- プライオリティ・パスとは何かを知りたい
- プライオリティ・パス付きのおすすめクレジットカードが知りたい
数あるクレジットカードの中には、国内外の空港ラウンジを無料で使えるようになるカードがある。
旅行・出張が多い人は、いつもの移動がより快適になるので申し込みを検討してみよう。
そこで知っておいて欲しいのが「プライオリティ・パス」の存在だ。
クレジットカードにプライオリティ・パスが付いているかどうかで、カードの利便性は大きく変わる。
本記事ではプライオリティ・パスの解説や、プライオリティ・パス付きのおすすめクレジットカード10選を紹介する。
クレジットカード選びの参考としてもらいたい。
クレジットカードにおけるプライオリティ・パスとは?
プライオリティ・パスとはイギリスにある同名の会社が1992年に提供を始めた、空港ラウンジネットワークのことだ。
まずはサービスの特徴を整理していこう。
世界1,500以上の空港ラウンジ・サービス
プライオリティ・パスに入会している人は、世界中に存在する1,500以上の空港ラウンジとそのサービスが受けられるようになる。
「空港ラウンジってそんなに多いのか?」と思うかもしれないが、日本国内だけでも100以上の空港ラウンジが存在する。
プライオリティ・パスに入会すれば、日本国内を含め世界にある空港ラウンジを利用する資格が得られるというわけだ。
会員資格によって年会費・利用金額が異なる
プライオリティ・パスに入会するためには年会費がかかる。
会員資格によって年会費・利用金額は異なるので、料金については以下の表を参考にしてほしい。
スタンダード | スタンダード・プラス | プレステージ | ||
---|---|---|---|---|
年会費 | 99ドル | 329ドル | 469ドル | |
利用料金 | 会員 | 35ドル/回 | 年間10回まで無料 11回以上は35ドル/回 | 無制限で利用可能 |
同伴者 | 35ドル/回 | 35ドル/回 | 35ドル/回 |
ご覧のとおり、プライオリティ・パスを利用するための金額は決して安くない。
空港ラウンジを年に5回利用すると仮定して、一番安いスタンダードプランに入会しても1年間の合計費用は約270ドルだ。
1ドル=145円と仮定すると、およそ4万円になる。
ダイナースクラブカードなど、ステータス性があるクレジットカードの年会費よりも高いため、気安く入れないと思う人もいるだろう。
プライオリティ・パス年会費でカード年会費をカバーできる
しかし、安心して欲しい。本記事のタイトルの通り、クレジットカードの中にはプライオリティ・パスが付帯しているカードが存在する。
しかも、空港ラウンジとそのサービスを無制限に利用できるプレステージ会員資格が与えられるカードもある。
クレジットカードを持つだけで年間469ドル(約68,000円)が0円になるのだから、プライオリティ・パス年会費でカード年会費をカバーできてしまうのだ。
旅行好き・ラグジュアリー志向の人におすすめ
プライオリティ・パス付きのクレジットカードは、どういった人におすすめなのだろうか。
結論から書くと、旅行好きや出張が多い人、あるいは普段の移動をグレードアップしたいラグジュアリー志向の人におすすめとなる。
ちなみに空港ラウンジでは、次のようなサービスを受けられる。
- フリードリンク
- アルコールドリンク
- 軽食・スナック
- フリーWi-Fi
- スマホ・PC充電
- ワークスペース
- コピー機・FAX
※空港ラウンジによってサービス内容は異なる
フライトまでの時間をちょっと贅沢に過ごしたい人は、プライオリティ・パス付きのクレジットカードで空港ラウンジを存分に楽しもう。
プライオリティ・パス付きのクレジットカード10選
それでは、プライオリティ・パス付きのクレジットカード10選を紹介する。
カード名 | 楽天プレミアムカード | ダイナースクラブカード | JAL・JCBカード プラチナ | 三井住友カード プラチナ | セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード | 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード | エポスプラチナカード | ビューゴールドプラスカード | アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード | アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード |
