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カードローンの返済期間とは?利息との関係性と返済期間の決め方を解説

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カードローンにおける返済期間の仕組みについてきちんと理解できているだろうか。

返済期間を上手に調整することで利息額の大幅な軽減が期待できる。そのためには返済額や繰上返済、返済方式などの理解が必要となる。

そこでこの記事では、カードローンの返済期間についての概要や、利息との関係性について詳しく解説する。

返済期間を長引かせないための押さえておきたいポイントも紹介するため、これからカードローンを検討している方の参考となるだろう。ぜひ最後まで読んでほしい。

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目次

カードローンの返済期間とは借入日から完済までの期間のこと

カードローンの返済期間とは? カードローンナビ

金融機関から借り入れをおこなった場合に「返済期間」や「返済期限」「契約期間」といった言葉を耳にすることになる。

しかし、それぞれの意味をきちんと理解できている方は少ないかもしれない。似たような言葉のため、混同する方も多いはずだ。

そこで次項では、それぞれの概要や違いについて詳しく解説していく。

カードローンの返済期間とは何か

まずは「返済期間」からみていこう。

「返済期間」とは、借入日から完済日までの期間のことだ。つまり借入残高がゼロになる時点のことを指す。

例えば、1月1日にカードローンを利用して10万円の借り入れをおこない、7月31日に全額返済したとしよう。この場合の返済期間は1月1日から7月31日までの7カ月間となる。

返済期間は借入額や返済額によって変動する。加えて、繰上返済や追加の借り入れを実施した場合も返済期間は変動する仕組みだ。

繰上返済をした場合は返済期間は短縮され、一方で追加の借り入れをおこなった場合は返済期間が延びることになる。

カードローンの「返済期限」「契約期間」とは何か

「返済期限」と「契約期間」についてもそれぞれみていこう。

返済期限

返済期限とは、借入金を完済しなければならない期限のことだ。

金融機関から借り入れをおこなった場合、「〇月〇日までを返済期日とする」といった返済期限が設けられることが一般的だ。

だが、カードローンについては返済期限は設けられていない。

これは前述でも解説したとおり、カードローンの場合は借入限度額の範囲内であれば追加で借り入れが可能なため、返済期間がその都度変動するためだ。

契約期間

契約期間とは、契約期間満了までの期間のことだ。

契約期間はおおむね1年~5年程度に設定されることが多く、この期間内であれば、追加の借り入れや繰上返済を進めることが可能だ。

なお、この契約期間は期間を過ぎても問題がなければ自動更新されるため、あまり気にする必要はない。

ただし、以下に該当する場合はカードローン会社から更新を拒否される可能性がある。

  • カードローンの滞納
  • カード会社と問題が生じている

とくにカードローンの滞納は更新時にチェックされる重要な項目であり、頻繁に滞納している方の場合は更新を拒否される可能性が高まるだろう。

「返済期間」と「返済期限」「契約期間」の違いは何か

ここまで「返済期間」「返済期限」「契約期間」の3つの概要について詳しく解説してきた。ここで改めてそれぞれの違いを以下の表にまとめてみた。

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返済期間借入日から完済日までの期間のことで、借入残高がゼロになる時点のことを指す
返済期限借入金を完済しなければならない期限のことで、カードローンについては返済期限は設けられていない
契約期間契約期間満了までの期間を指し、原則、期間を過ぎても契約は自動更新される

このように、カードローンにおいては返済状況によって返済期間が変動するため、きちんと概要を理解しておく必要があるだろう。

一方でカードローンには返済期限が設けられていないため、返済期限についてはとくに気にする必要はないといえる。

契約期間においても滞納などの問題がなければ自動更新されるため、通常は気にする必要はないだろう。

カードローンの返済期間と利息の考え方

ここからはカードローンの返済期間と利息の関係性についてみていこう。また、返済シミュレーションや返済期間を長引かせることによる注意点についても解説する。

返済期間を長くすると利息負担が増える

カードローンに限らず、金融機関から借り入れをおこなった場合は利息(手数料)が発生する。

この利息だが、カードローンの場合は日割り計算され、借り入れた金額に対し毎日一定額の利息が上乗せされる。

そのため、返済期間を長くするとその分だけ利息も増えていく仕組みだ。

利息額の具体的な計算方法は以下のとおりだ。

利息額=借入残高×借入利率(実質年率)÷365日×ご利用日数

例えば、金利15.0%で30万円の借り入れをおこなった場合に、返済期間を1年・3年・5年としたときの利息額はそれぞれ以下のように変動する。

返済期間元金利息総額
1年300,00024,925
3年300,00074,368
5年300,000128,202
単位:円

このように返済期間1年と5年を比較した場合に、利息総額に10万円以上の開きが生じていることがわかる。少しでも利息額を抑えたい場合は返済期間を短くすることが重要だ。

