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カードローンの約定返済とは?仕組み・延滞リスクと無理しない返済方法を解説

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カードローンを利用する際に避けて通れないのが返済だ。

家族や友人間で少額のお金の貸し借りをするように、思いついたときに返済すれば良いという訳にはいかない。

契約上、決められたルールに則って返済をしなければならない。返済の仕組みがいまいち良く分からず利用に踏み出せない人もいるかもしれない。

カードローンの返済方法を理解する上で基本となるのが「約定返済」だ。

しかし、借入を経験したことがない人には見慣れない言葉だろう。本記事ではカードローン返済を理解する上で重要な「約定返済」を中心に解説する。

安心して借入ができるように返済についても理解しよう。

目次

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約定返済とは予め決められた日に決められた金額を返済すること

カードローン返済の基本は約定返済だ。決められた日に決められた額を返済する。

家族や友人との少額のお金の貸し借りの返済とは異なり、約定返済に則った返済が必要だ。

より詳しく理解するために以下の2つについても確認する。

  • 返済日
  • 返済方法

返済日

カードローンの約定返済日は契約によって決まる。そのため、利用するカードローンに応じて返済日は自由に選べたり、決められていたりする。

注意したいのが仮に5日が返済日だった場合、毎月5日に返済をしなければいけないわけではないという点だ。

返済日は支払期日のことだ。返済日に合わせて返済をする必要はない。

例えば、アイフルならば指定した返済日を含む21日間に支払い、レイクなら返済日当日14日前から支払い可能という具合に各社で返済日前から当月の返済ができるようになっている。

代表的な消費者金融の約定返済日と返済期間をまとめると以下の通り。

スクロールできます
 返済日返済期間
アイフル毎月1回返済日を指定・約定日を含む21日間から詳しくはこちら
アコム毎月1回希望した指定日・約定日を含む14日前から詳しくはこちら
SMBCモビット5日、15日、25日、末日から選択・前回約定返済日翌日〜翌月の約定返済日詳しくはこちら
プロミス5日、15日、25日、末日から選択・前回約定返済日翌日〜翌月の約定返済日詳しくはこちら
レイク毎月1回返済日を指定・返済日を含む14日前から
参考:アイ アコム SMBCモビット プロミス レイク

返済日、つまり返済する期日も返済できる期間も各社それぞれが決めている。

約定返済の日程に関しては、契約するカードローン会社によってルールが違う。返済日と期日に関しては契約の際に、都度、確認することが大切だ。

返済方法

返済方法についても、カードローン各社で微妙な違いがある。

スクロールできます
 主な返済方法
アイフルネット決済
口座振替
銀行振込
スマホアプリ(セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM)
提携ATM
詳しくはこちら
アコムネット決済
アコムATM
提携ATM
振込
口座振替
詳しくはこちら
SMBCモビット提携ATM
口座振替
銀行振込
ネット決済
Vポイント
スマホATM(セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM)
詳しくはこちら
プロミスネット決済
口座振替
スマホATM
Vポイント
コンビニ
提携ATM
プロミスATM
銀行振込
詳しくはこちら
レイクWeb返済サービス
口座振替
スマホATM(セブン銀行ATM)、銀行振込
参考:アイ アコム SMBCモビット プロミス レイク

大手消費者金融各社の返済方法を上の表にまとめた。

スマホATMに対応しているところがあったり、なかったり、ポイントが使えるところがあったりと各社それぞれ返済方法を用意しているので、やはり利用するカードローンごとに返済方法を確認する必要がある。

ただ、よくある返済方法をまとめると以下のようになるだろう。

  • 銀行振込
  • 口座振替
  • 各種ATMで入金
  • ネット決済

この中からご自身の都合に合わせて、各社が用意している返済方法を選んでほしい。

もし、毎月、返済をし忘れないか不安だという場合は、指定された日に自動引き落としされる口座振替がおすすめだ。

カードローンの返済方法について詳しく知りたい方はこちら。

カードローンの約定返済額はどう決まる?

カードローンを利用した際の約定返済額の決まり方についても解説する。

約定返済額は事前に契約によって決められる。契約によって決まるので借入する段階で返済は見通しが立つ。

  • 返済額の決まり方
  • 途中で返済額は変えられる?

