急に100万円が必要になったときに頼りになるのがカードローンだ。
世の中、お金を借りる手段は様々だが、審査に時間がかかったり、担保が必要だったり、借りたお金の使い道が制限されていたりする。
しかし、カードローンは金利に関しては他の借入手段に比べれば高いかもしれないが、今すぐ自由に使える100万円を手元に用意したい人にとって、使い勝手のよい商品だ。
本記事では、カードローンで100万円を借りる際に知っておきたいポイントについて解説する。
また、気になる返済シミュレーションと注意点も紹介する。100万円を今すぐ手元に用意したいという人は参考にしてほしい。
100万円をスピーディーに借りるならカードローンがおすすめ
100万円を借りる手段と聞くと何を思い浮かべるだろうか。
銀行の住宅ローンや教育ローン、自動車ローンなどは借入に時間がかかり使い道も制限される。
質屋を思い浮かべた人もいるかもしれないが、相応の担保となる宝石や高級品を用意しなければ100万円も借入はできない。
お金を借りる手段は数あれど、使い道が不自由だったり担保が必要だったり、審査に時間がかかったりする方法が多い。
しかし、カードローンにはこのような煩わしさがない。
100万円をスピーディーに借りるなら、カードローンがおすすめだ。理由は以下の3つだ。
- 使い道が自由
- 担保、保証人がいらない
- 最短即日で借りられる
それぞれ解説する。
使い道が自由
カードローンは事業資金などの例外はあるが、個人で利用する分には使い道が自由だ。
2023年の『資金需要者等の借入意識や借入行動等に関する調査』によると以下の用途でお金が使われている。
一例を紹介する。
- 趣味/娯楽
- 36.1%
- 食費
- 20.4%
- 家族のための支出
- 16.5%
- 外食等の遊興費
- 13.3%
- 家賃の支払い(住宅ローンを除く)
- 11.8%
- 衣料費
- 9.7%
- 自動車バイクの購入費
- 9.9%
- ギャンブル
- 7.4%
- 資格試験の勉強
- 2.3%
- 参考:『資金需要者等の借入意識や借入行動等に関する調査』227P
このように非常に幅広い用途で使われている。使い道の自由度の高さがお分かりいただけるのではないだろうか。
貸金業者大手のアイフルの公式サイトでカードローン商品案内を確認してみると使いみち「不問」と明記されている。
100万円の使い道が原則、不問なのは大きなメリットだろう。
担保、保証人がいらない
担保、保証人がいらないのもカードローンのメリットだ。銀行からの融資ならば保証人が必要だったり、住宅ローンなら不動産が担保に必要だったりする。
例えば、アイフルやアコムなどのカードローン商品説明でも担保・連帯保証人は「不要」と明記されている。
担保も連帯保証人も要らないので申し込みのハードルも低く手続きの
手間もそれほどかからない。
最短即日で借りられる
カードローンはスピーディーな借入にも適している。特に大手の貸金業者各社は融資の早さを積極的に公式サイトや広告でアピールしている。
貸金業者名 | 最短の融資にかかる時間 | |
---|---|---|
アイフル | 18分 | 詳しくはこちら |
アコム | 20分 | 詳しくはこちら |
SMBCモビット | 15分 | 詳しくはこちら |
レイク | 25分 | |
プロミス | 20分 | 詳しくはこちら |
なんと、大手の貸金業者各社の多くが最短30分以内に融資可能と明記している。
実際には、申し込みに必要な書類を用意したり、窓口の混み具合などで待たされたりすることもある。
最短融資にかかる時間で借入がすむことは稀かもしれない。しかし、手続きをスムーズに進めれば即日で100万円を融資で用意するのは不可能ではない。
すぐに手元に使い道が制限されない100万円を無担保、保証人なしで即日に借りられるのは、カードローンのメリットと言えるだろう。
カードローンも誰でも100万円を借りられるとは限らない
残念ながら、誰でもカードローンを利用すれば100万円借りられるという訳ではない。
保証人や担保は必要ないが借入には審査がある。また、借入が認められても上限が100万円に満たないこともある。
100万円の借入が誰にもできない理由を以下の3つの観点から解説する。
- 必ず審査がある
- 総量規制がある
- 借入限度額は返済能力と信用情報次第
それぞれ確認してみよう。
必ず審査がある
カードローンの申し込みには審査が必要だ。貸金業法13条によって返済能力の調査が定められているためだ。
どこの貸金業者に申し込みをしても審査は避けられない。もし、審査のない業者があれば、法律に従っていない違法な業者の可能性がある。
違法業者は、法外な高い金利や取り立て等で問題があるため関わらないようにしてほしい。
審査は利用者の立場から考えると面倒だったり、わずらわしさを感じたりするだろう。しかし、審査があるからこそ、未然に無理な借入を避けることができる。
ちなみにアイフルのように、公式サイトで簡易的な診断ができるサービスを提供しているところもある。
年齢と年収、他社の借入額の3つを入力するだけで、審査に通る可能性を簡易的に診断できる。
あくまでも簡易的な診断なので審査次第では通らない可能性もあるが、気になれば試してみても良いだろう。
総量規制がある
貸金業者のカードローンで100万円を借りるなら、少なくとも年収300万円以上が必要だ。
総量規制という決まりによって年収1/3以上の借入は制限されているためだ。しかも1社からの借入だけではなく全ての貸金業者から借りた額の合計で判断される。
アイフルやアコムのような貸金業社は、全て総量規制によって貸付できる金額が制限されている。1
00万円を借りる際には、総量規制の対象になっているかどうかをまずは確認してほしい。
借入限度額は返済能力と信用情報次第
