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属性別で選ぶ最適な医療保険とは?性別や年代ごとに解説

この記事で解決できるお悩み
  • 自分の属性に最適な医療保険を知りたい
  • 医療保険加入の際のポイントが知りたい
  • 医療保険の必要性を理解したい

民間の保険会社から販売されている医療保険には、様々な種類が存在する。

いくつもの保険の中から、自分に合っているものを選び取ることは容易なことではない。

また、そもそも医療保険に入るべきなのか悩んでいる人もいるのではないだろうか。

そこで本記事ではまず、医療保険に加入する重要性について解説を行う。

その後、医療保険の判断基準として、性別・年代・家族構成の3点を説明していく。

自分にはどんな医療保険が必要なのか、本記事の内容から考えてみてほしい。

目次

そもそも医療保険に加入する必要はあるのか

「日本は公的医療保険が充実しているから、民間の医療保険は必要ない」という意見を聞いたことがある人もいるかもしれない。

果たして本当にそうなのだろうか。

本段落では、民間の医療保険のメリットや必要性が高い人の特徴、さらに自分に合った医療保険を選ぶ重要性について解説する。

医療保険への加入を悩んでいる人には必見の内容となっているため、ぜひ役立ててもらいたい。

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民間の医療保険に入るメリットとは

医療保険に加入するメリットを考える第一歩として、公的医療保険と民間の医療保険の違いを正確に理解しておこう。

両者の違いを端的にまとめたのが、以下の表である。

スクロールできます
公的医療保険民間の医療保険
保険の目的全国民の医療を保障する公的医療保険で賄いきれない医療費を保障する
加入が任意かどうか強制加入任意加入
保障内容病院への通院費用の7〜9割を負担
高額療養費制度や傷病手当金など独自の制度も存在
入院や手術の費用保障が基本
オプション(特約)で保障内容を拡張することも可能
保険料所得毎に金額が決まる年齢や保障内容で金額が決まる

上記表を見て気づいた人もいるかもしれないが、民間の医療保険は公的医療保険がカバーしきれない費用を保障してくれるのだ。

例えば、がんによる入院が長期化し、難度が高く、保険適用外の治療法が必要になった時を考えてみよう。

この時、公的医療保険だけだと入院費の自己負担額や治療費が高額になってしまう場合がある。

入院などの保障が手厚い医療保険に入っていれば、それらの費用が保障されるわけだ。これは、非常に大きなメリットと言える。

また、「生命保険料控除」を活用することで保険料を抑えつつ、医療保障を備えることができるのもメリットと言えるだろう。

民間の医療保険では、保障内容毎に決められた保険料を分割もしくは一括で支払う必要がある。

この保険料について、年末調整や確定申告を行うことで一部もしくは全額を控除してもらえるのだ。

具体的な金額について、以下の表にまとめたので確認してほしい。

年間支払保険料控除額
〜20,000円全額
20,001円〜40,000円保険料の半額➕10,000円
40,001円〜80,000円保険料の4分の1➕20,000円
80,001円〜40,000円
参考:国税庁「No.1140 生命保険料控除」2024年3月調査

