- プラチナカードは30代でも作成できるのか?
- プラチナカードの審査基準とは?
- プラチナカードのメリットや特典を教えてほしい
結論から先に言えば、30代であればプラチナカードは持てる。
申し込みができないカードもある20代と比べ、ほとんどのプラチナカードが申し込みできる30代では、選択肢は広くなる。
しかしこのカードを持つには、いくつかの条件があり、誰でも持てるわけではない。
この記事では、30代でプラチナカードを持つための条件を解説する。
さらにプラチナカードを持つことで得られるメリットや、30代の人におすすめするプラチナカードも紹介する。
30代でプラチナカードを持つには
最初に、プラチナカードを手に入れるための申込方法を解説する。
このカードの申込方法には、インビテーション型(招待型)と、直接カード会社に申し込む方法の二種類がある。
ここでは、それぞれの申込方法のメリットとデメリットについても説明する。
カード会社から招待状をもらう
現在利用中のカード会社から、上位グレードのカードへ移行を勧誘する招待状(インビテーション)が、送られて来るときがある。
プラチナカードの申込審査では、招待状があれば、カード会社に直接申し込む方法と比べて審査が通過しやすい。
その理由は、信用力が高く自社カードの利用実績が多い「お得意様」にしか、カード会社は招待状を送らないからだ。
招待状が送られる条件は公開されていないが、最低でも年間100万円以上の利用を数年間続ける必要があるようだ。
この方法では、カード審査が通りやすいというメリットがあるが、高額なカード利用を続けながら招待状を待ち続ける必要がある。
カード会社に直接申し込む
この方法は一般カードと同じく、インターネットや電話を通じ、直接カード会社にカード発行の申し込みを行う方法だ。
しかし一般カードやゴールドカード以上に審査は厳しく、同時に複数のカードを申し込むと審査に落ちる可能性が高くなる。
カード申し込みの履歴は、信用情報機関に6ヶ月間残され、他のカード会社はその情報を審査の際に確認する。
同時に複数のカードを申し込んでいることがわかると、カード会社は多重債務や自己破産のリスクを疑い、審査通過が難しくなる。
30代の方のプラチナカードの審査とは?
上述したようにプラチナカードの審査は厳しく、安定した一定額以上の収入がなければ審査に通過しない。
このため専業主婦(夫)や無職の人は、カードの申し込みはできない。
それでは、どのくらいの収入が必要なのだろうか?
国税庁の調査結果によれば、30代前半(30〜34歳)の平均年収は400万円とのことだが、その金額でも大丈夫だろうか?
さらに年収以外にも、カード申込みの際には注意すべき点があり、これらについても解説する。
- ※出典:国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」P19「(第14図)年齢階層別の平均給与」引用
年収400万円でプラチナカードが持てるか?
カード会社は年収要件を明らかにしていないため、カードの利用可能枠をもとに考察する。
つまりカード側の利用可能枠の下限を超える額だけ、ユーザー側の利用可能枠が設定されなければ、カード審査は通過しない。
個人の利用可能枠は、割賦販売法により収入に応じて定められており、以下の計算式で算出される。
4人世帯以上 | 3人世帯 | 2人世帯 | 1人世帯 | |
---|---|---|---|---|
持家かつ住宅ローン無or 持家無かつ借賃負担無 | 200万円 | 169万円 | 136万円 | 90万円 |
持家かつ住宅ローン有or 持家無かつ借賃負担有 | 240万円 | 209万円 | 177万円 | 116万円 |
上記をもとに、三井住友カード・プラチナプリファード(利用可能枠:150万円〜)を例に、ユーザー側に必要な年収を算出する。
4人世帯以上 | 3人世帯 | 2人世帯 | 1人世帯 | |
---|---|---|---|---|
持家かつ住宅ローン無or 持家無かつ借賃負担無 | 367万円以上 | 336万円以上 | 303万円以上 | 257万円以上 |
持家かつ住宅ローン有or 持家無かつ借賃負担有 | 407万円以上 | 376万円以上 | 344万円以上 | 283万円以上 |