100万円を借りられるかどうかは、利用者の返済能力と信用次第だ。
申し込みをすると氏名や生年月日、性別だけではなく年収や勤務先、雇用形態、勤続年数(入社した年)などを貸金業者に申告しなければならない。
これらの申告内容や信用情報機関などの情報によって、貸金業者は利用者の返済能力と信用を総合的に勘案して貸し出せる限度額を決める。
利用者の返済能力と信用情報次第では、100万円に満たない額しか借りられないこともある。
カードローンの即日融資について詳しくは知りたい方はこちら。
どうすればカードローンで100万円を借りられるのか
残念ながら返済能力と信用情報が不十分な場合、一朝一夕で100万円を借入れするのは難しい。
しかし、100万円のような大きな額を借入する場合、事前の準備は欠かせない。
カードローンで100万円を借りる前にできる以下の3つのことを紹介する。
- 借入希望額を適切に設定する
- 返済能力と信用情報の実績づくり
- 借入先の整理
少しでも借入できる可能性を高めたい人は参考にしてほしい。
借入希望額を適切に設定する
まず、借入希望額を適切に設定することが大切だ。希望額を設定する際には、収入と支出のバランスをよく考え、無理のない範囲で借入額を決定することが必要だ。
カードローンの審査では、利用者の返済能力が重要な判断基準となる。
年収に対して過剰な金額を希望すると、審査に通過しにくくなる可能性が高いため、収入の範囲内で返済可能な金額を設定することが重要だ。
返済能力と信用情報の実績づくり
返済能力と信用情報の実績を作ることも重要だ。カードローンの審査では、利用者の返済能力と信用情報が重視される。
返済能力を証明するためには、安定した収入が必要だ。安定した雇用形態や勤続年数の長さも評価に影響すると考えられる。
安定した収入があることを証明することで、金融機関からの信頼度が上がり、100万円のような高額の借入が可能になる。
返済能力と信用情報を一朝一夕で変えることは難しい。日頃の積み重ねを意識して実績をつくることが大切だ。
借入先の整理
カードローンで100万円を借りるためには、借入先の整理も重要なポイントである。
複数の金融機関から借入がある場合、新たにカードローンで高額の借入申請は通りづらくなるだろう。
借入先が多いと、返済負担が増し、金融機関から見た際に返済能力が低いと判断される可能性もある。
そのため、可能であれば既存の借入を整理し、残高を減らすことが望ましい。また、一本化ローンを利用して複数の借入を一つにまとめることも検討すべきだ。
これにより、月々の返済負担を軽減し、返済計画を立てやすくなるだけでなく、新たな借入の審査に通りやすくなるはずだ。
カードローンで100万円を借りた場合の返済シミュレーション
100万円をカードローンで借入する際に気になるのが、借入額に対して付く金利、および返済しなければならない利息の金額だろう。
借入後に負担する利息や毎月の返済額を確認した上で、計画的にカードローンを利用してほしい。
100万円を借りた場合の金利
大手貸金業者のカードローンの金利は以下の範囲で設定される。利用者の返済能力や信用、過去の利用実績で実際の金利が決まる。
実質年率 | ||
---|---|---|
アイフル | 3.0%〜18.0% | 詳しくはこちら |
アコム | 3.0%〜18.0% | 詳しくはこちら |
SMBCモビット | 3.0%〜18.0% | 詳しくはこちら |
レイク | 4.5%〜18.0% | |
プロミス | 4.5%〜17.8% | 詳しくはこちら |
ただし、100万円の借入をする場合は実質年率15.0%以上の金利にはならない。利息制限法によると借入限度額に応じて、設定できる金利の上限が決まるためだ。
借入限度額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 20% |
10万円〜100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
100万円を借りるとなると、当然、借入限度額が100万円以上あるのが前提となる。
ただ、はじめて利用する場合は上限金利が適用されると考えた方が余裕をもった返済シミュレーションを立てられるだろう。
返済シミュレーション
年利15.0%で100万円を借り入れた場合の返済シミュレーションは以下の通りだ。
まず約定返済額(毎月返済しなければいけない最低金額)で返済した場合のシミュレーションは以下の通りだ。
返済期間 | 毎月の返済額 | 返済までにかかる利息の合計 |
---|---|---|
※4年5ヶ月(返済回数53回) | 26,000円 | 371,647円 |
約定返済額で返済を続けた場合、100万円の借入で毎月26,000円を返済することになる。
全て完済するまでに53回の返済回数が必要で、返済期間は4年5ヶ月もかかる。完済までにかかる利息の合計は371,647円という結果になった。
100万円の借入でここまで金利を負担しなくない、早く返済してしまいたいという場合は、繰上げ返済で返済期間を短くすることもできる。
毎月の返済額は大きくなるが、返済までにかかる利息の負担も減らせる。返済期間を短くした場合のシミュレーションは以下の通りだ。
返済期間 | 毎月の返済額 | 返済までにかかる利息負担の合計 |
---|---|---|
6ヶ月 | 175,000円 | 44,042円 |
1年 | 91,000円 | 82,360円 |
2年 | 49,000円 | 161,608円 |
3年 | 35,000円 | 244,743円 |
返済期間を短くすれば、利息の負担が大きく減らせることが分かるだろう。
はじめてのカードローンで100万円を借りられなかった場合はどうする?
