年金は老後生活のメイン収入源だ。しかし、現役のうちに保険料をなかなか納められなかった人や給料が少なかった人などは、決して満足いく金額を受給できるわけではない。
生活支出や突然の出費に備えて、お金を借りる手段を用意しておきたいと考える人も多いだろう。
お金を借りる手段として真っ先に思いつくのが「カードローン」だ。カードローンは、年金を受け取っている人でも利用できるものがある。
この記事では、年金受給者でも使えるカードローンについて解説する。
また、審査時のポイントや選ぶ際のポイントも併せて解説する。老後生活が苦しいと感じている人は、ぜひ参考にしてほしい。
年金受給者でもカードローンは借りられる!ただし審査に必ず通るわけではない
カードローンは、年金を受給している人も利用できる。年金受給者がカードローンを契約するには、以下の要件を満たす必要がある。
- 年金が安定収入だと認められた場合
- 年金以外に事業所得や不動産所得、給与所得など何らかの収入がある場合
カードローンの契約時には審査がある。収入が一定額あると認められれば「支払能力に問題がない」と判断され、契約できる可能性が高まるだろう。
ただし、審査に必ず通るカードローンは存在しない。カードローンの審査基準はどの会社も明記していないが、基本的にチェックされるのは支払能力と信用情報の2つだ。
どのカードローンもこうした項目はチェックしており、審査過程を省略して契約できるカードローンは存在しない。
また、審査基準が明記されていないことから「審査が甘い」「条件が緩い」といったことも一概にはいい切れない。
反対に、安定した収入があり支払能力が高く、信用情報に問題がなければ、カードローンの審査に通過する可能性は十分考えられる。
審査の難易度ではなく、自身の収入額や信用情報に問題がないか、あらかじめ確かめておこう。
また、申込要件はカードローンごとに異なる。そのため「契約できそうなもの」と「契約不可能なもの」をしっかりと見極めておきたい。
たとえば、りそな銀行のカードローンは年金受給者でも申し込めるが、年齢が満66歳未満でなければならない。
また、SMBCモビットは満74歳まで借りられるが、年金収入のみでは契約不可能だ。
年金受給者がカードローン審査に通るためには?
年金を受給する人がカードローンの審査に通るには、年齢や収入などさまざまな項目に問題がないか確かめる必要がある。
高齢かつ低収入の年金受給者はカードローンの審査に通りにくいとされるため、審査対策も練っておく必要があるだろう。
年金受給者が審査に臨む際の対策について解説する。
年金受給者はカードローン審査に通過しにくい?
年金を受給している人はカードローンの審査に通りにくいとされている。なかには「年金収入のみの年金受給者は申込対象外」としているサービスもある。
これは、年金の受給額が給与額に比べて比較的低いことや年金の支給タイミングが原因と考えられるだろう。
年金には誰もが受け取れる国民年金と、会社員や公務員が加入できる厚生年金とがある。厚生労働省の調査によると、それぞれの平均受給月額は以下のとおりだ。
- 国民年金
- 56,316円
- 厚生年金
- 143,973円
平均額を年収換算しても200万円に届かない。日本の平均給与は460万円であるため、収入額は決して高くないことが想定される。
その分年収が減るため、審査時に支払能力が十分あるのかどうかを注意深くチェックされてしまう。
年金以外の収入が増やせるのであれば問題ないが、高齢になると働くこと自体が負担となる可能性も考えられる。
結果的に年収が低いとみなされるため、なかなか審査に通過できないのだ。
また、年金の支給日は偶数月の15日だ。2ヶ月分が一度に支給されるが、2ヶ月に1回の支給タイミングとなるため、毎月の安定収入とはいい難い。
特に支給日直前に返済期日が設定されていれば、返済遅延や滞納といった可能性がある。こうしたリスクも、年金受給者がカードローンの審査に通りにくい要因と考えられる。
年金を受け取っていてもカードローン審査に通るコツ
カードローンの審査に通過するには、年齢要件と収入をよくチェックしておく必要がある。
