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3,000万円の資産運用におすすめのポートフォリオとは?効果的な構築の秘訣も解説

この記事で解決できるお悩み
  • 3,000万円の運用に効果的なポートフォリオが知りたい
  • 3,000万円の運用に合ったポートフォリオを組む方法が知りたい
  • 運用ポートフォリオの相談先が知りたい

「3,000万円まで資産を貯めたあとのステップとして、ポートフォリオをどのように構築して運用すべきだろうか?」このような疑問をお持ちの方もいるのではないだろうか。

ポートフォリオとは、保有する資産内容の構成を指す。保有する資産を効率的かつ安全に運用し、自分のリスク許容度に合った資産運用を行うためにも、ポートフォリオの構築は欠かせない。

保有する資産を運用するにあたって、どのくらいリスクを許容できるかでポートフォリオの内容は異なる。

投資を始める際の運用目標や年齢を勘案し、バランスを考えることが大切だ。

こちらの記事では、3,000万円を運用するための効率的なポートフォリオについて解説する。

また、リスク許容度に応じた運用例もあわせて紹介する。

「資産3,000万円を保有しているが、今後どのような運用方法を取るべきか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてほしい。

金額別のポートフォリオについて、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。

金額別のポートフォリオについて、分かりやすく解説されている。

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目次

3,000万円の運用におけるポートフォリオの重要性

資産運用にはリスクが伴うため、ポートフォリオの構築を通じて投資方針を決めよう。

資産運用するにあたって、長期投資や分散投資を意識し、リスクへ対応することは重要である。

3,000万円というまとまった資産の運用であれば、資産減少を防ぐためにも自分に合った資産配分を考えるべきだ。

長期的視点をもった分散投資の重要性 

安定的に資産運用をするには、分散投資と長期投資を意識することが重要だ。

分散投資とは、1つの資産に限定せず、異なる資産クラス(株式、債券や不動産など)に資金を分散することで、リスクを軽減する投資手段である。

例えば、株式に集中投資すると、株式が不調なタイミングに見舞われると保有資産を大きく毀損してしまう恐れがある。

しかし、債券や不動産へ分散投資していれば、保有している株式が下落しても株式のマイナスを補える可能性がある。

3,000万円という大金を運用する場合、集中投資はリスクが大きい。

4,000万円や5,000万円と着実に資産を増やすためにも、分散投資を通じてリスクをコントロールしよう。

さらに、長期的な視点で投資を行うことで「複利効果」を期待できる。

複利効果とは、元本に運用益を加えて運用に回すことで、効率よく資産が増えることだ。

また、運用期間が長くなるほどリターンが安定するため、安定した資産運用を行ううえで長期投資の意識を持つことも欠かせない。

計画的な出口戦略の重要性 

資産運用を行う際には、出口戦略を考える必要がある。

出口戦略とは、資産運用を終えるタイミングや、適切なタイミングで資産を売却して現金化する計画のことだ。

特に退職後の生活を控えている投資家の場合、計画的な出口戦略を立てておくことが望ましいだろう。

「公的年金はいくら受け取れるのか」「何歳まで運用を続けるのか」「リスク資産の何割を安全資産に移すか」など、具体的に考える必要がある。

出口戦略を練り、定期的な見直しや具体的な売却タイミングを設けておくことで、計画的な資産の取り崩しができる。

また、運用状況を確認して必要に応じて見直しを行うことで、予測できない市場変動が起こったときも柔軟に対応できるだろう。

お金を運用して増やすことは大切だが、お金は使わないと意味がない。

生活を充実させるためにも、計画的な出口戦略を考えることは大切だ。

ポートフォリオを構築するメリット 

ポートフォリオを構築すると、以下のようなメリットを得られる。

ポートフォリオを構築するメリット 
  • 自分のリスク許容度を把握できる
  • リスク分散による安定した収益を確保できる
  • 景気や市場の変動に対して柔軟に対応できる
  • 定期的なリバランスにより効率的な資産形成を行える

