死亡保険の必要保障額5000万円なら保険料は月々いくら支払うの?相場と決め方を解説

この記事の要点
  1. 死亡保険5,000万円の月額は、保険の型・年齢・保険期間で大きく変わる。
  2. 短期の掛け捨て型定期保険なら月数千円台から検討できる場合がある一方、60歳満了など長期の定期保険では1万円台後半以上、終身保険ではさらに大きな負担になりやすい。
  3. 5,000万円が必要かは、生活費・教育費・住居費から、遺族年金・貯蓄・団信を差し引いて判断する。

子どもの学費、住宅ローン、配偶者の生活費を考えると、「死亡保険は5,000万円くらい必要なのでは」と感じる人もいるだろう。

ただ、死亡保険5,000万円の月額保険料は、保険の種類や契約条件によって大きく変わる。短い期間だけ保障する定期保険と、一生涯保障が続く終身保険では、同じ5,000万円でも月額負担はまったく違う。

また、5,000万円という保障額そのものが、家庭によっては必要な場合もあれば、過大になる場合もある。平均額や他人の加入額ではなく、自分の家庭で不足する金額から逆算することが大切だ。

この記事では、死亡保険5,000万円の月額目安、保険料が変わる条件、必要保障額の計算方法、保険料を抑える選び方、加入前の注意点を整理する。

※本記事の制度・数値情報は2026年5月時点のものです。保険料は商品・年齢・性別・健康状態・保険期間・払込方法などで変わるため、契約前に必ず最新の見積もりと重要事項説明書を確認してください。

目次

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死亡保険5,000万円の月額はいくら?まず型別に確認

死亡保険5,000万円の月額は、短期の定期保険なら数千円台から検討できる場合がある一方、保険期間が長い定期保険や終身保険では大きく上がる。

生命保険文化センターの2024年度調査では、2人以上世帯の世帯普通死亡保険金額は平均1,936万円とされている。5,000万円はこの平均を大きく上回る保障額であり、必要性と保険料負担の両方を確認したい。

まずは、代表的な3つの型を比較しよう。

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保険の型月額の考え方受取方法向く目的注意点
定期保険短期なら数千円台から検討できる場合あり。長期では1万円台後半以上の例もある一時金子育て期間など一定期間の大きな保障掛け捨て。更新型は更新後に保険料が上がる
収入保障保険受取総額が時間とともに減るため、保険料を抑えやすい年金形式遺族の毎月の生活費補填まとまった一時金が必要な費用には向きにくい
終身保険5,000万円を終身で用意すると負担がかなり大きい一時金相続・葬儀費用・確実に残したい資金高額保障を終身だけで持つと家計を圧迫しやすい
※保険料は年齢・性別・保険期間・払込期間・健康状態・特約等で変わります。同じ条件で見積もりを取って比較してください。

定期保険|短期なら月数千円台から検討できる場合がある

定期保険は、一定期間だけ死亡保障を確保する掛け捨て型の保険だ。

公式商品例では、30歳男性・保険金額500万円・保険期間10年で月数百円台の例がある。5,000万円は500万円の10倍の保障額であるため、同条件なら月額も大きく上がるが、短期の定期保険であれば数千円台から検討できる場合がある。

一方、保険期間を長くすると保険料は上がりやすい。たとえば、35歳男性・保険金額5,000万円・60歳満了の定期保険では、月18,500円の公式例がある。

つまり、同じ5,000万円でも「10年だけ」「20年だけ」「60歳まで」「65歳まで」では月額が変わる。子どもが独立するまでの期間だけ大きな保障を持ちたい人は、定期保険が候補になる。

収入保障保険|生活費の補填なら保険料を抑えやすい

収入保障保険は、被保険者が亡くなった場合に「毎月○万円」のように年金形式で保険金を受け取るタイプだ。

大きな特徴は、契約から時間が経つほど受取総額が減ることだ。子どもが成長するにつれて必要保障額が減っていく家庭では、合理的に保障を持ちやすい。

たとえば、契約直後に亡くなった場合は長い期間にわたって年金を受け取れるため総額は大きい。一方、契約満了が近い時期に亡くなった場合は、残りの受取期間が短いため総額は小さくなる。