本制度では、死亡保険や個人年金保険の保険料も同時に申告することが可能で、最大12万円まで控除が受けられる。

医療保険へ加入する際は、ぜひ利用してほしい。

このように、保険料を抑えつつ入院や手術に備えられる医療保険に加入するメリットは大きいと言える。

医療保険に入るべき人の特徴

医療保険のメリットは理解できたが、自分が入るべきなのか分からずに悩んでいる人もいるかもしれない。

ここからは、医療保険の必要性が高い人の特徴を解説しよう。

医療保険に入るべき人には①治療の選択肢を広げたい人②公的医療保険の一部制度が使えない人が存在する。

先程も説明したが、医療保険の保障内容は自分で選ぶことが可能だ。

そのため、がんを含む三大疾病に対する保障を特約で手厚くする・入院時に出る給付金の金額を高くするなど細かい調整もできる。

大病を患った時、治療費が払えないという事態を防ぎたい人は、医療保険を利用すべきである。

また、公的医療保険の中には一部の人が使えない制度がある。

例えば、傷病手当金は病気や怪我によって働けなくなった時に、給与の約2/3にあたる金額を一定期間保障してくれる制度だ。

しかし、この制度は国民健康保険で使うことが出来ない。

国民健康保険とは、自営業者やフリーランス(個人事業主)など会社に勤めていない人が加入する公的医療保険のことだ。

つまり、これらの職業の方が働けなくなった場合、自分で生活費を用意しなければならないのである。

こういった非常事態の際に、医療保険は有効だ。

自分に適した医療保険を選ぶには

医療保険に入る際は、自分に適したものを選ぶことが重要だ。

例えば、保険料を抑えながら幅広く医療保障を備えたいと考えている人がいたとしよう。

この人が、がんへの保障に特化していて保険料が高額な医療保険に入ってしまうと、当初の目的から外れてしまい、非常に勿体なく感じるはずである。

また、実際に糖尿病など別の病気で入院してしまった時に十分な保障が受けられず、生活に悪影響が出ることも有り得る。

こうしたミスマッチを防ぐため、医療保険の選択基準を自分の中に定める必要がある。

具体的には、「加入する目的は何なのか」「保障条件が自分の求めるものと一致しているか」といったものが挙げられるだろう。

ただ、医療保険は様々な保険会社から販売されており、同じ会社の中に3、4種類以上の医療保険があることも珍しくない。

どれを選ぶべきか、判断基準が知りたいという人も多いはずだ。

ここからはいくつかの判断基準について解説をしていこう。

性別で見る医療保険の選び方

医療保険を選ぶ基準の1つに「性別」がある。

特に女性は、特有の疾患への保障が手厚いものが多数販売されているため、重要な判断材料になり得る。

本段落では、男性女性が医療保険を選ぶ時に重視すべき点やおすすめの商品を紹介する。

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男性が医療保険を選ぶポイント

男性が医療保険を選ぶポイントは、「生活習慣病への保障が手厚いか」が特に重要である。

厚生労働省の調査によると、がん(悪性新生物)の入院・外来患者数は女性が215万人に対し、男性が254万人と多くなっている。

また、糖尿病では男性211万人・女性155万人とより差が顕著に表れている。

女性よりも男性の方が糖尿病やがんへの罹患率が高い原因の一つと考えられるのが、喫煙率の高さや飲酒量の多さだ。

令和元年とデータは古いが、厚生労働省の調査でも生活習慣病のリスクを高める量の飲酒をしているのは男性14.9%・女性9.1%と比率に差が出ている。

また、喫煙率は男性27.1%、女性7.6%とより明確に違いが出ており、生活習慣病に繋がっている可能性が高いと推測される。

男性が生活習慣病に備えるには、もちろん健康的な食生活や適度な運動は欠かせない。

ただ、気をつけていても罹患する確率を0に抑えることはできない。

万が一なってしまった時、生活を支えてくれるのが医療保険になるのだ。

男性におすすめの医療保険

医療保険の中には、生活習慣病に対する保障が手厚いものがいくつか存在している。

オリックス生命の「医療保険キュア・ネクスト」もその一つだ。

この保険では、三大疾病であるがん・心疾患・脳血管疾患の治療で入院した場合、入院費用の支払を無制限に行ってくれる。

骨折など怪我で入院した場合は、最大60日間までしか保証されないことを考えると破格の扱いと言えるだろう。

また、特約を付加することで糖尿病・高血圧・肝硬変・腎臓病を加えた七大生活習慣病の入院費用が無期限保障になる。

生活習慣病のリスクを抱える男性にとっては、非常に心強い味方になってくれるはずだ。

男性は、日々の仕事が忙しかったり付き合いの飲み会が多くなることで、どうしても生活習慣が乱れがちになる人が多い。

医療保険をきちんと選ぶことで、自分や家族の生活を守れるようにしてもらいたい。

女性が医療保険を選ぶポイント

女性が医療保険を選ぶ際は、以下の点に気をつけてほしい。

  • 保障内容が女性特有の疾患に対応しているか
  • 妊娠や出産時の保障範囲がどうなっているか、不妊治療中でも入れるか

それぞれのポイントについて、詳しく説明しよう。

女性特有の疾患としては、以下のようなものが挙げられる。

女性特有の疾患
  • 甲状腺の病気(バセドウ病・橋本病など)
  • 月経の病気(PMS・月経困難症など)
  • 女性特有のがん(卵巣がん・子宮頸がんなど)
  • 更年期障害

