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IFAに転職する女性の割合とは?注意点・なり方・おすすめの相談先を解説

働き方の選択肢が増えてきた昨今では、新卒入社した会社で働き続けることのほうがむしろ稀で、ライフステージやキャリアアップなどのタイミングで転職するのが当たり前になった。

金融・証券業界においても同様で、近年では金融商品仲介業者であるIFA法人に所属し、顧客の資産運用をトータルサポートするIFAが注目を集めている。働き方が多様化した現代のニーズにもマッチしており、転職を検討している人が増えている状況だ。

この記事では、IFAへの転職を検討している女性に向けて、IFAの男女比率や職業の割合、女性がIFAになる際の課題などをまとめた。

IFAになる方法とおすすめの相談先も解説しているので、金融・証券業界で転職を視野に入れている女性はぜひ参考にしてほしい。

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目次

IFAとして活躍している女性の割合とは?

そもそもIFAとは「Independent Financial Advisor(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」の略であり、特定の金融機関に所属せず、顧客に対して最適な金融商品を提案するアドバイザーのことである。

IFAは金融商品仲介業者であるIFA法人に所属し、金融機関とは独立した立場で、顧客と提携先金融機関を仲介するのが大きな特徴だ。

2023年6月時点におけるIFAの数は約6,500名とされており、2019年頃と比較しておよそ倍近くまで増えている。IFAが国内に誕生したのは2004年とされており、当時は約30名ほどのIFAしかいない状況だった。

IFAは業界自体がこれから成長していく見込みで、2030年には約11,000名まで増えると推測されている。

 IFAの男女比率

アドバイザーナビ株式会社が実施したIFAに対するアンケート調査によると、回答のあった218名のうち、男性が88%、女性が12%という結果であった。

出典:アドバイザーナビ株式会社「独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)に関する調査報告書2023」

男女差の大きさに対しては人によって捉え方が異なるものの、IFAとして活動している女性の数は圧倒的に少数であるのは事実だ。

IFAの業務の本質としては、証券会社における営業職とほぼ変わらない。広義で金融業界を含めた営業職で考えると、女性の割合が10%程度になるのは納得できるだろう。

ちなみに、全国のIFAも同様の男女比率で活躍していると仮定すると、女性IFAの数は約780名になる。全国に780名ほどしかいないとなると、その希少性はかなり高いと言えるだろう。

IFAになる前の職業の割合

上記アンケート結果によると、IFAになる前の職業の割合は以下のとおりであった。

出典:アドバイザーナビ株式会社「独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)に関する調査報告書2023」

証券会社に勤めていた人の割合が全体の約70%で、過半数以上を占めていることがわかる。先ほども解説したように、証券業界はIFA業務との同質性が高く、転職後もスムーズに業務に従事できることから割合が高いものと推測される。

次に多いのが保険系で、保険代理店出身者も一定数存在するようだ。保険業界の場合は女性営業職の割合が比較的多いため、次なるキャリアとしてIFAを選択した背景も推測できるだろう。

前職の内訳を見てもわかるように、IFAとして活躍している人のほとんどが広義の金融業界に所属している結果となった。この結果を踏まえても、女性IFAの割合が低いのは納得できるのではないだろうか。

どのような人がIFAになっているのか、詳しく知りたい方は下記の記事を参考にして欲しい。

IFAの契約形態

IFAに向けたアンケート調査では、IFA法人との契約形態についても回答を得ている。そもそも、IFAとして働く際は大きく2つの働き方があることを押さえておこう。

  1. 雇用契約を結ぶ正社員型のIFA
  2. 業務委託契約を結ぶ業務委託型のIFA

アンケートの回答では、正社員型が44%、業務委託型が56%という結果であった。両者の働き方には一長一短あるため、どちらがよいなどとは言えない。転職先に求める条件や理想とする働き方・優先順位によっては、業務委託型のほうが適している場合もある。もちろん、その逆も然りだ。