この仕組みにより、同じ初期保障額でも、一定額の一時金をずっと持つ定期保険より保険料を抑えやすい。毎月の生活費を補いたい場合は、収入保障保険を検討するとよい。

ただし、葬儀費用、相続税の納税資金、教育費の一括支払いなど、まとまった一時金が必要な場合には不足することがある。定期保険との組み合わせも考えたい。

終身保険|5,000万円を終身だけで用意すると負担が大きい

終身保険は、一生涯の死亡保障が続く保険だ。解約返戻金がある商品も多く、貯蓄性を持つ点が定期保険との大きな違いである。

ただし、5,000万円のような高額保障を終身保険だけで用意しようとすると、月額保険料はかなり重くなりやすい。公式例では、30歳男性・保険金額500万円・15年払の終身保険で月14,580円の例がある。

5,000万円はその10倍の保障額であり、終身保険だけで準備すると家計への負担が非常に大きくなる可能性がある。

終身保険が向いているのは、葬儀費用や相続対策など、いつ亡くなっても確実に残したい資金を準備する場合だ。子育て期間中の大きな保障は定期保険や収入保障保険で確保し、終身保険は少額に抑える設計が現実的な場合が多い。

死亡保険5,000万円の保険料が変わる条件

死亡保険5,000万円の月額を正しく比較するには、見積条件をそろえる必要がある。

同じ5,000万円でも、年齢・性別・保険期間・払込期間・健康状態・特約の有無で保険料は変わる。条件が違う見積もりを並べても、どの商品が本当に安いのか判断できない。

見積もりで固定すべき条件

複数社を比較するときは、以下の条件をできるだけそろえよう。

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比較条件確認する理由
契約年齢年齢が上がるほど保険料は上がりやすい
性別男女で保険料が異なる商品が多い
保険期間10年・20年・60歳満了などで月額が変わる
払込期間保険期間と同じか、短期払いかで月額が変わる
保険金額5,000万円でそろえて比較する
特約保険料払込免除特約などを付けると月額が上がる
払込方法月払・年払・半年払で総額が変わる場合がある

年齢・性別・健康状態で変わる

死亡保険は、契約時の年齢が上がるほど保険料も上がりやすい。死亡リスクが高くなるためだ。

性別によっても保険料は異なる。一般に、同じ年齢・同じ保障額であれば、男性のほうが女性より保険料が高くなる商品が多い。

また、喫煙の有無、BMI、血圧、健康診断結果などによって保険料率が変わる商品もある。健康状態が良い人向けの割引がある商品では、同じ5,000万円でも月額に差が出ることがある。

保険期間が長いほど保険料は上がりやすい

保険期間とは、保障が続く期間のことだ。10年満了、20年満了、60歳満了、65歳満了などの設定がある。

一般に、保険期間が長いほど保険料は高くなりやすい。保険会社が保険金を支払う可能性が高くなるためである。

保険期間を決めるときは、「いつまで5,000万円クラスの大きな保障が必要か」を考えよう。主な目安は以下のとおりだ。

  • 末子が独立するまで
  • 住宅ローンが完済するまで(団信がない場合)
  • 配偶者が年金を受け取り始めるまで
  • 配偶者が安定して働けるようになるまで

