カードローンの返済方法としては、借入した金額を分割して返済していくのが一般的だ。しかし、金銭的に余裕があってすぐに返済を済ませたい場合もあるだろう。
このような場合、借りたお金を一度に返済することはできるのだろうか。今回の記事では、主に借入してすぐの返済や一括返済について解説する。
一括返済のメリット・デメリットのほか、返済のコツについても触れる。「どうしたら効率的に返済できるか」と考えている方もぜひ参考にして欲しい。
カードローンを借りてすぐ返すことは可能?
カードローンの返済といえば、月に一度決まった日付もしくは決まった日数ごとに行うイメージが強いのではないだろうか。
また、借入を行った数日後に収入があっても「決まった返済日まで待ったほうが良いのだろうか」と迷っている方もいるかもしれない。
しかし、結論から言えばカードローンで借りたお金は、初めての返済日を待たずにすぐ返済することも可能となっている。
たとえば「給料日前にお金が必要になってしまった!給料日の後なら支払える金額なのに」といった状況で借入する方もいるはずだ。
このような場合に、給料が入ればすぐに返済できるのであれば、早めに返済するとさまざまなメリットが得られる。これは一括返済に限らず、一部返済であっても効果がある。
では、ここから先は「一括返済とは何なのか」「どのようなメリットがあるのか」などについて解説していく。
カードローン 返済 方法について詳しくは知りたい方はこちら。
カードローンをすぐ返せる一括返済とは?
一括返済とは、読んで字のごとく借入金を全額一度で返済することだ。一時的なピンチで借入を行った場合、一括返済ができることもあるだろう。
また、何度か返済を行った後に借入残高を一度に返済することも一括返済と呼ぶ場合がある。
カードローンの一括返済で得られるメリット
では、一括返済を行うとどのようなメリットがあるのだろうか?支払総額・今後の借入の2つの面から、いくつかメリットを挙げていく。
利息の負担を減らす
カードローンの返済では、借入残高(元金)だけを分割して支払っているのではなく、そこに利息が上乗せされている。
この毎月の利息は「借入残高×金利×借入日数÷365」で計算されている。つまり、借入日数を減らすことで利息を抑えることができるわけだ。
違いが分かりやすいように極端な例になるが、1カ月かけて返済した場合の利息は、1日で返済した場合の30倍になる。
実際の返済では利息は月ごとに計算される。そのため、早めのタイミングで借入残高を大きく減らすことができれば、それ以降の利息自体も予定よりも安くなる。
なので「一括返済は無理だから」と諦めずに、臨時収入があった・支出が少なかったタイミングで多めに返済してみてはどうだろうか。
支払い総額が安くなる
カードローンの返済では、返済期間を短く設定するほど最終的に支払う利息の総額は少なくなる。
しかし、返済方法によっては利息以外にも、返済の都度かかっているお金がある。それが、提携金融機関のATMや銀行振込返済の手数料だ。
こちらも、一括返済や返済額の増額によって返済回数自体を減らせば、手数料がかかる回数を抑えられる。
そのため、結果的にお得になる。返済に伴う手数料を節約するためには、返済回数を減らすと共に「手数料がかかる返済方法はどれか」を確認しておくのも重要だ。
完済するとキャッシングがリセットされる
カードローンは、決められた借入限度額までの金額内で自由に借入ができるサービスとなっている。
そのため、借入した金額を完済すれば、次回借入時に初回同様、限度額いっぱいまで借りることができる。
信用情報に返済状況の履歴が残る
ローンを組む際には、これまでのローン・クレジット・携帯料金の支払いなどに関する「信用情報」を元に審査される。
カードローンの返済状況も信用情報として記録されるため、もし返済の延滞などがあれば信用情報には傷がつくことになる。
長い期間をかけて返済するほど、返済期間中にうっかり返済を忘れたり、残高が足りずに自動振り替えができないリスクは高まる。
そのため、可能な範囲で借入金をすぐ返すことで、こうしたリスクを減らし信用情報を守ることができる。