※三井住友カード株式会社「三井住友カード・プラチナプリファード」
このプラチナカードでは、上記の赤色塗り部分に該当する世帯以外であれば、カードの申込みは可能だ。
プラチナカードの審査基準
この審査基準も公開されていないが、申込者のクレヒス(クレジットヒストリー)は、審査で最も重要視されていると言われている。
クレヒスとはクレジットカードやローンの利用履歴のことであり、これらの信用情報は信用情報機関が収集・管理している。
カード会社は、信用情報機関から申込者の信用情報を照会し、以下の内容を確認する。
- 現在の未払いの有無や、過去の延滞情報
- ローンやクレジットカードなどでの借入金
- 携帯電話料金
- 自己破産などの債務整理の実施有無
- 借金や任意整理を踏み倒しの有無
- 6ヶ月以内での複数カードの申込みの記録
- クレヒスがない※過去にローンやクレジットカードの利用実績がないと、個人の信用力が判断できない。
安定した高額収入があっても、これらの情報が良くなければ個人の信用力は損なわれ、カード審査は通過しない場合がある。
以上のことから、堅実なクレヒスを積み上げている人が、カード審査に通過しやすいともいえる。
【30代の方必見!】プラチナカードのメリットや特典
カード審査が厳しいプラチナカードは、その審査に通過した「選ばれた人」だけが持てるカードだ。
しかしプラチナカードには、「選ばれた人」だけに提供されるメリットや特典も多い。
ここでは、そのメリットや特典について解説する。
プラチナカードの一般的なサービス
多くのカード会社では、さまざまなプラチナカードを発行し、これらのカードごとに魅力的なオリジナルサービスが用意されている。
ここではそれらの個別説明は割愛し、プラチナカードが持つ一般的なサービスを以下に紹介する。
- レストランやホテルの優待サービスがある
- コンシェルジュサービスが利用できる※1
- 同じサービスを持つゴールドカードと比べて、ワンランク上のサービスが受けられる
- 旅行時の保険:保障内容が手厚い
- 空港ラウンジ:利用可能な空港ラウンジがより多くなる(プライオリティ・パスが利用できる場合もある)※2
- 1:コンシェルジュサービス:目的に応じた最適なレストラン・旅行プランを探し出して、予約を代行してくれるサービス。観光や出張の際のホテル・航空券・新幹線や、音楽・演劇・スポーツ観戦などのチケットも手配してくれる。サービスデスクに電話をすれば、24時間365日対応してくれる。
- 2:プライオリティ・パス:全世界にある1,300ヵ所以上の空港ラウンジが利用できるサービス。
年会費の安いプラチナカードのなかには、上記のサービスの一部がないカードや、ゴールドカードと同じレベルのものもある。
一口にプラチナカードといっても、カードごとにサービスレベルには大きな幅があるので注意が必要だ。
プラチナカードが証明するユーザーの信用力
このカードは、ユーザーの経済的信用力を証明してくれる。
しかし日常生活では、支払いの際にカードを取り出すまで、他人はプラチナカードを持っていることを知らない。
海外では、ホテルのチェックインやレンタカー利用の前に、クレジットカードの提示が求められる。
提示されたカードのグレードが高ければ、ユーザーの経済的信用力がわかるため、店舗側は優良顧客とみなしてくれる。
優良顧客はリピートユーザーになってほしいため、海外では店舗側のサービスも良くなる傾向がある。
30代の人がプラチナカードの効果を発揮する場面
30代のビジネスパーソンには、20代の頃と比べて、難度の高い仕事が任される。
顧客側の役職者との交渉や、上司とともに顧客接待に参加することもあるだろう。
顧客との会食には店選びが重要だが、コンシェルジュサービスに相談すれば、すべて手配してくれる。
会食の目的や顧客側の嗜好を伝えれば、最適な店を提案し、予約までしてくれる。
予約を入れる際には、店側に会食の目的を伝えてくれるので、会食当日は店側もさまざまな配慮をしてくれる。
首尾よく会食が終われば、顧客との関係は深まり、あなたへの上司からの評価も一層高まるだろう。
30代の人におすすめするプラチナカード3選
30代は、仕事もプライベートも充実してくる時期になる。
このためクレジットカードは、仕事もプライベートもサポートしてくれるカードを選びたい。
