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【7330】レオス・キャピタルワークス株式会社 事業概要と成長戦略に関するIRインタビュー

※本コラムは2024年2月16日に実施したIRミーティングをもとにしております。

※レオス・キャピタルワークス株式会社は2024年4月1日に株式移転による持株会社を設立し、新たにSBIレオスひふみ株式会社(証券コード:165A)が東証グロース市場へ上場予定です。

レオス・キャピタルワークス株式会社は「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念のもと2003年に創業し、ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)により、ゆたかな社会の実現を目指している会社です。

代表取締役会長兼社長CEO&CIOの藤野 英人氏に事業概要や今後の成長戦略を伺いました。

目次

レオス・キャピタルワークス株式会社を一言で言うと

ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)により、ゆたかな社会の実現を目指している会社です。 

レオス・キャピタルワークスの沿革

レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役会長兼社長CEO&CIO 藤野 英人氏

2023年4月東証グロース市場へ上場までの経緯

「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念のもと2003年4月にレオス株式会社として創業し、同年9月にレオス・キャピタルワークス株式会社に商号を変更しました。

2008年には主に日本の成長企業に投資をする投資信託「ひふみ投信」の運用・販売を開始し、2012年にはひふみ投信の販売会社様向け姉妹ファンド「ひふみプラス」の運用も開始しました。

2016年には確定拠出年金(DC)専用投資信託「ひふみ年金」の運用を開始し、2019年には海外の成長企業に投資をする投資信託「ひふみワールド」の運用・販売を開始しました。

創立20周年を迎えた2023年4月には、東証グロース市場へ上場をいたしました。

また、2024年2月16日には主に日本小型株に投資を行う「ひふみマイクロスコープ pro」を新規に設定することを発表し、2024年3月5日より販売会社様を通じて当初募集を始め、設定・運用開始は2024年3月19日を予定しております。

また、2024年6月中を目途に当社での直接販売の開始を予定しています。

レオス・キャピタルワークス株式会社 2024年3月期第3四半期 機関投資家・アナリスト向け決算説明会 資料 より引用

レオス・キャピタルワークスの事業の概要と特徴

概要

当社は、投資信託委託業務と投資顧問業務を行っております。

投資信託委託業務では、「ひふみ投信」をはじめとする「ひふみ」シリーズを展開し、守りながら増やす運用でお客様の長期にわたる資産形成を支援しています。

また投資顧問業務においては国内の企業年金基金と海外ソブリンウェルスファンドなどの受託・運用を行っています。

事業における優位性

投資哲学

当社の主な投資哲学は、「多様な価値観を内包するポートフォリオ」と「足で稼いだ情報で成長企業を発掘」の2点が挙げられます

当社は長期にわたる安定したリターンを提供するために、独自のアプローチと市場調査に基づいて銘柄を選定してきました。

また、当社のアナリストは業界セクターや国内外の地域で分類せず、個社別に分析しています。

特に重要なのは、証券会社のアナリストや一般的なメディア情報に頼るのではなく、独自の情報源から情報を収集し、分析することです。

具体的には実際に経営者にお会いして、戦略や人柄を考慮した上で5年後、10年後も成長が期待できる企業に投資を行います。

また2023年からはひふみの投資先企業群を「ザ・プライム」「ネクストジャパン」、「テンバーガーズ」、「グローバルスターズ」と大きく4つに分類し、重点的に調査と分析、そして投資判断を行っています。

当社はアクティブ運用の在り方を進化させ、社会に変化を促し、ありたい未来へ社会を前進させる存在を目指します。

お客様にリターンをお返しすることでお客様の資産形成をサポートすることに邁進してまいります。

レオス・キャピタルワークス株式会社 2024年3月期第3四半期 機関投資家・アナリスト向け決算説明会 資料 より引用

「ひふみ」シリーズのラインナップ

「ひふみ」シリーズは当社が提供する主力商品であり、そのラインナップは多岐にわたります。

既存の「ひふみ」シリーズは、投資がはじめての方から経験者まで幅広い方をお客様として、徹底的な調査・分析で柔軟に投資対象の選別を行なうアクティブファンドとして設計されています。

また、多様なお客様のニーズを捉えるために、投資対象銘柄群を絞った「ひふみマイクロスコープ pro」のローンチを発表するなど、今後も特色のある投資信託の提供を予定しています。

これら多数のラインナップを通じて、投資家に幅広い選択肢を提供しています。

事業紹介 | レオス・キャピタルワークス株式会社 より引用

力強いパートナー

もう一つの大きな強みは、力強いパートナーシップのネットワークです。

当社は、全国多数の金融機関と連携して多様なラインナップを取り揃えた「ひふみ」シリーズを提供しています。

この広範なネットワークには、地方銀行、ネット証券を中心として、野村證券、大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券など大手証券会社、またメガバンクなど全国の金融機関が含まれます。