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年会費 | 11,000円 (税込) | 24,200円 (税込) | 34,100円 (税込) | 55,000円 (税込) | 22,000円 (税込) | 22,000円 (税込) | 招待:20,000円 (税込) 通常:30,000円 (税込)※年間100万円以上利用で翌年以降20,000円(税込) | 11,000円 (税込) | 39,600円 (税込) | 13,200円 (税込) ※月会費制1,100円(税込) |
国際ブランド | Visa Mastercard JCB American Express | Diners Club | JCB | Visa Mastercard | American Express | American Express | Visa | JCB | American Express | American Express |
ポイント還元率 | 1.0〜5.0% | 100円につき1マイル (一部例外あり) | 1.0〜4.0% | 0.5%~7% | 0.1〜3.0% | 0.5%~19.0% ※0.5%~15.0%※1ポイント5円相当の商品に交換した場合。※最大15%ポイント還元には上限など各種条件がございます。 | 1.0〜15.0% | 0.5〜10.0% | 1.0%〜3.0% | 1.0〜3.0% |
ポイントの種類 | 楽天ポイント | マイル | JALマイル | Vポイント | 永久不滅ポイント | グローバルポイント | エポスポイント | JRE POINT | メンバーシップ・リワード® | メンバーシップ・リワード® |
プライオリティ・パス | プレステージ会員相当 | プレステージ会員相当 | プレステージ会員相当 | プレステージ会員相当 | プレステージ会員相当 | プレステージ会員相当 | プレステージ会員相当 | プレステージ会員相当 ※年400万円以上利用した場合の選択特典 | 年2回まで無料、3回目以降は35ドル/回 | スタンダード会員相当 |
家族カード | 年会費550円 (税込) | 年会費5,500円 (税込) | 年会費17,050円 (税込) | 無料 | 年会費3,300円 | 1名さまは無料、2人目より1名さまにつき3,300円(税込) | なし | 無料 ※2人目以降は年会費3,300円(税込) | 無料 ※2枚目以降年会費13,200円(税込) | 月会費550円 (税込) |
ETCカード | 年会費無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 年会費無料/発行手数料935円(税込) | 年会費無料/発行手数料935円(税込) |
スマホ 決済電子マネー | 楽天Edy Apple Pay Google Pay | Apple Pay 楽天Edy モバイルSuica | QUICPay Apple Pay | iD(専用) Google Pay Apple Pay PiTaPa WAON | Apple Pay Google Pay iD QUICPay | Suica 楽天Edy | Google Pay Apple Pay EPOS PAY 楽天Edy 楽天Pay PayPay d払い モバイルSuica | Suica Apple Pay | Apple Pay | Apple Pay |
海外旅行傷害保険 | 最高5,000万円 (利用付帯) | 最高1億円 (利用付帯) | 最高1億円 (利用付帯) | 最高1億円 (自動付帯) | 最高1億円 (利用付帯) | 最高1億円 (自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円) | 最高1億円 (利用付帯) | 5,000万円 (自動付帯) | 最高1億円 (利用付帯) | 最高5,000万円 (利用付帯) |
国内旅行傷害保険 | 最高5,000万円 (自動付帯) | 最高1億円 (利用付帯) ※海外旅行は最高5,000万円が自動付帯 | 最高1億円 (利用付帯) ※海外旅行は家族特約あり | 最高1億円 (自動付帯) ※家族特約 | 最高5,000万円 (自動付帯) | 最高5,000万円 (自動付帯) | 最高1億円 (利用付帯) ※家族特約あり | 5,000万円 (利用付帯) ※海外旅行は子供特約あり | 最高5,000万円 (利用付帯) | なし |