3,000万円という大きな金額を安全かつ効率的に運用するためにも、資産配分を考えることは重要だ。

資産運用を行う目的と目標を整理し、目標を達成するために行うべきことを把握しよう。

無計画に資産運用を行うと、自分のリスク許容度を超えた資産運用になりかねない。

最適なリスクとリターンのバランスを考えつつ、資産を着実に増やすためにも、時間をかけてポートフォリオを構築しよう。

3,000万円から始める資産運用でポートフォリオを構築する方法

ポートフォリオを構築する際には、自分の年齢や家族構成、投資経験などさまざまな要素を考える必要がある。

安易に投資判断を下すのではなく、投資商品の特徴を把握し、投資方針を決めよう。

最適な運用方法や資産配分は個人によって差があるため、以下で解説する方法を参考にしてみてほしい。

3,000万円のポートフォリオで選ぶべき資産クラス

3,000万円を運用する際には、投資対象をさまざまな資産クラスから選択する必要がある。

以下で、選択肢として挙げられる代表的な資産クラスと、その特徴をまとめた。

運用商品特徴
株式ハイリスク・ハイリターン長期的には最も効率よく資産を増やせる可能性がある
企業によっては配当を得られる
債券ローリスク・ローリターン元本割れのリスクはあるが安全性が比較的高い
安定した利息収入を得られる
投資信託投資家から集めた資金を専門家(ファンドマネージャー)がまとめて運用する
各商品により投資対象やリスク・リターンが異なる運用中に信託報酬(手数料)が発生する
不動産家賃収入による安定した収入を得られる不動産価値の上昇による利益が期待できる
流動性が低く投資を始める際にまとまった資金が必要
コモディティ(商品)金や原油などの商品へ投資するインフレ対策として効果的商品価格の変動を受けやすい
現預金普通預金や定期預金が該当する当面の生活費や緊急時に対応する資金の置き場所として最適である
元本割れのリスクがないがリターンもほとんどない

