- 新NISAで実践可能な低リスクな投資手法が知りたい
- 新NISAを活用した資産運用におけるリスク管理の方法が知りたい
- 安定性と資産成長のバランスの取れた投資を実現したい
新NISAがはじまり、将来のために資産形成をはじめたいと意識している方も多いのではないだろうか。
しかし、投資自体をしたことがなく、「損したらどうしよう…」と不安を抱え、なかなかスタートさせられないケースもある。
今回の記事では、ローリスクで資産運用を行う方法を解説していくので、自分に合った方法で資産形成をしてほしい。
新NISAを活用したローリスク投資の基本
「新NISAを活用したいけど、リスクが気になる…」と悩んでいる方でも、チャレンジしやすいローリスクの投資方法について解説していくので、今後の参考にしてほしい。
ローリスク投資の長期的なメリットとリターン
資産運用では、リスクとリターン(利益)が比例するため、「リターンが大きい商品=リスクが高い」「リターンが小さい商品=リスクが小さい」と考えてほしい。
リスクが小さく、大きなリターンを得られる商品は存在しないため、慎重に自分の条件に合った投資方法を選ばなくてはならない。
新NISAを活用してローリスク投資を行う場合、以下のポイントを押さえた商品がいいだろう。
なぜなら、リスクを軽減させるために重要なためだ。
以下では、資産運用で押さえるべき「リスク軽減ポイント」を開設するので、ぜひ参考にしてほしい。
分散投資
資産を複数保有することで、リスクを軽減させる効果がある。
長期投資
長期投資は、運用期間が長ければ長いほどリスクを軽減できる。
また、複利効果が得られるので、リスクを軽減させながら効率的に資産を増やせる。
積立投資
購入するタイミングをずらすことで、一括投資よりもリスクを軽減できる。
また、ドルコスト平均法の効果を得られるので、購入単価を低くできるメリットもあるのだ。
- 複利:リターンを元本に組み込んで運用すること
- ドルコスト平均法:定期的に一定額づつ買い続けると、購入単価が低くなる方法
新NISAで実践可能なローリスクな運用手段
新NISAで実際に使えるローリスクな運用手段は「投資信託」だと言える。
なぜなら、投資信託は、上記「ローリスク投資の長期的なメリットとリターン」で説明した「分散・長期・積立投資」の3ポイントをすべて押さえているためだ。
通常、個別株で分散投資を行う場合、膨大な資産と専門知識が必要になるのでハードルが高い。
しかし、投資信託は各投資家から集めた資金で分散投資をするため、金融機関によっては毎月100円から運用をはじめられる。
また、投資信託は投資家の代わりにプロが運用するため、最低限の知識があれば資産形成ができるのでおすすめだ。
長期投資は、長い時間をかけて運用していく手段のため、非課税期間が無期限の新NISAと相性がいい。
金融商品の選定方法
自分のリスク許容度を知り、市場が下落しても生活に支障が出ないよう金融商品を選んでいこう。
リスク許容度とは、投資で損失が起きたときに耐えられる損失のことを指す。
このリスク許容度を明確にしていなければ、ハイリスク投資を選んでしまう可能性があるのだ。
リスク許容度は、インターネット上にある診断テストを試すことで簡単にわかるが、アバウトな数字が出てくるため、自分で数字を明確にしていくといいだろう。
リスク許容度を知るためのポイントは、以下の通りである。
性格
保有資産価格が下落しても冷静に対処できる性格と、下落すると不安で仕方なくなる性格では、リスク許容度を変える必要があるだろう。
保有資産価格が下落し、不安で他のことができない状態になる可能性がある方は、リスク許容度を低く見積もる方が気持ちよく運用できる。
収入
年収が高い方はリスク許容度を高く見積もり、年収が低い方は少な目に見積もる方が万が一のときも生活に支障が出ない。
しかし、年収が高い方でも家賃などの出ていくお金が多い場合は、支出のバランスを調整するようにしよう。