特に女性特有のがんについては、20代などの若いうちでも罹患のリスクは低いが、実際に罹患すると、生活に大きな影響を与えることになる。

医療保険には、こういった疾患に対する保障を特約でつけられるものが多い。これは、選ぶ基準の1つになり得る。

また、妊娠中の健診費や出産時の費用などは、公的医療保険で賄うことはできない。

そのため、異常分娩時の入院費用や手術費が「どんな条件でいくらま支払われるのか」、また不妊治療中でも加入できるのかについては、確認するべきだと言える。

なお、医療保険は基本的に健康な人の方が加入条件が良い。これは、健康状態が悪い人が入ると加入者の公平性が担保できなくなるためだ。

妊娠している女性も同じ扱いとなり、妊娠中は加入できる医療保険が限定されてしまう。

そのため、基本的には妊娠や治療前に入れる医療保険を探しておくべきだ。

ただ、一切加入できなくなるわけではないので、妊娠後に加入を考えた場合は、加入条件にしっかりと目を通すようにしてもらいたい。

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女性におすすめの医療保険

女性におすすめの医療保険を2種類紹介する。

1つ目はライフネット生命の「終身医療保険 じぶんへの保険3レディース」だ。

この保険の最大のメリットは、女性特有の疾患で入院した際に「女性入院給付金」という独自の補助金を受け取れることだ。

日額5,000円〜15,000円の間で設定した給付金を入院日数に応じて受け取ることができる。

また、日帰り〜5日間の入院の場合は、一律5日分が支払われるというのも嬉しい点になる。

また、手術給付金・先進医療給付金・がん治療給付金など各種給付金も充実している。

一つの医療保険に入ることで様々な状況に備えることができるため、幅広い保障を備えたい女性にはおすすめだ。

2つ目はネオファースト生命の「ピタッとレディ」である。この保険は妊娠中でも入ることができる。

加入時の告知項目で「現在妊娠22週以上である」「過去5年以内に帝王切開を行ったことがある」というものがあり、これに該当した場合は申し込みができない。

逆に言えば、妊娠10週目でも申し込み可能になっている。

また、不妊治療中は告知の必要がないということも書かれており、その点でも安心と言えるだろう。

保障内容についても、出産の疑問にいつでも回答してくれる「24時間電話健康相談サービス」があったり、乳房の再建手術を受けた際に最大200万円まで保障をしてくれる「乳房再建給付金」があるなど、独自の制度が多い。