カードローンは申し込める年齢に上限が定められていることが多い。年齢制限はサービスごとに異なるが、60代後半から70代前半あたりまでを上限としているものが多いようだ。
年金の受給開始は原則65歳からのため、66歳〜67歳あたりでも申し込めるものを選ぶとよいだろう。
たとえば、りそな銀行カードローンは満66歳までなら申し込める。また、レイクは満70歳までであれば申込可能だ。
また、年金以外の収入を確保するのもよいだろう。年金以外の収入を得るには、以下のような方法がある。
- 不動産の賃料で収入を得る
- 再就職をして給与を受け取る
- 自分で事業を始めて収入を得る
こうした方法は労力を要するが、年金以外に収入があることを明確にアピールできるため、審査通過の確率を高められる。
カードローンのなかには年金収入のみで申し込めるものもある。しかし、より高い確率で審査に通るには、年金以外の収入があると安心だろう。
カードローンの属性についての詳しい解説はこちら。
年金受給者がカードローンを選ぶポイント
年金を受け取る人がカードローンを選ぶ際は、金利や融資スピード、プライバシー、借入限度額など複数の項目を比較しながら選ぶとよい。以
下のように使う目的や重視したいポイントに合わせて選べば、満足いくサービスを契約できる。
選ぶべきカードローン | 代表例 | |
---|---|---|
金利を抑えたい | 金利の低いものを選ぶ | オリックス銀行 |
融資スピードを優先したい | 即日融資に対応しているものを選ぶ | アコム アイフル |
周囲にバレずに借りたい | Web完結申込に対応しているものを選ぶ | レイク プロミス |
高額の借入をしたい | 限度額が高いものを選ぶ | アコム |
カードローンを選ぶポイントについて、目的別に解説する。
金利をできる限り抑えたい人
金利を抑えながら少ない負担でお金を借りたい人は、金利が比較的低く設定されている銀行カードローンがおすすめだ。
消費者金融カードローンは上限金利が18.00%のものが多く、借入期間が長くなるほど大きな負担になる。
しかし、銀行カードローンは13%〜14%台に設定されているものがある。たとえば、オリックス銀行は14.8%、みずほ銀行は14.0%の金利となっている。
アコムやアイフルが18.0%であることを考えると、金利には大きな差がある。支払う利息が少なくなるため、返済も計画的かつ少ない負担でできるだろう。
ただし、銀行カードローンは審査が比較的厳しい。支払能力や信用情報に問題がないかよく確かめたうえで申し込むとよい。
また、もし銀行カードローンが利用できない場合でも、銀行窓口ならシニアローンの提案をしてくれる。
シニアローンは高齢者専用ローンのため、より金利を抑えられる可能性がある。
近くの銀行や普段から取引のある銀行でカードローンの相談をしてみると、こうしたローン契約を勧められる場合もあるだろう。
すぐに融資を受けたい人
融資のスピードを優先したい人は、即日融資に対応しているカードローンを契約しよう。即日で借入ができるのは、消費者金融カードローンのみだ。
銀行は審査時に、申込者が反社会勢力とのかかわりがないか警察庁データベースに照合をかける。
このため、審査にどうしても時間がかかり、申し込んだその日のうちにお金を借りられない。
消費者金融のカードローンは、以下のように申込から契約までの時間が非常に短い。
1時間もかからずに借入ができるため、とにかくすぐにお金が必要な人におすすめだ。
周囲に知られずに使いたい人
家族や知人にバレないようお金を借りたい人は、Web完結申込ができるものがおすすめだ。
Web完結申込では、申込から契約まですべてWebでできる。そのため、カードや契約書が郵送で送られてくる手間がかからない。
また、郵便物を家族に見られて怪しまれることもない。たとえば、プロミスやみずほ銀行はWeb完結での申込に対応している。
24時間いつでも申し込めるため、手が空いたときに手続きできる。スマホ操作だけで完了するため、周囲に家族がいても手続き内容を知られにくい。
ただし、Web完結はすべてインターネット上での手続きとなるため、Webでの手続き操作に慣れていない人には時間がかかる。