ここでは、そのような30代の人におすすめするプラチナカードを紹介する。
カード選びの際には、参考にしてほしい。
プラチナカードの選び方
プラチナカードの年会費は、20,000円〜50,000円が一般的であり、なかには100,000円を超えるものもある。
プラチナカードには、魅力的なサービスがあるが、割高な年会費に見合っているかを考える必要がある。
つまりプラチナカードを選ぶ際には、そのカードが自分の生活をより良くしてくれるかを考えなければならない。
自分のライフスタイルに合っており、さらに自身の生活がより良くなるカードであれば、年会費も決して高いと感じないだろう。
エポスプラチナカード
年会費(税込) | 30,000円 (招待状があれば年会費20,000円) |
---|---|
発行会社 | 株式会社エポスカード |
レストランやホテルの優待サービス | 〇 |
コンシェルジュサービス | 〇 |
空港ラウンジ利用(プライオリティ・パス付帯) | 〇 |
旅行保険の最大保障額(カード会員本人) | 1億円 |
\ 入会金・年会費永年無料! /
このプラチナカードは、流通大手の丸井グループの傘下にあるエポスカードが発行しているカードだ。
カード利用額が年間100万円以上になれば、招待状がなくとも、翌年以降の年会費は20,000円となる。
さらに年間100万円以上の利用があった年には、毎年20,000ポイントのボーナスが付与されるため、年会費は実質無料になる。
このカードを使って、公共料金や携帯の利用料金も支払える。
仕事やプライベートでの利用と合わせて、支払額が年間100万円以上になるのであれば、申し込みを検討したいカードだ。
JCBプラチナ
年会費(税込) | 27,500円 |
---|---|
発行会社 | 株式会社ジェーシービー |
レストランやホテルの優待サービス | 〇 |
コンシェルジュサービス | 〇 |
空港ラウンジ利用(プライオリティ・パス付帯) | 〇 |
旅行保険の最大保障額(カード会員本人) | 1億円 |
\最大64,500円キャッシュバック※/
※キャンペーン期間:2024年10月1日(火)~2025年3月31日(月)
家族がいる人には、JCBプラチナは最適だ。
家族旅行の際には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内や京都駅内にある専用ラウンジが利用できる。
またカード会社に申し込めば、このカードと同じサービスが受けられる家族カードを、1枚無料で発行してくれる。
JCBプラチナのユーザー専用ツアーには、東京ディズニーリゾート・バケーションパッケージもある。
ディズニーファンにはたまらない内容のツアーを利用できるのは、このカードのユーザーと家族だけだ。
UCプラチナカード
年会費(税込) | 16,500円 |
---|---|
発行会社 | ユーシーカード株式会社 |
レストランやホテルの優待サービス | 〇 |
コンシェルジュサービス | 〇 |
空港ラウンジ利用(プライオリティ・パス付帯) | 〇 |
旅行保険の最大保障額(カード会員本人) | 1億円 |
このカードは、みずほフィナンシャルグループのユーシーカードが発行しているカードだ。
このカードは、2万円を下回る年会費でありながら、一般的なプラチナカードが持つサービスを全て備えている。
ポイント還元率は1%だが、利用額に応じて、以下のボーナスポイントが追加で付与される。
3ヶ月のごとの合計利用額が50万円以上あると
⇒ 2,500円分のポイントがプレゼント
1,000円以上利用した月が年間10ヶ月以上あると
⇒ 500円分のポイントがプレゼント
利用額が年間10万円以上になると
⇒ 750円分のポイントがプレゼント
貯まったポイントは、カードの支払いにも利用できるので、自分の仕事やプライベートに活用しよう。
30代でプラチナカードを持ち、日々の生活をさらに充実させよう
この記事では、プラチナカードの特徴とともに、30代でこのカードを持つメリットとデメリットを解説した。
30代は、仕事もプライベートも充実するときだ。
あなたのライフスタイルに合ったプラチナカードがあれば、仕事やプライベートは、さらに充実するだろう。
あなたに合ったプラチナカードを選び、そして申し込みを検討してほしい。