株式は売却益や配当益などのリターンが期待でき、長期的に見れば効率よく資産を増やせる可能性がある。

ただし、元本割れのリスクがあり、銘柄選定や市場動向に対する知識と、分散投資を通じたリスクヘッジが必要だ。

債券はさまざまな発行体があるが、国債や社債を購入するのが一般的だ。

債券は元本割れのリスクが低く、高い安全性をもつことからポートフォリオの安定感を高めるうえで効果的だ。

投資信託は、資産運用の専門家が投資信託ごとの運用方針に沿って分散投資を行う特徴がある。

投資家は個別の株式や債券を分析する必要がなく、手軽に分散投資を行える点がメリットだ。

不動産投資は初期費用が高く、不動産選びや実現性の高い運用計画を練る必要がある。

安定した家賃収入を得られれば、老後生活の大きな収入源になるだろう。

しかし、空室リスクや金利上昇リスクなど、さまざまなリスクがある点には留意しよう。

手軽に不動産投資を行いたい場合は、REIT(不動産投資信託)で不動産投資を経験してみるのがよいだろう。

REITは簡単にいうと「投資信託の不動産版」であり、不動産投資を専門家が行う投資信託である。

コモディティは金や原油などの実物資産で、インフレーション対策に有効だ。

最近では金の価格高騰が話題になることも多く、運用商品として魅力的に感じるだろう。

ただし、商品によっては価格変動が激しいため、価格が下落するときには注意を払う必要がある。

それぞれの資産クラスで特徴が異なることがわかるだろう。

リスクを分散しながら目標とするリターンを目指すためにも、最適な資産配分を考えてほしい。

年齢に応じたリスクの取り方

年齢に応じて、リスクの取り方は異なることを認識することが重要だ。

年齢や今後のライフステージによって運用目的やリスク許容度が異なるため、適切なリスクを取る必要がある。

20〜30代の若い世代は運用期間を長く確保できるため、比較的リスクを取りやすい。

ハイリスク・ハイリターンである株式などのリスクが高い資産クラスを軸にして、長期的に資産運用を行うとよいだろう。

40代〜50代のライフイベントが多く重なりやすい世代は、バランスの取れたポートフォリオを意識する必要がある。

老後に向けて資産を増やす意識を持ちつつも、安定した運用を行って将来必要となる資金を確保できるように気を付けよう。

50〜60代の世代は退職後における老後資金の準備を目的として、リスクを抑えた運用が求められる。

徐々に低リスクな資産クラスである債券や現預金の割合を高めて、安定した収益を確保するために堅実な運用を意識しよう。

資産配分の決め方

ポートフォリオを構築するにあたり、自身のリスク許容度に応じた資産配分を考えることが必要だ。

自分が資産運用する目的に応じて資産クラスの選定やリスク評価を行い、自分にとって最適な運用方法や、安心して運用できる資産バランスを決めよう。

例えば、リスクを抑えて安全に運用したい場合は、リスクの低い現預金や債券がポートフォリオの中心になるだろう。

一般的に、元本割れが起こるとパニックになってしまう方や高齢の方は、リスクを抑えた運用が向いている。

一方で、リスクを抑えながらも安定したリターンを求める場合は、株式をはじめとしたリスク資産をポートフォリオに組み込む必要がある。

大きなリスクを負って大きなリターンを求める場合は、株式が軸になるだろう。

一般的に、多少の元本割れが生じても動じない方や長期的な運用を行える若い方は、積極的にリスクを取ることをおすすめする。

なお、基本となるポートフォリオは年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が掲げる「基本ポートフォリオ」を参考にするとよい。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)では、国内債券・外国債券・国内株式・外国株式に対して、それぞれ25%ずつの配分で運用している。

自分でポートフォリオを作るのが難しい場合は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を参考にするのも1つの考え方だ。

3,000万円の運用におすすめのポートフォリオ例を紹介!

「具体的な資産配分の例が知りたい」という方もいるのではないだろうか。

以下で、3,000万円を運用する場合におけるポートフォリオの例を3つ紹介する。

自分のリスク許容度に合った資産運用をする際の参考にしてほしい。

ローリスクの安定型

ローリスクの安定型であるポートフォリオは、「安全を重視する」というイメージだ。

リスクを抑えて安定した収益の確保を目指したい投資家に向いている。

ローリスク型の例
  • 株式
    • 20%
  • 債券
    • 60%
  • 現預金
    • 10%
  • 不動産投資信託
    • 10%

債券を運用の中心に据えている点が特徴だ。一般的にリスクが低い国債で運用すれば、リスクを抑えて安定した利息収入を期待できるだろう。

株式の割合を20%、不動産投資信託の割合を10%に抑えており、株式市場や不動産市場の変動の影響を抑えた運用を見込んでいる。

ミドルリスク対応のバランス型

ミドルリスクに対応するバランス型のポートフォリオは、「適度にリターンを狙う」というイメージだ。

リスクとリターンのバランスを重視している投資家に向いている。

ミドルリスク型の例
  • 株式
    • 40%
  • 債券
    • 40%
  • 現預金
    • 10%
  • 不動産投資信託
    • 10%

株式と債券を均等に振り分けることで、リスク分散と資産を成長させることを目指す。一部に不動産投資信託を組み入れることで、分散効果も期待できる。

ローリスクのポートフォリオよりも高い収益性が期待できるため、ある程度のリスクを負って資産を増やしたい場合は参考にしてほしい。

ハイリスク対応の積極型

ハイリスクな積極型のポートフォリオは、「効率よく資産を増やす」というイメージだ。

積極的に高いリターンを得たい投資家に向いている。高いリターンを得るには、おのずとリスクの高い資産の割合を大きく高めることになるだろう。

ハイリスク型の例
  • 株式
    • 70%
  • 債券
    • 10%
  • 現預金
    • 5%
  • 不動産投資信託
    • 15%

株式の割合を高めている点が特徴だ。債券と不動産投資信託も組み入れることで、一定の分散効果を見込んでいる。

長期の運用期間を確保でき、効率よく資産を増やしたいと考えている方は参考にしてみてほしい。

3,000万円で運用ポートフォリオを組むなら誰に相談するべき?

さまざまな投資判断を下すとき、悩んでしまったり判断に迷ったりすることもあるだろう。

ポートフォリオを構築する際には、専門家に相談することをおすすめする。以下で、専門家に相談するべき理由やおすすめの相談相手を解説する。

なぜ専門家に相談するべきなのか

専門家に相談すれば、自分に合うポートフォリオ構築をサポートしてくれる。資産運用を始めるときの資産状況や運用目的、年齢などに応じたプランを専門家の目線からアドバイスしてもらえるだろう。

