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【金融資産9,000万円の使い道】年齢別の早期リタイアシミュレーションも紹介!

「金融資産9,000万円を保有しているけれど、どのような使い方をすべきか知りたい」

上記のような疑問をお持ちの方は、多いのではないだろうか。金融資産9,000万円などまとまった資金の使い道を迷ってしまう人は少なくない。

さらに9,000万円あれば精神的余裕が生まれる。そのため「1億円に近い資産を持っていれば定年退職まで待たずに早期リタイアできるのではないか」と考える人もいるだろう。

そこで今回は金融資産9,000万円の使い道や、9,000万円で早期リタイアする方法についてわかりやすく紹介していく。金融資産9,000万円を保有している方はぜひ最後までご覧いただきたい。

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目次

金融資産9,000万円の使い道3選

金融資産9,000万円の使い道は、主に以下の3つのようなものが挙げられる。

  • そのまま貯金
  • 新規事業を興す資本金に回す
  • 運用へ回す

それぞれ紹介していく。

そのまま貯金

最も簡単な方法が、そのまま貯金へ回す行為だ。9,000万円を貯める場合はコツコツ貯金してきた以外に、運用して貯まった、まとまった資産を相続したなどのケースが多くなる。

「好きなものを買いつつ、残りは貯金してそのままにしておく」というのが多くの人にとって慣れ親しんだお金の使い方ではないだろうか。

実際、貯金しているだけでネット銀行などへ預ければ金利の高いところで 0.2%程度であるので、9,000万円であれば年間1万8,000円の利息が受け取れる。

実質的に後述する「運用へ回す」という行為をしているが、この場合は資産を増やすのではなく「資産を保管する」「資産を絶対に減らさない」という意味合いが強い。

新規事業を興す資金に回す

新しい挑戦に資産を使うという方法もある。金融資産が9,000万円あれば、新規事業を興す資本金に充てつつ新たな収入の柱を作ることも可能だ。

20代から30代では売り上げを伸ばし事業を軌道に乗せることを最優先に事業展開していた人も、資産にある程度余裕ができれば、自分の興味ある分野から事業を興しやすい。

運用へ回す

  • 「余裕のある老後生活を送りたい」
  • 「早期リタイアが最優先で、早く配当生活をしたい」
  • 「子供や孫へ少しでも多くの資産を残したい」

上記のような要望がある方は、資産運用を行ってもっと資金を増やしていく使い道が最適だ。ただし単に資産運用といってもその運用方針は目的によって変化する。投資は「リスク = リターン」なので例えば、以下の場合では取れるリスクも変わってくる。

  • キリよく金融資産1億円まで力を伸ばして「億り人」を達成したいが、それ以降はリスクを抑えめに運用したい
  • 子供や孫へ少しでも多くの資産を残すためもっと利益が欲しい

もし運用へ回す使い方をする場合は、目的を明確にしておくとより効果的な運用ができるので念頭に置いておこう。

金融資産9,000万円で早期リタイアは無理?

金融資産9,000万円というまとまった資金の使い道は、紹介してきたようにそのまま貯金して早期リタイアに備えたり、資産運用して金融資産を増やしつつ老後の安心材料にしたりするなど様々だ。

そんな中で「金融資産9,000万円を持って早期リタイアしたい」と考える人もいらっしゃるのではないだろうか。

結論としては、50代後半であれば早期リタイア可能といえる。

早期リタイアした場合のシミュレーション

では実際に早期リタイアした場合をシミュレーションしていこう。金融資産9,000万円で早期リタイヤした場合、貯金を切り崩して生活するスタイルが主となる。月30万円で生活していた場合、9,000万円あれば約25年間暮らせる計算だ。

もし90歳まで生きると仮定したら50歳でのリタイアとなると、5年足りない計算になってしまう。しかしこれは年金の支払いが0円であったケースを想定しているので、もし年金が平均的なレベルで貰える場合はその期間は伸びる。

厚生労働省が発表した「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和2年度で国民年金受給者の平均受取額は5万6,368円、厚生年金は14万6,145円だ。

厚生年金の平均額を65歳から90歳まで受け取る場合、25年間で約4,400万円得られる。保有している9,000万円と合わせれば1億3,400万円で、36年間暮らせると想定できる。

