- 資産運用の始め方が知りたい
- 初心者でもできる資産運用の手法が知りたい
- 資産運用の初心者が何に気をつけるべきか知りたい
「資産運用に興味があるけど、何から始めたらいいか分からない」
「どんな金融商品を選べばいいのだろう」
初めて資産運用に取り組む人の中には、このような不安を感じている人も多いだろう。
資産運用には多くの金融商品があり、抱えるリスクもさまざまだ。
本記事では、資産運用の初心者が知っておきたいことや金融商品の種類について解説していく。
初心者が資産運用を始める前に初心者が考えておきたいこと
資産運用にはリスクが伴うことから、スタート前にいくつか考えておきたいポイントがある。
それぞれくわしく紹介していこう。
お金を3つに分類しよう
まずは、自分の手元にあるお金をしっかりと分類することが重要だ。
資産運用は余裕資金で取り組む必要があり、お金を分類することで「どれくらいのお金を資産運用に回せるのか」ということを明確にできる。
お金を分類する際は、下記の3つを目安に分けてみよう。
つかうお金 | 生活費などすぐに使うお金 |
---|---|
ためるお金 | 近いうちに出費が決まっているお金 |
ふやすお金 | 当面使う予定のないお金 |
上記3つの分類のうち、資産運用に充てられるのは「ふやすお金」に該当する部分だ。
もし生活費や出費の予定があるお金を資産運用に回してしまうと、家計の収支バランスが崩れてしまいかねない。
安心して資産運用に取り組むためには、必ず余裕資金で取り組むことを心がけよう。
ライフプランを立ててみよう
資産運用に取り組む際は、自分のライフプランについても考えておきたい。
ライフプランとは、いわば人生の設計図であり、今後迎えるライフイベントを具体的に想定することである。
たとえばライフイベントの例として、次のようなものが挙げられる。
- 就職・転職
- 結婚
- 出産・育児
- 自宅の購入
- 車の購入・買い替え
- 定年退職
今後自分に起こり得るライフイベントを考えてみると、そこに必要な支出が見えてくる。
特に、住宅購入や子どもの教育資金など大きな支出が発生するタイミングは、なるべく具体的に想定しておくことが重要だ。
自分が迎えるライフイベントが想定できたら、「そのためには今からいくら貯めておくべきか」ということを試算してみよう。
自分のリスク許容度を把握しよう
資産運用に取り組む際は、自分のリスク許容度についても知っておきたい。
リスク許容度とは、「どれくらいの損失を受け入れられるか」ということだ。
たとえば、「当面使う予定がないので、大きなリスクを取って運用したい」という人と、「いずれ住宅購入の頭金にしたいので、リスクは控えめにしたい」という人では、投資すべき金融商品が異なる。
自分の運用意向やライフプランに合った適切な金融商品を選ぶためには、リスク許容度をしっかりと理解しておくことが重要だ。
リスクの種類を知っておこう
ひとくちにリスクといっても、そこにはいくつかの種類がある。
主なリスクは次の通りだ。
リスクの種類 | 概要 |
---|---|
価格変動リスク | 価格が日々変動することによって、資産が増減するリスク |
為替変動リスク | 為替の変動によって、円建てでの資産価値が増減するリスク |
金利変動リスク | 金利の変動によって、投資先の価格が変動するリスク |
信用性リスク | 株式や債券の発行体がデフォルトに陥るリスク |
流動性リスク | 保有銘柄が市場で売買できないリスク |
仮に国内株式に投資すると、価格変動リスクや信用性リスク、流動性リスクを抱えることとなる。
また、米国など外国株式に投資する場合は、それに加えて為替変動リスクにも考慮しなければならない。
資産運用を始める際は、それぞれの金融商品にどのようなリスクがあるのかをしっかりと理解しておくことが重要だ。
初心者におすすめの資産運用は?
初心者におすすめの資産運用として、下記の3つの金融商品が挙げられる。
- 投資信託
- 債券
- ロボアドバイザー
それぞれの特徴をくわしく紹介していこう。
投資信託
投資信託とは、投資家から集めた資金をひとつにまとめ、プロの投資家に運用を任せる金融商品である。
投資先は「ファンドマネージャー」と呼ばれる専門家が選定してくれることから、投資家は銘柄選定を行う手間がかからないメリットがある。
投資先には複数の銘柄が組み入れられるため、1つのファンドを通じて分散投資が行える点も魅力だ。
また、投資信託はNISA制度の対象となっている。
投資信託で得た利益は通常20.315%の税金がかかるが、NISA口座で購入したものについては非課税となる。
2024年に改正された新NISAからは非課税制度が無期限化されているため、生涯非課税で投資ができるのも嬉しいポイントだ。
金融機関によっては毎月ワンコインから投資できるところもあるため、「まずは少額投資から始めたい」という人は、投資信託を検討してみよう。
債券
債券とは、企業や国、地方自治体が発行する証券である。
あらかじめ満期や利率が決まっていることが特徴で、満期を迎えると預けた元本がそのまま返される仕組みとなっている。
債券は株式に比べてリスクが低く、事前に運用計画を立てやすいメリットがある。
その分、得られるリターンも限られているが、「低リスクで運用したい」という人にとっては安定的に運用できる金融商品だ。
なお、債券はNISA制度の対象外となっているものの、債券を組み入れた投資信託であればNISA口座で投資することができる。
非課税制度を活用したい場合は、債券の現物ではなく債券型ファンドの投資信託を検討してみるとよいだろう。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは、AI機能を活用して投資家の意向に沿った投資先を選定してくれるサービスだ。