返済シミュレーションを利用すれば借入前に返済期間がわかる

上記で利息額の計算方法を紹介したが、自身で利息額を計算するのはさすがに面倒と感じる方も多いだろう。

そこでカードローン会社の多くが公式ホームページ上で返済シミュレーションを提供している。

返済シミュレーションを活用すれば借入前に返済期間や返済額を事前に把握するこができるだろう。

ここではアコムのシミュレーションツールを利用し、次の条件で返済期間や利息額をみていこう。

借入条件
  • 借入額
    • 30万円
  • 毎月の返済額
    • 2万円
  • 金利
    • 15.0%

この場合の返済期間は1年と5カ月(17回)となる。以下が実際のシミュレーション表だ。

スクロールできます
回数返済金額元金利息残高
120,00016,2503,750283,750
220,00016,4543,546267,296
320,00016,6593,341250,637
420,00016,8683,132233,769
520,00017,0782,922216,691
620,00017,2922,708199,399
720,00017,5082,492181,891
820,00017,7272,273164,164
920,00017,9482,052146,216
1020,00018,1731,827128,043
1120,00018,4001,600109,643
1220,00018,6301,37091,013
1320,00018,8631,13772,150
1420,00019,09990153,051
1520,00019,33766333,714
1620,00019,57942114,135
1714,31114,1351760
合計334,311300,00034,3110
単位:円

いかがだろう。返済シミュレーションをすることによって完済までの期間や利息総額をあらかじめ把握でき、具体的な返済計画を立てやすくなったはずだ。

実際に借り入れをする際は返済シミュレーションを活用し、無理のない返済計画を立てることが重要である。

追加借入すると返済期間が長引く点には注意が必要

カードローンは返済途中でも限度額の範囲内で追加の借り入れをすることが可能だ。しかし、追加の借り入れをおこなうと返済期間が長引いてしまう点に注意が必要である。

前述でも解説したとおり、利息額の計算は「借入残高×借入利率(実質年率)÷365日×ご利用日数」で求められる。

そのため、追加で借り入れをおこなうと借入残高が増え、その分だけ利息額も増加することになるのだ。

カードローンの返済期間を長引かせないためには

カードローンの返済期間はコントロールできる? カードローンナビ

返済期間を長引かせると、その分利息額も増額してしまうことは理解できただろう。

ここからは、返済期間を長引かせないためのポイントをいくつか紹介する。おもなポイントは次の5つだ。

  • 返済方式を事前に確認する
  • 毎月の返済額を増やす
  • 繰上返済を行う
  • 極力追加借入しない
  • 追加借入をするなら返済計画は立て直す

以下で順にみていこう。

返済方式を事前に確認する

カードローンの返済方式は各カードローン会社によって異なり、どちらの方式が採用されているかで毎月の返済額や返済期間に影響が出る。

そのため、カードローンを利用する際はあらかじめ返済方式を確認しておく必要があるだろう。

主な返済方式は次の2つになる。

  • 元利定額返済方式
  • 残高スライド元利定額返済方式

元利定額返済方式

元利定額返済方式とは、毎月の返済額が一定で、元金と利息を合わせた金額を毎月同じ金額で返済していく方式だ。

つまり、借入残高が10万円でも20万円であったとしても、毎月の返済額は変わらない。

返済当初は利息の割合が多く、元金の減りは少ないが、返済が進むにつれて利息部分が減り、元金が多く返済に充てられるようになる。

また、元利定額返済方式を採用している多くの金融機関では、毎月の返済額を変更できる仕組みが整っており、収入の変化やライフイベントに合わせて返済計画を柔軟に調整することが可能だ。

