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FXのスワップポイントで稼ぐには?高金利通貨を活用するコツを解説

この記事で解決できるお悩み
  • FXのスワップポイントで稼ぐ方法が知りたい
  • FXのスワップポイントの金利で生活したい
  • スワップポイントが高い国がどこか知りたい

FX取引で、通貨ペアの金利差調整分として受け取れるFXのスワップポイントは投資家にとって安定した収入源となる。

日銀がゼロ金利政策を解除したとはいえ、日本の金利は未だ世界的に見て低いままだ。

FXで得られるスワップポイントは日本人投資家にとって魅力的だろう。

しかし、スワップポイントをどのように自分の投資戦略に組み込んでいくべきか具体的なアイデアが思い浮かばないという方も多いのではないだろうか。

本記事では、スワップポイントを活用して効果的に利益を得る方法や、高金利通貨の選び方、リスク管理のコツ、さらには税金対策まで詳しく解説する。

目次

FXのスワップポイントで稼ぐ基本戦略

FXでスワップポイントを稼ぐ基本戦略として考えられるのは以下の3つだ。

  • 高金利通貨と低金利通貨の組み合わせる
  • レバレッジを活用して投資効率を高める
  • スプレッドを抑える

スワップポイントを狙う際にどれも欠かせないので、1つずつ確認してみよう。

高金利通貨と低金利通貨を組み合わせる

高金利通貨と低金利通貨のペアを探すところから始めよう。

スワップポイントは仕組み上、高金利通貨を買って低金利通貨を売ることで2つの通貨間の金利差調整分を受け取ることになる。

そのため当然、2国間の通貨ペアの金利差が大きいほどスワップポイントを多く受け取れる。

日本のFX業者の多くが、低金利が続く日本円と高金利通貨のペアを取引できる環境を提供しており、低金利通貨の日本円を売り外国の高金利通貨を買うことで、スワップポイントを効率よく受け取ることができる。

レバレッジを活用して投資効率を高める

ポジションが大きければ大きいほどスワップポイントはたくさん受け取れる。

FXは証拠金取引で国内業者の場合、最大25倍までレバレッジをかけることができる。

適度にレバレッジをかけて大きめのポジションを取ることでスワップポイントを効率良く稼げる。

単純な例だが、以下のように考えられる。

USD/JPYの金利差が5%だった場合で証拠金100万円を用意できるケース

  • レバレッジをかけずに100万円のポジションを取った場合
    • 年5万円のスワップポイント
  • レバレッジを5倍かけて500万円のポジションを取った場合
    • 年25万円のスワップポイント

手元に100万円しかなくてもレバレッジをかければスワップポイントを増やせる。

ただし、注意点として高金利通貨には政治的に不安定な国の通貨も多い。

特にクロス円と呼ばれる日本円と米ドル以外の通貨ペアとの組み合わせは、値動きが激しくなりがちだ。

価格変動幅の大きい通貨ペアはレバレッジを控えめに、安定した通貨ペアは高めに設定するなど通貨ペアごとに柔軟に調整していくように心がけよう。

スプレッドを抑える

通貨ペアの買値と売値の差額であるスプレッドはトレーダーにとって、取引コストになる。

相対取引である店頭FXでは業者ごとに同じ通貨ペアでもスプレッドに違いがある。

そのため自分が取引したい通貨ペアのスプレッドがどのような設定になっているのかを事前に確認しておくことが望ましい。

スプレッドは取引する時間によっても広がったり狭くなったりする。

例えば取引量の少ない日本時間の早朝(午前4時〜8時ぐらい)は一般的にスプレッドが広がりやすい時間帯とされている。

このような時間帯は、原則避けた方が無難だろう。また、重要な経済指標の発表前後などイベントで大きく広がることもある。

そのためトレードするタイミングについてもスプレッドを抑える観点から注意してほしい。

FXのスワップポイントで稼ぐために!高金利通貨を選ぶコツ

スワップポイントで稼ぐには高金利通貨を選ぶ必要がある。金利は高い方が良さそうだが、金利だけで通貨ペアを選ぶのは待ってほしい。

例えば金利が高くても政治が不安定で金融政策がどうなるか不透明な国の通貨だと、スワップポイントがいくら高くても、通貨の価値が大きく下がってしまいスワップの儲け以上の損失を出してしまうことも考えられる。

