- 関節リウマチ患者でも加入可能な生命保険を知りたい
- 関節リウマチ患者にどのような生命保険の規定や制限があるのか知りたい
- 持病があっても入りやすい保険について詳しく知りたい
関節リウマチやその他持病をお持ちの方は、生命保険への加入が可能なのかどうか不安に感じているかと思う。
特に関節リウマチは完治が難しいと言われており、そのような病気を抱えていると、もしかしたら保険加入自体を諦めてしまう人もいるかもしれない。
本記事では、関節リウマチなどの長期的に治療が必要な病気やその他の持病がある人でも加入することが可能な保険について解説していく。
また、生命保険の選び方のポイントについても説明する。
持病があるが、加入可能な保険を探している人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてほしい。
あなたに合った保険を見つける助けとなれば幸いである。
生命保険に入れる?関節リウマチとはどのような病気なのか
まず関節リウマチがどのような病気なのか知ることから始めたい。
なぜ保険加入が難しいとされるのかを考える上でも大切なので、リウマチについてよく分からないという人は特に目を通してほしい。
関節リウマチとは
関節リウマチとは、関節内に慢性的な炎症が起こる病気で、関節の痛みや腫れが生じる。
病状が進行すると、関節が変形したりするなど機能障害を引き起こす。
変形の仕方は、手足の指の変形、関節の脱臼による変形などがあり、進行が体全身へと広がっていく症状の場合、背骨がずれて手足の麻痺が引き起こされたり、呼吸がし辛くなる。
また、進行するとともに強い痛みを引き起こし、日常生活に支障をきたすようになってしまう。
関節だけでなく全身の病気とされており、食欲の低下や微熱、貧血症状、全身の倦怠感などの合併症が起こることもある。
一般的にリウマチと言うと、この関節リウマチのことを指している場合が多い。
関節リウマチの原因
では、関節リウマチになってしまう原因とはなんなのだろう?
残念だが原因はまだ分かっておらず、従って完治させることは現段階では難しい病気とされている。
一般的には40歳代前後で発症しやすいとされており、特に女性は男性よりも発症しやすい。
原因は不明だが、自己免疫疾患の1種と考えられている。
自分の身体の細胞などを異物と見なして抗体を作ってしまい、関節内の滑膜という組織が反応を起こすことにより、関節や全身に様々な症状が現れる。
比較的軽症の場合もあるが、重症の場合は最終的に関節が破壊し尽くされ、変形したまま炎症が治まることになる。
診断は血液検査などですぐに分かるものではなく、6週間以上の長い期間診察や経過観察をすることで総合的に判断される。
予防法と治療法
リウマチは避けられるものなら是非とも避けたいと、誰もが思うことだろう。
だが予防法も残念なことに、原因が不明なので確立されていない。現在は遺伝的要因が指摘されており、他にも喫煙や歯周病などの影響が指摘されている。
そのため、健康管理は重要になるだろう。生活習慣の見直しや、歯周病の治療と正しい口腔ケアを続けることは、少なからずプラスに働くはずだ。
また、症状を悪化させないためには、栄養の摂取と休息を取ることが重要だと判っている。
治療法としては、免疫異常を改善する薬物療法が基本となる。
リハビリテーション・理学療法も有効とされているが、炎症の進み具合によっては手術が必要となる。
このように、原因も完治させる治療法も不明のため、長期に渡って治療や通院が必要となる。
また、合併症を引き起こす懸念もあるとされているため、生命保険への加入がしづらいという現状に繋がっているのである。
関節リウマチや持病があっても入れる保険
ここまで述べてきたように、関節リウマチは未だ原因も不明な病気である。
こうしたリウマチや或いは他の持病を抱えていたとしても、生命保険に新たに加入できるものならば加入したいと考えている人もいるだろう。
ここでは、持病を持っている人でも加入できる保険について、説明をしていく。
なぜ持病があると生命保険への加入が難しいのか?
