カードローンを借りてすぐ返せるのか気になっている人も多いのではないだろうか。
「借りてすぐ返せる?」という疑問は裏を返すと「借りてすぐに返そうとして受け付けてもらえなかったらどうしよう?」「借りたら返済方法が限られていて返し終わるまで利息がかかるの?」という不安からくる疑問だろう。
中には借りて「当日に返したらどうなるのだろう?」と素朴な疑問を持っている人もいるかもしれない。
結論から言えばカードローンは「借りてすぐ返せる」が答えだ。
本記事では、即日返済の方法や利息・注意点について解説する。
返済についての知識を深めることができれば、カードローンを必要なときに迷いなく安心して利用できるようになるはずだ。
カードローンの「即日一括返済」なら利息がかからない
カードローンの返済といえば、月に一度決まった日付もしくは決まった日数ごとに行うイメージが強いのではないだろうか。
「カードローンの借入を一度、体験してみたいが利息は払いたくない」このようなことが可能なのか疑問を持っている人もいるかもしれない。
結論から言えば、やり方次第では利息を負担せずに借入をすることはできる。
通常、カードローンの返済は決められた日に決められた額を毎月、支払い続ける「約定返済」が基本だ。
そのため、決められた額しか返済できないと返済期間が長引いてしまったらどうしようかと不安に感じるかもしれない。
しかし、すぐに返済できるようになっているので安心してほしい。
- 即日一括返済は可能
- 即日一括返済なら利息もかからない
- 利息の計算方法
以上3つの観点から利息がかからない方法と理由を解説するので確認してほしい。
即日一括返済は可能
カードローンは即日一括返済が可能だ。手元に一括返済に必要な資金があれば、各消費者金融で決められた手続きに従ってその日のうちに返済できる。
借入日の当日に即日一括返済も可能だ。「いざ、カードローンでお金を借りたが必要なかった」という場合でもすぐに返済は受付してもらえる。
一度、借入をしてしまうと返済方法が限られていて、返済期間が長引いてしまうということはない。
「カードローンを利用するとすぐに返済させてもらえないのでは?」という心配はいらない。手元に一括返済できる資金があれば、思い立った時に完済できる。
即日一括返済なら利息もかからない
カードローンを利用したことがないと、「即日一括返済をしても、約定返済をしたのと同様の利息を負担しなければならないのか?」という疑問を持つ人もいるかもしれない。
しかし、即日一括返済をすると利息は軽くなる。
借りた当日に返済すれば、利息なし(ATM手数料や一括返済の手続きに手数料が必要な場合等は除く)で返済することもできる。
民法には「期間算定の原則」(第140条参照)があり、利息がつくのは借入日の翌日からという決まりがあるためだ。
従って借りた当日に完済すれば、利息はかからないということになる。
利息の計算方法
利息の計算方法について知っておくと即日一括返済で利息がかからなくなる理由が分かる。
利息は日割りで計算するのが基本だ。そのため、利用日数が増えれば増えるほど利息が増えていく仕組みになっている。
例えば、10万円を金利18.0%で借入した場合で考えてみよう。借入日当日の返済なら利用日数は0日なので利息は当然、0円。
3日なら147円、10日なら493円、30日なら1,479円となる。一括返済で早めに返済すると必然的に利息の負担が軽くなることが、お分かりいただけたのではないだろうか。
早めに一括返済をしても約定返済と同様の利息がかかるということはない。一括返済のタイミングが早いほど日割で計算される利息を軽減できる。
カードローンをすぐ返す2つの方法
カードローンの返済の基本は約定返済だ。毎月、決められた期日までに決められた額を返済して完済まで続ける返済方法だ。
しかし、毎月、決められた額だけしか返済できないと借入の期間が長引いてしまい利息も膨らんでしまう。
しかし、約定返済とは別に任意返済もカードローンではできる。先に紹介した「即日一括返済」も任意返済の一種だ。
「任意返済=カードローンをすぐ返す返済方法」と理解すれば分かりやすいだろう。カードローンをすぐ返す任意返済はさらに2つの方法に分けられる。
- 一括返済
- 繰上返済
それぞれ詳しく確認してみよう。
一括返済
一括返済は、借入残高と利息をまとめて一度に完済してしまう返済方法だ。借りた当日に一括返済をすれば、利息がかかるのは借入日翌日からなので、利息はかからないことになる。
ちなみに一括返済に必要な額は利息が日割計算であるため、日々変わっていく。そのため、一括で返済するときは一括返済をする日の返済額を確認しておく必要がある。
ちなみに、口座振込など1円単位で返済できる方法を選ぶと端数が出ないので、一括返済に必要な額を過不足なく返済できる。
繰上返済(追加返済)
繰上返済は約定返済とは別に任意のタイミングで追加の返済をする方法だ。例えば、「50万円を借入したが実際には30万円しか必要がなかった」という場合があるとしよう。