そのため総合的な視点から高金利通貨を選んでほしい。

  • 高金利通貨国の特徴とスワップポイントが高い理由
  • スワップポイントで稼ぐための通貨ペアの選定基準
  • 最新の高金利通貨ペアランキングと具体的なスワップポイント

以上3つの観点から選ぶコツを解説する。

高金利通貨国の特徴とスワップポイントが高い理由

高金利通貨国になる特徴として以下の3つが挙げられる。

  • 経済成長している国
  • 新興国
  • 資源国

これらの特徴に当てはまると金利が高くなりやすく、必然的にスワップポイントも高くなる。

まず高金利通貨国の特徴として経済成長を遂げている国が多い。

経済成長すると一般的には、インフレ率が上昇する。そのため経済の過熱感を抑えるため中央銀行が金利を上げることで、インフレを抑制する政策を取ることが多い。

例えば、米国は先進国ながら経済成長を続けている反面、物価の高騰が続いており2022年から度重なる利上げでインフレを抑制しようとする状況が続き2024年現在では高止まりしている。

金利が上がれば相対的な金利差は拡大し、金利差調整分のスワップポイントは高くなる。

引用:アメリカFRED
※ 米国の政策金利FFレート推移

現在の米国は先進国でありながらも高金利通貨国と言っても良いだろう。

また、高金利通貨国には新興国が多い。新興国は経済成長率が高くなりがちで、過熱感を抑えるため中央銀行が金利を上げて抑える傾向がある。

そのためスワップポイントも高くなる。メキシコやトルコ、ブラジルなどは新興国で高金利通貨国としてよく挙げられる。

オーストラリアや南アフリカのような資源国も高金利通貨国としてよく挙げられる。

資源国は資源価格が上昇するとインフレになりやすいため、中央銀行は金利を上げることで過熱感を抑える政策を取ることが多い。

また資源価格が下落した際は自国の通貨の価値を守るため金利を上げて通貨の価値を下支えしようとすることもある。

このような観点から資源国の通貨は高金利になりやすい。

スワップポイントで稼ぐための通貨ペアの選定基準

通貨ペアの選定基準として以下の4つを押さえておくと良いだろう。

  • 金利差
  • 通貨ペアの値動き
  • 流動性(取引量)
  • その国の政治経済の状況

スワップポイントは金利差で決まるので、金利差が十分にあるかどうかを確認したい。

また高金利通貨国との通貨ペアは値動きが激しいこともある。リスク管理の観点からどの程度の値動きがあるのかも確認しよう。

流動性も通貨ペア選びでは無視できないポイントだ。流動性が低すぎる通貨ペアはスプレッドが広がりやすく価格変動リスクも高い。

最後に通貨ペアとなる国の政治経済の動向も確認しておきたい。政治と経済の基盤がしっかりした国の方が長期保有に適しているためだ。

最新の高金利通貨ペアランキングと具体的なスワップポイント

2024年時点の高金利通貨ペアのおすすめランキングを作成した。

通貨ペアスワップポイント
1位 メキシコペソ/円1日平均261円
(10万通貨単位)
2位 南アフリカランド/円1日平均182円
(10万通貨単位)
3位 トルコリラ/円1日平均39円
(1万通貨単位)
※スワップポイントは2024年6月のくりっく365の1日平均を採用

FXのスワップポイントは店頭FX業者によって異なるため、参考として公的な取引所FXくりっく365が公表している数字から引用した。

メキシコは新興国だが、中南米の中では比較的安定した経済を持つメキシコの通貨で、安定したスワップ収入が期待できる。

さらに銀や天然ガス、原油などの天然資源にも恵まれた資源国という特徴もある。

投資のしやすさとスワップポイントの高さのバランスが良いため、メキシコペソ/円はスワップポイント狙いのトレーダーから人気が高い。

メキシコ中央銀行の公式ページによると2024年6月時点で政策金利は11.00%と高い水準を維持している。

南アフリカランドは世界有数の資源国だ。特に金やプラチナ、ダイヤモンドなどの産出国として知られている。

南アフリカ準備銀行の公式ページよると、政策金利は2024年6月時点で8.25%と高い。

また金価格の高騰が近年、話題になっているが金価格の上昇に伴い、南アフリカランドが買われて上昇することもありスワップポイントと価格上昇をあわせて狙えるシナリオも考えられるだろう。