はじめてカードローンを利用する場合、「100万円もいきなり借りられるのか?」と疑問をもった人もいるかもしれない。
結論から言うと誰でも100万円をいきなり借入できるわけではない。初回の申し込みで100万円の借入を申請して希望通りにいかなくても落ちこまないでほしい。
いきなり高額な借入をするのは難しい理由と、100万円の借入を実現するための対処法を解説する。
初回の借入で100万円を借りるのは難しい
はじめてカードローンに申し込む場合、100万円という高額の借入は難しい。貸金業者は利用者の信用情報を基に返済能力を判断する。
100万円の借入をするのに相応しい返済能力が認められなければ限度額が100万円未満になる。
また、初回の利用実績のない人には基本的に貸倒れのリスクを避けるため、借入限度額を低く設定すると考えるのが自然だ。
収入が十分にあって安定している人でも、初回利用で100万円をいきなり借りるのは簡単ではない。
増額申請で限度額は増やせる
初回の借入で思うように希望額を借りられなかった場合、しばらく利用して返済実績を積むのがおすすめだ。
しばらく利用してから増額申請を行うことを検討しよう。カードローンの利用実績を積むことで貸金業者からの信頼が高まり、増額が認められる可能性も高くなる。
増額申請には審査が必要
増額申請をする際に注意したいのが、審査が改めて必要な点だ。増額審査では、申込者の返済実績や収入状況、勤務先の情報などが再度確認され、増額の可否が判断される。
審査に通るためには、安定した収入や他の借入状況の改善が必要になる。
審査の結果次第では、利用できる限度額が下がってしまうこともある。
カードローンで100万円を借りる時の注意点
カードローンで100万円を借りる際には、気をつけておきたいポイントがある。
お金を借りる際には、返済までのことまで考えておく必要がある。
即日融資で無担保、しかも、使い道の制限もないカードローンは、使い勝手がよい反面、他のローンに比べ金利も高めに設定されている。
だからこそ以下の注意点を意識してほしい。
- 返済計画を事前に立てる
- 延滞しない
- 繰上げ返済の活用も検討する
それぞれ確認してみよう。
返済計画を事前に立てる
返済計画を事前に立てよう。
返済シミュレーションで毎月、最低いくら返済しなければいけなくなるのか、返済にかかる期間や回数、負担しなければいけない利息を把握しよう。
収入や生活費などの状況をよく考慮し、現実的な返済スケジュールを立てておくことが重要だ。
延滞しない
カードローンの返済において、延滞は絶対に避けなければならない。延滞が発生すると、延滞利率が適用されるだけでなく、信用情報にも悪影響を与える。
これにより、今後のローン申請やクレジットカードの利用に支障が出る可能性がある。返済日を忘れないようにカレンダーにメモするなど忘れないようにしよう。
繰上げ返済の活用も検討する
カードローンの金利は他のローンに比べると高めに設定されている。100万円の借入なら年率15.0%程度が目安になる。
約定返済額で返済を続けた場合、借入期間が長引き負担する利息も増えてしまう。
アイフルで100万円を借入した場合、約定返済額で返済を続けると月々26,000円で返済回数は53回になる。利息は約37万円もかかる計算になる。
しかし、繰上げ返済をすれば月々の返済額は増えるが長い目でみると利息の負担を減らせる。
借入期間が短縮されれば、返済から解放される。毎月の約定返済を守りつつ、余裕があるときは繰上げも検討してほしい。
が発生しやすいだろう。
カードローンで100万円を計画的に借りよう
カードローンは100万円が急に必要になっても即日融資が可能だ。
しかも、無担保で借りることができ使い道も自由だ。ただし、審査が必要で誰でも100万円をすぐに借りられるわけではない。
そのため、少しずつ利用実績を積み重ねて利用限度額を増やしていくことで使い勝手が良くなっていくはずだ。
また、使い勝手が良い反面、金利は他のローンや借入手段に比べて高めに設定されている。そのため借りる前にシミュレーションを活用して
返済計画を事前に立てて無理のない範囲で活用してほしい。