年齢
年齢が若い方は長い運用期間を確保できるので、上記「ローリスク投資の長期的なメリットとリターン」で紹介した長期投資の効果を発揮する。
しかし、運用期間を長期間確保できない場合、万が一に備えてリスク許容度を低く設定すると安心できるだろう。
家族構成
独身や子どもがいない方であれば自由に使えるお金が多いため、リスク許容度を高く設定し、積極的に運用を行うのも1つである。
しかし、子どもがいる方はリスク許容度を高く設定してしまうと、万が一のときに生活に支障が出てしまい、家族に負担をかけてしまうだろう。
そのため、子どもがいる方はしっかりと見極め、リスク許容度を低めに設定しておくといい。
投資経験があるかどうか
投資経験が十分にある方は臨機応変に対応できるため、リスク許容度を高く設定するのもいいだろう。
だが、はじめて投資をする方は金融商品の価格の変化に一喜一憂し、元本割れする選択をしてしまう可能性がある。
そのため、投資初心者はリスク許容度を低めに設定しておくのがおすすめだ。
保有資産(現金・貯蓄など)
保有資産に合わせて、リスク許容度を決めるのも重要なポイントだ。
生活防衛費(万が一に備えたお金)を確保している/貯蓄が多い方はリスク許容度を高く設定するのもいい選択だと言える。
しかし、生活防衛資金が不足している方や保有資産が少ない方は、リスク許容度を低く設定しておくといい。
生活防衛資金を確保してからの資産運用がおすすめではあるが、お試し感覚で少額投資にチャレンジしておくと、投資額を上げるタイミングで役に立つだろう。
ライフイベント(〇ヶ月後に結婚予定など)
結婚・引越・転職・マイホームやマイカー購入などのライフイベントの予定がある方は、リスク許容度を低く設定しておく方が安心だ。
リスク許容度を高く設定してしまうと、住宅ローンの返済が滞ってしまうなどのアクシデントが発生する可能性がある。
資産を増やし、守る手段として資産運用は優れているが、無理をして運用するのは危険なため、状況に合ったリスク許容度を決めるといいだろう。
次に紹介するのは、金融商品別のリスクレベルだ。
下にいくほど大きなリターンを選べるが、その分リスクも大きくなるので注意しなければならない。
リスクとリターン | 金融商品 |
---|---|
ローリスク/ローリターン | 預貯金 |
債券 | |
iDeCo | |
ローリスク/ローリターン〜ミドルリスク/ミドルリターン | 貯蓄型保険 |
ミドルリスク/ミドルリターン | 外貨預金 |
投資信託 | |
株式 | |
ハイリスク/ハイリターン | 不動産 |
金 | |
FX |
新NISAにおすすめ!ローリスクな投資法を紹介
新NISAで運用できるローリスク投資法を紹介するので、金融商品を選ぶ際には候補の1つとして検討してみてはいかがだろうか。
ローリスクな投資法①:投資信託(株式100%)
投資信託にも種類があり、投資信託に組み込まれている金融商品によってリスクは違う。
その中でも株式100%の投資信託は、投資信託の中でもリスクが高い傾向にある。
しかし、長期運用ができる状態であれば、リスクを軽減させながら効率的に資産を増やしていける株式100%の投資信託を選ぶのもおすすめだ。
投資先には「外国株式」「国内株式」「先進国と新興国の全世界株式」の種類があるので、自分の条件に合った投資信託を選ぼう。
ローリスクな投資法②:投資信託(バランス型)
バランス型の投資信託とは、株式・債券・REITなどの複数の金融商品が組み合わさった投資信託だ。
上記で紹介している「投資信託(株式100%)」に比べると、資産クラス・銘柄を分散させているので、リスクから資産を守りやすい。
「リターンも狙いながら資産を守りたい」と考えている方に、おすすめの投資信託だと言える。
ローリスク投資の注意点
ローリスク投資は「リスクが低い」という意味であり、「リスクがない」という訳ではない。
そのため、元本割れする可能性があることをしっかりと把握していこう。