初めてWebで申込手続きをする人は、手順をよく読んだうえで行うとよい。
大きな借入を予定している人
借入金額が大きくなりそうな人は、限度額の高いものを契約しよう。
カードローンの利用限度額はサービスによって異なるため、気になるものをいくつか比較したうえで「これだけあれば不便なく使える」というものを契約するとよい。
カードローンの利用限度額の一例を紹介しよう。
ただし、実際に借りられる金額は審査によって決定する。
利用限度額を増やしたい場合も都度審査が必要なため、年金受給者でも申し込みやすいものを契約し、後から増額審査を受けていくのもよいだろう。
なお、貸金業法では借入は収入の3分の1までと定められている。収入の3分の1を超えるような金額は借りられないことも、併せておさえておこう。
年金収入のみで借りられるカードローン5選
年金収入さえあれば契約可能なカードローンは、以下の5つだ。
- りそな銀行カードローン
- ベルーナノーティス
- オリックス銀行カードローン
- PayPay銀行カードローン
- レイク
銀行・消費者金融どちらもあるため、金利や融資スピードなどから自分に合ったものを選ぶとよい。それぞれのサービスについて、詳しく見ていこう。
りそな銀行カードローンは金利13%台で低負担
りそな銀行カードローンは13%台の低金利が特徴だ。ほかの金融機関や消費者金融と比べても、金利は低く設定されている。
商品名 | りそな銀行カードローン | 三井住友銀行カードローン | アコム |
---|---|---|---|
金利 | 13.5% | 14.5% | 18.0% |
詳しくはこちら |
ほかのサービスよりも利息負担を減らしながら返済ができる。また、利用限度額も800万円と高めに設定されており、高額な借入にも対応可能だ。
りそな銀行カードローンは、住宅ローン契約者であれば金利が0.5%優遇される。実質13.0%で借りられるため、毎月の返済が負担になりにくい。
年金受給が始まったものの、まだ住宅ローンを完済していない人や、老後の住まいを建て替えた人に適しているだろう。
申込手続きは24時間365日アプリやWebから申し込める。そのため、基本的には来店不要で契約できる。
ただし、りそな銀行は全国のさまざまな場所に店舗を構えているため、Webでの手続きに慣れていない人は銀行窓口での契約も可能だ。
スマホ操作に慣れていない人は、来店での契約も検討しよう。
ベルーナノーティスは80歳まで借入ができる
ベルーナノーティスは、借入が80歳まで使えるのが特徴だ。70代を迎えると申し込めるカードローンの数が減ってくるが、ベルーナノーティスは年齢要件が非常に広く申し込みやすい。
また、ベルーナの調査では、融資実績を年代別で調査したところ、51.4%が70歳以上の利用者だったと公表している。
顧客の多くが高齢者であることから審査ノウハウが十分蓄積されていると推測される。高齢者でも利用しやすいカードローンだといえるだろう。
審査は24時間いつでも対応しており、急いで契約したい場合はカードの即日発行もできる。できる限り早く契約を済ませたい人にも向いている商品だ。
返済は最低2,000円からで、収入が少なくても無理のない返済計画を実現できる。高齢者向けのカードローンを探している人には最適なサービスといえるだろう。
金利(実質年率) | 年4.5%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短30分 |
融資速度 | 最短24時間 |
無利息期間 | 最大14日間 ※完済後何度でも利用可能(再度の無利息キャッシング利用は、完済後前回のお借入日から3ヵ月経過した再度のお借入の場合のみ適応) |
借入限度額 | 1万円〜300万円 |
WEB完結 | 可能※一部、郵送物の送付あり |
申込条件 | 20歳から80歳までで安定した収入がある方 ベルーナノーティスが定める審査基準を満たす方 |
担保・保証人 | 不要 |
オリックス銀行カードローンは保険保障つき
オリックス銀行カードローンは、保険加入ができる点が特徴だ。カードローンサービスは金利が14.8%と消費者金融に比べると低く、負担を抑えながら返済ができる。
