- 20代男性が医療保険へ加入するメリットが分からない
- 20代男性におすすめの医療保険が知りたい
- 20代男性が医療保険へ入る際のポイントを理解したい
健康状態が良く働き盛りの人が多い20代男性にとって、「医療保険に加入する必要はない」と考えるのは自然なことだろう。
ただ、20代で医療保険へ加入する場合、選べる保険の種類が増えたり安価な保険料で加入することができたりする。
そのため、若いうちだからこそ医療保険に入るべきと言えるのだ。
そこで本記事では、「20代男性におすすめしたい医療保険」について解説する。
本記事を参考に、医療保険の必要性と自分に最適な医療保険への理解を深めてほしい。
20代男性が医療保険へ加入するメリット
公益財団法人生命保険文化センターが調査した「2022年度 生活保障に関する調査」によると、医療保険に加入している20代男性の割合は、32.8%であった。
およそ3人に1人が医療保険に加入しているが、加入するメリットはあるのだろうか。
一般的に、20代が医療保険に加入するメリットとしては、以下の3つがあると考えられている。
- 安い保険料で加入できる
- 加入できる医療保険の選択肢が広い
- 家族への生活保障を好条件で備えられる
それぞれのメリットについて解説する。
安い保険料で加入することができる
20代が医療保険に加入する最大のメリットは、保険料が安い点である。
医療保険をはじめ、保険料は契約する被保険者のリスクの度合いによって決まる。
一般的に、年齢が高くなると健康面のリスクが高くなるので、保険料が高くなる。
20代で加入する場合は、健康面のリスクが低いと考えられているため、30代や40代より保険料を安く準備できる。
実際に、医療保険でシミュレーションしてみよう。
はなさく生命の「はなさく医療」で以下の条件の場合、各年代で保険料がいくらか確認する。
- 入院給付金:5,000円
- 1入院あたりの支払日数の限度:60日
- 入院支払日数無制限特則の適用:3大疾病入院無制限
- 手術給付金の型:手術2型
- 放射線治療給付金:5万円
- 保険料払込期間:終身
- 先進医療特約:付加
- 保険料払い込み免除特約:3大疾病入院3型で付加
上記の条件で試算すると、以下の保険料となった。
- 20歳男性:1,269円
- 30歳男性:1,464円
- 40歳男性:2,064円
- 50歳男性:3,229円
- 60歳男性:4,789円
- 70歳男性:6,649円
試算結果の通り、20歳男性が最も保険料が安い結果となった。
以上から、20代で医療保険に加入するメリットは、保険料が安くなる点である。
加入できる医療保険の選択肢が広い
20代で医療保険に加入すると、数多くの医療保険の中から自分に最適な商品を選べるメリットがある。
医療保険には、契約年齢で上限が決まっている場合や、健康状態によって加入を制限する場合もある。
特に、年齢が高いと付加できる特約に制限が生まれたり、保障額を一定額よりも下回るように制限を加えられるケースがある。
20代で医療保険を検討すれば、さまざまな保障や特約の中から、自分が必要な分だけ保障を準備できる。
また、目当ての医療保険ないし特約に加入しようとしても、20代は健康状態の告知で加入できないリスクが低い。
保険に加入するタイミングでは、過去の健康状態を告知する必要がある。
年齢が若いと告知に該当する項目が比較的見当たらないが、年齢が高くなると告知に該当する項目が多くなり、加入できない可能性もある。
以上から、20代は医療保険に加入する選択肢が広い傾向にある点がメリットといえるだろう。
家族への生活保障を好条件で備えられる
20代は、将来的に結婚や配偶者の出産、自宅の購入など、ライフプランが大きく変わり始める年代に差し掛かる。
世帯主として家計を支える立場になると、自身のことだけでなく、配偶者や子どもの生活も支えていかなければならない。
そのため、働けない場合や治療が長引いた場合の対策は準備しておく必要がある。
教育費や住居費といった費用を拠出できるように、収入のカバーや生活費の補てんを目的とした保障内容にすると良いだろう。