また、投資信託はATMからお金を引き出すような感覚で現金に換えることはできない。
現金として資産を受け取るには、約1週間程度の時間が必要になることを覚えておくと安心だ。
投資信託は運用時に「信託報酬」という手数料が発生する。
日々差し引かれていくので別途支払う必要はないが、理解しておくべきポイントだ。
ローリスク投資は短期間で大きなリターンを得られないからこそ、長期的な運用が重要になるため、無理をせずに運用を継続できる環境作りを意識して運用条件を決めよう。
ローリスク投資でも知っておくべき新NISAのリスク管理方法
新NISAで実践すべきリスク管理法について解説していくので、資産形成を確実に進めていこう。
新NISA内での資産分散の重要性
新NISAをはじめる上で重要なポイントは、「資産を分散させる」ということだ。
なぜなら、資産を分散させることでリスクを軽減できるためである。
では、どうして資産を分散させる必要があるのだろうか。以下の表を使って紹介するので、参考にしてほしい。
保有資産 | ||||
---|---|---|---|---|
パターン① | 現金 | 株式 | ||
パターン② | 現金 | 株式 | 債券 | 不動産 |
パターン1のような配分で資産を保有していた場合、株価が下落してしまうと総資産の1/2にダメージを負ってしまう。
しかし、パターン②であれば、総資産の1/4のダメージで抑えられるのだ。
このように、金融商品を複数保有しているほどリスクを分散できる。
銘柄や投資先(国)を複数保有していれば、経営不振や社会情勢などに大きく左右されることなく運用を継続可能だ。
なお、新NISAで実践可能な代表的な投資手法についてまとめた記事もあるので、「どのような組み合わせが良いのか分からない」という方がいればぜひ参考にしてほしい。
定期的な見直しとリバランス
資産運用において「ポートフォリオの見直しとリバランス」は、リスクを軽減させるために欠かせないポイントになる。
自分の条件に合ったポートフォリオで資産運用していた場合でも、時間の経過とともに保有資産の割合が変わり、バランスの悪いポートフォリオになってしまう。
例えば、株式の割合が増えてしまうと「リスクが高いポートフォリオ」になり、株価が下落したタイミングで大きなダメージを受けることになる。
そのため、「ポートフォリオを見直すルール」を決めておくと、バランスがいい状態を保てる。
例えば、年に1度や資産バランスが崩れてきたタイミングで調整するなどのルールを決め、自分に最適なポートフォリオバランスを維持していくと運用目的に到達しやすくなる。
経済変動への対応とリスク軽減策
各経済変動について理解し、リスクを軽減させる対策方法を学んでいこう。
インフレ(インフレーション)
インフレとは、物価が上がり続けていく状態を指す。
インフレは、以下のように金融商品に影響を与えるため、事前に「どのようにインフレを活用(対策)するか」を考えておくといいだろう。
- 現金
- 貯蓄
- 債券(固定金利)
- 長期債券
- 株式
- 不動産
- インフレ連動債
- コモディティ投資(金・プラチナ・天然ガスなど)
デフレ(デフレーション)
「デフレ」とはインフレとは反対に、物価が下がり続けていく状態を指す。
デフレでは、以下のような金融商品に影響を与えるため、1つ1つ確認していこう。
- 不動産
- 高配当株
- ハイリターン(ハイリスク)の投資
- コモディティ投資の一部
- 金
- 通貨
- 業績が安定している企業の株式
- 安全ランクの高い債券(国債など)
インフレやデフレに強い金融商品と弱い金融商品を把握し、ポートフォリオに組み込んでいれば、リスクを軽減できるので自分に合った金融商品を選ぼう。
「どの商品を選べばいいかわからない…」という方は、下記で紹介している専門家からアドバイスをもらうことを推奨する。
新NISAでローリスク投資を始めたいなら誰に相談するべき?