この2点について確認してみよう。

返済額の決まり方

まず、返済方式を確認しよう。カードローン各社で採用している方式に違いがあるため都度、確認が必要だ。

代表的な決まり方として、残高スライド元利定額リボルビング方式について解説する。この方式の場合は、借入残高によって返済額が決まる。

消費者金融各社の公式サイトを確認してみよう。微妙に名称は違うが、これらは全て「残高スライド元利定額リボルビング方式」だと考えれば分かりやすい。

 主な返済方式
アイフル借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式詳しくはこちら
アコム定率リボルビング方式詳しくはこちら
SMBCモビット借入後残高スライド元利定額返済方式詳しくはこちら
プロミス残高スライド元利定額返済方式詳しくはこちら
レイク残高スライドリボルビング方式
参考:アイ アコム SMBCモビット プロミス レイク

全て微妙に名称は異なるが、元金と利息を合わせた返済額が借入残高に応じて決まる方式だ。

これらの方式で契約した場合、返済額は借入残高と各社の定めたレートによって決まる。計算式は以下の通りだ。

借入後残高×一定の割合(各社の定めたレート)=返済額

少し分かりづらいのが「一定の割合(各社の定めたレート)」だ。このレートに関しては各社条件をそれぞれ確認する必要がある。

例えば、アコムなら「契約極度額」に応じて決まるSMBCモビットなら「最終借入後残高」に応じて決まる。それぞれ20万円を借入した場合を計算してみよう。

アコム 20万円×3.0%=6,000円 (契約極度額30万円〜100万円以下の場合)

SMBCモビット 20万円×3.66%=7,320円 1,000円未満を繰上げするので8,000円(実質年率15%以上の場合)

このように借入残高に一定の割合(条件によって変わる)をかけることで、返済額が変わってくるため各社それぞれ条件を確認しておく必要がある。

また残高に左右されない元利定額リボルビング方式もある。

返済額の決まり方に関しては、多くが借入残高に応じて一定の割合かける「残高スライド元利定額リボルビング方式」採用してはいるが、各社の条件をよく確認してみてほしい。

途中で返済額は変えられる?

利用しているカードローンとの契約次第だが、返済額を途中で変更することは可能だ。

約定返済額は返済しなければならない最低限の返済額でもある。そのため、約定返済額を超える返済は一般的には可能だ。

また、アコムの場合は借入残高が減ることで約定返済額自体の変更もできる。

もし、途中で約定返済額を変えたい場合は、利用しているカードローン会社に直接、問い合わせをするのが確実だ。

約定返済と随時返済の違い

カードローンの返済方法には、約定返済だけでなく臨時返済という方法もある。違いを確認しよう。

  • 約定返済
    • 決められた日に決められた額を返済
  • 臨時返済
    • 任意のタイミングでする追加返済

約定返済は契約上の義務だ。しかし、臨時返済は必ずしなければいけない返済ではない。

しかし、家計に余裕があるときは、臨時返済をしておくと返済負担を軽くできるメリットがある。

先に紹介した「残高スライド元利定額リボルビング方式」の場合、臨時返済をすることで借入残高を減らすことで毎月の返済額も減らすことができる。

約定返済を確実にしつつ、余裕のあるときに臨時返済で借入残高を減らしていくことで、長期的に返済負担を軽減できる。余裕のあるときは臨時返済を活用しよう。

約定返済が遅れるとどうなる?

カードローンを利用する上で避けたいのが約定返済に遅れることだ。もし、遅れてしまうと今後の生活で様々な不都合が生じる恐れがある。特に困るのが以下の2つだ。

  • 遅延損害金を払うことになる
  • 信用情報に傷がつく

遅れてしまうと生じる2つのデメリットをそれぞれ確認してみよう。

遅延損害金を払うことになる

返済が遅れてしまうと遅延損害金が発生する。アイフルを例に遅延損害金を確認してみよう。

遅延損害金 = ご利用金額 × 遅延損害金(年率20.0%)÷ 365日 × 延滞日数

 延滞損害金
アイフル20.0%詳しくはこちら
アコム20.0%詳しくはこちら
SMBCモビット20.0%詳しくはこちら
プロミス20.0%詳しくはこちら
レイク20.0%
参考:アイ アコム SMBCモビット プロミス レイク