残高スライド元利定額返済方式

一方の残高スライド元利定額返済方式とは、借入残高に応じて毎月の返済額が変動する方式だ。借入残高が多いときは返済額が高く設定され、残高が減ると返済額も下がる仕組みになっている。

例えば、借入残高が100万円の場合は毎月の返済額は2万円、その後、借入残高が30万円になれば毎月の返済額が6,000円になるといった仕組みだ。

残高スライド元利定額返済方式は、借入残高が減少すると毎月の返済額も減るため、返済を続けていく中で返済負担が軽減するメリットがある。

一方で、借入残高に応じて毎月の返済額が変動するため、毎月の返済額が安定しないデメリットがある。

毎月の返済額を増やす

毎月の返済額を増やすことで返済期間が短縮し、利息負担を軽減することが可能だ。これは「元利定額返済方式」を採用しているカードローン会社で利用できる。

例えば、次の条件で30万円の借り入れをおこない、返済額を1万円と2万円を比較すると利息総額の変動は以下のようになる。

借入条件
  • 借入額
    • 30万円
  • 金利
    • 15.0%
  • 返済方式
    • 元利定額返済方式
返済額返済期間利息総額
10,0003年2カ月78,331
20,0001年5カ月34,311
単位:円

このように返済額を増やすことで1年半以上の返済期間を短縮し、4万円以上の利息を軽減することが可能だ。

ただし、返済額を増やし過ぎてしまうと、毎月の返済負担が家計を圧迫しやすくなる点に注意が必要だ。

繰上返済を行う

繰上返済も返済期間の短縮に有効な手段となる。

繰上返済とは、経済的に余裕があるときに、いつもより多めの金額を返済に充てることだ。

繰上返済した金額のすべてが元金部分の返済に充てられるため、返済期間の短縮と利息額の軽減に貢献できる。

例えば、毎月1万円の返済をしている方が、その月は経済的に余裕があり、1万円の返済とは別に3万円を繰上返済したとする。

その場合、繰上返済した3万円はすべて元金に充てられ、元金を3万円減らすことが可能となるのだ。

注意点として、金融機関によっては繰上返済をする際に手数料が生じることもある。そのため、繰上返済を検討する際は手数料形態についても事前に確認しておくことだ。

極力追加借入しない

返済期間を長引かせないためには追加の借入は極力控えるべきだろう。

追加の借り入れをすると借入残高が増加し、それに伴い返済期間も長引いてしまう。

その結果、利息総額が増加してしまい、総返済額が当初の計画を大きく上回る可能性が出てくる。

その場合は支出の見直しや別の資金調達方法を検討するとよいだろう。

もし、どうしても急な出費などで、追加の借り入れが必要な場合は、必要最低限の借り入れに留めておくことだ。

追加借入をするなら返済計画は立て直す

病気やケガなどの理由でどうしても追加の借り入れが必要になることもあるだろう。

もし、追加で借り入れをした場合、返済期間が延びてしまい、それに応じて利息総額も増えてしまう。

そのため、追加で借り入れをした際は改めて返済シミュレーションをおこない、現状に応じた返済計画を進めていくことが重要である。

例えば「毎月の返済額を増やすことで早期返済を目指す」や「不要な出費を見直して返済に回せる資金を確保する」など、具体的な返済計画を立てることだ。

バランスの取れた借入額や返済期間に設定することが大事

カードローンの返済期間を短縮できる方法は カードローンナビ

本記事では、カードローンの返済期間や契約期間などの概要や、返済期間と利息との関係性を解説してきた。

返済期間が長くなると利息総額も増額し、反対に返済期間を短縮できればその分利息総額を軽減できる。

返済期間を短縮させる、もしくは長引かせないためには以下のポイントをきちんと理解しておくことだ。

  • 返済方式を事前に確認する
  • 毎月の返済額を増やす
  • 繰上返済を行う
  • 極力追加借入しない
  • 追加借入をするなら返済計画は立て直す

ただし、無理に返済額を増やしてしまうと、毎月の返済負担が圧迫しやすくなる。繰上返済においても手持ち資金が減少してしまうリスクもある。

そのため、借り入れをおこなう際はバランスの取れた借入額や返済期間に設定することが大切である。

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