必要以上に長く設定すると保険料が重くなり、短すぎると保障が切れた後に困る。家族構成とライフイベントに合わせて設定したい。

特約を付けると保険料は上がる

死亡保険には、保険料払込免除特約、災害割増特約、リビング・ニーズ特約などが付けられる商品がある。

特約を付けると保障は広がるが、その分だけ保険料が上がることがある。5,000万円のように主契約の保障額が大きい場合は、特約を増やすほど負担も大きくなりやすい。

まずは主契約で必要な死亡保障を確保し、特約は本当に必要なものだけに絞るとよい。

死亡保険5,000万円は本当に必要?必要保障額で判断

5,000万円が必要かどうかは、平均額ではなく、自分の家庭の不足額で判断する。

必要保障額は、遺された家族に必要なお金から、公的保障・貯蓄・団信などで補える分を差し引いて求める。

必要保障額 = 遺族に必要なお金 − 遺族年金 − 配偶者収入 − 貯蓄 − 団信・死亡退職金など

支出として見積もるもの

支出側では、以下の項目を確認する。

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支出項目確認する内容
生活費配偶者と子どもが生活するための費用
教育費公立・私立、大学進学、一人暮らしの有無
住居費賃貸家賃、住宅ローン、固定資産税、修繕費
葬儀・整理費用葬儀費用、身辺整理、相続手続き関連費用
予備費病気、介護、引っ越し、家電買い替えなど

生活費の目安として、総務省の2025年家計調査では、二人以上世帯の消費支出は1世帯あたり月平均314,001円とされている。ただし、平均世帯人員は2.87人、世帯主の平均年齢は60.7歳であり、子育て世帯とは条件が異なる。

必要保障額を計算するときは、平均額ではなく、自分の家庭の実際の生活費を使うのが基本だ。

教育費も進路で大きく変わる。文部科学省の令和5年度子供の学習費調査では、幼稚園から高校まで全て公立の場合は約614万円、全て私立の場合は約1,969万円とされている。ここに大学費用が加わるため、子どもの人数や進路希望によって必要額は大きく変わる。

収入として差し引くもの

収入側では、以下を差し引く。

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収入・補填項目確認する内容
遺族基礎年金子のある配偶者または子が対象。子の人数で加算額が変わる
遺族厚生年金会社員・公務員など厚生年金加入者が亡くなった場合に対象となる可能性
配偶者の収入現在の収入、今後働けるか、働くまでの期間
貯蓄・投資資産すぐ使える預貯金、売却できる資産
団信住宅ローンが団信で弁済されるか
死亡退職金・弔慰金勤務先制度の有無と金額

令和8年4月分からの遺族基礎年金は、昭和31年4月2日以後生まれの子のある配偶者の場合、年額847,300円に子の加算額が加わる。子の加算額は、1人目・2人目が各243,800円、3人目以降が各81,300円だ。

たとえば、配偶者と子ども2人のケースでは、遺族基礎年金は年額1,334,900円となる。月額にすると約11.1万円だ。

会社員や公務員など厚生年金に加入していた人が亡くなった場合は、要件を満たせば遺族厚生年金も受け取れる。遺族厚生年金の額は、死亡した人の老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3が基本である。厚生年金の加入期間が300月未満の場合は、300月とみなして計算される場合がある。

遺族年金は、家族構成、子どもの年齢、職業、保険料納付状況によって変わります。正確な金額は日本年金機構、ねんきんネット、年金事務所で確認してください。

団信があるなら住宅ローン分は差し引ける場合がある

住宅ローンを組んでいる場合は、団体信用生命保険(団信)に加入しているかを確認しよう。

機構団信では、加入者が死亡または所定の高度障害状態になった場合、残りの住宅ローンが全額弁済されると案内されている。

団信に加入しているなら、住宅ローン残高を死亡保険で別途用意する必要は低くなる。ただし、住宅ローンがなくなっても、固定資産税、修繕費、管理費、生活費、教育費は残る。

賃貸住まいや団信に加入していない住宅ローンの場合は、将来の住居費を必要保障額に含める必要がある。

5,000万円が必要になりやすい家庭・過大になりやすい家庭

5,000万円が必要かどうかは家庭ごとに違う。以下の表を目安に、自分の家庭がどちらに近いか確認しよう。

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5,000万円が必要になりやすいケース5,000万円が過大になりやすいケース
子どもが小さい、または複数いる子どもが独立している
配偶者の収入が少ない、または働くまで時間がかかる配偶者に安定収入がある
賃貸住まい、または団信なしの住宅ローンがある団信付き住宅ローンで住居費負担が軽い
貯蓄が少ない十分な貯蓄や投資資産がある
死亡退職金や弔慰金が少ない勤務先の死亡退職金制度が手厚い
自営業で公的保障が会社員より薄い会社員で遺族厚生年金が見込める