健康に問題のない人は生命保険へ問題なく加入できるが、関節リウマチなど持病を持っている場合は保険加入を断られる、という話を耳にしたことがあるかもしれない。
もしかしたら、既にそういう経験をした人もいるだろう。
持病があることと生命保険への加入の可否は、病気の内容や程度によって変わってくる。
場合によっては、加入はできるが保険料が上がったりなど、条件が限定されることもある。
また、全ての病気において保険加入に影響が出るわけではない。
特に問題なく加入できる場合もあり、この辺の詳細な取り扱いは保険会社ごとに規定が違うので、A社で断られたとしてもB社では加入可能ということもあり得るのだ。
保険会社によって規定や条件などはそれぞれ異なるが、それでも持病がある人は保険に加入しづらいというのは共通して言えることだ。
これは、生命保険の仕組みと大きく関係している。
生命保険は、加入者同士が保険料を出し合うことで、お互いの万一に備えるという、謂わば相互扶助の形で運営されている。
誰かが病気やケガで保障の適用となり保険金や給付金が支払われる際は、加入者たちから集まった保険料の運用資金から支払われることになる。
この時に、加入者間に不平等があってはいけない。この平等性こそが、持病のある人が生命保険に加入しづらくなる理由である。
つまり、もし病気になる可能性が低い健康な人たちの中に、持病を持っており今後保険金の支払い対象となる可能性が高い人がいる場合、同じ額の保険料を支払うと明らかな不公平が生まれてしまう。
また、明らかに支払い対象となるようなリスクの高い人たちを多く加入させると、保険会社としても集めた保険料より支払う保険金が多くなり、経営が悪化しかねない。
このような理由から、持病があると生命保険への加入が難しくなるのだ。
引受基準緩和型保険という選択肢
では、実際に通常通りの保険加入が困難になった場合、どうすれば良いのだろうか?
まず前提として、多くの保険会社について調べ、通常の保険加入ができないか、可能性を少しでも追及してほしい。言うまでもなく、通常の保険に加入できることが理想である。
それを経た上で、どうしても無理そうであれば「引受基準緩和型保険」という選択肢がある。
これは、通常の保険よりも保障内容を限定した商品であり、その分持病などがあっても加入しやすい保険となっている。
ただ、加入しやすいとは言っても条件はあるので、それをクリアする必要はある。
取り扱っている保険会社を複数社見つけ、それぞれについて条件を比べてみると良いだろう。
また、保険料については、通常の保険よりもリスクがある人を受け入れる分高くなる。
無選択型保険と公的医療制度
引受基準緩和型保険は、加入しやすいとは言っても、それでも一定の条件は設けられている。
もしも、それすら加入することができなかったら、もう保険は諦めるしかないのだろうか。
いや、まだ方法はある。それが「無選択型保険」だ。
無選択型保険は、健康状態の告知が不要で引受基準が設けられていない。
つまり、誰でも加入できる保険なのだ。ただし、その分保険料は引受基準緩和型保険よりも更に高くなる。その点だけ注意してほしい。
誰でも加入することは可能だが、それでも保険金の支払いに関しては条件がある場合もある。
保障の対象も、現在治療中の病気に関しては対象外などのケースもある。
この辺の規定に関しては、取扱い会社に必ずしっかりと確認をした上で、加入の判断をしてほしい。
公的な保険制度についても触れておきたい。
民間の保険加入とは話が変わるが、国民皆保険の日本においては、国民健康保険など誰もが何かしらの保険に加入している。
その公的な保険制度によって、毎月の医療費負担額には上限が定められており、上限額を超えた分については支給を受けることができる。その制度が「高額療養費制度」だ。
持病のある人は、この制度の利用も検討してほしい。年齢や所得に応じて上限額が変わるので、調べてみると良いだろう。
支給を受ける為には、自分から払い戻しの申請をすることが必要となるので、忘れないよう気を付けてほしい。
どの程度負担が軽減されるか、厚生労働省の資料を参照すると、
- 医療費:100万円
- 窓口の負担(3割):30万円
- 高額療養費制度を利用しての実際の自己負担額:87,430円
といった具合だ。
これ以外にも、要介護認定を受けた場合は、公的介護保険制度の利用が可能な場合もある。
このように、手段は何かしら見つけられる場合もあるので、公的な制度も含めて広く検討をしてみてほしい。
なお、持病のある方に向けた保険加入のポイントや、生命保険に入れない可能性がある疾患などについては、それぞれ以下の記事で解説している。適宜参考にしていただきたい。