その場合、必要なかった残りの20万円を約定返済とは別にすぐに返済できる。繰上返済は借入残高にのみ充てられるという特徴がある。そのため、借入残高を減らす効果が高い。
カードローンを借りてすぐ返すメリット
一括返済であれ、繰上返済であれ、カードローンを借りてすぐ返すメリットは大きい。
約定返済で毎月、決められた最低限の返済だけを続けてしまうと利息が増えたり、返済回数が増えたりする。しかし、すぐに借りて返せば以下のようなメリットがある。
- 利息負担の軽減
- 返済回数の軽減
それぞれ確認してみよう。
利息負担の軽減
借りてすぐ返済すれば利息の負担は軽減できる。利息は日割計算なので、一括で完済してしまえば利息がかからなくなる。
繰上返済(追加返済)も借入残高に充当されるため、利息負担を軽減できる。
カードローンで気になるのは、やはり利息負担だろう。保証人いらず、担保いらずで用途の制限もなく借入金を使えるため自由度が高く融通がきく利便性は魅力だ。
しかし、その分、利息は高めに設定されている。大手消費者金融ならば3.0%〜18.0%前後が相場だ。
約定返済のみでは、どうしても利息の負担は重くなってしまう。
そのため「借りてすぐ返す」つまり、任意返済を積極的に活用していくことでいかに利息を抑えられるかが、カードローンを上手く利用する際に重要だ。
返済回数の軽減
すぐに返済をすれば返済する回数も少なくなる。言いかえると返済期間が短くなるということだ。
返済期間が長引いてしまうと、心理的に落ち着かなかったり、信用情報に借入の記録が残り続けたり、カードローンで借入できる限度額も圧迫してしまう。
借入が長引くと新しくクレジットカードを作ったり、住宅ローンを組んだりする際に不利に働いてしまう可能性も否めない。
すぐに返済することで借入回数を減らすことができる.、借入期間を短くできることもメリットと言えるだろう。
約定返済との比較
すぐに返済するメリットは、約定返済と実際に比較してみると一目瞭然だ。
アイフルのシミュレーションを参考に「すぐに返済したケース」「約定返済をしたケース」を比較してみよう。
設定:30万円を金利18.0%で借入した場合
約定返済
返済回数 | 返済予定日 | 返済金額 | 元金充当 | 利息充当 | 残高 |
---|---|---|---|---|---|
借入日 | 2024/11/21 | 300,000円 | |||
1 | 2024/12/21 | 11,000円 | 6,575円 | 4,425円 | 293,425円 |
2 | 2025/01/21 | 11,000円 | 6,519円 | 4,481円 | 286,906円 |
3 | 2024/02/21 | 11,000円 | 6,614円 | 4,386円 | 280,292円 |
・・・・ | ・・・・ | ・・・・ | ・・・・ | ・・・・ | ・・・・ |
35 | 2027/10/21 | 11,000円 | 10,790円 | 210円 | 3,444円 |
36 | 2027/11/21 | 3,496円 | 3,444円 | 52円 | 0円 |
累計 | 388,496円 | 88,496円 |
上の表はアイフルで30万円を約定返済のみで完済したシミュレーションだ。返済回数は36回、返済の総支払額は388,496円、利息は完済までに88,496円という結果になった。
約定返済のみだと完済までに3年もかかり、利息も88,000円以上になる。
約定返済のみでもコツコツと返済を続ければ完済はできるが、利息と返済回数が思った以上に多いと感じた人もいるかもしれない。
次は約定返済よりも毎月、多めに返済した場合のシミュレーション結果だ。
すぐに返済(返済額を11,000円から15,000円に引き上げた場合)
返済回数 | 返済予定日 | 返済金額 | 元金充当 | 利息充当 | 残高 |
---|---|---|---|---|---|
借入日 | 2024/11/21 | 15,000円 | 300,000円 | ||
1 | 2024/12/21 | 15,000円 | 10,575円 | 4,425円 | 289,425円 |
2 | 2025/01/21 | 15,000円 | 10,580円 | 4,420円 | 278,845円 |
3 | 2024/02/21 | 15,000円 | 10,738円 | 4,262円 | 268,107円 |
・・・・ | ・・・・ | ・・・・ | ・・・・ | ・・・・ | ・・・・ |
23 | 2026/10/21 | 15,000円 | 14,578円 | 422円 | 13,966円 |
24 | 2025/11/21 | 14,179円 | 13,966円 | 213円 | 0円 |
累計 | 359,179円 | 59,179円 |