利用限度額も最大800万円で、急な出費や高額支出の際にも頼りになる。
最大の特徴は、ガン保障特約付きプラン「Bright」に加入できる点だ。Brightは通常のローンサービスに保険が付帯している。保証内容は以下のとおりだ。
保障内容 | 以下の場合に借入残高が0円となる 死亡・高度障害と判断された場合 ガンと診断された場合 |
---|---|
保険料 | 0円 |
金利上乗せ | なし |
保険料なしで死亡保険・ガン保険に加入できる。死亡時やガン診断時に借入残高がすべてなくなるため、負債を相続したり闘病しながら返済を続けたりすることはない。
老後の利用に適したカードローンといえる。また、契約時にオリックス銀行の口座開設がいらない。
多くの銀行カードローンが口座開設手続きも併せて行う必要があるが、オリックス銀行はカードローン単体で契約できる。手続きの手間が増えず、楽に契約できる。
金利 (実質年率) | 年1.7%~年14.8% |
---|---|
審査時間 | 1週間程度 |
融資速度 | 1週間程度 |
無利息期間 | 最大30日間 |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 不要※ |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 20歳以上69歳未満 |
担保・保証人 | 不要 |
PayPay銀行カードローンは最大1,000万円まで借りられる
PayPay銀行カードローンは、利用限度額が1,000万円までと非常に高く、高額借入にも万全の対応ができるのが特徴だ。
1,000万円借りるには年金以外の収入が必要になるが、通常契約は年金収入のみでもできる。
申込は専用のローンアプリから最短3分で完了する。本人確認書類を提出すればすぐ審査に移る。
審査では在籍確認の電話がかかってくるため、必ず電話に出られるようにしておこう。
返済は毎月1,000円からで負担になりにくい。貴重な年金収入をほとんど返済に費やす必要もないため、計画的な返済が可能だ。
なお、カードローン契約時に最大1,500円、その後は借入金額に応じて最大1万円の現金が受け取れる。貴重な特典のため、ぜひ有効活用したい。
レイクは大手消費者金融で唯一「年金収入だけ」で借りられる
レイクは大手消費者金融のなかでただ一つ「年金収入のみ」で借りられるカードローンだ。大手消費者金融は以下の5つを指している。
- プロミス
- アイフル
- レイク
- アコム
- SMBCモビット
このうち、年金収入のみでも借りられるサービスはレイクだけだ。働くことができないが、お金を借りたいと考えている人に適している。
レイクは最短25分で審査が完了する。スピード融資に対応しているため、すぐにお金を借りたい人や急ぎの出費がある人は利用を検討したい。
Web完結申込なら契約書やカードの郵送を待たずに使えるため、すぐに借りたい人はWeb申込での契約手続きをするとよいだろう。
また、無利息期間が最大60日と長く設定されている。60日間の無利息期間が適用されるのは、以下に当てはまる人だ。
- 初めての契約かつWebで申し込んだ人
- 利用限度額が1〜200万円の人
無利息期間は、契約翌日から適用される。高額な借入をしない人や借入回数が少ない人は、返済負担が大きく減り使いやすいだろう。
年金以外の収入も必要な年金受給者におすすめのカードローン3選
契約のために年金以外の収入が求められるカードローンは、以下のとおりだ。
- プロミス
- アコム
- アイフル
いずれも消費者金融の提供するサービスだ。
スピーディーな融資やWebから気軽に申し込める点が利点となっており、働きながら年金を受給する人に適しているだろう。各サービスを詳しく解説する。
プロミスは消費者金融カードローンのなかでも低金利
プロミスは金利が17.8%と、消費者金融カードローンのなかでも金利が低い。ほかのサービスと比較してみよう。
差はわずかだが、少しでも返済負担を減らしたい人にはおすすめだ。
プロミスはWeb完結申込にも対応している。24時間いつでも審査が受けられるうえ、最短3分で融資できるため、スピーディーに契約手続きができる。