「治療にかかるお金の確保」に加えて「家計の圧迫や資産の目減りを防ぐ」ためにも、医療保険に加入する必要性は高いが、20代であれば割安な保険料で家族に必要な保障を備えられる。
20代男性におすすめの医療保険とは
20代の男性におすすめできる医療保険の基本的な特徴は、「保障が一生涯継続する医療保険」である。
老後を迎えてもリスクをカバーできるよう、終身型のプランを選んでおいた方が良いだろう。
また、入院給付金や手術給付金などの代表的な保障に加え、特約をつけることもおすすめだ。
そこで今回は「保険料が安い医療保険」「将来の生活を保障する終身型の医療保険」「特約の種類が豊富な医療保険」について解説する。
なお、「いつ医療保険に入るか」によって最適な保険商品は変わる。
年代別におすすめの医療保険についてまとめた記事もあるので、比較していただくと、より20代の加入者が重視するべきポイントが理解できるはずだ。
保険料が安い医療保険
保険料については、シンプルな医療保険で保険料も安い保険会社は、メディケア生命の「メディフィットA」である。
実際に、20歳の男性で以下の条件の場合、保険料は毎月935円であった。
- 入院給付金:5,000円
- 保険料払い込み期間:終身
- 給付限度の型:60日
- 手術給付金:1型
- 先進医療特約:付加
もちろん、ニーズにあわせて保障内容はカスタマイズできる。保険料を安く抑えたい場合は検討すると良い。
将来の生活を保障する医療保険
将来の生活を保障する目的として活用できる医療保険は、アクサダイレクト生命の「終身医療保険」である。
特徴としては、「長期入院時一時金給付特約」である。
入院日数が61日を超えた場合に、一時金としてまとまったお金が支払われる。
入院給付金とは別で支給されるので、一時金は治療に専念し、仕事ができない場合に収入の補てんとして活用できる。
また、終身医療保険なので、保障は一生続く。
保険料も契約時点から上がらないので、若いうちから加入しておくと保険料も安く準備できる。
特約の種類が豊富な医療保険
特約が充実している医療保険では、SOMPOひまわり生命の「健康のお守り」がおすすめだ。
準備できる特約は18種類で、それぞれ以下の通りとなっている。
- 医療用新先進医療特約
- 医療用健康回復支援給付特約
- 医療用保険料免除特約
- 医療用特定疾病診断保険料免除特約
- 医療用入院一時金特約
- 医療用通院特約
- 新三大疾病支払日数無制限特則
- 七大生活習慣病追加給付特則
- 医療用新三大疾病一時金特約
- 医療用総合生活障害保障特約
- 医療用新がん診断給付特約
- 医療用新がん外来治療給付特約
- 医療用抗がん剤治療給付特約
- 医療用がん入院特約
- 介護一時金特約
- 医療用介護年金特約
- 医療用女性疾病入院特約
- 手術給付金不担保特則
入院時の保障を厚くできる特約をはじめ、がんや三大疾病といわれる生活習慣病、さらには介護になった場合の保障まで準備できる。
重篤化した場合や、病気を経て介護が必要になった場合の特約が付加できるので、充実しているといえる。
保障内容や特約の詳細については、資料やパンフレットだけでは分かりにくいことも多い。
そのため、保険の専門家に相談してみると良いだろう。
20代男性が医療保険に入る際の注意点
これまで解説してきたように、20代は健康リスクこそ高くはないが、今後の世帯状況が結婚や出産によって変わる可能性がある年代である。
配偶者や子どもを養う世帯主となった場合は、治療費だけでなく、住宅ローンなどを抱えたまま生活するリスクにも対処しなければいけない。
結婚資金や住宅購入費など、将来のライフプランでかかるお金は自分で準備するのが望ましいが、病気にかかると治療や入院が必要になり、余計な支出が生まれてしまう。
だからこそ医療保険への加入は必要だが、加入するうえで注意したいポイントがある。
今回は、医療保険を選ぶ場合の注意点を3つ紹介する。
- 保険料が高額になりすぎないよう、家計とのバランスをとる
- 終身型と定期型のどちらが適切か、比較検討する
- ライフイベントごとに保険を見直す
それぞれの注意点について確認しよう。