関節リウマチや持病がある人が生命保険を選ぶ際のポイント
持病があっても、条件付きの保険など手段があることが分かった。
ここでは実際に保険を選ぶ際のポイントを紹介するので、加入を検討している人は参考にしてほしい。
自分のライフステージを明確に認識する
生命保険を選ぶということは、自分が保険に対して何を求めているかをハッキリと分かっていることが前提となる。
つまりは、必要な保障内容が何なのかを理解しているということだ。
そうでないと、「なんとなく良さそう」などと漠然とした判断によって保険を選ぶことになり、いざという時に保険金が足りなかったり、保障されなかったりするなど、困る事態になりかねない。
また、必要以上の過剰な保障内容に気づかず契約し続け、無駄に多くの保険料を払い続けることも考えられる。
そうならないためにも、自分の人生の現在地を改めて把握し、未来のシナリオも想定しながら、何を保険に求めているかを考える作業を怠らないようにしたい。
必要な保障がはっきりとしていれば、保険を探すのも比較するのも、迷いがなくなるだろう。
健康状態の告知はしっかりと行う
無選択型保険を例外として、保険の加入の際は健康状態の告知が必要になる。
これは、持病を持っている場合は特に重要になってくる。
なぜ健康状態の告知が必要かと言うと、「なぜ持病があると生命保険への加入が難しいのか?」でも触れたように、生命保険の公平性を保つためだ。
保険金支払いのリスクが高い持病があるのに、それを隠して保険に加入したら、健康な人たちと保険料の負担が不公平となる。保険会社としても、本来は高い保険料を設定するべきところを、割安なまま保険を提供することになり、保険金の支払いリスクも想定と変わってくるので、経営上問題がある。
虚偽の告知をすると、将来的に保険金や給付金が支払われないなどのトラブルになるだろう。
そのようなことにならないためにも、健康状態の告知は本当のことを正確に伝える必要がある。
真実を伝えた上で加入できる保険を探し、安心した生活が送れるようにしてほしい。
専門家へ相談しアドバイスをもらう
生命保険はそれ自体が複雑な商品であり、選ぶ上で保障内容や自分自身のことなどを考慮して、自分に適切な保険を探す必要がある。
そういった作業は、保険の素人にはかなり難しいものだ’。
特に、この記事のテーマのように、持病がある人が保険を探すとなると、なお一層ハードルが高くなるだろう。
加入可能な保険を探すことも、その中から自分に最も合ったものを選ぶことも、或いは保険以外の代替手段をさがすことも、多くのことを視野に入れて検討する必要がある。
もしも、保険を選ぶにあたって少しでも不安があるのならば、その時は迷わずに生命保険のプロに相談してみてほしい。
どこへ相談すれば良いかわからないときは、「生命保険ナビ」を利用すると良いだろう。
全国の保険の専門家が数多く登録されており、その中からあなたの条件にマッチした人を探してくれるサービスである。
そのため、相談すべき適切な人を見つけられるので、安心して保険の相談ができるはずだ。
この機会に利用してみると良いだろう。
関節リウマチや持病があっても加入できる保険は存在する!
本記事では、関節リウマチなど持病をお持ちの方でも加入可能な保険について紹介した。
関節リウマチについてどのような病気なのかを説明し、なぜ持病があると生命保険への加入が難しくなるのかを解説した。
持病があっても保険加入を諦める必要はなく、通常の生命保険、引受基準緩和型保険、無選択型保険など色々な可能性を探ることで、加入可能な保険を見つけることができるだろう。
また、公的医療制度についても理解しておくことで、必要に応じて利用し負担を軽減することに繋がる。
また、生命保険を選ぶ際のポイントについても、自分のライフステージの認識の重要性、健康告知の重要性、そして専門家への相談の有効性について解説した。
多くの保険会社から多くの保険商品が販売されており、保障内容もそれぞれ異なり複雑なので、生命保険を選ぶというのは本来難しい作業である。
その中から、自分に合った保険がどれなのかを適切に判断するのは、素人にはかなりハードルが高い。
だからこそ、その道のプロに相談するのはとても良い手段となる。
「生命保険ナビ」はあなたにあった保険のプロとマッチングすることが可能なサービスだ。
全国の保険のプロが多数登録されており、その中からあなたの条件に応じて、相談先を選定してくれる。
試しに利用してみてはいかがだろうか?
持病があっても入れる保険を見つける上で、適切なアドバイスをもらえるだろう。