはかなり先になるだろう。
お金が増えている実感が湧きにくく、投資意欲を保つのが難しいかもしれない。
未来のために残しておくお金と今使うお金のバランス感覚を養っておく必要がある。
余剰資金の全額を投資に使う必要はなく、趣味や娯楽にも使っていこう。
下落に耐える精神的な強さが必要
割安だと思って購入した株の株価が下落し続けると、売りたくなってしまう人もいるだろう。
ただ、バリュー投資は長期投資を前提にしている。
価値があると判断して購入した株なのであれば、たとえ下落したとしても保有し続ける精神的な強さが必要だ。
もし、株価が下落したときに売りたくなってしまうのであれば、バリュー投資への理解が足りないか、購入時の割安判断に失敗しているかのどちらかが考えられるので、もう一度バリュー投資について勉強するべきだろう。
また、保有し続けるには生活資金が手元にあることも大事だ。
バリュー投資は必ず余剰資金で行おう。資産が目減りして不安になるお金を投資に回してはいけない。
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