トルコリラはトルコ中央銀行の公式ページによると2024年6月時点の政策金利がなんと50%という高金利通貨国だ。

この極めて高い金利差を利用してスワップポイントを狙える。

ただし、過去10年でトルコリラの価値が2013年は56円台だったが、2024年には4円台まで下落。

ここまで下がれば逆に下げ幅は限定的だという捉え方もできるが、リスク管理は慎重にしたい。

また、エルドアン大統領の独裁的な政策運営もあり政治経済の情勢に関しても注意が必要だ。

FXのスワップポイントで稼いで生活するには?押さえるべきリスク管理のコツ

FXでスワップポイントを稼ぎ不労所得で生活したいという夢を持っている方も多いのではないだろうか。

過去のFXブームでも2007年ごろの円安基調のときはスワップポイントによる投資が注目されていた。

海外の投資家から「ミセスワタナベ」と呼ばれていた日本人トレーダーの間でもスワップポイントによる不労所得を夢見ていた人は珍しくなかった。

その後、円売り高金利通貨買いのポジションを取っていたミセスワタナベ達が1ドル70円台に到達する円高によってどうなったのかは定かではない。

しかし、再び1ドル160円に到達する円安時代を生きる投資家にとって、スワップポイントで稼いで生活できることに憧れもあるのではないだろうか。

スワップポイントで生活できるかどうかは相場次第だが、リスク管理で重要な以下の4つのコツをおさえておきたい。

  • レバレッジの設定を慎重に行う
  • ポジションサイズを調整する
  • 損切りラインを設定する
  • 経済指標とニュースを注視する

レバレッジの設定を慎重に行う

レバレッジは投資効率を高める際に有効だ。日本の店頭FX業者では現在、最大レバレッジ25倍までをかけることができる。

レバレッジを限界までかけてスワップポイントを25倍にすれば、確かに思惑通りに相場が動けば大きく儲かるだろう。

しかし、高すぎるレバレッジをかけてしまうと相場の少しの変動ですぐにマージンコールや強制ロスカットの対象となってしまう。

特に高金利通貨が入っている通貨ペアは価格変動が激しい。日本円と米ドル以外の通貨ペアはクロス円と呼ばれ、値動きが激しいことで知られている。

スワップポイントで人気のある通貨ペアはクロス円の中でもリスクの高い新興国通貨との組み合わせで、値動きが激しくなることを前提に投資戦略を立てるべきだ。

レバレッジの設定は慎重に行ってほしい。

ポジションサイズを調整する

ポジションサイズを調整することはリスク管理の基本だ。

大きなポジションを取れば大きく儲けることもできるが、大きく損を出してしまう可能性も高くなる。

特にFXのようにレバレッジをかけられる取引では、ポジションをいかに調整できるかが市場で生き残れるかどうかを左右する。

スワップポイント狙いの投資ならばトレーディングに比べて、そこまで忙しく取引をする必要はないかもしれない。

しかし、リスク許容度を大きく上回るポジションをとってしまうと日々、マージンコールや強制ロスカットの心配をしながら暮らさなければいけなくなる。

FXではいつ、値動きが激しくなる材料が出てくるか分からない。

そのため大きく儲けるという観点ではなく市場でいかに生き残れるかを主眼においてポジションサイズを調整してほしい。

損切りラインを設定する

スワップポイントで儲かっても高金利通貨の価値自体が大きく下がってしまったら、トータルでは損をしてしまうことになる。

そのため、事前に損切りラインを決めておくことが望ましい。

スワップポイントで得られる利益を考慮に入れて、受け取れるスワップポイント以上に損失を出してしまいそうな価格まで下げるようなら損切りをして一旦、仕切りなおすと良いだろう。