また、信用情報を照会すれば返済にかかった期間もわかる。もし、新たな契約時に以前短期返済した情報があれば印象も良いだろう。
利用限度額に余裕が出る
カードローンは、利用限度額までの範囲で自由に借入を繰り返すことができる。そのため、返済をすれば再び借入できる金額には余裕が出る。
一括返済をすれば、もちろん利用できる金額も増えることになる。
もし一括返済が難しい方でも、可能なタイミングで多めに返済を行うことで、いざというときに借入金額に余裕ができる。
カードローンの一括返済で生じるデメリット
カードローンの一括返済にはさまざまなメリットがあることが理解できただろう。
しかし、一括返済にはデメリットもある。一括返済をすることに伴う3つのリスクについて解説していく。
もし一括返済を考えている方がいれば、入金前に参考にして欲しい。
必要金額を集めるのが大変
借入の理由はさまざまだが「自分の預金からは一度に支払えないため借入をした」方が多いのではないだろうか。
その場合、大きな収入の予定があり、その直前で借入を行った状況であれば余裕をもって一括返済できるかもしれない。
しかし、自分の持っているお金では一括返済ができないため、多方面から少しずつ必要な金額を集めようと考える方もいるはずだ。
このように、以前に一括で支払えなかった金額を利息を付けて一括返済することは、契約者にとって大きな負担となる可能性が高い。
預金が一気に減り生活が大変になる
「現在の預金であれば一括返済ができる」タイミングで返済を行えば、先ほど紹介したような返済の資金集めは必要ない。
しかし、本来は生活費として使用するはずの預金を切りつめて一括返済に回せば、生活資金に余裕がなくなってしまう。
そのため、一括返済を考えている場合は「今月の生活費も含めた預金」ではなく、自由に使用できる貯蓄から資金を捻出しよう。
返済総額などの面からみれば、一括返済が理想的かもしれない。
ただ、借入残高の半分だけを一度に支払うといった方法でも、その後の返済負担は和らぐはずだ。
他社カードローンの返済ができなくなり延滞する可能性も
複数のカードローンを利用している場合、1つだけでも先に完済して月々の返済件数を減らしたい方もいるかもしれない。
しかし、このような状況で一括返済をすれば、他社の返済に回せる預金は減ってしまう。
もし、一括返済がもとで他社の返済を延滞しては元も子もない。
複数の返済がある場合は、次回の収入までに合計でいくらの返済が必要なのかしっかり計算してから一括返済を行って欲しい。
カードローンの一括返済以外の返済方法は?
カードローンの返済にあたり、基本となる「2つの返済方法」を知っておこう。この2種類を知ることで、より効率的な返済ができるようになるはずだ。
約定返済
約定返済(やくじょうへんさい)とは、契約時に決めた金額を決められた日に返済する方法のことを指す。
支払う金額のなかには元金の返済に充てるお金のほか、サービスへの対価となる「利息」も含まれている。
約定返済は必ず行わなければならないもので、決められた金額・日付通りに返済を行わなければ「返済を延滞した」扱いになる。
延滞した場合には、通常の返済額に加えて延滞利息が発生するだけでなく信用情報にも延滞した履歴が残る。
今後のカードローンの使用に悪影響が出る可能性があるため、十分に気を付けたい。
万が一「期日までの返済が難しい」と気付いたら、その時点でカードローン会社に連絡しよう。
どのように対応すべきか、相談することで延滞の被害を抑えられる。
臨時返済
臨時返済は繰り上げ返済とも呼ばれ、約定返済に加えて自分の自由なタイミング・金額で任意の返済をすることをいう。
記事前半で「借入金は返済日を待たずに返済可能」と説明したのは、約定返済の期日を待たずに臨時返済できることを指す。
返済の都度利息が取られるのだろうかと心配になる人もいるかもしれない。ただ、返済回数に関わらず、1か月に支払わなければならない利息は決まっている。
約定返済よりも早いタイミングで臨時返済を行うと日割りの利息がかかることはあるが、その分約定返済の利息も調整される。
そのため、余分に利息が取られることはないので安心してほしい。
カードローンの臨時返済のポイントは?
