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60代におすすめの医療保険とは?必要な保障内容と加入時の注意点を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 60代におすすめの医療保険が知りたい
  • 60代が医療保険で備えるべき保障内容が知りたい
  • 60代が医療保険に加入する際に気を付けるべきポイントが知りたい

60代を迎え、健康リスクの高まりとともに医療保険の必要性を感じている人も多いだろう。

一方、公的医療保険制度も充実しているため、中には果たして自分にも必要なのかと疑問に思う方もいるはずだ。

ただ、結論から述べると60代でも医療保険を活用するべきだと言える。

そこで本記事では、60代における医療保険の必要性やおすすめの医療保険、さらに加入する際の注意点について解説していく。

医療保険を賢く使いたい60代の方は、ぜひ参考にしてほしい。

目次

60代における医療保険の必要性

60代における医療保険の必要性 生命保険ナビ

60代は、仕事を退職してセカンドライフを迎える年代に差し掛かり、老後資金や介護資金が必要になる。

そうした資金とは別に、健康リスクも高まっているため、病気やケガの治療費についても備えておく必要があるだろう。

医療費を確保するために、医療保険を検討する必要もあるが、その場合は公的医療保険制度を含めて関連する公的保障制度を把握しておく必要がある。

まずは、公的保障制度や60代が押さえておきたい健康へのリスクといった面を解説する。

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60代が考えておきたい「長生きのリスク」

60代が今後の生活で踏まえておく必要があるポイントとしては「長生きのリスク」によって生活費や病気の治療費、介護費といった資金がこれまで以上に必要になる点である。

2023年7月28日に公表した厚生労働省「簡易生命表」によると、男性の平均寿命は81.05年、女性の平均寿命は87.09年であった。

2021年のピークより減少傾向ではあるものの、男女とも過去3番目に長い平均寿命である。

以上から、平均寿命が伸びているため、老後生活がより長くなるといえるだろう。

その結果、「資産寿命が生命寿命に届かない」リスクが生じている。

資産寿命とは、手元にある金融資産や預貯金が尽きるタイミングを意味する。

つまり、老後に入るまでに蓄えられていた資産が、寿命が尽きるまでに使い切ってしまう状態が問題視されている。

そのため、60代は資産寿命をいつから切り崩していく必要があるか、また資産寿命を減らさないように、不測の事態に備えられるように準備が必要になるだろう。

では、実際に60代で不測の事態である「病気のリスク」が生じた場合にいくら費用がかかるのか確認していこう。

公的医療保険制度について

一般的な公的医療保険制度は、まず各年齢に応じて治療費の自己負担する割合が異なる。

出典:厚生労働省「公的医療保険って何だろう?」

一般的に、6歳から69歳までは医療費の負担割合が3割となる。

6歳未満または70歳から74歳までの負担割合は2割で、負担する割合は年齢や所得に応じて異なる。

ちなみに、子どもの場合、15歳までの子どもであれば医療費を税金で補助しているので、窓口で負担することがない。

公的医療保険制度の他に、押さえておきたいのは「高額療養制度」である。

高額療養制度は、公的医療保険制度によって自己負担となった治療費が一定の額を超えた場合、超過した分の治療費を国が賄う制度である。

高額療養制度における自己負担限度額は、本人の年収によって異なる。

年収ごとの上限額は、70歳未満だと以下の通りである。

  • 年収約1160万円:25万2600円+(医療費-84万2000)×1%
  • 年収約770万円~約1160万円:16万7400円+(医療費-55万8000円)×1%
  • 年収約370万~約770万円:8万100円+(医療費-26万7000円)×1%
  • 年収約370万円未満:5万7600円
  • 住民税非課税世帯:3万5400円

公的医療保険制度をしっかりと踏まえたうえで、医療保険を備えるべきか検討すると良いだろう。

60代の健康リスクや治療費の目安

内閣府が調査した「令和5年版高齢社会白書」によると、年齢が高くなるにつれて健康状態は悪化している。

出典:令和5年版高齢化社会白書(全体版)