IFAとして活躍する女性がどちらの働き方を選択しているかという調査結果はないが、働き方を選べる点は必ず押さえておこう。

女性がIFAになる際の課題

IFAとして活躍する女性の数が明らかに少ない現状であるが、こうしたなかで実際にIFAになると、いくつか注意していきたい点が出てくる。

ここでは、女性がIFAになる際の課題感について、3つの観点で解説しよう。

  1. 収入が安定しない可能性がある
  2. 孤立する可能性がある
  3. 勤務時間が決まっていない

それぞれ具体的に解説するので、IFAへの転職を視野に入れている女性はぜひ理解しておいてほしい。

収入が安定しない可能性がある

1点目は男女関係なく当てはまり得るのだが、IFAになると収入が安定しない可能性がある点には注意が必要だ。ただし、収入の安定性に関しては働き方次第で異なる。先ほど解説した2つの働き方のうち、業務委託型IFAを選択すると収入は大きく変動するだろう。

IFA法人と業務委託契約を締結した場合、基本給・固定給は支払われない。その代わり、報酬は完全成果型で、契約時の手数料に対して50〜70%の還元率で給与が支払われるのが一般的だ。

完全成果型である以上、年間の手数料額が2000万円、還元率が60%であれば年収は1200万円になる。しかし、手数料額が500万円に留まれば年収は300万円だ。

IFAは手数料に対する還元率が報酬の源泉となっているビジネスモデルであり、安定的に契約が取れなければ収入は安定しない点には注意が必要である。

一方、正社員型のIFAであれば、所属するIFA法人から固定給が支払われる。支払額は前職の経験などによって前後するが、安定性に関しては現職と同じと言って差し支えないだろう。

収入に関連して、働き方の違いによって社会保障制度も異なる。業務委託型の場合は国民年金・国民健康保険に加入するが、正社員型であれば厚生年金に加入できる。

保険料の支払いという側面においても安定性は異なるため、IFAへの転職時は慎重に判断しよう。

孤立する可能性がある

女性がIFAを目指す際に気をつけたいのが、孤立する可能性がある点だ。これも働き方次第という側面はあるが、業務委託型のIFAの場合に特に注意が必要である。

IFAの人数比に関する特徴をおさらいすると以下のとおりだ。

  • そもそも人数は約6,500名しかいない
  • 女性の割合は12%で約780名
  • 業務委託型のIFAを選ぶ割合は56%

上記の数値で推測すると、IFAのなかで業務委託型を選択した女性の数は約440名しかいない。

IFAとして生き残り続けるには情報収集が欠かせず、IFA同士のネットワークをいかに構築するかも重要である。この点、業務委託型のIFAとして働く女性の場合は孤立してしまう可能性が比較的高く、活動を続けるうえでネックになりかねない。

正社員型であれば所属するIFA法人があるため、女性の場合も情報収集という意味では大きく困ることはないだろう。

精神的に追い詰められた際、フランクに相談できる相手がいないのは、仕事を続けるうえで大きなハードルになる可能性がある点にも注意が必要だ。

勤務時間が決まっていない

業務委託型IFAを選択した場合の宿命とも言えるが、すべてを自分の裁量でできる分、自己を律するマネジメント力が問われる点にも気をつけなければならない。

出勤・退勤時間も決まっていないうえ、休日の設定も自由だ。あらゆるスケジュールを自分の思い通りにできる反面、自由に動けてしまうからこそワーカホリックになりかねない。

IFAの業務の性質上、顧客との商談や面談は必須であり、原則として顧客が希望するスケジュールに合わせる必要がある。顧客が仕事で多忙であれば、夜間や土日にアポイントが入ることもあるだろう。

会社員時代であれば、休日に会社から連絡がくることはまずない。夜間や休日に仕事をしたのであれば、代休や時間外手当などが支給されるケースもあるだろう。

しかし、IFAの場合は自ら動いて契約を取らなければ報酬に反映されないため、オンオフの境目がなくなりやすい。

時間の自由が手に入ることを優先するのを推奨しないわけではないが、物事には見方によってプラス・マイナスの両側面があることは覚えておこう。

IFAを検討する際のおすすめの転職サイト

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 IFAになるには?