店頭FX会社には、ストップロスや逆指値の値段を上げていくトレーリングストップなど便利な注文ができるサービスを提供しているところも多いので活用してほしい。

経済指標とニュースを注視する

相場を大きく動かす経済指標やニュースに関しては、注視してほしい。

経済指標やニュースがきっかけでトレンドが変わることや、激しい値動きでマージンコールや強制ロスカットの値に届いてしまうことも考えられる。

特に雇用統計や失業率、GDP成長率の発表など主要な経済指標の発表日程をカレンダーで管理し、定期的にチェックしておきたい。

FX業者の多くはイベントカレンダーやニュース配信などのサービスを提供しているのでよく確認しよう。

FX取引でスワップポイントを稼いだ際の税金と対策

FX取引でスワップポイントを稼ぐ際に、忘れてはならないのが税金の問題だ。

ここでは、スワップポイントに関する税金の概要と、効果的な税金対策について解説する。

  • スワップポイントにかかる税金の概要と計算方法
  • 税金を最小限に抑えるための口座管理や取引の工夫の仕方
  • FX取引の税制に関する最新情報

以上3つの観点から確認してみよう。

スワップポイントにかかる税金の概要と計算方法

国内のFX業者を利用した場合、店頭FX、取引所FXの課税関係は共に「先物取引に係る雑所得等」に該当する。

申告分離課税で税率は所得税15%、住民税5%がかかる。復興所得税を含めると合計20.315%だ。

スワップポイントだけではなく売却で発生する為替差益も含めて計算する。

例えば為替差益が50万円、スワップポイントが10万円あれば合算して合計60万円が課税対象となる。

税金を最小限に抑えるための口座管理や取引の工夫の仕方

年をまたいでポジションを保有することで税金を繰り延べることができる。多少の価格変動があっても、安心して保有できる程度のポジションサイズでリスク管理ができれば長期でポジションを持ちやすくなるだろう。

また損益通算できる制度も活用したい。FXの損益は上場株式とは通算できない。

しかし、先物・オプション、CFDなど同じ「先物取引に係る雑所得等」については損益通算が可能なので活用しよう。

FX取引の税制に関する最新情報

2024年現在、FX取引の税制については大きな変更はないようだ。

ただ国では金融所得課税の一本化が進むなどFX取引の税制に関連する議論も進められている。

FXは過去に税制やレバレッジ規制などを経て、現状に落ち着いている。

しかし、FXをする際には、常に最新の税制情報に注意を払い、必要に応じて税理士などの専門家に相談するようにしよう。

FXのスワップポイントを活用して上手に稼ごう

FXのスワップポイントで稼ぐ基本戦略について解説した。

高金利通貨を買い、低金利通貨を売ることで発生する金利差調整分をスワップポイントとして受け取ることができる。

金利差が大きい方がスワップポイントは高くなり、レバレッジをかければスワップポイントを効率よく受け取れる。

ただし金利差だけでなく通貨ペア特有のリスクに気をつけ、レバレッジに関してもマージンコールや強制ロスカットにかからないことを考慮したトレード計画を立ててほしい。

税金に関しても避けては通れないため、仕組みを理解して投資を始めよう。

スワップポイントを上手く活用できれば、あなたの資産形成にきっと役立つはずだ。

FXのスワップポイントに関するQ&A

レバレッジ10倍でスワップポイントはどれくらいもらえますか?

レバレッジ10倍でのスワップポイントの具体的な金額は、通貨ペアや取引量、その時点での金利差によって大きく異なる。

例えば、年率5%のスワップポイントがつく通貨ペアで100万円の取引を行った場合、レバレッジ10倍では理論上、年間50万円(100万円 × 10倍 × 5%)のスワップポイントが得られる計算となる。

ただし実際はスプレッドや為替の変動なども考慮する必要がある。

スワップポイントを稼ぐだけで生活できますか?

スワップポイントのみで生活するにはそれなりに大きなポジションが必要になる。

レバレッジをかけて大きなポジションを取ると価格変動した際の大きな損失、マージンコールやロスカットの恐れもある。

理論上は可能だが有利な条件がそろわないと難しいかもしれない。

スワップポイントを稼ぐのにおすすめの会社はどこですか?

「みんなのFX」はスワップポイントに力を入れているようだ。

高金利通貨ペアのスプレッド縮小やスワップポイント上乗せキャンペーンなどをやっていることもあるので、チェックしてみるのも良いだろう。

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