つまり、早期リタイアして90歳まで生きる場合、6年早めて54歳であれば早期リタイアを視野に入れられるのだ。

ただし注意していただきたいのは、このシミュレーションには物価高や増税、年金減少などの環境変化は含めていないことである。そのため、ある程度余裕を持った状態であれば50代後半で早期リタイアできる水準となることを念頭に置いておこう。

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9,000万円の運用で目指すべきリターン

50代後半であれば貯金を切り崩しながら早期リタイアできることがわかったが、定年まで数年しか変わらない。

もっと早めにリタイアしたいと考える人は資産運用で資金を増加させる必要がある。

前述したように以下のように計算すれば、54歳で早期リタイアが可能となる。

  • 支出:1億3,059万5,400円
    →36年分の生活費:1億2,960万円(生活費月30万円)
    →5年分の国民年金保険料: 99万5,400円
  • 収入:1億3,400万円
    →保有資産:9,000万円
    →年金額:4,400万円(65歳から月14.6万円の年金を受給)

国民年金を60歳まで払うとして、年間19万9,080円(月1万6,590円)の国民年金保険料も加味した。

ここでは45歳と50歳で早期リタイアする場合に分けて、90歳まで暮らすにはどれぐらいの資産が必要で、9,000万円を使って運用ではどれぐらいのリターンを目指すべきかをシミュレーションしていく。

45歳でリタイア

45歳でリタイアする場合、生活費と国民年金保険料を合わせた金額は以下の通りとなる。

  • 支出:1億6,498万6,200円
    →45年分の生活費:1億6,200万円(生活費月30万円)
    →15年分の国民年金保険料: 298万6,200円(年間19万9,080円)

年金収入は4,400万円となるので、1億6,500万円− 4,400万円 = 1億2,100万円を用意することになる。

9,000万円を運用して1億2,100万円にできるのは以下のタイミングとなる。

  • 3%なら10年後に(35歳でスタート)
  • 4%なら8年後に(37歳でスタート)
  • 5%なら6年後に(39歳でスタート)

そのため完全に資金が準備できた状態で45歳にリタイアする場合、35歳から39歳で運用を開始すれば達成できる。

50歳でリタイア

50歳でリタイアする場合、生活費と国民年金保険料を合わせた金額は以下の通りとなる。

  • 支出:1億4,599万0,800円
    →40年分の生活費:1億4,400万円(生活費月30万円)
    →10年分の国民年金保険料: 199万0,800円(年間19万9,080円)

全体を通して必要になる出費は1億4,600万円程度で、年金収入は4,400万円となるので、つまり用意しておくべきなのは1億200万円とわかる。既に9,000万円は用意できているので、9,000万円を1億200万円にできるのは以下のタイミングとなる。

  • 3%なら4年後に(46歳でスタート)
  • 4%なら3年後に(47歳でスタート)
  • 5%なら1.5年後に(48.5歳でスタート)

このように、リタイア期間が60歳に近くなればなるほど必要資金が少なくなっていくので、達成しやすくなるのだ。

9,000万円の運用先はリタイア時期で決める

紹介してきたように目指す利回りによって資産運用の最低スタートタイミングは変わっていく。そのため自分が早期リタイアしたいのか、定年退職で良いかなどの希望によって9,000万円の運用先を決める必要がある。

例えば60歳近くのリタイアなら運用せずとも生活費が賄えるので、運用して逆にリスクを取らなくても良い水準となる。貯金や定期預金、国債、外貨預金などを駆使して資産を守りつつ、小さくリターンを目指すような運用方法がメインとなる。

もし「リタイア時期をもっと前倒ししたい」という場合は、債券よりも利回りが大きめな劣後債や株式、REIT(不動産投資信託)なども視野に入れて運用していく必要がある。

そのため、まずは「自分がいつリタイアしたいのか」を明確にした上で運用商品を決めていくようにしよう。

目標のリタイア時期が決まれば、詳しい商品はこちらの記事で紹介しているので、参考にしながら自分のポートフォリオを作ってみてはいかがだろうか。

また、具体的にどのような資産運用を行ったら良いか悩んでいる人も多いだろう。そのような方は、資産運用アドバイザーに相談をしてはいかがだろうか。プロの視点から資産運用の疑問を解決し、納得した上で資産運用を行おう。

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※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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