保険料が高額になりすぎないよう、家計とのバランスをとる
保険料が高額になりすぎないように、適切な範囲で医療保険を準備する必要がある。
20代は30代や40代に比べて、収入が低い傾向にある。
厚生労働省が2023年3月に調査した「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」によると、20代男性の賃金は以下の通りとなった。
- 20~24歳:22万500円
- 25~29歳:25万9,300円
そのため、保険料も家計を圧迫しない程度に準備できないか検討しておくことが望ましい。
また、年齢の途中で保険料が上昇しているタイプの保険だと、現役世代では保険料を拠出できても、収入がなくなった老後生活に入ると保険料が払えなくなるリスクがある。
原則、保険料は契約時点から変わらない保険を準備すると良いだろう。
以上から、いくら保障内容が良くても、保険料を支払い続けないと保障は継続できない。
そのため、保障と保険料のバランスを見ながら準備すると良いだろう。
終身型と定期型のどちらが適切か、比較検討する
保障が一生涯続く終身型と、一定期間で終える定期型のどちらを準備するか検討しておく必要もある。
基本的に、20代からずっと医療保険を準備していく意向があるなら、契約途中で保険料が高くなる更新型ではなく、終身型で準備すると良いだろう。
実際に、医療保険の加入率を見ると、年代が上がるとともに医療保険の加入率も上昇している。
- 20歳代:32.8%
- 30歳代:68.4%
- 40歳代:74.9%
- 50歳代:72.1%
- 60歳代:75.4%
- 70歳代:64.7%
終身型の医療保険は保険料は変わらないのは良いが、保障内容も変更しにくい。
定期型に加入し、更新際に保障内容を見なす手段もある。
以上から、加入している保険の内容によって、どちらの準備をするべきかも検討しておく必要がある。
ライフイベントごとに保険を見直す
ライフプランにあわせた保障内容となっているかを、その都度確認するように留意しておく。
医療保険を準備する目的は、病気やけがへの「治療費の確保」だけでなく、働けない場合に備え「収入の補てん」や「生活費のカバー」を目的に準備する場合もある。
独身の場合であれば、収入が減少しても生活に困るケースは少ないだろう。
しかし、配偶者や子供がいて世帯主となっている場合、収入が減少すると生活に影響を及ぼす可能性が高い。
その場合は、治療費だけでなく収入をカバーする目的でも準備する必要がある。
一方で、子どもが経済的に独立した場合は、収入の補てんまでカバーする必要性がなくなる。
子どもの独立によって必要以上に保険料を支払いすぎていないか、再度検討する必要があるだろう。
このように、世帯状況によってどのような目的で医療保険を準備するかが異なる。
そのため、まずはライフプランに対して医療保険がどのような目的で準備されたものなのか確認すると良い。
また、医療保険は他の保険商品に比べてリニューアルして新たな商品を販売することが多いジャンルである。
そのため、定期的に保障内容を確認して、必要であれば見直しを検討する必要もあるだろう。
どのように見直すべきかは、世帯や資産状況、健康状態によっても異なるので、個別に保険の専門家に相談して解決すると良いだろう。
まとめ
本記事では、「20代男性におすすめしたい医療保険」について解説した。
20代男性は、他の年代と比べて保険料も安く、保障内容も充実させて加入できる。
ただし、保障内容を必要以上に手厚くせず、適切な保障内容となっているか、ライフプランとあわせて確認する必要がある。
また、賃金も他の年代に比べて低いので、保険料も高くなりすぎないように上手く調整する必要があるだろう。
今回は、おすすめの医療保険を実際に紹介しているので、参考にしてほしい。
また保険選びに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロへ相談しよう。
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