また、返済時にポイントが貯められるのも特徴だ。返済利息200円ごとに1ポイントのVポイントが貯まる。
Vポイントは街での利用はもちろん、返済にも充当できる。ポイントを使えばより効率よく完済を目指せるだろう。
金利 (実質年率) | 年4.5%~年17.8% |
---|---|
審査時間 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 |
融資速度 | 最短3分 ※状況によりご希望に沿えない場合がございます。 |
無利息期間 | 最大30日間(初回限定) ※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。 |
借入限度額 | 1万円~500万円 |
収入証明書 | 以下に該当する場合は収入証明書の提出が求められます。※ ・プロミスの利用限度額が50万円を超える場合 ・プロミスと他社貸金業者の合計借入金額が100万円を超える場合 ・前回プロミスに収入証明書を提出してから3年以上が経過している場合 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満18歳以上74歳以下(高校生を除く) |
担保・保証人 | 不要 |
アコムは最短20分のスピード融資に対応
アコムは最短20分で融資を受けられるのが特徴だ。申込から契約完了・借入までの時間が短く、急ぎの出費がある場合に使いやすい。
公共料金の支払いなど、時期をずらせない支出が間に合わないと感じた場合に使うとよいだろう。
借入方法はATMや銀行振込などがあるが、おすすめは銀行振込だ。
楽天銀行口座であれば最短10秒、三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行といったメガバンクやゆうちょ銀行の口座でも最短1分で振込が完了する。
該当する銀行の口座を日頃から活用している人にはおすすめだ。アコムはWebのほかに自動契約機「むじんくん」での申込も可能だ。
自動契約機からでも即日融資ができるため「スマホ操作に慣れていないがすぐにお金を借りたい」という人でも利用しやすい。
金利 (実質年率) | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短20分 ※お申し込み時間や審査によりご希望に沿えない場合がございます。 |
融資速度 | 最短20分 ※お申し込み時間や審査によりご希望に沿えない場合がございます。 |
無利息期間 | 30日間(初回限定) |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
収入証明書 | 以下のいずれかに該当するお客さまは収入証明書が必要 ・当社のご契約が50万円を超えるお客さま ・他社を含めたお借入総額が100万円を超えるお客さま |
WEB完結 | 一部可能 |
申込条件 | 満20歳以上72歳までの定期的な収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
アイフルは女性専用カードローンあり
アイフルは女性専用カードローン「SuLaLi」があり、単身の高齢女性でも気軽に使いやすい。
SuLaLiは女性らしいデザインのカードや女性オペレーター常駐など、女性にとって嬉しいサービスとなっている。
70歳までであれば新規融資を受け付けてくれるため、年金をもらっていても借りやすいだろう。
アイフルは最短18分で融資が受けられる。毎日9:00〜21:00まで審査をしているため、夕方や夜間の申込でもすぐにお金を借りられる。
Web完結で申し込めるため、契約書などの書類も郵送されてこない。
また、返済に対応しているATMが豊富だ。特にコンビニATMの対応範囲が広い。返済に対応しているコンビニATMは以下のとおりだ。
- セブン銀行
- セブン-イレブン
- ローソン銀行
- ローソン
- イーネット
- ファミリーマート
- ゆうちょ銀行
- ファミリーマート
- イオン銀行
- ミニストップ