IFAになるためには、金融商品仲介業者であるIFA法人に所属するのが一般的だ。もちろん、個人で仲介業者として国から登録を受けて独立・起業する方法もあるが、IFA未経験から独立・起業するのは稀なケースと言えるだろう。

ここでは、IFA法人に転職するための方法やすべきことについて、4つのステップで解説しよう。

  1. IFAとしての働き方を決める
  2. IFAに必要な資格を取得する
  3. 金融に関する知識を身につける
  4. 転職エージェントを利用する

それぞれ順番に解説するので、IFAへの転職希望者は自身の状況に当てはめながら読み進めてみてほしい。

 IFAとしての働き方を決める

まずはじめに、IFAとしてどのような働き方をしたいか決めておこう。繰り返しになるが、IFAとして活動していくには、IFAと以下のいずれかの契約を結ぶ必要がある。

  • 雇用契約
  • 業務委託契約

IFA法人によって募集している枠が異なるため、組織風土やインセンティブ設計などに魅力を感じたとしても、契約形態がマッチしない可能性もゼロではないのだ。

業界全体の傾向として、業務委託型のIFAは募集が多いようである。求職者と業務委託契約を締結する場合、人件費はほぼかからないため、採用側のメリットも大きい。

一方、雇用契約を結ぶ場合は社会保険の負担があるため、採用は慎重にならざるを得ない。ただし、最近では正社員型のIFAを採用する動きも増えつつあるため、選択肢も広がっているようだ。

いずれにせよ、働き方を決めておくとIFA法人を絞り込みやすくなるため、最初に契約形態を考えておくことをおすすめしたい。ちなみに、IFA法人によっては契約形態の交渉に応じてくれる場合もあるため、どうしても転職したい法人が見つかった場合は相談してみてもよいだろう。

結婚もIFAへの転職を考えるきっかけのひとつだ。

たとえば、結婚を機にパートナーの住む地域へ引っ越す場合、証券会社で異動願いが通らなければ退職の選択肢を選ぶしかなくなる。

しかし、「引き続き証券営業を頑張りたい」と考えている人にとっては、退職が不本意に感じられることもあるだろう。

そこで、転職先のひとつとして考えられるのがIFAだ。IFAは証券会社と業務内容がほとんど同じであることから、今までのキャリアや経験を活かすことができる。

「結婚を機に今の証券会社を退職することになった」という場合は、IFAでそのキャリアを活かすことを検討してみよう。

IFAに必要な資格を取得する

IFAとして働くには、顧客の前で具体的な金融商品を提案するための証券外務員資格が欠かせない。現職が証券会社で営業をしているのであれば、既に取得していることもあるだろう。

外務員資格がなければ具体的な商品の提案ができないため、取得していない人は、転職活動しながら勉強を進めておくことをおすすめしたい。

証券外務員資格には一種と二種があり、一種資格のほうが扱える金融商品の幅が広い。そのため、現在二種資格しか持っていない場合は、一種資格の取得を目指したほうがよいだろう。

また、顧客に生命保険や医療保険などの保険商品も提案したい場合は、生命保険募集人などの資格も必要だ。

金融に関する知識を身につける

働き方を決めて資格を取得すれば、転職してすぐに活動を開始できる。しかし、顧客のニーズを引き出して適切な提案をするには、金融に関する深く広い知識の習得も欠かせないだろう。

この点、IFAとして活動する人の前職は広義の金融業界であることが大半であるため、大きな負担にはならないはずだ。

証券会社以外からIFAに転職する場合は、金融商品そのものに対する理解も重要である。IFA法人が提携する金融機関・証券会社が扱う商品の最新情報も定期的にアップデートしておく必要があるため、学び続ける姿勢は欠かせないだろう。

転職エージェントを利用する

IFAへの転職を確実に成功させたい場合は、転職エージェントを利用しよう。

IFAが国内に普及したのは今から20年前で、転職に関する情報やIFA法人に関する詳細な情報はあまり出回っていない状況だ。本メディアではIFAへの転職に関して網羅的に発信しているが、このような媒体も限られている。

転職活動を成功させるには、情報の量と質が鍵を握る。インターネットで検索するだけでは情報量・質ともに限定的であるため、転職支援のプロの力は積極的に借りよう。

なお、現時点で転職を具体的に考えていないとしても、転職エージェントを利用すれば自身の市場価値を客観的に判断できる。思った以上に高待遇の求人が見つかれば、これを機に転職活動を本格化させてもよいだろう。

次の見出しで、IFAへの転職におすすめしたい相談先・サービスを紹介しているので、使いやすそうなサービスを利用してみるとよいだろう。

 IFAになる際の相談先は?