例えばアイフルは借入上限が18.0%だが、遅延が発生すると上限以上の20.0%という高い金利が適用される。

他の大手消費者金融でも同様に20.0%だ。

負担が重くなってしまうことが分かるだろう。延滞日数が延びるほど負担になってしまうため万一、遅れた場合も早めに返済を済ませてほしい。

信用情報に傷がつく

約定返済日に遅れてしまうと信用情報に傷がついてしまう。

信用情報に傷がつくとカードローンだけでなく自動車ローンや住宅ローンなど、大きな買い物をする際のローンも組めなくなってしまう。

また、クレジットカード作成の際に審査に通りづらくなる。各種金融機関は審査の際に、信用情報機関に申込者が返済に遅れた情報を照会できるためだ。

しかも、遅れてしまった履歴はすぐには消えない。例えばCICの場合、完済しても5年記録が残り続けるとされている。

信用情報に傷がつくと様々な場面で不都合が生じてしまうので、約定返済は必ず守るようにしよう。

カードローンの返済を無理なく続ける方法

カードローンを利用する際には、無理なく返済を続けることが大切だ。返済を無理なく続けるために知ってほしい以下の3つの方法を紹介する。

  • 約定返済額を適切に設定する
  • 無利息サービスを利用する
  • 臨時返済で借入残高を減らす

返済を無理なく続ける見通しが立てられれば、カードローンは急な入用や出費にも備えられる便利な商品だ。

余裕をもった返済をする際の参考にしてほしい。

約定返済額を適切に設定する

約定返済額は返済能力に応じた適切な額になるように設定しよう。返済能力に対して返済額が多すぎると家計の負担になったり、場合によっては返済遅れにつながったりする。

しかし、返済能力に対して額が少なすぎると借入残高がなかなか減らず返済の負担が長期的にみて重くなってしまう。

約定返済額が返済能力に対して大きくなりすぎる理由は、借入額が収入に対して大きすぎるためだ。そのため、余裕をもって返済できる程度の借入をしてほしい。

無利息サービスを利用する

大手消費者金融によっては、初回契約の人向けに無利息サービスを提供している。大手消費者金融の中では以下の4社で利用できる。

 無利息サービスの内容
アイフル契約日翌日から30日詳しくはこちら
アコム契約日翌日から30日詳しくはこちら
プロミス初回借入から30日詳しくはこちら
レイク・契約日翌日から60日間(Web申し込み限定)
・5万円まで契約日翌日から180日間
参考:アイフル アコム プロミス レイク

無利息期間に関しては、初回契約日ではなく借入日から無利息期間が適用されるプロミスと、選べる無利息で60日間の無利息期間か5万円まで180日間無利息期間があるレイクが使いやすいだろう。

臨時返済で借入残高を減らす

約定返済額は最低限、返済する額で設定されている。そのため、約定返済額だけで返済を続けると借入期間が長くなってしまい金利の負担が重くなってしまう。

約定返済額とあわせて随時返済によって借入残高を減らすことで返済負担を軽くできるはずだ。

仮にアイフルで約定返済通りに40万円を借り入れた場合のシミュレーションは以下の通りだ。

このシミュレーションは、残高スライド元利定額リボルビング方式(アイフルで計算した場合)の結果だ。

返済回数返済金額元金充当利息充当残高
    400,000円
1回11,000円5,099円5,901円394,901円
2回11,000円4,974円6,026円389,927円
3回11,000円5,039円5,961円384,888円
 ・・・・・・・・・・・・
53回10,191円10,038円153円0円
  582,191円182,191円 
参考:アイフル 40万円を18.0%で借入した場合(約定返済)

この場合、毎月11,000円の約定返済を続けることになるが返済回数が53回となる。

利息充当、つまり金利の負担も182,191円と返済期間が長引くことで、かなりの額になってしまう。

しかし、返済額を毎月17,000円に増やしてみた場合をシミュレーションしてみると以下の通りになる。

 返済金額元金充当利息充当残高
    400,000円
1回17,000円11,099円5,901円388,901円
2回17,000円11,065円5,935円377,836円
3回17,000円11,224円            5,776円366,612円
 ・・・・・・・・・・・・
30回3834円3,779円55円0円
 496,834円 96,834円 
参考:アイフル 40万円を18.0%で借入した場合 返済金額を増額した場合

返済金額を増やし借入残高を減らしていくと、返済回数が53回から30回に減ったことが分かる。

また、金利の負担に関しても182,191円から96,834円と85,000円以上も減っている。借入残高を減らすことで返済の負担軽減の効果の大きさが分かるのではないだろうか。

約定返済だけで返済を続けると、返済が延びてしまい金利の負担が重くなる。

しかし、約定返済以上だけでなく臨時返済で借入残高を減らしていくことで、無理のない返済になるはずだ。

約定返済は必ず守ろう!余裕があれば臨時返済も活用しよう

分かりやすく言えば、約定返済は契約上の義務となる最低限の返済だ。決められた日に決められた額を返済しなければならない。

また、約定返済は最終的に借入先のカードローンとの契約や条件で返済額や締切日が決まるため、その都度、確認してほしい。

また、約定返済を守れなければ、遅延損害金を払うことになったり信用情報に傷がついたりする。

そのため、余裕をもって必ず返済できるようにしてほしい。

そして約定返済だけでは借入残高が減らず返済期間が長引いて、返済負担が重くなってしまう。

そのため、余裕があれば臨時返済も活用してほしい。無理のない返済をすることでうまくカードローンを使っていこう。

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