特に、60代以降は病気に罹患してそのまま死亡するリスクも高まる。

65歳以上の者の死因別の死亡率を見ると、最も高い割合が「悪性新生物(がん)」であった。次いで「心疾患(高血圧性を除く)」「老衰」と続く。

また、生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によれば、入院時にかかった費用の平均額は、20万8000円だった。

自己負担を要した費用について、それぞれ割合を以下に記載する。

  • 5万円未満:7.6%
  • 5~10万円未満:25.7%
  • 10~20万円未満:30.6%
  • 20~30万円未満:13.3%
  • 30~50万円未満:11.7%
  • 50~100万円未満:8.4%
  • 100万円以上:2.7%

ボリュームゾーンは「10~20万円未満」だった。以上から、60代は生活習慣病で治療が必要になったり死亡するリスクが高く、その都度費用が必要になるため、医療保険は治療実態に沿った保障内容があると良い。

以上から、60代は病気にかかるリスクが高まっている以外にも、差額ベッド代や食事代の保障や、先進医療といった高度な治療を受けるために必要な費用を捻出するために、医療保険への加入が必要である。

また、すでに加入している場合でも、今の治療実態に沿った準備になっているかは、確認しておく必要があるだろう。

60代におすすめの医療保険を紹介

60代におすすめの医療保険を紹介 生命保険ナビ

60代は、病気やケガで治療する頻度や死亡するリスクが高く、その都度、治療費や整理資金といった費用が必要になる。

そのため、医療保険は治療実態に沿った保障内容があると良い。

60代でも以下に記載する通り、世帯の属性や資産の状況によって医療保険をどのように備える必要があるかは異なる。

それぞれの条件によって、どのような準備が必要か確認する。

独身の場合

独身の場合は、病気やケガによる治療費の確保だけでなく、死亡リスクに対してもカバーする必要がある。

そのため、病気やケガによる治療費を確保できる保障額だけでなく、亡くなった場合の身辺整理資金に使える分は、最低限の保障として準備する必要があるだろう。

そのため、医療保険や死亡保険といった商品については、基本的に終身型で準備するのが望ましい。

また、60代では将来の資金を確保する目的で貯蓄型の保険を検討しても、資産運用の効果は20代や30代に比べて低い。

そのため、貯蓄型で準備するより、掛け捨て型で準備するほうが良い。

ただし、この点は資産状況によって準備の仕方が異なる。

そのため、保険の専門家に相談して、どのような準備が必要か確認しておく必要があるだろう。

既婚者の場合

既婚者の場合は、自分が亡くなった場合の治療費だけでなく、働けず収入が減るリスクに対しても手厚い保障を準備しておくと良い。

自分の収入が病気やけがによって不足する場合は、遺族に渡す生活費を保険から準備しておく必要がある。

定年で仕事が終わっている場合は、収入を補てんする必要性はなくなる。

ただし、治療にかかる費用はしっかりと準備しておくことが望ましいだろう。

医療保険は、定期型ではなく終身型でそなえ、保険料も掛け捨てで割安な保険を探すと良いだろう。

また、保険料を割安に抑えるために、掛け捨ての商品を選ぶと良い。

おすすめの医療保険

60代が医療保険を加入する場合におすすめできる商品を、以下にまとめて記載する。

  • 終身医療保険プレミアムZ:チューリッヒ生命
  • キュア・ネクスト:オリックス生命
  • ネオdeいりょう:ネオファースト生命
  • なないろメディカル礎:なないろ生命
  • FWD医療:FWD生命
  • メディカルKITNEO:東京海上日動あんしん生命
  • 医療保険Aセレクト:三井住友海上あいおい生命
  • 健康のお守り:SOMPOひまわり生命
  • メディフィットリターン:メディケア生命