5,000万円は、子育て中の家庭では必要になることがある一方、団信や配偶者収入、貯蓄がある家庭では過大になる場合もある。

「不安だから5,000万円」ではなく、必要保障額を計算してから決めよう。

死亡保険5,000万円の保険料を抑える選び方

5,000万円の保障を無理なく持つには、必要な期間と目的を分けることが重要だ。

すべてを1つの保険で用意する必要はない。定期保険、収入保障保険、少額の終身保険を組み合わせれば、保険料を抑えながら必要な保障を確保しやすい。

保障が必要な期間だけに絞る

保険期間は、長くするほど保険料が上がりやすい。まず「いつまで5,000万円クラスの保障が必要か」を決めよう。

大きな保障が必要な期間は、主に以下のタイミングまでである。

  • 末子が大学を卒業するまで
  • 住宅ローン完済まで(団信がない場合)
  • 配偶者が年金を受け取り始めるまで
  • 配偶者が働き始め、家計が安定するまで

たとえば、末子が22歳になるまであと15年なら、65歳まで保障するより15年〜20年の定期保険で設計するほうが保険料を抑えやすい。

ただし、短くしすぎると保障が切れた後に困る。更新型を選ぶ場合は、更新後の保険料も確認しておこう。

一時金と生活費を分けて設計する

5,000万円の保障を一括で用意するのではなく、「一時金で必要な部分」と「毎月の生活費で必要な部分」に分けると保険料を抑えやすい。

たとえば、以下のように役割を分けられる。

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目的向く保険理由
葬儀費用・当面の生活費・教育費の一部定期保険まとまった一時金を受け取れる
毎月の生活費収入保障保険年金形式で生活費を補える
相続・葬儀費用として確実に残すお金終身保険一生涯の保障が続く

たとえば「定期保険1,000万円+収入保障保険で月15万円を20年間」のように組み合わせれば、契約初期の保障総額は大きくても、保険料を抑えやすい。

生活費は時間とともに必要額が減りやすいため、収入保障保険との相性がよい。反対に、葬儀費用や相続対策のように確実に残したい資金は、一時金型で考えるとよい。

終身保険は少額に絞る

終身保険は一生涯の保障を持てる一方、5,000万円のような高額保障には向きにくい。保険料が大きくなり、家計を圧迫しやすいからだ。

終身保険は、葬儀費用や相続対策など、確実に残したい少額の保障に絞るのが現実的である。子育て期間中の大きな保障は、定期保険や収入保障保険で用意するほうが保険料を抑えやすい。

年払・半年払も比較する

保険料の払込方法には、月払、半年払、年払などがある。商品によっては、月払より年払のほうが総額を抑えられる場合がある。

ただし、年払は一度にまとまった金額を支払うため、家計の資金繰りに影響する。比較するときは、月払と年払の総額を確認し、無理なく続けられる方法を選ぼう。

複数社で同条件の見積もりを取る

同じ5,000万円でも、保険会社によって保険料は異なる。複数社の見積もりを取るときは、条件をそろえて比較しよう。

  • 契約年齢
  • 性別
  • 保険金額5,000万円
  • 保険期間(10年・20年・60歳満了など)
  • 払込期間
  • 特約の有無
  • 払込方法(月払・年払など)