資産配分を考える際には投資対象となる資産クラスの特徴を把握したうえで、年齢に応じたリスクの取り方を判断する必要がある。

これから資産運用を始める方にとって、どのように判断すべきか難しいと感じることもあるだろう。

同じ3,000万円の資産を運用する場合であっても、個人の状況によって最適な運用方法や資産配分の内容は異なる。

自分に最適なポートフォリオを組むためにも、パーソナライズされたアドバイスを受けられる専門家の力を活用しよう。

IFAとは何か

数ある専門家の中でも、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)がおすすめの相談先だ。

IFAとは、銀行や証券会社などの金融機関には所属せずに、独立した立場から資産運用に関連した業務を行う専門家である。

顧客の資産運用をサポートする目的で活動しており、顧客の状況を把握したうえで、中立的な立場から顧客へのアドバイスを実施している。

銀行や証券会社など金融機関のような自社商品の販売ノルマがなく、顧客に寄り添った提案を行える強みがある。

また、IFAは転勤や異動などの制度がないため、同じ担当者から長期的なサポートを得られる点も強みだ。

「コロコロ担当者が変わるのは嫌」という方にとって、IFAは最適な相談相手だろう。

伴走型のサポートにより、資産運用に関する疑問や不安の解決から運用開始後のさまざまな相談を行えるため、深い信頼関係を築けるだろう。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」の紹介

IFAを探したい方には、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用をおすすめしたい。

「資産運用ナビ」は、全国のIFAデータベースから利用者に最適なアドバイザーを自動で検索し、マッチングしてくれるサービスだ。

年齢・住所や資産運用への考え方などを入力するだけで、自分に合っているアドバイザーの紹介につながる仕組みである。

紹介されたIFAの中から得意分野や経歴をプロフィールからチェックし、気になったアドバイザーを選んで面談が可能だ。

初回面談を行う人数は無制限かつ無料であり、信頼できるアドバイザーを選びやすい。

信頼できるIFAから、自分に最適な資産配分や考え方について相談できるだろう。

興味のある方は「資産運用ナビ」を活用し、信頼できる自分にあうアドバイザーを見つけてほしい。

3,000万円の運用ポートフォリオは自分に合う構築内容にしよう

3,000万円を運用するにあたっては、今後の運用方針や出口戦略などを踏まえて、ポートフォリオを考えなければならない。

現況と将来のライフイベントを踏まえて、どのように大切な資産を運用するか考えよう。

この記事ではポートフォリオの例を3つ紹介したが、あくまでもサンプルに過ぎない。

ポートフォリオを構築する際の参考にしつつ、自分の判断で適宜調整してほしい。

なお、投資判断を下す際には資産状況やリスクの取り方などの多くのポイントを考慮する必要がある。

「自分だけで判断できる自信がない」という方は。専門家の力を活用するとよいだろう。

専門家の中でも、IFAは中立的な立場から利用者に合ったアドバイスを実施してくれる。

伴走型のサポートが可能であり、ポートフォリオの作成はもちろん、運用を始めたあとの見直しの相談も可能だ。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用すれば、手軽に自分が信頼できるアドバイザーを見つけられる。

無料で利用できるため、気軽に「資産運用ナビ」を利用してほしい。

3,000万円のポートフォリオに関するQ&A

3,000万円を運用するといくら利益が出ますか?

実際に運用する利回りによって、3,000万円を運用した場合に得られる利益は異なる。

例えば、3,000万円を元手に年利1%で運用した場合は1年間で約30万円、年利5%で運用した場合は1年間で約150万円の利益が出る。

資産配分の構成によって、利回りと得られる利益は変わる。

どの程度のリスクを負えるのか、どの程度のリターンを求めるのかを鑑みて資産配分を決めよう。

3,000万から5,000万になるまでどれくらいの期間がかかりますか?

3,000万円を5,000万円に増やすために必要な期間は、利回りによって異なる。

例えば、年利3%であれば約17年、年利5%であれば約10年、年利10%であれば約5年で達成可能だ。

ただし、リスクを負いすぎると資産を失ってしまう可能性が高まる。

いたずらに利回りだけを追求すべきではない。

3,000万円を安全に増やすために、ポートフォリオ管理では何が重要ですか?

資産運用において3,000万円を安全に増やしたい場合は、分散投資を意識したポートフォリオの構築が重要だ。

安全を重視する場合は、低リスクの安全資産を運用の中心に据えることになる。

債券や現預金の比率をどの程度に設定するか、慎重に考えよう。

3,000万円を運用中、大きな市場変動があったらポートフォリオはどう管理するべきですか?

大きな市場変動が生じた場合は、慌てずに冷静な対応が求められる。

変動前のポートフォリオに近づけるようにリバランス(運用している資産のバランスを修正すること)を実施すれば、当初のバランスに修正できる。

市場変動があった場合の対応に不安のある方は、IFAと相談するとよいだろう。

IFAからサポートを受けながらポートフォリオを見直せば、パニックにならずに済む。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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