資産形成の手段としてFXは、よく話題にあがる。しかし、「FXとは、具体的に何をすること?」と質問されると、答えづらいという方がほとんどでしょう。
そのため、FXで資産形成をする際の、具体的な始め方や他の投資方法との違いについて知っておくことをおすすめする。
今回は、初心者が始める際、役立つFX講座として、具体的な始め方や株式投資との明確な違いについて解説していく。
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【初心者必見】FXとは?基礎から学ぶ
そもそも、FXとはForeign Exchangeの略称で、その頭文字をとることで形成された言葉である。
日本語訳すると、外国為替証拠金取引となる。簡単にいうと、FXとは外国為替取引のことを指す。
FX(Foreign Exchange、外国為替証拠金取引)とは?
私たちは、日本円を保有しているが、アメリカドルや他の外国通貨に換える場合、取引をしなければいけない。
このとき、保有している日本円を他の外国通貨に換える取引は、外国為替取引と呼ばれている。
たとえば、保有する日本円をアメリカドルに換える場合、日本円を売るため“円売り”、またはアメリアドルを買うため“ドル買い”と呼ぶ。
少し難しいと思った方は、「なぜ日本円を売るのか(答え:日本円をアメリカドルに換えるため)」、「なぜアメリカドルを買うのか」と自分に質問してみると、その状態がイメージしやすいかもしれない。
外国為替取引は、価格変化で利益を伸ばす手法
外国為替取引では、どのように利益を伸ばしていくのか説明していく。
簡単に説明すると、通貨の価格変化に着目し、利益を伸ばしていくのだ。
通貨の価格は、ずっと変わり続けている。たとえば、1ドル130円だったものが、すぐに131円になっている。
そして、何か大きな事象が発生すると、120円へと急に価格が変わることがある。
そうなると、「暴落している」といった記事をよく見るだろう。
この価格変動を利用して取引することで、利益が出るのである。たとえば、アメリカドルを120円で買うとする。
次に、125円で売れば、5円の利益である。このFXで出た利益は、為替差益と呼ぶので覚えておくと良い。
つまり、FXによって5円の為替差益が発生したのである。このことを覚えておけば、簡単に説明できるだろう。
初心者がFXを始めるための5つのステップ
FXが何かわかったところで、始める方法を5つのステップで説明していく。
FX会社を選ぶ
FXを始めるには、FX会社を選ぶ必要がある。FX会社によって、扱っている通貨ペアやスプレッドの大小、最低取引単位に違いがあるため、少しずつ勉強しながら、自分に合う会社を選んでほしい。
FX口座の開設を行う
FXは、いつもの預金口座ではできない。FXをするには、FX専用の口座を開設する必要がある。
口座開設の流れは、次のとおりである。
- FX会社の申し込みページから口座開設の申請を行う
- マイナンバーや本人確認書類を準備し、必要書類をインターネットから送信する
- FX口座の開設が可能か、個人情報の審査が行われる
- 個人情報の審査が完了したら、本人確認コードを受け取る
- FX口座の開設に必要な書類が自宅に送られてくる
- FX口座の開設が完了するため、口座にお金を入れて取引を開始する
おおよそどこのFX会社を利用しても、この流れで口座開設が完了する。
FXの通貨ペアを決める
FXを始めるには、日本円とアメリカドルのように2つの通貨の組み合わせを選ぶ必要がある。
この2つの通貨の組み合わせは、通貨ペアと呼ばれている。FX取引初心者は、ドル/円(USD/JPY)を選んでおこう。
情報が多く、勉強や取引がしやすいので1番初心者向けである。
エントリーして取引を開始する
通貨ペアが決まったら、実際にエントリーしてポジションを保有し、取引を開始することになる。
この記事を読みながら、なんとなくエントリーするのだけは絶対にやめてほしい。
なぜなら、実際にエントリーするには、相場の全体的な流れを読み解いて注文方法を決めて、取引金額を入れて、売るのか、買うのか、決める必要があるからである。
また、大きく損をしないように、どこまで到達したら、取引を強制的にやめるのかを決める必要もある。
これは、遊びではなく、実際のお金が増えたり減ったりする取引なので、慎重に進めてほしい。
目的の場所に到達したら決済する
FXは、エントリーしてポジションを保有したら、目的の場所に到達するまで待ち、決済を完了する必要がある。
もし、目的通りの動きをすればプラスで終えられるが、想像していた動きとはまったく反対方向に動き、撤退ラインに到達してしまった場合は、マイナスとなる。
「エントリーしていたのに、席を外れた瞬間に決済するのを忘れていた」や、「パソコンやスマホ操作の途中で誤ってエントリーしていた」といったことは、長く取引を行っていると1度や2度経験することになる。
FXは、エントリーしてポジションを保有し、決済して初めて損益が決まる。
そのため、FX口座にお金を入れている以上は、操作や判断を誤らないように注意が必要である。
FXと株式投資の明確な違い
投資初心者の方の中には、FXと株式投資を同じような投資と思っている方がいる。
しかし、両方実践してみるとわかるが、まったく違うといっても過言ではない。唯一同じなのは、投資であるということだけだろう。
少額からお金を増やせるFX
資産形成の際、少額からお金を増やしたいという方は多い。
それを実現する方法として、投資コラムで紹介されているのがFXなのだ。FXには、投資資金として準備した以上のお金を動かせる仕組みがある。
そのため、小額(数万円)からでも大きく稼ぐことができる。しかし、大きく稼ぐことができる一方で、大きく損をすることもあるのだ。
株式投資の場合、小額ではFXと同じように稼ぐことはできず、大きく稼ぐにはまとまった資金(数千万円)が必要であるが、投資手法上、大きく損をするケースは少ない。
資金ゼロのリスク
FXでもっとも恐れられているのが、資金のゼロリスクの問題だろう。
特に、FXを小額で実践する場合、頻繁に資金ゼロの状態になりうる。
むしろ、資金ゼロを通り越して、マイナスになる可能性もある。
その場合、FX口座をゼロの状態にするため、お金を振り込まなければいけない。
一方で、株式投資の場合は、資金がゼロになることは倒産などがない限りほとんどないだろう。
投資方法によっては、一度保有したら長期で保有し続けることになることもある。
チャートチェックの必要性
FXでは、常にチャートをチェックする必要性がある。1日起きている時間のすべてをチャートチェックに費やすので24時間みている必要がある。
それくらいチャートをチェックする習慣がなければ、自分なりの攻略の仕方は見つけられない可能性がある。
一方で、株式投資ではデイトレーダーでなければ、時間も決まっているので24時間チャートをチェックする必要はない。
また長期投資や株主優待などを目的としているのならばその必要もあまりないだろう。
そのため、多くの資金を有する方は、FXよりも株式投資の方が保有しやすい。
まとめ
FXという投資方法を否定するつもりはない。
しかし、実際に経験してみると9割が負けている理由がよくわかる。
本業に集中しながらFXで利益を残すことは、難しい。
なぜなら、専業投資家には知識も経験もかなわないからである。
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