申し込み条件 | 20歳以上で安定した収入がある方 | 三井住友信託銀行グループ所定の基準を満たす方 | 20歳以上で、ご本人に安定した継続収入のある方(学生を除く) | 原則として、満30歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方 | 安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方(学生・未成年を除く) | 20歳以上でご本人に安定した収入のある方(学生を除く) | 20歳以上の方、または18歳・19歳ですでにエポスカードをお持ちの方(学生を除く) | 日本国内にお住まいで、電話連絡のとれる満20歳以上の安定した収入のある方 | 公表なし | 公表なし |
詳細を見る | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る |
それぞれの特徴・メリットを見ていこう。
楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカードは楽天が発行している最上位クラスのクレジットカードだ。
年会費11,000円(税込)に対して、プライオリティ・パスのプレステージ会員資格が付帯するので非常にお得と言える。
世界中の空港ラウンジを年会費11,000円(税込)だけで、無制限に利用できるのだ。
ただし、この利用条件は2024年12月31日までとなっている。
2025年1月1日からは「年5回まで無料」に利用条件が変わるため、今のうちに申し込んでおきたい。
また、楽天プレミアムカードは楽天市場で利用すると、毎週火曜日・木曜日は基本のポイント還元率が4.0%にアップ※する。ポイントをガンガン獲得したい人にもおすすめだ。
※選べる3つのプランのうち楽天市場コースを選ぶ必要あり
\ 新規入会&利用で5,000ポイント /
ダイナースクラブカード
ダイナースクラブカードは三井住友信託銀行が発行しているプラチナクラスのクレジットカードだ。
しかし年会費は24,200円(税込)と案外安く、それでいてプライオリティ・パスのプレステージ会員資格が付帯している。
ダイナースクラブカードの得点としては、コンシェルジュサービスが人気を集めている。
特に「グルメに強い」カードとして有名だ。
そのため、1人5,000円以上の高級レストラン・バーを探したい場合は、ぜひダイナースクラブのコンシェルジュに任せてほしい。
また、限度額に制限を設けていないのも大きな特徴だ。
会員ごとに個別に設定されるため、限度額を1,000万円以上にもできる。限度額を気にしたくない人にもおすすめだ。
対象のコンビニ・飲食店などで
\ 対象カードを利用するとポイントが5倍! /
JAL・JCBカード プラチナ
JAL・JCBカード プラチナは、JCBが発行しているJAL(日本航空)提携カードだ。年会費34,100円(税込)でプライオリティ・パスのプレステージ会員資格が付帯するため、年会費をカバーできていると言える。
そんなJAL・JCBカード プラチナの特徴は、マイルの貯まりやすさだ。
JALカードショッピングマイル・プレミアムに年会費無料で自動入会していて、どこで利用しても100円につき1マイルが貯まる。
特約店なら100円につき2マイル、さらにJAL航空券や対象商品を購入すれば100円につき2マイルもらえる。
つまり、JALマイルの還元率が4.0%になって非常にお得といえる。
マイルは使い方次第で1マイル=10円以上の価値を持たせることもできるので、プライオリティ・パスとの相性抜群のカードだ。
三井住友カード プラチナ
年会費55,000円(税込)で利用でき、プラオリティ・パスのプレステージ会員資格が付帯している。
正確には、6つの無料サービスのうち一つを選べるメンバーズセレクション※の中にプラオリティ・パスがある。
三井住友カード プラチナの特徴として対象のコンビニ・飲食店でのスマホのタッチ決済を利用するとポイント還元率が最大7%にアップする。
対象のコンビニ・飲食店とはセブン‐イレブンやローソン、マクドナルドなど日常的に利用しやすい店舗だ。
三井住友カード プラチナのポイントアップの対象のコンビニ・飲食店をよく利用する人は、ぜひ申し込んで欲しい。
\ お買い物から食事の手配、旅行先での対応まで /
※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードはクレディセゾンが発行しているプラチナクラスのクレジットカードだ。
年会費22,000円(税込)でプラオリティ・パスのプレステージ会員資格が付帯する上に、ステータス性も高い。
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードは国内の利用でポイント還元率が1.5倍、海外の利用で2倍になる。
また、コンシェルジュサービスも付帯しており、一見さんお断りの老舗料亭の利用や名店から料理人を派遣することもできる。
上記のように、さまざまなサービスを利用できる付加価値の高いカードと言えるだろう。