大手コンビニならどこに行っても返済手続きができるため、近所にコンビニがある人にとっては利用しやすい。
金利 (実質年率) | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
融資速度 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
無利息期間 | 最大30日間(初回限定) |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
収入証明書 | 以下のいずれかに該当するお客さまは収入証明書が必要 ・当社のご契約が50万円を超えるお客さま ・他社を含めたお借入総額が100万円を超えるお客さま |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満20歳以上69歳までの定期的な収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
年金受給者のカードローンの審査に必要な書類
年金を受け取っている人がカードローンの審査を受ける際には、年金収入がわかる書類が必要となるケースが多い。たとえば、以下のような書類だ。
- 年金証書
- 年金振込通知書
- 公的年金等の源泉徴収票
もし書類がない場合は、年金を振り込んでもらう口座の通帳を記帳しておくとよいだろう。
なお、一般的に審査では本人確認書類の提出が必要だ。運転免許証やマイナンバーカードを用意しておこう。
また、50万円以上の借入では確定申告書の写しや課税証明書などが必要だ。
確定申告書の写しであれば自身が保管しているものを提出すればよい。課税証明書は自治体の担当窓口で受け取れる。
年金受給者の場合は、年金収入がわかるものと本人確認書類、課税証明書などの書類を用意したうえで審査に臨もう。
審査に落ちたら?年金受給者のカードローン以外の選択肢
カードローンの審査に落ちてしまった場合、ほかの手段でお金を借りたほうがよい。主な手段としては、以下のようなものがある。
- クレジットカードのキャッシング
- フリーローン
- シニアローン
- リバースモーゲージ
それぞれの手段について解説する。
クレジットカードのキャッシング
クレジットカードにキャッシング枠が付帯している場合は、ATMでキャッシングが可能だ。
キャッシングの利用限度額の範囲内で借りられる。クレジットカードのキャッシングの金利は15〜18%が多い。
たとえば、JCBカードの金利は15.00%〜18.00%となっている。金利はやや高めだが、カードさえあれば利用できる可能性がある。
ただし、キャッシング枠を新規で付帯させる際は別途審査が必要だ。その場合は審査に落ちてしまう可能性があるため、ほかの方法も検討したほうがよい。
フリーローン・シニアローン
フリーローンやシニアローンの利用も検討したい。フリーローンはさまざまな目的で使えるローンだ。
生活費に加えて、冠婚葬祭の支出や家電の購入などでも利用できる。無担保で借りられるものもあるうえ、銀行が窓口となるため相談しやすいのも利点だ。
銀行によっては、シニア向けのフリーローンである「シニアローン」を提供しているところもある。
返済計画は十分に練る必要があるが、どうしてもお金を借りたいなら検討するとよいだろう。
リバースモーゲージ
もし担保を用意しておきたいのであれば、リバースモーゲージも検討したい。リバースモーゲージは、住宅を担保として生活資金を借りる融資方法だ。
返済は利息を毎月支払い、借入者が亡くなった際に住宅を売却して元金を返済する。毎月の返済は利息のみで済み、負担も大きくない。
住宅を将来的に売却するのであれば、ぜひ検討したい手法だ。
カードローンの申込に再度挑戦するのはあり?
カードローンの審査に再度挑戦するのは、高齢者はややリスクが高いだろう。
審査落ちすると、信用情報にその事実が記録される。記録は5年間消えないため、最低5年は待たなければならない。
高齢者の場合、5年で健康状態が大きく変わる可能性は否めない。無理に再審査を狙うよりも、別の手段を検討したほうがよいだろう。
年金受給者がカードローンを利用するお金を借りる際の注意点とは?