レオス・キャピタルワークス株式会社 2024年3月期第3四半期 機関投資家・アナリスト向け決算説明会 資料 より引用

このようなパートナー各社の販売員の皆さまやお客様を対象に勉強会やセミナーを開催し、投資啓発活動や当社や「ひふみ」シリーズへの理解を深めていただくための活動を積極的に行っており、運用者自らがご説明する機会も多数設けています。

これが他の運用会社との大きな差別化要因となっています。

レオス・キャピタルワークス株式会社 2024年3月期第3四半期 機関投資家・アナリスト向け決算説明会 資料 より引用

レオス・キャピタルワークスの中長期の成長イメージとそのための施策

「ファイナンシャル・インクルージョン」

我々が目指すのは、「ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)」を実現し金融サービスの恩恵をあらゆる人々が享受できる社会の構築です。

レオス・キャピタルワークス株式会社 2024年3月期第3四半期 機関投資家・アナリスト向け決算説明会 資料 より引用

そのためにも資産形成を富裕層だけでなく、一般の人々や小規模投資家、さらには高校生や大学生にも広げ、少額からでも始められる「つみたて投資」の大切さを訴えています。

具体的には小額から投資が可能な「ひふみ」シリーズの提供、YouTubeチャンネル「お金のまなびば!」を筆頭に金融教育の強化にも力を入れています。

今後は、この社会の実現のためにお客様の多様化、投資先の多様化、投資手法の多様化にアプローチしていきます。

レオス・キャピタルワークス株式会社 2024年3月期第3四半期 機関投資家・アナリスト向け決算説明会 資料 より引用

お客様の多様化を目指す〜ひふみproシリーズの位置付け〜

「ひふみproシリーズ」は、お客様の多様化を図るために投資先を特化させた商品です。

「ひふみマイクロスコープPro」は「小型株の中から成長企業を発掘することでお客様にワクワクをお届けする」、言ってみれば「少し投資経験を積まれたプロ」の方にお届けする商品です。

この商品は小型株を投資対象としており、肉眼では見えない微小なものを観察、分析する装置であるマイクロスコープ、つまり顕微鏡になぞらえて名付けました。

今後も、お客様のあらゆるニーズに対応できるような商品を取り揃えることで、新たな投資体験を提供していきます。

レオス・キャピタルワークス株式会社 2024年3月期第3四半期 機関投資家・アナリスト向け決算説明会 資料 より引用

投資手法の多様化を目指す

投資手法の多様化にも力を入れています。

従来の株式や債券に加え、未上場企業への投資など、様々なアセットクラスへの投資を模索しています。

これにより、当社のお客様はポートフォリオのリスク分散を図りつつ、市場の変動に対して柔軟な対応が可能になります。

レオス・キャピタルワークス株式会社 2024年3月期第3四半期 機関投資家・アナリスト向け決算説明会 資料 より引用

日本企業をあらゆる角度から応援〜投資先の多様化を目指す〜

当社は日本企業への投資を通じて、国内経済の活性化を目指しています。

特に、中小企業やスタートアップへの投資に注力し、これらの企業が抱える潜在的な成長力を引き出すことを目標としています。

我々は日本の多くの優れた企業が適切な資金調達を得られずにいる現状を変えることが重要で、当社の投資を通じて企業の成長とイノベーションを支援することができると考えています。

レオス・キャピタルワークス株式会社 2024年3月期第3四半期 機関投資家・アナリスト向け決算説明会 資料 より引用

注目していただきたいポイント

皆様に注目していただきたいのは「将来に対する健全な楽観」です。

投資においてよく話題となるインデックス投資とアクティブ投資かという議論はそれほど重要ではないと考えています。

例えば市場が下落している時に不安に駆られて売り、後に再び上昇した時には高価で買い戻すことになり、結局のところ利益が出ないということがあります。

この状況を避けるためには、長期的な視野での積立投資が鍵となります。

市場が上昇した際にも、急いで手放さず、より長い時間軸での成長を信じて持続する姿勢が必要です。

このように短期的な市場の変動に動じることなく、一貫した戦略を維持することが、投資で成功するための秘訣だと考えています。

当社の「ひふみ」シリーズもこの考えに基づいていますので、長期的な目線での当社の成長に期待していただければと思います。

レオス・キャピタルワークス株式会社 2024年3月期第3四半期 機関投資家・アナリスト向け決算説明会 資料 より引用

投資家の皆様へメッセージ

我々はこれからファイナンシャル・インクルージョンの実現のために「革新的に挑戦」していきます。

ぜひ我々が目指す世界観に共感していただき、中長期的に支援いただくとともに今後の「ひふみ」シリーズにご期待ください。

投資家の皆様には今後、接点を多くしていきたいと考えていますので、是非当社が開催するイベントにもご参加ください。

オス・キャピタルワークス株式会社

本社所在地:〒100-6227 東京都千代田区丸の内1-11-1パシフィックセンチュリープレイス(PCP)丸の内27F

設立: 2003年4月16日

資本金:313,904,000円(2023年4月25日時点)

上場市場:東証グロース市場 (2023年4月25日上場)

証券コード:7330

※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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