条件が違う見積もりを比較すると、保険料の差が商品によるものなのか、条件の違いによるものなのかわからなくなる。

比較時は、同じ条件で2〜3社以上の見積もりを並べると判断しやすい。

死亡保険5,000万円で加入前に確認すべき注意点

5,000万円は高額保障のため、通常より審査や手続きで確認される項目が多くなる場合がある。

申し込んでから慌てないよう、加入前に確認しておきたい点を整理する。

年収や既契約によって希望額で入れない場合がある

保険会社は、申込者の年収、職業、既契約の保障額、年齢などを見て、引き受け可否や保険金額の上限を判断することがある。

年収に対して死亡保障が大きすぎる場合や、すでに他社で高額な死亡保険に加入している場合は、希望どおり5,000万円で契約できない可能性がある。

必要保障額を計算したうえで、なぜ5,000万円が必要なのかを説明できるようにしておくとよい。

健康診断結果や医師の診査が必要になる場合がある

死亡保険金額が大きい場合、通常の告知だけでなく、健康診断結果の提出や医師の診査が必要になることがある。

健康診断の数値、持病、服薬、喫煙状況などによっては、保険料が割増になる、特定条件が付く、加入できないといった可能性もある。

急いで保障を確保したい場合は、早めに見積もりと申込条件を確認しよう。

ネット申込だけで完結しない場合がある

ネット保険でも、保険金額が高い場合は申込可能額や年齢条件に制限がある場合がある。

5,000万円を希望する場合、ネットで試算できても、最終的に追加確認や書類提出が必要になることがある。対面相談やオンライン相談で、必要保障額と申込条件を確認するのも一つの方法だ。

更新型は将来の保険料上昇も見る

定期保険には、更新型と全期型がある。

更新型は10年や15年などの短い期間で契約し、満了時に更新して保障を続けるタイプだ。更新時には、その時点の年齢で保険料が再計算されるため、更新後の保険料は高くなりやすい。

全期型は、60歳満了や65歳満了など、長期間の保障を最初から確保するタイプだ。更新による保険料上昇は避けやすいが、加入時の月額は更新型より高くなりやすい。

短期の保険料だけで判断せず、総支払額と保障が必要な期間を合わせて確認しよう。

死亡保険金の税金を確認する

死亡保険金は、契約者(保険料負担者)・被保険者・受取人の関係によって、相続税、所得税、贈与税の対象になる。

契約者と被保険者が同じで、受取人が配偶者や子などの相続人である場合、死亡保険金は相続税の対象になる。この場合、相続人が受け取る死亡保険金には「500万円×法定相続人の数」の非課税枠がある。

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保険料負担者被保険者受取人主な税目
本人本人配偶者・子など相続税
本人配偶者本人所得税
本人配偶者子など贈与税

5,000万円は高額な死亡保険金であるため、受取人や契約形態によって税負担が大きく変わる可能性がある。相続対策も兼ねる場合は、税理士や保険会社に確認しておきたい。

死亡保険5,000万円を相談・比較するときのチェックリスト

死亡保険5,000万円を検討するときは、見積もり前に次の情報を整理しておこう。

  • 現在の家族構成と子どもの年齢
  • 毎月の生活費
  • 配偶者の収入と今後の働き方
  • 住宅ローン残高と団信の加入有無
  • 教育費の見込み
  • 預貯金・投資資産
  • 勤務先の死亡退職金・弔慰金
  • 現在加入している生命保険・共済の保障額
  • 希望する保険期間
  • 月額で無理なく払える保険料

相談時は、「5,000万円に入りたい」と伝えるだけでなく、「生活費部分は収入保障保険、一時金部分は定期保険で考えたい」「末子が22歳になるまで保障が必要」など、目的を伝えると提案を比較しやすい。

保険料が高いと感じる場合は、保障額を下げる前に、保険期間、収入保障保険との組み合わせ、特約の有無、払込方法を見直そう。

死亡保険5,000万円は月額だけでなく必要性から判断する

死亡保険5,000万円の月額は、保険の型と契約条件で大きく変わる。

短期の定期保険なら月数千円台から検討できる場合があるが、60歳満了など長期の定期保険では1万円台後半以上、終身保険ではさらに大きな負担になりやすい。

ただし、最も重要なのは「5,000万円が本当に必要か」だ。

必要保障額は、遺族の生活費、教育費、住居費、葬儀費用などから、遺族年金、配偶者収入、貯蓄、団信、死亡退職金を差し引いて求める。

子どもが小さい、配偶者収入が少ない、賃貸住まい、貯蓄が少ない家庭では5,000万円が必要になることがある。一方、団信付き住宅ローンがあり、配偶者収入や貯蓄がある家庭では、5,000万円が過大になる場合もある。

保険料を抑えるには、必要な期間だけ定期保険で備え、生活費部分は収入保障保険を活用し、終身保険は相続・葬儀費用など少額に絞る方法が有効だ。

まずは必要保障額を計算し、同じ条件で複数社の見積もりを比較しよう。

FAQ

死亡保険5,000万円は共済と併用できますか?