「IFAへの転職をスムーズに進めたい」「IFAに関して情報収集できなくて困っている」などの場合は、転職エージェントを積極的に利用しよう。

転職エージェントに所属するキャリアコンサルタントは、転職支援のプロとして、転職希望者の支援を幾度となく経験している。転職に関する知識が豊富なのはもちろん、業界にも精通しているため、疑問点や悩み事もその都度解決できるだろう。

ここでは、IFAへの転職の際におすすめな転職エージェントを3つ紹介する。

  1. 証券転職
  2. ビズリーチ
  3. IFA転職

それぞれ詳しく解説するので、気になるものがあればぜひ利用してみてほしい。

証券転職

「証券転職」は、証券業界への転職活動に特化した転職エージェントだ。

キャリアコンサルタントは証券業界に精通しており、転職希望者とのヒアリングを踏まえた求人の紹介はもちろん、面接日程の調整や転職先との条件交渉もすべて行ってくれる。

特化しているのは証券業界であるが、業務の親和性が高いIFAに関しても取り扱っている点は、証券転職の大きな特徴だ。

ビズリーチ

「ビズリーチ」は大手の総合型転職エージェントの一つで、スカウト型を採用している点が特徴である。

ビズリーチの場合、プロフィールに経歴を登録すると、内容を見た企業の採用担当者から直接連絡が届く。現職で忙しい人も、一度登録しておけば原則待ちの姿勢で構わないため、利用しやすいだろう。

ビズリーチは、ハイクラス・高年収な求人を多く扱っているのも大きな特徴だ。ビズリーチを利用した人の多くが年収アップを実現しているため、正社員型IFAへの転職を希望している人に特におすすめしたい。

ただし、総合型の転職エージェントであり、IFAに特化しているわけではない点には注意が必要だ。満足できるような求人に出会えない可能性もあるため、IFAへの転職を必ず成功させたい場合は、次に紹介するIFA転職も併用するとよいだろう。

 IFA転職

IFA転職」は、IFA業界に特化した転職エージェントである。

キャリアコンサルタントはIFAを経験しており、転職にあたっての素朴な疑問や悩みなどは、その都度質問して解消できるだろう。もちろん、ヒアリングを踏まえたおすすめなIFA法人の紹介や面接日程の調整、条件交渉もすべて対応している。

さらに、IFA転職では転職成功後もサポートしてくれるため、IFAとして活動し始めてからも安心して業務に従事できるだろう。

IFA転職を利用した人の評価も高く、利用はもちろん無料だ。

IFA業界に特化した数少ない転職エージェントなので、IFA法人への転職を希望する人は、IFA転職を積極的に利用してみてほしい。

まとめ

IFAとして活躍する女性の割合は12%という結果で、業務の性質上、男性がメインになるのは無理もないだろう。

IFAは、正社員型と業務委託型のいずれかで働くことになり、業務委託型の場合は収入が不安定になりやすく、自由であるからこそ顧客から夜間や土日に連絡がくるケースもある。

IFAへの転職にあたっては、ワークスタイルを定めたうえで転職先を探し、転職エージェントを有効活用してうまく情報収集することが重要だ。

IFA法人への転職活動を有利に進めたい場合は、IFA転職の利用がおすすめである。IFAを経験するキャリアコンサルタントから転職前後にわたって幅広いサポートを受けられ、安心してIFAとしての第一歩を踏み出せるだろう。

本記事の内容を参考に、自身のキャリアパスを考えてもらえると幸いだ。

\ IFAへの転職を検討している方は /

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