カードローンを借りたあとに、臨時返済ですぐに返すときにはどのようなことがポイントとなるのだろうか。
うまく臨時返済を活用するために確認しておきたい内容についてまとめたので、参考にしてほしい。
頻繁に行なうと返済期間を短縮できる
一括返済のデメリットで触れたとおり、大きな金額での臨時返済は今後の返済や家計に悪影響を及ぼす可能性がある。
こうした影響を最小限に抑えるためには、臨時返済を頻繁に行う方法がある。つまり、少額の余裕が出たときに少しずつ臨時返済するのだ。
一括返済の場合に比べれば効果は少ないかもしれないが、これを積み重ねることも返済期間の短縮につながる。
頻繁に行うと返済総額が減る可能性がある
上記のように頻繁に臨時返済を行うと、返済が早く進み返済期間が短くなると予測される。
返済期間が短くなれば約定返済の回数も減るため、利息の総支払額も減る。
頻繁に臨時返済を行うことで、結果として早く返済が終わるだけでなく返済額の減額にもつながる可能性があるのだ。
臨時返済をしても次の約定返済は必要
返済日までに規定額以上の金額を返済していれば、約定返済はクリアできると考えている方もいるかもしれない。
しかし、臨時返済とはあくまでも約定返済に加えて行える返済のことだ。
そのため、基本的に臨時返済を「前倒しの約定返済」とすることはできない。
臨時返済で自分の口座残高が減ってしまい次回の約定返済ができない、とならないように余裕を持って臨時返済をしよう。
ただし、少数ではあるが「月初めから返済予定日までの期間に返済されたものを約定返済とする」カードローンもある。
間違いなく約定返済を継続するためにも、契約前に約定返済・臨時返済に関する規定はしっかり確認しよう。
返済額は少額からできるところが多い
臨時返済の下限は1,000円からとしているカードローンは多い。そのため、「今月は少しだけ余裕がある」ときは少額からでも臨時返済が可能だ。
ただし、同じカードローンであっても振込・ATMなど返済方法によっては「返済は1万円単位」としている場合がある。
少額ずつでも臨時返済をしていきたいと考えている方は、契約前に臨時返済の方法だけでなく最小返済額も併せて確認しよう。
多めに収入があった場合にこまめに行うとよい
臨時返済を行うタイミングとしておすすめなのは、ボーナスが入ったときなど「収入を多めに得たとき」だ。
もちろん、支出が少なく経済的に余裕があるタイミングも良い。
ただ、せっかくの余裕を臨時返済に回すことで生活資金がひっ迫しないよう気を付けていただきたい。
臨時収入の中でもボーナスは出る時期が大体決まっているため、返済に充てれば計画的な臨時返済がしやすくなるはずだ。
カードローンをすぐ返すときに気を付けたいことは?
ここまで、いくつか臨時返済のポイントについて解説してきた。では、借入金をすぐに返すための臨時返済で気を付けるべきことはあるのだろうか?
せっかく早めに返済をしたのに「思わぬところでつまづいて損をした」とならないよう、事前にチェックしておこう。
返済時の手数料
臨時返済の際に注意したいのが、返済のたびにかかる手数料だ。
返済期間短縮・利息節約のためにこまめに臨時返済を行っても、手数料がかかれば逆に損をしてしまう可能性もある。
そのため、頻繁に返済を行う場合は特に手数料のかからない返済方法をあらかじめ調べておくことも大切になる。
返済する時間帯
ここまでの開設でも何度か解説している通り、カードローンの利息は借入継続期間が長いほど多くなる。
この「借入継続期間」は日単位で計算されており、借入の翌日を「1日目」としている。
つまり、借入当日に返済すれば利息は0になるのだ。「借入当日に返済することで利息をかけずに返金しよう」と考えている場合に注意したいのが、返済する時刻である。
返済方法にはネットバンキング・ATM・銀行口座払込などさまざまな方法がある。ただ、金融機関や返済方法により「当日扱い」となる時間は異なる。
たとえば、日付が変わる前にATMから返済したとしても取引が翌日扱いになっていれば1日分の利息が発生することになる。
そのため、このような場合は事前に返済方法・金融機関ごとの「当日扱いになる時間帯」を確認しておくことが非常に重要だ。
利息が発生しないか注意する
借入残高を一括で返済する場合、実際に返済をする前に利息など細かい返済額が合っているか確認が必要だ。
たとえば、先ほどのような「利息なしにするため当日のうちに一括返済する」パターンで考えてみよう。
もし「まだ利息はかからないはず」と考えて借入額だけ返済したとしても、取引が翌日扱いになり利息が付いている可能性がある。
この場合、本人は完済したつもりでも、実際は利息分が「借入残高」として残っている状態になってしまう。
すぐに気付いて追加で返済ができれば良いが、できなかった場合は「延滞」として信用情報にも記録される。
このような事態に陥らないためにも、返済の前には総返済額をしっかりと確認しよう。
また、返済後に借入残高が0になっているかも見ておく必要がある。
一括返済と解約の違いは何?