新NISAで資産運用をはじめるとなると、投資に対する不安を感じてしまう方も多いだろう。
ここでは、資産運用の相談ができる専門家について解説しているので、ぜひ気軽に相談してほしい。
新NISAを活用した投資における専門家の重要性
新NISAを活用した投資は、専門家の力を借りる方が運用結果を手に入れられるだけではなく、不安を感じにくくなるのでおすすめだ。
では、なぜ専門家に相談する方がいいのだろうか。
資産運用と聞くと、「お金と税金」「元本割れのリスク」など難しいイメージを浮かべる方も多いだろう。
実際に、新NISAは内容が複雑な部分もあり、1度の説明で理解できないケースも珍しくない。
投資を安全に行うためには専門知識が必要になるため、投資への理解や学びが必要になるのも事実である。
しかし、仕事や家事などで忙しい方は学ぶ時間を確保することが難しく、資産運用にハードルを感じてしまうだろう。
だが、資産運用の知識を持ち合わせた専門家に相談すれば、相談者にとって最適な金融商品の提案や正しい知識を活用したサポートを受けられる。
- 銀行・証券会社
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)
銀行・証券会社
銀行や証券会社の場合、対面で相談できるケースが多いので、安心して資産運用の相談ができるだろう。
- 手数料が高い金融機関がある
- 専門家のノルマに反映される商品を勧められるケースがある
FP(ファイナンシャルプランナー)
お金の相談と聞くと、FPを想像する方が多いだろう。
FPはライフプランニングなどの計画が得意なため、今後の資産計画を見直したい方におすすめだ。
- 相談時に手数料が発生する
- 「金融商品取引業者」の登録をしていないFPは、金融商品の一般的な説明しかできない
- 保有資格によってサポート範囲が異なる
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)
資産運用の知識が深い専門家で、個人に合わせた具体的な金融商品の提案などが可能である。
- 基本的に無料で相談できるが、金融商品の売買時に手数料が発生する
- 一部のIFAは相談時に料金が必要になる
IFAの役割と相談するメリット
上記「新NISAを活用した投資における専門家の重要性」では、相談ができる専門家について紹介したが、特におすすめの専門家は「IFA」である。
IFAは、独立系ファイナンシャルアドバイザーという名の通り、金融機関から独立しているため、相談者にベストな金融商品の提案が可能だ。
基本的には無料で相談でき、ヒアリングから金融商品の提案やサポートまで1人の担当者が行う。
また、IFAによっては相続・贈与・不動産などに関する相談もできるので、長期的に相談できるのだ。
新NISAについて相談できる専門家を複数紹介した。
各専門家によってメリットや注意点は異なり、相談者にとって最適な専門家も違うが、特におすすめしたい専門家が「IFA」だ。
なぜなら、金融機関から独立しているため、ノルマなどを気にすることなく相談者に寄り添える働き方ができるためである。
金融機関で相談する場合は知名度の高さから安心感があり、窓口で対応してもらえる金融機関もあるため、資産運用の知識が浅い方は非常に助かるだろう。
しかし、経営方針からノルマに反映する金融商品を提案するケースもゼロではなく、取り扱いがある商品数も少ない傾向だ。
そのため、「同じ手数料を出すなら本当に自分に合った運用方法や商品が知りたい」と考える方はIFAに相談する方が相性がいいのだ。
登録している証券会社の数によって異なるが、IFAが取り扱う金融商品の種類は「数本~数千本」の中から相談者にベストな商品を提案できる。
- 銀行
- 数十本~数百本
- 証券会社(対面)
- 数十本~数百本
- IFA
- 数本~数千本
また、IFAは転勤などの制度もないため、長期的なサポートを受けられるのだ。
そのため、信頼関係を築け、相続(贈与)などのさまざまな悩みを相談しやすくなるだろう。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法とその効果
「資産運用ナビ」では、最短ルートで条件に合ったIFAを見つけられるIFA検索サービスを提供している。
公式サイトから「相談したい内容(資産運用全般など)」「希望する面談方法(対面・Web)」などの情報を入力するだけで、IFAを見つけられる。
IFA候補者との面談は何度でも無料でできるため、相性のいい専門家を妥協せずに選べるのは「資産運用ナビ」のメリットだ。
IFAに登録されているIFAは、豊富な経験と専門知識を深く持ち合わせており、個人情報の管理も徹底されているため、安心して長期的なサポートを受けられる。
相談者の考え方に寄り添いながら、オリジナル投資プランを計画し、理想的な結果を手に入れたい方は「資産運用ナビ」を使ってIFAを探してみてはいかがだろうか。
新NISAでローリスク運用をマスターしよう
新NISAを利用してローリスク投資をする場合、分散投資・長期投資・積立投資の金融商品を選ぶとリスクを軽減できる。
リスクとリターンは比例しているため、自分のリスク許容度とバランスの取れた金融商品を選ぶことが重要だ。
資産を分散させ、定期的にポートフォリオの見直しとリバランスを行い、経済変動への対応を考えておけば安心して運用できる。
新NISAを活用した資産運用に関して不安があれば、専門家からアドバイスやサポートを受けるといいだろう。
特にIFAは、中立的な立場から長期的にサポートしてもらえるため、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用し、理想的なIFAを探してみてはいかがだろうか。