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードは三菱UFJニコス株式会社が発行しているプラチナクラスのクレジットカードだ。
年会費22,000円(税込)で利用でき、プライオリティ・パスのプレステージ会員資格が与えられる。
このカードを使うと、一流レストランや老舗店で所定のコースメニューを2名以上注文した際、1名分が無料になる。
さらに、国内70以上のホテルでアップグレードサービスを受けられたりと、充実したサービス内容となっている。
\ 新規ご入会特典で最大10,000円相当のポイントプレゼント※ /
※1ポイント5円相当の商品に交換した場合 ※特典には条件があります
エポスプラチナカード
エポスプラチナカードはマルイとエポスカードが共同発行しているプラチナクラスのカードだ。
楽天プレミアムカードと同じく、流通系カードの中でプライオリティ・パスのプレステージ会員資格を提供する数少ないカードとなる。
エポスプラチナカードの魅力は、ポイントの貯まりやすさだ。
ポイント還元率の基本が1.0%に加えて、マルイの店舗・オンラインストアの利用で2倍になる。誕生月なら、獲得ポイントはさらに2倍だ。
加えて、エポスプラチナカードには年間ボーナスポイントがあり、前年の利用金額に応じてポイントを獲得できる。
年間100万円以上利用すれば最低でも20,000ポイント獲得でき、最高で100,000ポイントに到達する。
決済の全てをエポスプラチナカードで行えば、それだけで数万ポイントもらえるため、非常にお得なカードと言える。
\ 入会金・年会費永年無料! /
ビューゴールドプラスカード
ビューゴールドプラスカードは、JR東日本グループが発行しているゴールドクラスのクレジットカードだ。
年会費11,000円(税込)でプライオリティ・パスのプレステージ会員資格を獲得できるのは、楽天プレミアムカードと並ぶ安さだ。
ただし、年間400万円以上利用した場合に提供される「選べる特典のうちの一つ」という条件付きとなっている。
プライオリティ・パス以外にも厳選ホテルのペア宿泊招待など魅力的な特典があるので、何を選ぶか悩ましいところでもある。
ちなみに、ビューゴールドプラスカードは、モバイルSiucaへのチャージや定期券購入などでポイント還元率が最大10%になる。
新幹線・電車での移動が多い人に最適なカードと言えるだろう。
入会&利用で最大24,000ポイント!
\ さらに39歳以下の入会で3,000円相当のJRE POINT!/
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードは、American Expressから発行されるゴールドクラスのクレジットカードだ。
年会費39,600円(税込)で、プライオリティ・パスの空港ラウンジを年2回まで無料利用できる。
「年会費39,600円も払ってプライオリティ・パスが年2回までしか受けられないのか」と思ってはいけない。
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードには、アメックスカードでしか味わえないサービスが充実している。
たとえば、国内・海外旅行保険に加えてスマートフォン保険や、旅行・コンサートのキャンセル補償保険が付帯している。
安心して旅行ができるカードと言えるだろう。
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードは国際ブランドのAmerican Expressが発行している、スタンダードなクレジットカードだ。
年会費13,200円(税込)でプライオリティ・パスのスタンダード会員資格が与えられる。※月会費1,100円(税込)
スタンダード会員資格の料金は95ドル、1ドル=145円と仮定すると13,775円なので、カード年会費を十分にカバーできている。
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードは一般カードながら、American Expressのサービスが受けられるカードとして人気だ。
プライオリティパス付きのクレジットカードを上手に活用しよう!
本記事ではプライオリティ・パスとは何かや、プライオリティ・パス付きのおすすめクレジットカード10選を紹介した。
クレジットカードの価値はプライオリティ・パスが全てではないが、旅行・出張が多い人にはぜひ着目して欲しい。
ちなみに、今回紹介したクレジットカードには数千〜数万のポイント還元・キャッシュバックキャンペーンを行っているものもある。
それぞれ、入会・利用といった条件達成によってポイントやキャッシュを得ることができる。
プライオリティ・パスの有無に加えて、「どのカードに入会するのが一番お得か?」で選ぶのもいいだろう。