カードローンの多くは年会費無料のため、一括返済で借入残高が0になった状態ならば何も支払いは発生しない。
この状態は、解約とどう違うのだろうか。契約者側から見れば大きな違いはないかもしれない。
ただ、借入・返済のやり取りが無い期間も、貸主は借入限度額までの金額を融資するための枠を確保している。
また、信用情報に反映されるカードローンの契約状態も、借入が無くとも契約中であればその旨が記録され続ける。
そのため、今後しばらくカードローンを利用する予定が無ければ、一旦解約を検討するのも1つの選択肢ではないだろうか。
カードローンにも定められた契約期間はあるが、契約期間終了後の更新については会社・商品により異なる。
解約・更新の主なパターンは下記の2つだ。
- 一定期間を経過した場合は自動で解約
- 利用に問題ない状態であれば自動更新
このうち、自動解約を待たずに解約を希望する場合・自動更新を希望しない場合は解約手続きが必要となる。
自動解約の期間・自動更新の有無については契約時に明示される。解約するときのためにも、しっかり確認しておこう。
カードローンの借入をすぐに返済したいなら
カードローンを借入して、すぐに一括返済することには「利息の支払いが節約できるので総返済額が抑えられる」「返済忘れがない」などのメリットがある。
一方で、本来であれば分割で返済が可能な金額を一度に支払うことになるため、経済的な負担が大きい点はデメリットだ。
もし「一括返済をしたいが収入とのバランスで難しい」場合には、臨時返済を利用して余裕のあるタイミングで多めに返済する方法もある。
無理な返済は、かえって延滞の原因になる場合もある。
自分の収入に合った方法で、余裕を持って返済できるようにしてほしい。
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | みずほ銀行カードローン | 三井住友銀行カードローン | SMBCモビット | アイフル | 楽天銀行スーパーローン | プロミス | プロミスレディース | アコム | オリックス銀行カードローン | 横浜銀行カードローン | |
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(実質年率) | 金利年1.8%~年14.6% | 年2.0%~年14.0% | 年1.5%~年14.5% | 年3.0%~年18.0% | 年3.0%~年18.0% | 年1.9%~14.5% | 年4.5%~年17.8% | 年4.5%~年17.8% | 年3.0%~年18.0% | 年1.7%~年14.8% | 年1.5%~年14.6% |
借入限度額 | 10万円〜500万円 | 10万円〜800万円 | 10万円〜800万円 | 1万円〜800万円 | 1万円〜800万円 | 10万円〜800万円 | 1万円〜500万円 | 1万円~500万円 | 1万円〜800万円 | 10万円〜800万円 | 10万円~1,000万円 |
無利息期間 | ー | ー | ー | ー | 最大30日間 | ー | 最大30日間 | 最大30日間 | 最大30日間 | 最大30日間 | なし |
審査時間 | 最短即日 | 最短当日 | 最短当日 ※1 | 最短30分 | 最短20分 ※申込状況によっては希望に添いかねます | 最短当日 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 最短20分 ※申込時間や審査により ご希望に沿えない場合がございます。 | 1週間程度 | 最短即日 |
融資速度 | 最短翌日 | 最短当日 | 最短当日 ※1 | 最短即日 | 最短20分 ※申込状況によっては希望に添いかねます | 最短翌日 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 最短20分 ※申込時間や審査により ご希望に沿えない場合がございます。 | 1週間程度 | 最短即日 |
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