主に「投資助言タイプ」と「投資一任タイプ」の2種類があり、投資助言タイプはいくつかの質問に答えると、それに合った金融商品を紹介してくれるサービスである。
一方、投資一任タイプは保有商品の売買まで任せられるもので、投資家の意向に合わせてポートフォリオの管理を行ってくれる。
現在注目を集めているロボアドバイザーは、各金融機関がサービス提供に力を入れており、中には毎月少額投資から利用できるものもある。
「どのような金融商品を選べばいいのか分からない」、「AIを活用して資産運用に取り組みたい」という人は、ロボアドバイザーの利用を検討してみることがおすすめだ。
資産運用初心者が身につけたいポイント
初心者が資産運用に取り組む際は、下記の3点を身につけることを意識したい。
- 定期的に運用成果をチェックする
- 日々情報収集に取り組む
- 長期運用を前提にする
それぞれくわしく解説していこう。
定期的に運用成果をチェックする
資産運用を始めた後は、定期的に運用成果をチェックする習慣を身につけたい。
たとえば、投資信託やロボアドバイザーは、プロによる運用を行ってくれるものの、「すべて運用を任せきりにしていい」というわけではない。
市場の動向によってはポートフォリオの入れ替えが必要になることもあるため、定期的に自分の資産の状況をチェックすることが重要だ。
たとえば「週に1回運用状況をチェックする」など、マイルールを決めて保有状況を把握するようにしよう。
日々情報収集に取り組む
資産運用は、情報収集に取り組むことも重要だ。
金融市場はあらゆる要因によって日々変動しており、1つの出来事をきっかけに大きく流れが変わることも珍しくない。
動向によっては保有資産が大きく毀損してしまうこともあるため、日頃から金融市場のトレンドを学んでおきたい。
また、その際は信頼できる情報を取捨選択することも大切だ。
現在はSNSや動画サイトなどで投資に関する情報を得ることもできるが、第三者が発信した情報をそのまま鵜呑みにするのは危険といえる。
新聞やニュースなどを見て、「このニュースが金融市場にどのような影響を与えるのか」と自ら考える力をつけるようにしよう。
金融機関によってはアナリストによるレポートや動画配信を提供しているところもあるため、そういったサービスを活用することもおすすめだ。
長期運用を前提にする
資産運用に取り組む際は、投資の基本である「長期運用」を前提とすることを心がけたい。
資産運用は、長期的に取り組むほどリスクを低減できるメリットがある。
しかし、いざ投資を始めてみると、少しの値動きに動揺してしまい、短期で売買を繰り返してしまうケースがある。
感情的な売買を何度も繰り返してしまうと、結局損失が積み重なることとなり、思うように資産を増やすことができない。
損失ばかりを負ってしまうと「やっぱり自分には向いていないのかもしれない」という気持ちになり、せっかく始めた資産運用も途中で諦めてしまうかもしれない。
資産運用に長期的に取り組むためには、「長い目で資産を見守る」という基本を忘れずに、感情的な売買を行わないことを決めておこう。
初心者が資産運用を始めるなら誰に相談するべきか?
初めて資産運用に取り組む際は、金融のプロに相談することがおすすめだ。
ここからは、専門家に相談するメリットや、おすすめの相談先について紹介していこう。
資産運用はプロに相談することがおすすめ
資産運用にはさまざまな金融商品や手法があり、初心者が自分に見合ったものを見つけるのはハードルが高い。
「そもそも自分のリスク許容度がどれくらいなのか分からない」という人もいるだろう。
専門家への相談は、投資意向をしっかりとヒアリングしたうえでおすすめの運用方法や金融商品を提案してもらえるので、初心者でも安心して資産運用に取り組むことができる。
「どのように資産運用に取り組めばいいのか分からない」という人は、プロに相談することを検討してみよう。
IFAに資産運用を相談するメリット
資産運用の相談先は金融機関やFPなど多くの種類があるが、近年多くの投資家が利用しているのが、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)だ。
IFAは特定の金融機関に所属していないことが特徴で、中立の立場でアドバイスをしてくれる相談先だ。
IFAは営業ノルマや企業利益を追求する必要がないので、本当に必要な商品だけを提案してくれるメリットがある。
「プロの意見を取り入れたい」、「金融機関に相談するのは気が引ける」という人は、IFAへ相談することがおすすめだ。
IFA検索サービス「わたしのIFA」の利用が便利
IFAには、それぞれ得意分野やメインとなる顧客層がある。
自分に合った相談先を探すためには、IFA検索サービス「わたしのIFA」の活用が便利だ。
「わたしのIFA」では、投資経験や資産の状況、投資意向など簡単な質問に答えるだけで、相性の良いIFAを紹介してくれる。
面談前にIFAの経歴や得意分野を確認できるのも安心できるポイントだ。
「わたしのIFA」の検索サービスは、誰でも無料で利用できるので、ぜひ気軽に活用してみよう。
初心者の資産運用は運用目的とリスク許容度の設定から
資産運用の初心者は、まず自分の投資意向やリスク許容度を明確にしたうえで、それに見合う金融商品を選ぶことが大切だ。
銘柄選定に自信がない場合は、金融のプロであるIFAへ相談することも検討したい。
IFA検索サービス「わたしのIFA」では、無料で相談先を検索できるため、ぜひ気軽に活用してみよう。