このように、「いつ医療保険に入るか」によって最適な保険商品は変わる。

年代別におすすめの医療保険についてまとめた記事もあるので、比較していただくと、より60代の加入者が重視するべきポイントが理解できるはずだ。

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60代が医療保険に加入する際の注意点

60代が医療保険に加入する際の注意点 生命保険ナビ

60代は、病気やケガで治療する頻度や死亡するリスクが高く、その都度で治療費や整理資金といった費用が必要になる。

そのため、医療保険は治療事態に沿った保障内容があると良い。

では、加入時に注意しておくべきポイントについてそれぞれ解説していこう。

ライフプランと加入目的を考える

まずはライフプランを設計して、将来の資産が目減りする時期やタイミング、また負債を抱えるタイミングなどを可視化する。

負債として代表的なものは住宅ローンである。

住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者の実態調査」によると、60代は老後の安心のために住宅を購入している割合が37.0%だった。

また、27.7%が「質の良い住宅に住みたい」という動機で、住宅を購入している。

このように、住宅購入などによって資産が目減りするタイミングや負債を抱えるタイミングを、保険の加入時期として検討してみるのも手だろう。

その際に、手元の自己資産からカバーできるリスクなのか、必要以上に資産を目減りさせてしまい、ライフプランの設計が崩れる状況かを判断する。

資産を目減りさせて、理想的なライフプランを設計できないリスクがあれば、保険でカバーしておくと良いだろう。

ライフプランを通して必要な保障を検討したら、保険商品ごとに加入する目的を明確にすると良い。

各ジャンルの保険では、以下のような目的が存在する。

  • 死亡保険:生活費の確保や整理資金
  • 医療保険:治療費の確保や収入の補てん
  • 介護保険:介護資金の確保
  • 個人年金保険:老後の生活資金

上記のように、各保険をどのような目的で準備するか明確にすることが自分にとって最適な保険選びとなる。

資産状況を踏まえて準備する

次に現在の資産状況を踏まえて準備すると良い。同じ医療保険でも、たとえば保険料を一括して支払う一時払いの商品や、月払いや年払いといった平準払いがある。

どの払込方法で準備するかは、自分たちの資産状況によって変わる。

また、資産状況を把握しておけば、医療保険を備えるタイミングをいつからにすべきか検討することもできるので、資産状況を把握したうえでいつから準備を始めるか明確にしておくと良い。

健康状態に気を付ける

医療保険をはじめ、保険に加入する場合は健康状態や職業といった情報をありのまま申告する告知を行って、保険会社が審査をする必要がある。

審査が終わらないと、保険が成立しない。

60代はすでに何らかの病気を患って治療を始めている場合がある。

その場合、治療している病気によっては新たに保険への契約ができない場合がある。

新たに医療保険を見直しできない場合は、すでに今保有している保険を契約しておくか、告知項目が通常の商品よりも緩和されている、「引受基準緩和型」の医療保険を検討すると良いだろう。

ただし、引受基準緩和型は保険料が割高で、それにもかかわらず保障内容が手薄な商品も存在している。

そのため、保険そのものを見直すべきかは慎重に検討する必要がある。

見直すべきか判断がつかない場合は、保険の専門家に相談すると良いだろう。

まとめ

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、60代における医療保険の必要性やおすすめの医療保険、さらに加入する際の注意点について解説した。

60代を迎えるとケガや病気のリスクが高まる。公的医療保険制度だけでは賄えない費用もあるため、健康に対する保障を医療保険で手厚くする用意する必要があると言える。

また、ライフステージの変化によって必要な保障内容を見直すことも必要になるだろう。

今回紹介したおすすめ商品や保険選びのポイントを参考に、あなたに合った保障内容を備えた保険を見つけてほしい。

もし、どの保険に入るべきかの判断に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。

一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要な保険を的確に選択することができるはずだ。

また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。

そんな時はマッチングサイト「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。

無料で利用できるので、ぜひ活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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