共済と民間の死亡保険を併用すること自体は可能です。

ただし、保障が重複すると保険料や掛金が無駄になる場合があります。まず必要保障額を計算し、共済でカバーできる金額を差し引いた不足分を民間の定期保険や収入保障保険で補うと考えるとよいでしょう。

死亡保険5,000万円の保険金は請求からいつ受け取れますか?

支払時期は保険会社、必要書類の提出状況、調査の有無によって変わります。

書類に不備がない場合は比較的早く支払われることが多いですが、死亡原因の確認や告知内容の調査が必要な場合は時間がかかることがあります。万一のときに家族が困らないよう、保険証券の保管場所、保険会社の連絡先、受取人を事前に共有しておきましょう。

死亡保険5,000万円の保険金に相続税はかかりますか?

契約者と被保険者が同じで、受取人が配偶者や子などの相続人である場合、死亡保険金は相続税の対象になります。

ただし、相続人が受け取る死亡保険金には「500万円×法定相続人の数」の非課税枠があります。たとえば法定相続人が3人なら1,500万円までが非課税枠です。課税関係は契約形態で変わるため、相続対策を兼ねる場合は税理士や保険会社に確認しましょう。

死亡保険5,000万円は夫婦どちらにかけるべきですか?

一般的には、家計への影響が大きい人に大きな保障をかけます。

片働き世帯では主な収入を得ている人に大きな保障が必要になりやすいです。共働き世帯では、どちらか一方が亡くなった場合に残された家族の生活費、住宅ローン、教育費がどれだけ不足するかをそれぞれ計算し、夫婦それぞれの保障額を決めましょう。

死亡保険5,000万円の見直しタイミングはいつですか?

見直しの主なタイミングは、出産、住宅購入、子どもの進学、子どもの独立、住宅ローン完済、配偶者の就職・復職、収入の大きな変化、定期保険の更新前です。

子どもが成長するほど必要保障額は減りやすく、貯蓄が増えるほど保険で備える金額も小さくできます。ライフイベントがあったときは、必要保障額を再計算しましょう。

出典

公益財団法人 生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)まとまる」(公開日:2024年11月25日)
オリックス生命保険株式会社「死亡保険FineSave[ファインセーブ]」
SBI生命保険株式会社「死亡保険『クリック定期!Neo』」
ライフネット生命保険株式会社「保険商品一覧」
ソニー生命保険株式会社「定期保険」
オリックス生命保険株式会社「終身保険RISE[ライズ]」
日本年金機構「遺族基礎年金(受給要件・対象者・年金額)」(更新日:2026年4月1日)
日本年金機構「遺族厚生年金(受給要件・対象者・年金額)」
総務省統計局「家計調査報告〔家計収支編〕2025年(令和7年)平均結果の概要」
文部科学省「令和5年度子供の学習費調査 調査結果の概要」(更新日:2026年1月16日)
住宅金融支援機構「債務弁済の手続」
国税庁「No.4114 相続税の課税対象になる死亡保険金」(更新日:2025年4月1日)

執筆者

生命保険ナビ編集部は、「保障を無駄なく、安心を最大化する保険選び」を目的として、保険相談のおすすめ先保険相談のキャンペーンを紹介。読者がライフステージに応じて最適な保険設計ができるよう、公平かつ分かりやすい情報発信を心がけている。運営元のアドバイザーナビ株式会社は、IFAや保険代理店のアドバイザーと生活者をつなぐマッチングサービス「生命保険ナビ」を展開中。