毎月の返済額を4,000円追加で増やすと、返済回数は36回から24回に減少した。
期間になおすと3年の返済期間が2年にまで短縮されたことが分かる。返済総額は388,496円から359,179円と29,317円に減少、利息も88,496円から59,179円となった。
あくまでもシミュレーション上の数字ではあるが、約定返済だけで完済するよりも、すぐに返済をする方が利息も返済回数も軽減できることが分かる。
当然、借りた当日に一括返済をしてしまえば30万円の借入に対して利息自体がかからないことになる。
すぐに返済をすることで目先の返済額は増えてしまうが、長期的にみると返済負担は軽減できる。
余裕があるときに繰上返済や一括返済を活用することで、カードローンは、お得に使えるはずだ。
カードローンを即日返済する時の注意点
カードローンは借りてすぐに返済することができる。利息も軽くなり、借入期間も短くなりメリットは大きい。
即日返済、つまり借りた日に全てを完済してしまえば利息自体もかからない。ただし、即日返済するには以下の3つの点に注意してほしい。
- 返済する時間帯
- 返済方法別の受付時間
- 返済手数料
返済する時間帯
返済する時間帯に注意しよう。特に完済は元金と必要な利息をまとめて返済することになる。
そのため、時間帯がズレて翌日の処理になってしまうと返済額が変わってしまい足りなくなる恐れがある。
当日中に借入をすれば利息はかからないが、翌日になってしまうと1日分の利息が発生してしまう。
特に一括返済額は日割計算の利息を払わなければならないため毎日、返済額が変わってしまう特性がある。
当日に返済を済ませるなら早めの時間帯に即日返済の手続きを終えてしまおう。
返済方法別の受付時間
即日返済をする際に銀行振込やATMなど複数の方法から選べる消費者金融が一般的だ。ただし、返済方法によって受付時間が異なることがある。
例えば、レイクならばコンビニATMや銀行ATMで完済ができるが、注意書きで一部の銀行ATMは全額返済の受付時間が18時までと公式サイトに書かれている。
一方で他の提携ATMやWeb返済サービスは24時間受付をしている。
このように、返済方法と時間の組み合わせ次第では当日中の完済処理ができたり、できなかったりするのだ。
そのため、即日返済をする際には、自分が返済しようとしている方法の受付時間を事前に確認しておく必要がある。
返済手数料
契約内容、一括返済を行う日付、方法によっては返済手数料が利息とは別にかかることがある。
消費者金融によってはプロミスのように、手数料が別にかかる可能性があることを明記しているところもある。
返済手数料がかかるかどうかは、利用している消費者金融や契約条件などによって各々、確認しなければならない。
即日返済をする際に、もし手数料がかかるかどうか不安ならば利用しているカードローン会社のコールセンターに直接、問い合わせをするのが確実だ。
カードローンは借りてすぐ返せる!即日返済で利息を節約しよう
カードローンの返済は利用したことがないと不安に感じる人も多かったのではないだろうか。借入したら返済方法が限られていてすぐに返済できず、利息が増えていってしまうのではという不安や疑問があった人もいるかもしれない。
たしかに返済の基本は、毎月の約定返済だ。約定返済のみで完済を目指す場合、返済期間が長引き利息の負担が重くなってしまうことは否めない。
しかし、カードローンは借りたらすぐに返せる。借りた当日に返済すれば利息もかからない。一度に全てを完済しなくても、繰上返済で借入残高を減らすこともできる。資金に余裕があれば、ご自身の都合がよい時にすぐに返済できるので安心して利用してほしい。
実際のカードローン利用の際には、約定返済を基本としながらも本記事で紹介した任意返済(一括返済、繰上返済)を家計の状況に応じて組み合わせて無理のない返済計画を立てることがおすすめだ。また、大手消費者金融各社はそれぞれ初回利用の人向けに無利息期間を設けている。カードローンの借入を利息なしで一度、体験してみたいという人は無利息期間のある消費者金融を最初に使ってみるのも手だ。
無利息期間ありの消費者金融 | 無利息期間の概要 | |
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アイフル | 契約後30日間無利息 | 詳しくはこちら |
アコム | 契約後30日間無利息 | 詳しくはこちら |
プロミス | 借入後30日間無利息 | 詳しくはこちら |
レイク | 選択可能・Web申し込み限定で契約から60日間無利息・5万円まで契約から180日間無利息 |
無利息期間を使えば、借りた日に上手く即日完済できるか心配しなくても余裕をもって無利息でお試しの借入もできる。一度、無利息で借りたいという人は試してみるのも良いだろう。
約定返済だけでは利息と返済回数の負担が重い。しかし、家計に余裕があればすぐに返済することを意識すれば、カードローンと上手くつきあえるはずだ。