年金を受け取っている人はカードローンを使う際に、返済計画の立て方や追加借入、相続時などで注意したい点がある。
特に延滞や禁止事項への抵触は、後々トラブルになりかねない。注意点をおさえて、借入から返済までスムーズに進められるようにしよう。
年金収入だけで返済をしていくなら計画はしっかりと練る
もし年金収入のみで返済を進めていくのであれば、返済計画は入念に立てておかなければならない。
年金は毎年大きく金額が変動することはないが、物価や賃金状況によって多少金額が変動する。
そのため、受給額は毎年変わってくる。今年は昨年に比べて上昇しているが、経済状況によっては減少する年もあるだろう。
年金収入のみで返済していく場合、年金が減ると返済が苦しくなる可能性がある。
返せないまま自分が亡くなった場合は、配偶者や子どもに返済義務が引き継がれるため、家族にも迷惑をかけてしまう。
返済計画を立てる際は「月にいくらなら余裕を持って返せるか」「健康でいられるうちに完済できるか」など、さまざまなことを考慮しながら行う必要がある。
途中で行き詰まらないよう、再現性の高い計画を立てておこう。
契約したカードローンの年齢上限を迎えてしまうと追加で借入できない
契約したカードローンの申込年齢上限を超えてしまうと、追加でお金を借りることはできない。
たとえば、満69歳まで利用できるカードローンの場合、69歳までは契約・借入ができるが、70歳以降はたとえ契約済でも追加での借入は不可能だ。
返済を済ませた段階で解約することになるだろう。70歳以降も後期高齢者医療保険料などの社会保険料や生活支出は続く。
お金に困ったらカードローン以外の手段を探したり、生活保護の受給を検討したりする必要があるだろう。
年金を担保として融資を受けるのは法律違反である
年金を担保に貸付を受けるのは法律違反となるため、絶対にしてはいけない。かつては厚生労働省で年金を担保に融資する「年金担保貸付制度」があったが、令和4年3月をもって終了した。
貸金業法第20条の2では、貸付の際に年金証書や預金通帳の引渡しを要求する行為を禁じている。
貸金業を営む者は(中略)次に掲げる行為をしてはならない。一特定受給権者の預金通帳等(当該預金若しくは貯金の口座に係る通帳若しくは引出用のカード若しくは当該預金若しくは貯金の引出し若しくは払込みに必要な情報その他当該預金若しくは貯金の引出し若しくは払込みに必要なものとして政令で定めるもの又は年金証書その他特定受給権者が公的給付を受給することができることを証する書面その他のものをいう。)の引渡し若しくは提供を求め、又はこれらを保管する行為」
出典:e-Gov法令検索「貸金業法」
よって、現在は年金を担保とした貸付はすべて禁止されている。
実際、年金を担保とした貸付は、以下のようにこれまで悪質なトラブルを招いている。
- 平成16年
- 悪質な業者が年金証書などを担保に高金利で貸付をしていたことが判明
- 平成25年度
- 担保できる価値がない物を質に取り、年金を担保に高金利で貸付する「偽装質屋」が横行
もし「年金を担保にできる」という謳い文句の貸付があっても、絶対に契約しないよう注意したい。
契約者が亡くなった場合は相続人が返済を続けなければならない
カードローンの契約者が亡くなった場合は、相続人が返済の義務を負う。
相続では、基本的に亡くなった人(被相続人)の資産や債務はすべて配偶者や子ども、兄弟などの相続人が引き継ぐ。
そのため、預貯金や不動産を受け取るだけでなく、借金も肩代わりしなければならない。
たとえば、100万円の借入を残して契約者である夫が亡くなってしまった場合、残りの返済は配偶者である妻が引き続き行う必要がある。
遺産などで賄えれば問題ないが、そうでない場合は自身の財産から返済を続けなければならない。
どうしても債務を引き継ぎたくないのであれば、相続放棄の選択肢も考えよう。相続放棄はほかの相続人に関係なく自分1人で放棄手続きができる。
一方で、預貯金や有価証券などの資産も一切引き継ぐことができない。
もしカードローン契約者が一切資産のないまま亡くなった場合は、相続放棄を検討してもよいだろう。
年金受給者がカードローンを使う際は慎重に
年金を受け取っている人がカードローンを使う際は、申込要件や年収、信用情報などをよく確認し「支払能力がある」「信用情報に問題はない」ということを明確にしてから申し込むようにするとよい。
高齢者が審査落ちしてしまうと、再度カードローンを申し込めるようになるまでには時間の余裕がない。年金以外の収入源を持つなど、収入を少しでも増やす工夫をしよう。
また、年齢によっては追加借入ができないなどの制約も多い。相続時に完済していなければ、残りの返済も引き継いでもらうことになる。
そのため、返済計画は余裕を持ちつつも確実に遂行できるよう、緻密に考えなければならない。
審査に落ちると利用できないため、カードローンと併せてフリーローンやリバースモーゲージなどの手段利用についても検討しておくとよいだろう。