老後の不安などから資産運用について興味をお持ちの方も多いのではないだろうか。
多くの人が資産運用に興味を持っているなか、いくらからなら資産運用を始められるのかという疑問をお持ちの方も多いはずだ。
そこで今回は、投資に必要な資金と金額別の運用方法について解説する。
資産運用はいくらから始められる?
資産運用と聞くと、少しハードルが高いものに感じる。
しかし、定期預金も資産運用に含まれるため、少額からでも始めることができる。
また、積立投資信託や単元未満株のように、数百円から投資を始められるため、資産運用を始めるハードルはそこまで高くはないだろう。
資産運用を始める際の考え方をお伝えしよう。
目標から考える
資産運用では、年間の利益目標を考えて、運用先を考える必要がある。
そもそも投資の利益にはインカムゲインとキャピタルゲインがある。
インカムゲインは配当金のように継続的に受け取れる利益のことで、キャピタルゲインは売却した時に得られる利益のことをいう。
インカムゲインは安定的に利益を得ることができるが、一度に得られる利益は少ない。
あくまで一つの目安だが、年間で5%の収入が得られれば評価される。
一方キャピタルゲインは大きなリターンが期待できる一方で、必ず利益が得られるとは限らない。
また、自分の資産運用の利益目標がどのくらいかによって投資方法や運用金額が異なる。
例えば資産に対して年間5%程度の利益が目標なのであれば配当収入を中心とした運用で問題ないだろう。
もし年間5%以上の大きな利益を求めるのであればキャピタルゲイン中心の運用になるが、多くの銘柄に投資する必要があるため、必要な資金額は大きくなる。
このように、年間の利益目標を定めると、投資に必要な資金がわかる。
リスクから考える
資産運用では、リスクを考える必要がある。大きなリターンが期待できる投資にはリスクがつきものだ。
そのため、自分のリスク許容度に合わせて資産運用の金額を考える必要がある。
例えば、あまりリスクを負いたくない場合は分散投資が有効だ。
分散投資というのは「銘柄の分散」と「購入タイミングの分散」があるが、どちらにせよ複数回に分けて投資商品を購入しなければならない。
もし、分散投資でリスクを抑えた運用がしたい場合には、様々な銘柄を買えるだけの資金が必要だろう。
ただし、リスクを抑えている分リターンが小さくなる点には留意が必要だ。
運用期間から考える
いつまで運用し続けるかによって、投資の目安金額が変わる。
例えば、老後のための資産形成が目的なのであれば、かなり長期的な運用ができる。
その場合には、積立投資や投資信託が良いだろう。
積立投資信託などは、毎月投資資金を積み立てていくので、少額からでも始めることができる。
積立投信は長期間運用することでリスクが抑えられるので長期投資に向いている。
そのため、10年以上運用を続けることを前提に少ない資金で始める方もいる。
一方、運用期間が短い場合には、投資資金を比較的大きくしてスタートする場合が多い。
短期的な運用方法は、デイトレードやスイングトレードとなるが、FXでも株式投資でも最低投資金額が大きくなる。
また、デイトレードやスイングトレードでは、短期間にたくさんの取引を行うことになる。
一度に数銘柄保有したりナンピン投資法をするために資金がなければ上手く運用できない。
運用期間によって投資スタイルは異なり、短期か長期かで必要な資金は異なるのだ。
金額別の資産運用のポイント
ここからは、金額別の資産運用のポイントについて解説する。
具体的には「100万円」「1,000万円」「1億円」の場合を想定して考える。もちろん、投資金額が大きいほど資産運用の選択肢は広がる。
100万円で投資を始めようとしている人が1億円の運用をしている人を参考にしても同じような投資はできないだろう。
そのため自分の資産状況に合わせた投資を行う必要がある。それでは、金額ごとの運用方法について、見ていこう。
100万円を運用するポイント
100万円を運用する場合には、リスクの許容度を第一に考えよう。100万円の運用では、大きな利益を得ることは難しい。
FXや株の信用取引などのレバレッジのかけられる運用では大きな利益が期待できるが、ロスカットにより大きな損失を被る可能性がある。 したがって、安定的な運用で少しずつ資産を増やすという選択になるだろう。
運用資金があまりない場合には、積立投資信託などの少額から始められる投資手法がおすすめだ。積立投資はドルコスト平均法が用いられているのでリスクを抑えた運用ができる。
1,000万円を運用するポイント
1,000万円の投資資金がある場合には、幅広い運用方法ができる。 ハイリスクハイリターンを狙いたいのであれば、キャピタルゲイン狙いで個別株に複数投資するのも有効だ。
反対に、安定的な利益を得たいのであれば、積立投資、投資信託、インカムゲイン狙いの配当銘柄で運用する方法がある。
また、1,000万円の資金があれば様々な銘柄にバランスよく投資するのもおすすめだ。ハイリスクハイリターンな商品とローリスクローリターンな商品を組み合わせることで大きな収入も期待でき、リスクも抑えることができる。
このように、1,000万円の資金がある場合には、自分のリスク許容度に合わせてバランスの良い投資をするようにしよう。
1億円を運用するポイント
運用資金が1億円ある場合には、色々な選択肢が考えられる。
例えば、5%の配当収入が手に入るだけでも年間500万円の利益になる。
もし、500万円の利益でも十分な場合には配当中心の運用方法でも良いだろう。
逆に、それ以上のリターンを求めるのであれば、分散投資を意識しつつ、成長性のある分野に投資するという選択肢もある。
不動産投資やヘッジファンドが選択肢に入るので、収益性の高い資産に投資することができるだろう。
1億円の投資金がある場合には多くの銘柄に投資できるため、ハイリスクハイリターンの銘柄とローリスクローリターンの銘柄を組み合わせながらも、積極的にリターンを追求することができる。
まとめ
今回は、投資に必要な資金と資金別の運用方法について解説した。
資産運用は、それほどハードルの高いものではありません。少ない資金からでも始めることができる。
しかし、資産運用をやってみたいが、どの様にして運用して良いか悩んでいなる人も多いだろう。
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