妊娠に備えて医療保険を探している女性の方にとって、ピタッとレディは選択肢の一つとして検討する価値はあると言える。

なお、生まれた子供に対する保障も備えておきたい、という方へは、新生児乳幼児におすすめの医療保険を紹介したこちらの記事を参考にしてほしい。

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年代や家族構成別に見る医療保険の選び方

医療保険を選ぶ基準としては「年代」や「家族構成」も重要になってくる。

健康リスクが変化したり、守るべき家族が増えることで必要な保障内容も変化するからだ。

本段落では、若い単身世帯、父母が中年で子どもがいる家族、子どもが独立した高齢夫婦の3パターンでおすすめの医療保険を紹介する。

選択基準も説明するので、参考にしてほしい。

若い単身世帯におすすめの医療保険

医療保険を選ぶ時には、若いというだけで加入できる保険が増えたり保険料が安くなったりする。

先程も説明したが、医療保険のシステム上、健康な人の加入条件は良くなりやすく、健康リスクが低い若者が有利になりやすいのだ。

そのため、若い世代におすすめしたい医療保険の特徴は、「保険料が安く、怪我や事故のリスクをカバーできる医療保険」である。

若いうちは収入がどうしても少なく、高額な保険料は支払えないという人も多い。

ただ、年齢を重ねてから入る時と比較して保険料を抑えながら加入可能だ。

また、結婚して家族が増える前に入っておくことで、将来の生活に備えられる可能性も高くなる。

そのため、まずは保険料を比較しながら選んでいこう。

はなさく生命の「はなさく医療」は若い人におすすめしたい医療保険だ。

この保険には、3つの料金プランがあり、中でも「お手頃プラン」にすることで保険料をかなり抑えることができるのだ。

25歳男性が加入する場合、条件次第で月額の保険料を661円まで下げることができる。

1,000円以下で医療保険が利用できるのは、若い世代の特権と言えよう。

ただ、保障される金額や保障範囲もその分低く・狭くなってしまうので、自分が保険に入る目的を明確にして条件を考えよう。

若い世代は、守るべき家族がまだいない人も多い。

ただ、自分に万が一の事態があった際、生活費の補てんのために、医療保険に加入すべき場合も多い。

その際は、日々の生活費を圧迫しない程度の保険料で入れるものを探そう。

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中年の家族世帯におすすめの医療保険

守るべき家族が増えてきた場合は、保険の保障内容を手厚くできる特約を追加するか、新しい保険への加入を検討しよう。

自分が家族の生活を働いて支える大黒柱である場合、入院した際の収入減少・医療費増大によって、家族の生活が脅かされかねないからだ。

特に、子どもがいる場合は教育費を筆頭に必要な費用が膨大になりやすい。

その際に、医療保険の入院給付金や手術給付金があれば、安心して治療に専念することができる。

収入も増えてくるため、保険を比較するポイントを保険料から保障内容にシフトチェンジすることをおすすめしたい。

そんな働き盛りの家族世帯におすすめの医療保険は、チューリッヒ生命の「終身医療保険 プレミアムZ」だ。

この保険は、元々の保障範囲が広く、加えて特約で付加できる内容も多岐に渡るため、幅広い保障を備えたい家族世帯に最適だ。

特に心強いのが、特約死亡保険金の存在になる。

これは、被保険者が死亡もしくは高度障害になった場合に100万円〜1,000万円の範囲で保険金が支払われるものだ。

つまり、死亡保険の代わりにもなっている。

医療保険と死亡保険の両方を兼ね備えているこの保険の保障範囲は、極めて広いものと言えるだろう。

中年になると自身の健康リスクも高まるため、基本的には保障内容を比較して自分や家族にあったものを選択していくことをおすすめしたい。

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高齢者夫婦世帯におすすめの医療保険

高齢になると健康リスクが高まり、そもそも入れる保険が少なくなってくる。

そのため、加入する際には加入条件が緩いものを選ぶ必要がある。

そんな高齢者におすすめの医療保険は、メディケア生命の「メディフィットリリーフ」だ。

加入者のうち60歳以上の割合が48.5%と半分近くを占めており、持病を抱えた高齢者も入りやすい保険である。

ただ、その分保険料は高くなりがちで、60代以降の保険料平均額は6,000円を超えている。

自身の経済状況と比較し、無理のない保険料の範囲に収まっているか必ず確認しよう。

なお、医療保険の加入者が万が一なくなった際の対処法については以下の記事を参照してもらいたい。

ここまで、加入者の属性毎におすすめの保険をいくつか紹介してきた。

あくまでも参考にはなるが、自分に適した医療保険にはどんな特徴があるのか、検討する材料にしてもらえれば幸いだ。

自分や家族にとって最適な医療保険を選ぶことで、日々の生活を安心して過ごせるようになる。

お得に医療保険を使いこなせるよう、本記事の内容をしっかりと理解してもらいたい。

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まとめ

本記事では、医療保険の重要性や属性別に見るべきポイント・おすすめ商品を紹介した。

より幅広く医療を受けたい、もしくは公的医療保険が使えない人は民間の医療保険に加入すべきと言える。

保険を選ぶ際は、男女の差・年齢やライフステージで重視すべきポイントを意識して複数のものを比較していく必要性が高い。

いくつかおすすめの商品も紹介したが、あくまでも一例であり保険の種類や商品の最適解は個人により異なる。

保険選びで一番大切なことは、あなたにとって最適な保険を見つけることだ。

保険選びに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することをおすすめする。

専門的なアドバイスを受けることで自分に必要な保険を見つけることができるだろう。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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